【クズモブ転生】健全ゲームで『エロ同人』能力獲得したからクズ主人公から全ヒロイン奪うことにした 作:かくろう
【side
幼馴染みの男の子の家に足を踏み入れたのは、もう何年ぶりになるだろう。
雑多に散らかった部屋の中には、幼い頃の思い出がチラホラと面影を残している。
「悪いな
「う、うん」
亮二君とは家が近所の同級生で、小学生の頃はよく一緒に遊んだりした仲だった。
だけど彼のお父さんがいなくなっちゃって、お母さんもスナック勤めで家を空けるようになってから、彼は変わってしまった。
言葉遣いが乱暴になり、誰彼構わず喧嘩を売り歩くようになった。
あれだけ大好きだった格闘技も破門になってしまうくらい荒れに荒れてしまった。
でもなんだろう。今の彼からは、昔みたいな雰囲気を感じる。
乱暴な空気感がなくなって、笑顔が素敵な優しいお兄ちゃんみたいな幼馴染みと同じ雰囲気を持っている。
小さい頃は甘えん坊の弟で、大きくなってきたら頼りがいのあるお兄ちゃんみたいな存在。それが彼だった。
見た目は厳ついままだけど、威圧的なヒゲも剃ってるし、声も角が取れてる。
「何年ぶりかな。こうやって話すのって……」
「どうだったかな。忘れちまったよ。でもよ、来てくれて嬉しいよ」
「亮二……」
「また昔みたいに話せるようになったらって思ってさ……。色々バカやっちまって……。今更
「バカ、そんなの気にしてないよ」
昔みたいに
「亮君って、また呼んで良い?」
「もちろん。俺も、
そうやって、昔話に花を咲かせていくうちに、彼は昔みたいに笑ってくれた。
私は嬉しくて舞い上がるように話を弾ませた。
笑う彼の顔に、昔の思いが蘇ってくる。
私は亮君が好きだった。昔は屈託のない笑顔で笑い、優しくて強くて、頼りになる男の子だった。
格闘技を習い、傷だらけになって帰ってきたのをいつも心配してたっけ。
同級生だけどお兄ちゃんみたいって思った。でも、それがいつしか恋に変わっていった感覚を、私は覚えている。
心地良くて温かい、心臓が熱くなる思いは、私の中に確かにある。
「
「亮君……えっ、あ……」
いつの間にか、彼が隣に座っていた。そして大きな体を横たえて、膝の上に頭を乗せてくる。
まさかこんな行動に出るとは思っていなかったけど、私は不思議と受け入れてしまった。
一瞬身の危険を感じたりはしたものの、彼は甘えるように身を預けてきた。
「亮君……」
「悪い……みっともないって分かってるんだけど、久しぶりに
金髪に染められたゴワゴワした髪に指を入れ、手櫛で整えるように掻いてみると、亮君の微かな息遣いが聞こえた。
「甘えん坊……」
「言わないでくれ……分かってるから」
「やだ、可愛い……」
照れ隠しをするように顔を背けた彼の姿は幼い頃に喧嘩に負けた時の彼そのものだった。
なんだか頭がぽわぽわして良い気分になってきちゃう。
私はそのまま彼の髪を撫で、いい気分に浸っていた。
◇◇◇
話を聞いていくうちに、彼女が未だに俺への想いを抱いていることが分かってくる。
スキルを使うまでもなく、その心の中は透けて見えるが、スキルによってそれは確実であることが分かった。
俺が何故催眠などの方法を使わなかったかと言えば、各種の実験をするためだ。
思った通り、俺の力は常時発動しているものも含めて任意でオンとオフが切り替え可能らしい。
そしてもっけの幸いだったのは、俺にとって有利な状況になりそうなスキルが、発動していない状態でも自動でスイッチがオンに入るみたいだ。
彼女が俺に恋慕の情を抱いていることは見ただけで分かるが、人の心は不透明なもの。
その思いが確かなものなのかは、本当の意味では分からない。
だが彼女の心が段々と昔の思いを蘇らせていくと共に、スキルが自動発動し、彼女の想いが伝わってきたのである。
つまり、彼女がどう思っているかを知りたかった俺にとって有利な情報が向こうから舞い込んできた。
やはりこのスキルを与えた何物かは、俺に彼女を攻略させたがっている。
そうであるなら、スキル無し――正確には俺が発動を意識しないで自動的に発動する【エロ同人】がどこまでヒロイン攻略に影響を及ぼすか。
それを実験する意味でも彼女はスキルの発動なしで攻略を試みる。
「
「ぇっ……、りょ、亮君?」
いきなりセックスを迫ったら普通は嫌われる。
しかし【エロ同人】というのはパッシブスキルとして常時俺の都合の良い方向に物事を動かしている。
甘えてほしがりの
(チョロいな……まあ元々情を寄せていたからだろうが)
線は細いが女の柔らかさをしっかりと含んだ太ももの感触を堪能しながら、俺は欲望をムクムクと隆起させた。
だが頬を染める純情乙女に青春スタンドアップポジションを見せつける訳にもいかない。
スキルを使えばすぐにセックスに持ち込むこともできるだろうが、ここはパッシブスキルだけでどこまでできるか、自動的にどこまで発動するのか確かめたい。
「良い女だな」
「ん? 何かいった?」
「
「もうっ、何言ってるのよバカッ」
キザでクソ寒いセリフも引くことなく受け入れてしまう。
手くらい握ってみるか。少しずつ歩み寄って、セックスに持ち込んでみよう。
「
「ん……なぁに亮君?」
その顔を欲情したメスの赤みに染めてやりたい。
「キス、してみねぇ?」
「えっ⁉ き、キスッ……どうしたのよ急に」
「いやか? 俺は本気だ」
いきなりのキスしたい宣言に目がグルグルと泳ぎ出す
不意打ち気味にぶち込まれた言葉に戸惑いが隠せないらしい。
これは男性経験は浅そうだ。ひょっとして処女か?
見た目ギャルだから経験くらいありそうだが、どうもウブな反応は相手が俺だからってだけではないらしい。
明らかに男慣れしていない。
これはもう押して押して押しまくればいけるな。
手駒として洗脳するのはいつでもできる。
まずはサブヒロインの純潔をどこまで素の状態でものにできるか、楽しませてもらうとするか。