黒髪ショートカット王子様系幼馴染のオレへの執着が怖い! 作:クリームパイ太郎
王子様と抱き合って、小さな刺激を分け合って、三度目のセックスはスロースタートであったけど、さすがにもう我慢できない。
王子様が恥ずかしげに言ったセリフに、オレの理性はあっけなく崩壊した。
座って抱き合っていた姿勢から、王子様を押し倒す。
繋がったままのオレと王子様の体重を受け止めて、マットレスが軋みを上げた。
「…結局、またキミに押し倒された形になってしまった」
しっかりとしがみついたまま、オレのことをじっと見つめてくる王子様。
「いやだったか?」
「あ、違うんだ。そうじゃなくて…」
なんだ?
王子様の表情を見る限り、嫌がっているわけではなさそうだ。
「やっぱり、聞いておこうかな?
さっきは出来心ってことで誤魔化されてあげたけどね」
王子様は少しだけ逡巡してから、にっこりと笑ってオレに問いかけてきた。
「なんでボク宛のラブレターを、キミ宛のモノだなんて偽ったんだい?」
「ぐ…」
「ふふ、おおよそ理解っているよ?
でも、キミの口から理由を聞かせて欲しい」
「む…」
二の句が継げない。コイツは絶対に察しがついているし、その上でオレの口から言わせたいのだ。
「キミが心中を吐き出してくれたら、ボクはとても嬉しい」
「あー、その、なんだ…」
この話題は分が悪すぎる。そもそもオレはなんであんなことをしたのかといえば…
「終わった話を蒸し返すんだ。キミにも何か見返りがあったほうがいいね?」
「ん?」
この交換条件ならオレが絶対に白状するだろうという、確信を持った王子様の笑顔。
なんか風向きが変わったぞ。
「答えてくれたら、キミの願望を一つ叶えてあげようじゃないか」
「え? まじで!?」
「…すごく喰い付きがいいね」
当たり前だろうが!
十代男子のエロ妄想舐めるなよっ!
さて、どんなことをしてもらおう。
オレの脳内で様々な妄想が駆け巡る。
今まで集めたエロコンテンツの数々。
無数のエロワード。
そして実現可能性。
非現実的なことは無理だからね。
「か、考え込むの良いんだけど、あ、あ、ひん!
奥をとんとんしながらはやめてくれないか?」
王子様の声が遠くに聞こえた。
「ぐりぐりもだめぇ!」
なにやらとろけそうな叫び声が聞こえたが、今はそんなことよりも王子様の気が変わらないうちに言質を取らねば。
「…よし、決まったぞ!」
「ど、どんなことをすればいいんだい?」
「うむ、マイクロビキニを着て腰ヘコちん媚びエロ蹲踞をオレに見せてくれ!」
「え? マイクロビキニは理解るけど、腰…なんだって?」
「腰ヘコちん媚びエロ蹲踞だ!」
「な、なんか不穏な響きのする単語がくっついているが、要はえっちなポーズをして欲しいってことかな?
そんなことなら全くもって構わないよ」
くっくっく、オマエが想像するよりもずっと恥辱的なポーズだから覚悟しておくといい。
「やり方は教えてくれるんだろう?」
「もちろんだ!
マイクロビキニはオレが用意するぞ!」
「む、なんか早まったことをしてしまったような気がしてきたんだけど」
「そんなことないぞ」
「少し不安になってきたよ…」
さて、後払いとはいえ見返りももらったことだし、ここでわだかまりは吐き出してすっきりしよう。
あのときなぜあんなことをしたのか?
今となってはオレ自身も、その理由には気がついている。
「それじゃあ、教えてくれないか?
どうしてボク宛のラブレターを、キミ宛のモノだなんて偽ったのか…」
「まぁ、その、アレだ…」
む、いざ本音を言うとなると、なかなか言い出しにくいな。
「なんというか…」
「うん」
「オマエが…」
「なんだい?」
「…他のヤツから」
「うんうん」
「…ラブレターを貰っているのが気に入らなかった」
「嫉妬だね!」
王子様は宣言通り、心底嬉しそうに言った。
「…だ」
「ん? 聞こえなかったのでもう一度言ってくれないか」
「…そうだ!」
オレは相手が女とはいえ、コイツが告白されていることに我慢ならなかったんだ。
今日に限っての話ではない。
今までも気づかないフリをしていただけで、不満だったんだ。
「オマエがモテることが気に入らない」
「それはモテるボクが羨ましいってことかい?」
「ちがう! オレのモノにちょっかいをかけてくる輩がすべからく腹立たしい」
「ん~~~~っ!!!!」
な、なんだ!?
突然、王子様が呻き出した。
繋がったままだったし、どこか痛くしたのかとも思ったが、表情を見る限りはそうではなさそうだ。
どうみても、嬉しさを隠しきれない感極まった顔に見えた。
…証拠に王子様の膣中がざわざわしてるし。
「ちょ、締めすぎだ…」
「キミの妬心は確かに受け取ったよ!
あぁ、ボクは果報者だね。
嬉しすぎておなかの奥がきゅんきゅんしてしまう」
んちゅ、と王子様からキスしてきた。
溢れた感情が制御できないといった感じだ。
「あぁ!
もうたまらない!
キミのためならなんでもするし、なんでもしたいっ!」
さっきオレの願望を一つ叶えるって言ってたのに、いきなり無限大に増えたぞ。
「あんまり迂闊なこと言うなよ。
ものすごいエロいことを要求するかもしれないぞ」
「それだって構わないさ。
…どうせしてくるだろ、えっちなこと?」
「あ、う…」
たぶん、する…いや!
絶対する!
「ふふ、いったいどのくらいえっちなことを、ボクに要求するつもりだい?」
「お、オマエこそオレにして欲しいことあるだろ?」
「うん?
もう十分してもらってるさ」
「足りねえよ。
オレだってオマエに何かしてやりたい」
「んー、差し当たっては、その…」
「なんだよ、オレには難しいことなのか?」
「いや、そんなことはない」
なんだ? そんなに口ごもることなのか?
オレが不安になりかけたところで、王子様がぽつりと言った。
「その…デートがしたい」
「んん?
毎週遊びに行ってるだろ?」
「そうではなくて。なんというか…」
ああ、なるほど。
『遊びに行く』んじゃなくて『
「よし、デート行くか!」
コイツと一緒なら何処に行っても楽しいだろう。
「え? あぁ、うん。
…デート、行きたい!」
「エスコートは任せてくれ」
「うん、期待しているよ。
ああ、とは言ってもプレッシャーをかけるつもりはないんだ。
キミと一緒なら何処に行っても楽しいんだ。
それこそ近所の公園だって十分だ」
「まぁ、初デートなので気張らせてくれ」
「ボクとしてはいきなりホテル直行というのも…」
「気張らせてくれ!」
「ふふ、わかったよ。
えいっ!」
「だから、締めるなって!」
イッちゃうだろうが!
「あとは、そうだな。
どうしても行きたいところがあればデートコースに入れるぞ」
「うん! じゃあ、一つだけ…」
「なんだ?」
「最後はキミの部屋に行きたい…」
「そんなことでいいならお安い御用だ」
いつも来てるだろ、とは言わない。
まぁ、最後はそういうことだろう。
「キミの両親がご在宅だったらボクの部屋で」
「オマエの両親がいたら?」
「ボクの家は広いから多少大きな声を出してもバレないよ」
カノジョの親がいるのに、致すのか…なかなかハードルが高いぞ。
「デートの確約も取れたし、明日からの学園生活に胸が膨らんでしまうね」
「十分膨らんでるけどな」
「大きいほうが好きだろう?」
そうですけど、何か?
「ああ、そうか。
ボクの今後の立ち回りも検討しないといけないね」
「ん?」
「さっきも言ったが、キミと結ばれたんだ。
もう王子様なんてやる必要ないからね」
「あー」
なるほど、オレへの女除けのために王子様として振る舞っていたんだから、確かにもうそんなことをやる必要もないかもしれない。
しかし、コイツの王子様キャラは昔からだし、素だと思うんだが今更やめることなんてできるのか?
「うーん」
「ふぁ、ん!
ちょっとキミ、考え事しながらボクの奥をとんとんするのは、くぅ!
あ、ダメぇ! そこ弱いから!」
コイツがやめたいのなら否やはないが、すべてオレに合わせるというのも違う気がする。
「ああああぁ! さっきからぐりぐりするのもダメって言ってるのに!」
コイツのことだから、全部オレ好みにしたいとか言い出しかねないんだよな。
どうしたものか?
「ふぁ! ダメっ、イっ…」
「オマエ、王子様やめたいの?」
「あぁ、今止めたら…」
なぜか王子様が不満そうだ。頬を染めてオレの方を物欲しそうに見てくる。
「どうした?」
「うぅ、酷いじゃないかせっかく…」
「せっかく?」
「な、なんでもないよっ!
で、何の話だい?」
「うん? だから王子様をやめたいのかって?」
「別にどちらでもいいという感じではあるんだが、やめたからと言って振る舞いを変えるつもりもないし…」
そうなると、別段今までと変わることはないような気がするんだが。
「キミが望むなら、今後はラブレターなど受け取らないようにしたり、女子の告白にいちいち付き合ったりしないってところかな」
「あー…」
なるほど、納得した。
だとしたら、オレとコイツが付き合い始めたということが広まれば徐々に減っていくだろう。
「んー、まぁ、今まで通りでもいいんじゃないか?」
正直、嫉妬心はあるがそれは軽い物だし、コイツが不興を買うというのも居心地が悪い。
女からのモノというのも我慢できる要因ではある。
この王子様、男子からの物はスルーするんだよな。
「じゃあ、女子からのものは今まで通り処理するよ」
「男子からのは?」
「うん? そんな汚物は今までも受け取ったことはないし、今後も受け取るつもりはないよ」
オレはゾクゾクと後暗い喜びが湧き上がってきた。
学園で一番モテる王子様の、処女を散らし完膚なきまでに女にしてやったのがオレであるという事実に、正直なところオレは汚い優越感を覚えてしまった。
「そんなことは気にする必要なんてないさ!
事実、ボクはキミのカノジョなんだからね。
その優越感には存分に浸って欲しい」
「…オレの心を読むなよ」
「ふふ、キミのことならなんでもわかるさ。
例えば…」
王子様の中が急激に締まった。外から中へ引き込む、吐精をねだる淫靡な動きだ。
「お、お? うぉ!」
「ほらほら、やられっぱなしでいいのかい?」
言いながら、王子様はオレの首筋に舌を這わせてから、痛いくらい強く吸い付いてきた。
「こんなナマイキなカノジョはわからせてやらないと!」
王子様の挑発とキスマークは、オレが反撃しやすいようにするための起爆剤だ。
「キミのしたいようにしてくれよ」
ホントにオレのことを理解してくれている。
「そうだ…なっ!」
ずん、と強烈にオレは王子様の最奥へ腰を叩きつけた。
「んお゛っ!」
流石に苦しかったのか、王子様の口から濁った嗚咽が漏れた。
「オマエが誰のモノになったのかわからせてやる!」
「うん。
わからせて…」
さっきからオレと王子様は繋がったままだし、王子様の手足はしがみついて離そうともしない。
オレも、離したくない。
溶け合うように唇を吸いあい、狂ったように腰を打ち付け、貪るように締め付けた。
二重の螺旋は絡み合い全身に流れる愉悦をただ高める。尾を食む蛇には始まりも終わりもなく完全無欠にオレと王子様はただただお互いに快楽を分け合った。
「あぁ、気持ち良すぎてどうにかなってしまいそうだ」
「オレもだ。
出しても出しても治まらない」
「こんなに素晴らしいことを15年間も保留していたなんて…
ボクはなんてもったいないことをしていたんだ。
さっさとキミを押し倒して、ボクの虜にしておくんだった!」
「…オマエは何歳でオレとするつもりだったんだよ」
「精通と初潮さえきてしまえばいつだっていいだろう?」
「生き物としてはそうなんだろうが…」
「ちなみにキミの精通は…」
「い、言わなくていいから!」
なんで知ってるんだよ…
「キミのことならなんでも知っているよ、ボクはね」
「だからオレの心を読むなと」
「はは、分かってしまうんだから仕方ないさ。
もっとボクをめちゃくちゃにしたいんだろう?
続けてくれよ、キミが満足するまで」
「朝までだって続けてやる」
「ふふ、朝チュンだね?」
「それはちょっと違う」
「目覚めたらコーヒーを淹れてあげるよ。
もちろんキミのワイシャツを着てね。
彼シャツってやつだね。
一度はやってみたい」
「それは是非お願いします」
一度と言わず何度でもやって欲しい。
「さぁ、クライマックスだ!」
王子様の表情だけで判別できる。
コイツはオレにイカされたくてたまらないのだ。
「キミもボクの意を汲んでくれるんだね」
「あぁ、オマエをイカせてやる」
「じゃあ、ボクもキミをイカせるよ」
「またオマエの膣中に
「うん、ボクも
膣出しへの期待に王子様の中がきゅっと締まる。
「『激突! 種付けプレスVSだいしゅきホールド』って感じだね」
「…ムードを壊すなよ」
「はは、すまない…ん」
オレと王子様はどちらからともなく唇を重ねた。
これは開始の合図だ。
どちらかが力尽きるまで、あるいはどちらも果てるまでのせめぎ合い。
オレ達は何度したかわからなくなるまで、お互いを求め合って、望み合って、愛し合って、時間も日付も何もかもどうでもよくなるまでヤりまくって、ようやく初体験を終わらせることができた。
勝敗は…まぁ、どちらも勝ちを主張するだろうな。