※この作品はR-18です。

【クズモブ転生】健全ゲームで『エロ同人』能力獲得したからクズ主人公から全ヒロイン奪うことにした   作:かくろう

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第5章 桃園初音 完全攻略
◇ヒロイン達と距離を縮めよう◇


 

 あれから数日。特段進展もないまま日常は過ぎていき、俺は次なるターゲットに狙うのは誰にするべきかの作戦を日々考えていた。

 

 とはいえ、何もしてなかったわけではない。

 

 その間にしたことといえば、髪色を戻すことだ。

 この厳つい見た目は人を怖がらせるので、金髪ピアスをやめればある程度緩和できるだろうと舞佳(まいか)彩葉(いろは)から指摘されたのである。

 

 二人いわく、俺の目付きは以前と比べてかなり優しくなっているようだ。

 

「亮君格好いい♡ 厳ついヤンキーから優しい強面お兄さんに変貌だね☆」

「それ褒めてんのか?」

 

 言い方はアレだが二人からは大分好評だった。週明けにその格好で学校に行ったらちょっとした騒ぎになったほどだ。

 

 それから女関係の清算だ。

 霧島には多くのセフレがいた。幸いにして犯罪めいた行動の結果に手籠めにされた者は既に関係が解消された後で、俺から何かする必要はなさそうだった。

 

 レイプまがいの方法でセックスに持ち込んだ女の子もいたらしいので、俺の関係ないところで逮捕案件にでもなったら面倒だったから助かったぜ。

 

 ただ、中には将来的に使えそうな奴もいたので、何人かの連絡先は残してある(そっちは犯罪関係なく普通にセフレ)。

 

 こいつらはあまり積極的に使う気はない。

 何か頼んだら絶対に見返りに体を要求してきそうだし、俺はヒロイン以外とそういう事はしたくないのだ。

 

 そんな行動が幸運を呼んだのか、週の中程でヒロイン攻略のチャンスが巡ってきたのである。

 

「亮君その髪色も大分馴染んできたね」

「まだ三日だぞ?」

「昔に戻ったみたいで嬉しいんだもん」

 

 いつものように電車通学での彩葉(いろは)との談話中のことだ。

 

 俺達は主人公と鉢合わせするように時間を合わせているのだが、今日は主人公がいなかったのである。

 

「あ、ねえねえ亮君。少年がいないよ」

「本当だな。どうしたんだろ」

 

 乗ってきたのは優奈(ゆうな)舞佳(まいか)初音(はつね)小雪(こゆき)だけであった。

 

 ゲームシステムの調査もしたかったし、主人公達と彼女達の会話を聞けば、誰を攻略するルートに向かっているのか、ある程度絞れると思っていたのに……。

 

「せっかくだから皆と交流しておいたら? 私が繋ぎ役するから」

彩葉(いろは)は本当に気が利くな」

「えへへ。褒めて褒めて♡」

 

 俺のハーレム攻略宣言以降、彩葉(いろは)舞佳(まいか)はそれとなく俺をサポートしてくれるようになった。

 

 積極的にしなくていいとは言ってあるが、やはりなにかせずにはいられないのだろう。

 

 手駒としては非常に頼もしい限りである。

 

 彩葉(いろは)は電車に乗ってきた舞佳(まいか)達に声を掛ける。

 

「やっほーおっはよう☆ 少年がいないようだけど、どうしたのかな?」

「あ、おはようございます彩葉(いろは)先輩。らっ君、風邪みたいです」

「一応食事の準備はしてきましたけど、帰りに寄ってみないと」

 

 彩葉(いろは)が声をかけて話し始めるが、先日のような会話に入り込めない現象は起こらなかった。

 

 やはりゲーム内イベントは主人公がトリガーとなって起こると考えて良さそうだ。

 このチャンスを逃す手はない。

 

 それにしても体調不良で休むとは。天は俺に味方しているようだ。

 

 彼女達3人に【警戒心解除】で心の距離を縮めてしまおう。

 接触なしで心に種を植え付けられたら御の字だ。

 

 このパッシブスキルの便利な所は、話せば話すほど心に俺という存在を植え付けることができるところだな。

 

「あ、そうだ皆。顔は知ってると思うけど改めて紹介するね。私の幼馴染みで霧島亮二君。ちょっと見た目怖いけど、優しい人だから安心してね」

「ぁ、えっと、佐藤優奈(ゆうな)です。先日は幼馴染みが失礼をしてしまってすみません」

「気にしないでくれ。それに、君が謝ることじゃないだろう? 優しいんだな」

「い、いえ。幼馴染みですし、弟みたいな感じなので、つい」

「いい関係じゃないか。あの時も言ったが、俺の世間のイメージからすれば彼の反応は間違っていない。ついこの間まではそのイメージ通りの人間だったからな」

 

「うーん、それでもやっぱり彼の言い方は良くなかったと思います。話してみればいい人なのに、頭から危険と決めつけて『あいつには絶対に近づくな』って言ってましたし」

「いや、それも間違いじゃないんだよ。世の中にはいい人の振りをして近づく悪人も確かにいる。君も気を付けた方が良いよ」

 

 俺みたいなな。優奈(ゆうな)はかなり警戒心を解いているようだ。

 パッシブスキルである【警戒心解除】によって素早く打ち解けることができた。

 俺の声には警戒心を解除し、欲情を高める効果もある。

 

 それは言い換えれば、セックスしようって雰囲気じゃないときにも、俺を異性の対象として意識するような――いわば『気になる男』に昇格させる効果もあると言うことだ。

 

 更に彩葉(いろは)がアシストするように冗談を交えて話を繋げる。

 

「亮君が言うと説得力あるよねー」

「うるせ」

「あはは。お二人ってそんな感じなんですか。でもご忠告ありがとうございます。人と接触するときは気を付けるようにします」

「そうそう。油断してると食べられちゃうよ☆ 私みたいな美少女好きにねっ」

「ぁわっ、やだ、お尻触らないで彩葉(いろは)先輩ッ」

 

 彩葉(いろは)優奈(ゆうな)はセクハラトークフェイズに入ってしまった。

 初音(はつね)の方に視線を向けると、何か言いたそうに口をパクパクさせている。

 

「あれから、体調はいいか?」

「ぁ、はい。先日は本当に助かりました」

「あ、そうだったそうだった。亮君聞いたよ。初音(はつね)のこと助けてくれたんだよね?」

「まあ偶然だけどな。ああいうことってわりとあるのか?」

「は、はい。昔から貧血気味で……」

「私も同じクラスだったらサポートできたんだけどね」

「い、彩葉(いろは)ちゃんは、いつも私を助けてくれるから、感謝してるよ」

 

 初音(はつね)彩葉(いろは)の親友エピソードはゲーム内でも多く語られている。

 

 二人の関係性を考えるなら、やはり彼女の攻略には彩葉(いろは)は欠かせないだろう。

 

 二人の会話を聞きながら視線を巡らせると、優奈(ゆうな)の後ろに隠れている小さな影がいるのを発見した。

 

 当然言わずもがな、小雪(こゆき)である。

「ぁ……」

「やあ、初めまして。霧島亮二です」

「ぇ、……えっと……、はい、あの」

「ほら小雪(こゆき)。ちゃんと挨拶しないと失礼だよ」

 

 人見知りが強い小雪(こゆき)だ。幼馴染みの好摩楽人以外の男とはまともに喋れないどころか、怖がって近づかないという設定がある。

 

「いいんだよ無理しなくて。俺の見た目が怖いのが悪いんだからな」

「そ、そんな事は」

「白峰さんだったね」

「ぇ、ぁ、は、はい」

 

 俺はできるだけ視線を合わせるように腰を低くして小雪(こゆき)に話しかけた。

 

 確か子供に話しかける時は視線を同じ位置まで下げると警戒心を解いてもらいやすいというのがあったはずだ。

 

 学園生でも同じ事が通用するはず。

 

 小雪(こゆき)初音(はつね)と同じく男性が苦手の人見知り。微妙にキャラが被ってる気がしないでもないが、初音(はつね)と違って小雪(こゆき)には彩葉(いろは)のような助けてくれる人が主人公しかいないのだ。

 

「俺は霧島亮二。霧島でも亮二でも好きな方で呼んでくれ。俺は君と仲良くしたいと思ってるけど、怖いなら無理強いはしないからね」

「ぁう……あうあう……ぇっと。白峰……小雪(こゆき)です……」

 

 スキルがあっても小雪(こゆき)の警戒心というか、男性への恐怖心はかなり頑なだ。しかしそれも時間の問題。

 この短時間で自己紹介ができるようになった。

 

 これはゲームでは見られなかった現象だ。

 

「ありがとう。俺は彩葉(いろは)と一緒に居ることが多いから、ちょくちょく顔を合わせると思う。よろしくな」

「は、はい……よろしくお願いします、霧島、先輩」

 

小雪(こゆき)ちゃん、ちゃんと言えたじゃーん。偉いぞ-。ご褒美にハグハグしてあげる~」

「ひぅぅ~~、い、彩葉(いろは)ちゃん苦しい。お胸ゴツゴツする」

「悪かったな貧乳でッ!」

「ぁうう~~」

 

 なんて会話をしながら関係性を深めるイベントが起こった朝の出来事。

 

 この後、更に俺にとってラッキーなチャンスが巡ってくるのだ。

 

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