※この作品はR-18です。

【クズモブ転生】健全ゲームで『エロ同人』能力獲得したからクズ主人公から全ヒロイン奪うことにした   作:かくろう

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◇優奈の気持ち 小雪の強さ◇

 小雪(こゆき)による疑似バーチャル配信プレイは大成功を収め、妖精さんは大いに満足してくれたらしい。

 

 だったら最後のセックスまでさせてくれたっていいようなもんだが、残念ながら空間が時間切れとなって終息した。

 

 次回は絶対2人の処女をもらい受けるからな。だがここまでいけば普通に受け入れてもらえそうなもんである。

 

「ふにゃ?」

「あ、あれ? 私、きゃっ、な、なんでこんな格好をっ」

 

 犬耳メイドコスチュームを着たままだった2人が正気に戻る。

 

 ピコピコと動いていた耳や尻尾はたらんと垂れ下がり、普通のアクセサリーと化している。

 

「いや、お礼のコスチューム、たっぷり堪能させてもらったよ」

「ふぇっ⁉ わ、私、何をしたんですか」

優奈(ゆうな)お姉ちゃん、小雪(こゆき)達、コスプレしてダンス踊った。優奈(ゆうな)お姉ちゃん、恥ずかしがりながらダンスする姿、とっても可愛かった」

「あ、そっか……そういえばそうだった。って、私、スパッツ履いてないっ⁉ っていうことは、せ、先輩ッ⁉」

「いやぁ、結構なお点前(てまえ)でした」

「は、うううっ」

優奈(ゆうな)お姉ちゃんの生パンツ、とっても可愛かった。後で動画見よう」

「ろ、録画してたのっ⁉」

 

 どうやらエッチなペロペロ奉仕はコスプレダンスという記憶とすり替わっているようだ。

 

 それでも相当に恥ずかしかったらしく、部屋の隅っこで小さくうずくまってしまった。

 

「亮二お兄ちゃん、小雪(こゆき)達のお礼、喜んでくれた?」

「ああ、とっても可愛かったよ。また見せてくれるか?」

「うんっ。小雪(こゆき)、お兄ちゃんならいつでも大歓迎だよ」

 

「こ、小雪(こゆき)……先輩に随分気を許したんだね」

「うん。小雪(こゆき)、亮二お兄ちゃんのこと、好き。恋人になりたい。お兄ちゃん、さっきの話、本当に叶えてくれる?」

「さっきの話?」

 

 記憶は書き換わっている筈だが、どんな風になっているのだろうか。

 

小雪(こゆき)のこと、彩葉ちゃんや初音お姉ちゃんと一緒に恋人にしてくれるって」

「ああそのことか。もちろん大丈夫だぞ。小雪(こゆき)なら皆も大歓迎だろう」

 

「えっ⁉ こ、小雪(こゆき)なにを言っているのっ⁉ 恋人は普通1人でしょ?」

優奈(ゆうな)お姉ちゃんこそ何言ってるの? 亮二お兄ちゃんくらい素敵な男の人なら、()()()()()()()()()()()()()だよね?」

 

「あ……そ、そう、そうだよね。そんな当たり前のこと、どうして分からなかったんだろう?」

「それは、多分小雪(こゆき)達が恋に免疫がないからだと思う」

「まあまあ。いいじゃないか。俺は小雪(こゆき)大歓迎だぞ。優奈(ゆうな)はどうする?」

 

「わ、私ですか⁉」

小雪(こゆき)優奈(ゆうな)お姉ちゃんと一緒にハーレムやりたい」

「そ、そんなこと言っても」

 

 どうやら記憶の書き換えができている部分と今までの常識がせめぎ合って混乱しているようだ。

 

 この辺の書き換え具合は本人の理性とか、意志力とかの問題なのかもしれないな。

 

 小雪(こゆき)の場合、もともと意志が弱くて他人に依存しやすい性格の影響で、今回の事件で依存対象が主人公から俺に変わったのだと思われる。

 

 しかし、その反面思い込みの強い性格は、一度依存対象を固定するとグイグイとそれを押し進める強さを持っている。

 

 今の小雪(こゆき)は俺という受け皿に収まったことで、凄まじい勢いで霧島亮二という人間を崇拝し始めているようだ。

 

 主人公に対する態度が煮え切らなかったのは、踏み出すきっかけの問題だったのだろう。

 一度完全な依存対象である俺にハマることで、これまで曝け出すことのなかった本当の自分が解放されたと見える。

 

優奈(ゆうな)お姉ちゃん、どう?」

「う、うん。正直、亮二先輩との恋人を皆でやるのは、楽しいと思う。でも、ごめん、ちょっとだけ考えさせてください」

「ああ、俺は決して無理強いはしないから。でもそうだな。優奈(ゆうな)

「は、はい」

「今度俺とデートしてくれないか?」

「で、デートですか?」

「ああ。俺は優奈(ゆうな)さえ良ければハーレムに入ってほしい。だけど決めきれないなら、一度俺という人間をじっくりと見せてプレゼンさせてくれないか」

 

「ぷ、プレゼンというと」

「言うなれば自己アピールだな。俺は優奈(ゆうな)にハーレムへ入ってほしい。でも君自身はまだ迷っている。だったら優奈(ゆうな)の背中を押すために俺自身が頑張るのは当たり前じゃないか」

 

「……わ、分かりました。じゃあ今度の日曜日に」

 

 そういう訳でデートの約束を取り付けることに成功。

 今日で一気に決めてしまいたかったが、メインヒロインだけあって一筋縄ではいかないようだ。

 

「でも小雪(こゆき)、ラクトのこと、好きだったんじゃ」

 

 それを言われた瞬間、小雪(こゆき)の顔が『スンッ……』と真顔になった。

 

「好摩君のことはもういい。今のあの人は、怖い……」

 

 困り顔でもなんでもなく、単純に嫌悪しているようにすら見える。

 

 小雪(こゆき)の感情は、驚くほど冷淡だった。

 

「まああんなことがあった後じゃな。それでも仲の良い幼馴染みだったんだ。時間を置いて仲直りくらいはしてやれよ」

「うん。お兄ちゃんの言うとおりにする」

 

 笑顔でそういう小雪(こゆき)だが、主人公に対しての感情が一切動いていない。

 

 死ぬほど興味がないって感じだ。しかし表面上は俺の言うことを聞く姿勢をとっている。

 

 恐ろしいな。小雪(こゆき)は鞍替えする前の対象に対して一切の興味を失っている。

 依存心が強いだけに、失望したらその感情の冷却具合は北極並みだ。

 

「よし、小雪(こゆき)は素直で良い子だな」

「ふにゃ♡ くぅん♡」

 

 撫で撫でしてやると仔犬のように目を細める小雪(こゆき)

 そして優奈(ゆうな)はそれを羨ましそうに見つめている。

 

 これは優奈(ゆうな)の理性を飛ばすにはあと一押しって所だな。

 

 今度のデートが楽しみだ。 

 だがその前に小雪(こゆき)を完全に俺のものにしたい。

 

 エロスキルを今すぐ発動させてもいいが、今は効果的じゃない気がする。

 

 これは言葉で説明するのが難しいのだが、俺のエロ同人というチートスキルは、どうも妖精さんのご機嫌次第で発動効果の強弱があるようだ。

 

 最近分かってきたのだが、妖精さんの性癖を理解して、彼女の喜ぶシチュエーションを作ってやるほどエロ効果が発現されやすい。

 

「まあ焦ることはないよ。恋人になるかどうかってのは重要な問題だ。だけど、俺は優奈(ゆうな)が欲しい。積極的にアピールさせてもらうよ」

「は、はい……っ、♡ えへ……はい」

 

 優奈(ゆうな)は嬉しそうだ。なんだかんだで積極的に迫られるのは嬉しいに違いない。

 

小雪(こゆき)もっ、小雪(こゆき)もお兄ちゃんとデートしたい」

「いいとも。それじゃあ今度でかけるとしよう。そうだな、恋人になった記念に揃いのアクセサリーでも買おうか。俺の女の印だ」

 

「嬉しいッ♡ 小雪(こゆき)、皆とお揃いがいいっ。あ、でも」

「そうだな。全部一緒というのも味気ない。イメージカラーで違いを出すか。小雪(こゆき)は、やっぱり白かな。そうなると舞佳は緑、彩葉は赤、初音は濃いめの桃色ってところか。じゃあ優奈(ゆうな)はショッキングピンクってところか」

 

 主に彼女達のイメージカラーは髪色に依存しているが、もう少しヒネってもいいかもしれない。

 

「ちょ、ちょっと待ってくださいっ。先輩そんなに恋人がいるんですか? 彩葉ちゃんはなんとなくそう思ってましたけど……まさか舞佳ちゃんや初音ちゃんまで……?」

「ああ、皆俺の可愛い恋人だ」

 

 今の彼女達の価値観は、『女の数=男の魅力』というものが擦り込まれている。

 

 妖精さんはどうもハーレムものが好きらしい。記憶の改ざんが元に戻っても、こういうところの価値観は元に戻らない所をみると、やはり俺にヒロイン達を侍らせたいとみえる。

 

 俺の願望もまさしくそれだ。価値観の一致がこの奇蹟を呼び起こしているのだ。

 

「凄いです先輩。うん、でも、やっぱりデートで決めますね」

「ああ、それでいい。優奈(ゆうな)が自分の意思で決めていいんだ」

「分かりました。デート、楽しみにしてますね」

 

 こうしてデートの約束を取り付けたことで、メインヒロイン攻略の足がかりを掴むことができた。

 

 その前に小雪(こゆき)の完全攻略を完了させないとな。

 

 相談の結果、先に小雪(こゆき)とデート。その後のゴールデンウィーク前半の祝日に優奈(ゆうな)とデートすることになった。

 

 どうやら優奈(ゆうな)的に心の準備が欲しいらしい。

 

 俺にはゲームの知識がある。最高のデートをプレゼントするとしよう。

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