【クズモブ転生】健全ゲームで『エロ同人』能力獲得したからクズ主人公から全ヒロイン奪うことにした 作:かくろう
◇メインヒロインはエスコートがお好き◇
結局
次の日、いつものようにちるるの配信をやったそうだ。
いつもよりも反応が良かったらしい。
しかし、いつも来る筈の楽太郎というユーザーが来なかったことが気がかりだったらしい。
それは主人公だ。お互いの存在に気が付くのはゲーム後半のイベントが起こってからだが、恐らくもう意味のないフラグだろう。
配信に現われなかったのは、ホテルでしっぽりやっていたからだろうな。
恵美からの報告では、ホテルにしけ込んで一晩中絞り尽くしたそうな。
いわく、「まあ普通だったけど回数はこなせるから及第点」らしい。果たしてそれは「こなした」のか、「こなされた」のか……。赤い玉とか出てないといいけど。
あと大きさはB判定、とか余計な情報まで付属させてきやがった(俺がSSSらしい)。
このまま向こうに夢中になってくれ主人公よ。俺達と関係ないところで幸せになってくれや。
さて、ゴールデンウィーク最初の祝日。
いよいよ
「お待たせしました先輩」
「お、可愛い格好じゃないか
パステルカラーのプリーツミニスカートに白いブラウス。
桜色の髪によく映える明るい色合いは、彼女が自分というものの特性をよく分かっている証拠だ。
天然なのか計算なのか。ゲームの中の彼女は自分の魅力というものをよく分かっている。
べつにそのことを鼻にかけたりする訳ではなく、能力が高いために理想が高いという言い方が正しい。
つまり彼女がこれだけ気合いの入った格好をするということは、俺が男としてそれに値すると認めていることになる。
「ありがとうございます先輩、嬉しいです」
「今日は俺自身を気に入ってもらう為に沢山プレゼンさせてもらうからな」
「あはは。なんだか先輩らしくないみたい」
「はは、俺らしくか。確かにな。よし
「楽しみにしてますね♪」
感情が読み取れなくてもわかるほどに喜んでいる。
やっぱり
真面目な分だけ悪い男にハマりやすい。
まさしくエロ同人にありがちな奴だ。
実際俺は善良な人間などではなく、エロスキルによって純粋な人間関係から剥離させて我が物とするゲス野郎だ。
ゲスはゲスらしく己の持つ全てを駆使して彼女達を幸せにしたいと思っている訳だ。
「さあ行こう
俺は
一瞬の戸惑いを見せたものの、すぐに身を預けるように腰に手を回してきた。
言っておくがまだ催淫のスキルは発動していない。
警戒心解除くらいだ。しかし既に俺を危ない男とは認識していないようで、使わなくても問題なさそうですらある。
今日で
「ぁ、先輩、ちょっとこっちに」
さあいざ出発と行ったところで
「どうしたんだ?」
「しっ……。ちょっと顔を合わせたくない人がいて」
「それは一体……どれ」
「ああ、なるほどね」
メインヒロインである
言わずもがな、主人公である。
『~~♪』
「なんだか機嫌が良さそうだぞ」
「なんでしょう……」
奴は鼻歌なんぞ歌いながらスキップでも始めそうな勢いで歩き出していた。
どうやら今日も清楚ビッチとデートにこぎ着けたようだ。
奴には定期的に関係を報告するように頼んである。
俺はアイツにあんまり関わりたくないので、報告はメールにしてもらっているが、今日辺り対面で経過を聞いた方がいいだろう。
「ありゃぁ、女とデートだな。見てみろ
「やだ、先輩ったら。でも、ラクトったら昨日の今日で彼女でもできたのかしら? なんだか複雑です」
「なんだ? もしかしてヤキモチか?」
「そ、そんなんじゃありません。幼馴染みだし、彼女ができるのは喜ばしいけど、変な女に引っ掛かってないか、ちょっと心配で」
「弟を心配する姉みたいだな」
「言い得て妙って奴ですね。でも、私が彼氏作るより早く彼女作るなんて、なんか生意気……」
女心って奴は複雑に過ぎるな。主人公に男としての興味はなくても、先に彼女ができるのはモヤるってか?
「まだ彼女だと決まった訳じゃない。口説いてる最中かもしれないぞ」
「先輩……」
「まあ、とにかくデートを楽しもう。思い切り楽しませてやるからよ」
主人公は
そうだ、そのうち俺と
ショックを受けている所を大人の女に優しくされれば童貞主人公はイチコロだろう。いや、もう童貞じゃなくなったのか。
◇◇◇
俺は彼女のことをなんでも知っている。
ゲーム内でのデートスポットで彼女が好きな所は全てこの頭に入っているからな。
まずは映画館。彼女の好きな恋愛ドラマの劇場版の公開日に合わせてチケットを手配してある。
「ほら、
「え、もう席確保してあるんですか?」
「ん? ネット予約で簡単に取れるぞ」
「そ、そうですよね」
まずは一手。これは初期のデートイベントで主人公が映画に誘ったはいいけどチケット売り場が混んでて
実際には内部的好感度は若干上昇するイベントらしいのだが、それは相手が主人公だからだろう。
これまでの行動で
経験豊富な俺に手際よくデートをエスコートされれば、通常のイベントより好感度は高いはずだ。
現に
◇◇◇
「あ~、面白かったぁ」
「あの演出は神懸かってたなぁ」
「分かります♪ ヒロインの心情を上手く表してますよね」
「ああ。なんだか
「そ、そうですか?」
「ああ。あのヒロインやってるアイドル、声も似てるし、でも顔は
「も、もうっ、冗談ばっかり。お世辞なんて言っても何もでませんよ」
「お世辞を言っているようにみえるか?」
「見えますっ、先輩って女の子口説くの上手いですよね」
「つまり嬉しいってことじゃないか」
「そ、そんなこといってませんもん」
そんなやり取りが続き、
次なるデートスポットはショッピングだ。
彼女の好きなコーディネートやブランドは設定資料集に書いてあるので熟知している。
リーズナブルだがお洒落なデザインが多く、女の子に人気の高いブランドショップであり、誕生日プレゼントにこのブランドのアクセサリーを買うと好感度が高くなる。
「これなんか
「ほら
「え、でも」
「受け取れよ。これはきっと
大層遠慮する
戸惑っているように見えるが、内心は喜んでるのが丸わかりだな。
「ぁ、ありがとうございます……。先輩、もしかして私の好きなもの、ご存じなんですか?」
「まあ、ある程度幼馴染み達からリサーチして聞いてるよ。でも半分は俺の好みだ」
「そっかぁ、えへへ、そうなんだ」
今日のデートでは全て金は俺持ちにしている。
幼馴染みが奢るイベントがゲーム内にあるが、それだと好感度は下がってしまう。
実はゲーム初期だと割り勘でも問題ないが、奢るを選択すると「ありがとう」とは言われるが、内部的なデータでは好感度が下降しているのだ。
つまりこの時点では主人公が相手だと奢られることによって対等な関係ではない扱いに対して不満を抱く。
逆を言うなら、年上でグイグイ引っ張っていこうとする俺が相手だと、奢ってもらうことで好感度が上がる。
そう、ゲームと同じ選択では駄目なのだ。なぜなら俺と主人公では前提条件が違う。
女に金は出させない、くらいの強引さは、ゲーム初期である今においても、俺という条件の下では有効になるのだ。
◇◇◇
「先輩、凄く楽しいです。男の人と出かけて、こんなに楽しいのは初めてです。といってもアイツくらいしか経験ありませんけどね」
「それは男冥利に尽きるね。そろそろ俺という男の価値を理解してもらえたかな?」
「えへへ、もう、分かってるくせに」
そろそろスキル発動の出番だな。今回は実験はしない。
全部使って今夜のうちに全ての勝負を決めてしまおう。
「さて
「え、それって……?」
【催淫】のスキルを発動し、
自分で選択させたという認識の上で
理性が働いているようで働いていない状態と同じだが、それでこそ強く実感できるってもんだ。
何? せっかくここまで素の状態で攻略したのに中途半端なことをするな?
分かっていないな。俺の目的はヒロインに最高の幸せを与えることだ。
スキルを使うことで俺という男との時間が最高だと感じられるなら、使わない方が
つまり最初から計画通りだってことだ。
最後のデートの場所に選択したのはラブホテル街がほど近い繁華街の片隅だ。
ここは恋人達のメッカとしてそこかしこのカップルがひしめいている。
「ぁ、せ、先輩……」
戸惑い、
だが逃がすことはしない。選択しろとは言ったが、俺は逃がすつもりは毛頭なかった。
「
「ぁ……♡」
俺は
強引な行動は一瞬の戸惑いを感じたようだが、直ぐに力を抜いて俺に身を委ねた。
肩を後ろから抱き寄せて逃げられないように固定する。
髪を撫で、顔を近づけて今にもキスしてしまう距離まで顔を迫った。
ギリギリのところで踏みとどまり、
「このまま強引に唇を奪われると思ったか?」
「そ、そんなことは」
「
「わ、私に選択肢がないですよそれ」
「そうだ。俺はお前がほしいと決めた。だからお前には初めから選択肢はない。でもせめて自分で選ぶチャンスはくれてやろうと思ってな」
我ながら酷い言い方だ。だが初めからヒロインに他の選択肢を与えるつもりは毛頭ないので、どんな道筋を立てたところで最終的な結論は同じになる。
そして
「先輩って、酷い人です……強引で、乱暴で、女の子をモノみたいに扱う酷い人……でも、優しくて、紳士的で、グイグイ引っ張ってくれる、男らしい人……私、強引な人に弱いって、生まれて初めて知りました」
「宣言しろ
「私は……先輩の……」
「
「「ッ⁉」」
今少しというところで怒号が鳴り響き、俺達の意識は現実に引き戻される。
振り向けば、親でも殺されたかのような凄まじい形相をした主人公が立っていたのだった。
※後書き※
いつもお読みくださり誠にありがとうございます!
ヒロイン達のエロ姿、お楽しみ頂けてますか?
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お話はまだまだ続きます。
是非お楽しみにっ!
※次回、メインヒロインと一緒にザマァ開始★