※この作品はR-18です。

黒髪ショートカット王子様系幼馴染のオレへの執着が怖い!   作:クリームパイ太郎

28 / 92
~8~ ボクとカレの初めてのセッ……

 ずっと夢見ていたカレとのキスだ。

 

 もう言葉にならない。

 

 感情の上限値がなくなってしまったみたいだ。

 

 怒りが一定のラインを超えると逆に冷静になる、なんてのは聞いたことがあったけど、嬉しさの場合は際限がないんだね。

 

 嬉しさで膨らみすぎて、ボクの心はいっぱいいっぱいだよ。

 

 それなのに、カレと触れ合った唇からは途方もない幸福感が押し寄せてくる。

 

 嬉しさで高揚しすぎた気持ちが、ボクの思考を完全に止めてしまった。

 

 一気に感情の閾値を振り切って、幸せで溺れてしまいそうだ。

 

「……はぁ」

 

 カレとボクは同時に唇を離した。

 

 頭はぼんやりしていたけど、瞼を開けてカレの顔が視界に入ったらどきっとした。

 

 キスをしたんだ、ボクは、カレと……

 

 はっきりと、唇に残る感触に実感が湧いてきた。

 

 ぺろりと唇を舐めて、カレの味を確かめる。

 

 それだけで、ぞくぞくと全身が甘く痺れた。

 

 ぼぅっとカレを見て、カレしか見えなくて、カレのことしか考えられない。

 

 カレの方もボクをじっと見つめて、不思議な顔をしていた。

 

 あぁ、もうダメだ。

 

 カレが欲しくて、カレと繋がりたくて、止まれない。

 

「もっと……欲しい」

 

「は?」

 

 ボクは返事を待たずに、カレへと襲いかかった。

 

 動けないカレに馬乗りになって、絶対に逃げられないようにカレの顔を両手で挟む。

 

 カレとのキスはまるで麻薬だ。

 

 一度してしまったら、二度、三度と繰り返してしまう。

 

 依存性なんてあるはずないのに、ボクはもう病みつきだ。

 

 一日だって欠かせない。

 

 たぶん半日我慢しただけで、きっとボクは禁断症状でカレの唇を求めてゾンビのように襲いかかってしまうかもしれない。

 

 でもそんな心配は後ですれば良いか。

 

 今はただ、カレの存在を存分に感じたい。

 

 ボクはカレの唇を舐め、吸って、カレの口の中へ舌を差し込んで、必死になってカレとのキスを繰り返した。

 

 ホントに麻薬なんじゃないのか?

 

 だって気持ち良すぎる。

 

 頬と言わず、顎と言わず、カレの顔中にキスをした。こうしているとカレを少しずつボクのモノにできている気がする。

 

 それにコツを掴んできたぞ。

 

 ボクはカレの唾液を舐め取り、飲み込み、カレにもボクのを飲んでもらって、お互いに顔中べちゃべちゃだ。

 

 こんなふうにカレを好き放題できる日が来るなんて。

 

 ずっと夢見ていたことが現実になった。

 

 頬は抓ってないけど、夢じゃないことを噛み締めながら、ボクはカレの唇を貪ることに没頭した。

 

 身動きできないカレ。カレにまたがって無我夢中でキスをするボク。

 

 あぁ、カレを自由にできることが……

 

「これは……とても刺激的だね」

 

 名残惜しかったけど、ボクはカレから唇を離した。

 

 酩酊するってこんな感じなのかな? 頭がふわふわして、なんとも気分が良くて、気持ちがうきうきと沸き立ってしまう。

 

 ふふ、カレもボクとのキスに満足してくれたのかな? 表情がなんともえっちだ。すぐにでも続きをしたくなってしまう。

 

「さぁ、こんなモノは食前酒だよ。

 覚悟はいいかい?」

 

「とっくに出来てるよ……と言いたいところだが、如何せん身体が動かん」

 

「あぁ、しまったね。こんなことなら筋弛……恋の秘薬の量を減らしておくんだった」

 

 でも、動けないカレを介助するのはすごく素敵なことだと思う!

 

 カレはちょっと不満そうだ。

 

「まぁ、まぁ。

 遠からず薬の効果は切れるはずさ。

 それまではこの状況を楽しむのも悪くない」

 

 キミは何にもしなくていい!

 

 すべてボクに委ねてくれ!!

 

「まずは…」

 

 カレにもボクのことがよく見えるように身体を離して、ぺたりと座った。

 

「お互いの成長度合いを確かめ合おうじゃないか」

 

「オマエのは服の上からでも十分わかるが……」

 

 うん、キミの視線はいつも感じていたよ。

 

「それでも見たいだろう?」

 

「当たり前だ!」

 

 即答したカレにボクは嬉しくなってしまった。

 

 満面の笑みをカレに向ける。

 

「じゃあ確認してくれよ」

 

 カレが動けないのは承知の上だ。

 

 それでも、カレがボクのために努力する姿を見てみたかった。

 

 ご褒美はカレの眼の前。もちろんボクの胸だ。

 

 ちょっと恥ずかしかったけど、胸の谷間を強調するように寄せてみた。

 

 カレの表情が真剣なモノに変わる。

 

 ふふ、カッコいいね!

 

「ふんぬぬぬ!」

 

 顔が真っ赤になるくらい力んで右腕を動かそうとしているけど、まだ秘薬の効果が残っているみたいだ。

 

 少し腕が持ち上がっただけで、力なく落ちてしまう。

 

「ふふ、食後のときに焦らされたからね。

 お返しだ」

 

 ちょっと意地悪だったかな?

 

 でもカレの意地がすごく嬉しい。

 

 カレになら無条件で触らせてあげてもいいし……というか、ボクが触って欲しいんだ!

 

 カレに触れられたらどんな感じがするんだろう?

 

 自分で触るのとどれくらい違うのかな?

 

 ボクはどきどきしながら、カレの両腕を取って、ボクの胸の前まで持ち上げた。

 

「サービスだよ。

 さぁ、あとほんの少しだけ手を上げればボクの胸に触れることができる距離だ」

 

 ボクの胸の先5センチの場所で、力なく垂れ下がるカレの手首。

 

 ボクは挑発的にカレへと笑いかけているけど、内心では心臓が口から飛び出しそうなほど緊張していた。

 

 キスに続いて、何度も妄想したことが数秒先に実現してしまうかもしれないんだ!

 

 カレの表情に決意が漲る。歯を食いしばり顔を真っ赤にして雄叫びを上げた。

 

「ぐぅぅ! おらっ!」

 

「ふぁ…んっ!」

 

 心の準備はしていたけど、カレが触れた瞬間、自分でもどうかと思うくらいえっちな声がもれてしまった。

 

 しかもカレときたら動かないはずの指で、ふにふにとボクのおっぱいを揉みしだいたんだ。

 

 あぁ、何度も想像してきたとおり、とうとうカレにボクの胸に触れてもらった。

 

 確かに感じるカレの指の感触。

 

 じんわりとカレの手のひらから伝わってくる熱に、ボクはもうめろめろだ。

 

 カレにはバレているだろうけど、ボクはカレが指を動かすたびに身体を震わせていた。

 

「どうだ、やったぞ」

 

 額に汗をかきながら、カレは会心の笑顔をボクへと向ける。

 

 あぁ、もう! カッコいい! 可愛いい! きゅんきゅんする!

 

 たかだかおっぱいを触るくらいでそんなに必死になって!

 

 単なる脂肪の塊だよ?

 

「キミは酷いヤツだ」

 

 もっと激しく触れて欲しい。

 

 ボクはカレの手に自分の手を重ねて、強く胸に押し付けた。

 

 ホントはカレの思うがままに触ってもらいたかったけど、秘薬の効果が切れるまではもう少し掛かりそうだね。

 

「乙女の胸をこんなに乱暴に扱って」

 

 代わりにボクが、キミが満足するように動かしてあげるよ。

 

 がんばったキミへのご褒美だ。

 

 ボクがずっと想像していたように、力強く、ちょっとだけ乱暴に、カレの手を使ってボクのおっぱいを捏ね回した。

 

 むにゅむにゅって感じ。

 

 柔らかいだろ?

 

 全部キミのだ!

 

 ふふ、カレもすごくえっちな顔をしているね!

 

「また気をやるところをキミに見られてしまうところだった」

 

 正直な所、触れたら崩れる積み木細工のように危ういバランスだった。

 

 つまるところ、胸を触られただけでボクは興奮の局地にあって、カレからの視線だけでも崩落寸前だったんだ。

 

 ボクの言葉を聞いて、途端に真剣な顔になるカレ。

 

 む、動けないくせに何をするつもりだい?

 

「見せてくれよ」

 

 あ……

 

 カレのお願いに……いや、違うね。

 

 ボクはカレの()()に心が震えた。

 

 すごい、カレはホントにボクを悦ばせることが得意だね。

 

「あ…、ホントに、酷いヤツだよ、キミ……は、あ、あぁ!」

 

 カレの望み通り、ボクは醜態を晒してその場にへたりこんでしまった。

 

 全身に力が入らず、呼吸も上手くできない。自分の肩を抱きしめてなんとか平静を保つ。

 

 もういい! カレが喜んでくれるならボクは何でもしたいんだ。

 

「もっとしたいだろ?」

 

 カレが鼻息も荒く頷いた。

 

「ふふ、さっきから目が怖いぞ」

 

 目も血走っていて、ちょっと面白い。

 

 カレはボクに夢中だね。嬉しくてどんどん身体が熱くなってしまうよ。

 

 ボクはカレが興奮するように、なるべく挑発的な表情をしてカレへとお願いした。

 

「ホントならね、キミに脱がしてほしかったんだけど、身体が動かないんじゃしょうがない」

 

 ボクはさっきからカレの目が釘付けになっている胸を強調するように持ち上げる。

 

「せめて命令してくれるかい?」

 

 上目遣いでボクはカレへと懇願した。

 

「脱げよ」

 

「……うん」

 

 カレはいつだってボクの気持ちを優先してくれるんだ。

 

 ボクは前屈みになってブラジャーのホックを外した。

 

 それだけの仕草にもカレからの視線を感じてしまい、恥ずかしいくらい身体が火照る。

 

 肩紐がずれてボクの胸からブラジャーが、すとんと床へ落ちた。

 

 カレからの視線がさらに強くなる。

 

 見えてしまったと思うけど、ボクはとっさに胸を隠してしまった。

 

 ダメだろ! ボクが覚悟を決めなくちゃ!

 

「おい」

 

「う……」

 

 嬉しい、恥ずかしい、不安で、怖くて……気持ちいい。

 

 事前のリサーチからすれば間違いなくカレの好みのはずだけど、万が一違っていたらと思うと……

 

「今更ながら、本当にキミの好みにあっているか不安になってきた」

 

 正直に気持ちを吐露した。

 

 カレに評価を強制するようで、心苦しいけど、心配で仕方なかった。

 

 カレからの無慈悲な命令が下る。

 

「腕をどけて、全部オレに見せろ」

 

 でも不安な気持ちとは裏腹に、ボクは観念して胸を隠していた腕を下ろした。

 

「あぁ……」

 

 カレからの命令にはぞくぞくしていたし、どこか確信していたんだ。

 

 ボクの全てはカレの好みなんだって。

 

「っ!!」

 

 カレが息を呑むのか聞こえた。

 

 物理的な威力があるみたいに、カレからの視線がボクの胸につきささる。

 

 カレに触れてもらってるみたいだ。

 

 ボクがカレの表情を恐る恐る伺うと……

 

 あ、すごいえっちな顔してる。

 

 さっきよりも目が血走っているぞ。

 

 ま、まばたきしなくて大丈夫なのかな?

 

「おい」

 

「な、なん……だい。キミの好みには極力合致しているはずだが。

 キミの所持しているいやらしい本の傾向としては間違いなくおっぱい好きで巨乳好きであるし、しかし万が一違うということも……」

 

 ボクは見苦しく言い訳を始めてしまったが、カレはそんなことお構いなしに、再びボクに命令してきた。

 

「そんなことはいい。今すぐこっちに来てその胸をオレにしゃぶらせろ」

 

 分厚い雲の隙間から、陽の光が差し込んだような気持ちになってしまった。

 

 ぱーっと目の前が晴れる感じ!

 

 沈んでいた気持ちが一気に盛り上がる。

 

 ――ボクの胸、カレの好みなんだ。

 

 さっきまでの気持ちが嘘のように吹き飛び、自信満々で胸を張る。

 

 見せつけるようにだ!

 

 どーん!

 

「は、はは……そうかい!」

 

 思わず笑みもこぼれてしまった。

 

「キミはボクのおっぱいを吸いたいんだね!」

 

 もちろん望むところだよ。

 

 カレからもっと良く見えるようにボクは胸を持ち上げて強調した。

 

 両方ともキミのモノだ!

 

 嗚呼、全部ボクの望んだとおりになった。

 

 ボクはカレの好み。カレは生まれた時からボクの好み。

 

「そうかい、そうかい! キミはそんなにボクの胸が好きなんだね。

 ああ、ああ、いいとも。

 これからは好きなときにしゃぶり倒してもらって構わないよ!」

 

 ボクの胸の先っぽはカレの目の前3センチ。

 

「だが、一旦お預けだ」

 

 はは、すごい残念そうな顔だ。

 

 ホントは舐めてしゃぶって弄り倒して貰いたかったけどね。

 

 カレに押し倒されて触られたらって考えただけでもぞくぞくする。

 

 セルフ焦らしプレイだ。

 

 ボクの、乙女の大切なところを一つ見せたんだからね。

 

 今度はカレの番だと思う。

 

「ボクだけ見せて不公平だと思わないかい?」

 

 ボク的に見せたいから不公平ではないんだけど、今はそういうことにしておくのだ。

 

「オレの乳首が見たいならさっきから開陳済みだ」

 

「あぁ、もちろん堪能させてもらっているよ。

 だが、そこじゃないね」

 

 そう! そこじゃないんだ。

 

 い、いや、そこもガン見してしまったけど、ここからはそこじゃないんだ!

 

 ボクは……女の子としてはどうかと思うけど、カレの下半身へと視線を向けてしまった。

 

「ふふ、お互い一番大事なところはまだ見せてなかったね?

 ボクから見せてあげるのもやぶさかではないんだが……

 しかし、ここは男らしくキミから見せるのがかっこいいと思わないかい?」

 

 ボクは高鳴る動悸を、必死に堪えながらカレの下半身がよく見える場所に移動した。

 

「さぁ、今度はボクが確認する番だ。

 見せてもらうよキミの……」

 

 あぁ、とうとう見ることができる!

 

「仕掛けたカメラからじゃちょうど見えなかったんだ」

 

 ボクサーブリーフの上からでも大きいね?

 

 どんなカタチかな?

 

 色は?

 

 匂いは?

 

 あ、味は!?

 

「はぁ、すごい。

 まだ生の匂いじゃないのに……クラクラして頭がおかしくなりそうだ」

 

 ふふ、カレの恥じらう顔も可愛いね?

 

「最後に一緒にお風呂に入ったのは、六年三ヶ月十日前。

 どれほど成長したのかな?」

 

 ボクはカレのパンツのゴムに指をかけた。

 

「あぁ、夢にまで見たキミの……」

 

 思わずつぶやいてしまった恥ずかしい事実。カレに聞かれてしまったがもう遅い。

 

 でもキミを想うが故なんだ!

 

「見せて、もらおうか?」

 

 ボクは意を決して、カレのパンツを引きずりおろ……そうとしたけど、カレの硬く反り返ったモノに引っかかってしまった。

 

「む、む!?」

 

「ちょ、痛!」

 

 うわ!? すごい!!

 

 か、硬いだけじゃないんだね。バネみたいだ!

 

「おっと、すまない。

 ……ここをこうして。

 えい!」

 

 ついに!

 

 カレの()()がボクの眼前にあら……われ……た。

 

「ひぁ…え?」

 

 雄々しくそそり勃って、ボクの顔に影を作るカレの、その、ち……アレ!

 

 ボクはその大きさを前に絶句してしまった。

 

 こんなの聞いてない!

 

 パンツの上から見たのと全然違うじゃないか!!

 

「これが、キミの…」

 

 ボクは思わずゴクリと息を呑んだ。

 

「なんだい、これは?

 エラが張って……こ、これでボクの中をえぐり取るつもりだろう?

 血管も浮き出て、まさに怒張という形容がしっくりくる。

 反り返り方も凶悪だ」

 

 こここ、これは想定外だ!

 

 ボクは念願の、熱望の、渇望の、宿願の、悲願のカレのモノを目の当たりにして圧倒されてしまった。

 

 これが、これから、ボクの中に……

 

 ボクは思わず両手でカレのモノの長さを測り、その長さを維持したまま両手を下腹に当ててみた。

 

 ひぇ!?

 

 こ、こんなところまで入っちゃうのか!?

 

 ボク、どんなふうになっちゃうんだろう……?

 

 無理とは判っていたけど、カレにお願いしてみた。

 

「も、もう少し小さくならないかい?」

 

「無茶言うな」

 

「しかし、この大きさは……」

 

 もう言葉にならないよ。

 

 カレのアレがこんなに成長しているだなんて。

 

「子供の頃はこれくらいだったじゃないか」

 

 ボクは子供の頃のカレとの記憶を思い出しながら、カレの可愛かったアレの大きさを親指と人差し指で表した。

 

 カレがちょっと不満そうだ。

 

「どの角度から見ても、シルエットが……ボクを泣かせる形をしている」

 

 ボク、きっとこれからいっぱい泣かされちゃうんだろうな……

 

 無意識のうちにボクはカレのモノへと手を伸ばしてしまった。

 

「っ!」

 

「っわ」

 

 カレのモノがびくってなった! びくぅってなった!!

 

 まさか自由自在に動かせるのかな?

 

 もしかしたら痛くしてしまったのだろうか!?

 

 い、医者か? きゅ、救急車を!! カレのモノに万が一があったら!!

 

 混乱する思考を表に出さないようにしつつ、努めて冷静を装ってカレに尋ねた。

 

「す、すまない。加減がわからなくて。

 痛かったのかい?」

 

「だ、大丈夫だ。

 その、なんだ……」

 

 カレが口籠る。

 

 な、なにか問題でも!? 早く救急車を呼ばなくては!!

 

「オマエに触られると気持ちいい」

 

「え?」

 

 駆け出す寸前だったボクは、カレの言葉の意味が一瞬理解できなかった。

 

 ボクが……触れると気持ちいい?

 

 カレはそう言ったんだ。ボクはカレに触れた指先とカレのモノを見比べて安堵しながらつぶやいた。

 

「そうか、ボクが触ると気持ちいいのか」

 

 あぁ、ボクはカレを気持ちよくすることができるんだ。

 

 頭がぼんやりしてきて、混乱していた思考に霞がかかる。

 

 もう、カレを気持ちよくしてあげることだけ考えてればいいや。

 

 ボクは誘蛾灯に引き寄せられる羽虫のようにカレのモノへと顔を寄せる。

 

 ホントはさっきからずっと気になっていたんだ。

 

 ボクのするどい嗅覚はカレの匂いに反応してしまって、ずっとお腹の奥が熱くて……

 

 すーっと深呼吸するともう何も考えられなくなった。

 

「はぁ、なんて匂いなんだ。

 ボクの脳みそ、溶けてなくなってしまいそうだ」

 

 飢えた犬みたいに、すんすんと嗅ぎ回り、カレの匂いを鼻腔に刻む。

 

「あぁ、奥の方がもっと匂いが濃いね。

 もう、たまらない」

 

 我慢できなくなって、直接鼻先でカレに触れてしまった。

 

 張り出した頭から根本へ、少しずつ満遍なく匂いを確認し、垂れ下がった袋と、鼠径部へと鼻を擦り付けた。

 

 もうカレの匂いに夢中になって、どうにも止まらない。

 

「ちゅっ」

 

「うお!」

 

 カレの了解も取らずに、キスしてしまった。

 

 カレはびっくりしてたけど、嫌がってはいない。

 

 ボクの唇が触れるたびにカレが反応して、とても可愛らしいね。

 

 何度も何度もキスの雨を振らせて、マーキングする。

 

 これだけボクのモノって印を付けたんだ。

 

 言ってもいいよね?

 

「これは、ボクのだ!」

 

「いや、オレのだよ…」

 

「……」

 

 む、ボクのでいいじゃないか!

 

 ちゃんと世話するから!!

 

 ボクはちょっと強めに握りしめて、所有権を主張した。

 

「まあ、いいさ。

 キミが動けないうちに主導権を徹底的に握らせて貰うよ?」

 

 さぁ、キミがすやすや眠っていたときに散々我慢させられたんだ。

 

 今から一気に開放させてもらうよ。

 

 やりたかったことをね!

 

 ボクはカレの胸に手を伸ばし乳首にふれる。あぁ、触ってしまったよ。

 

 すごい! 興奮しすぎて鼻血がでそうだ。

 

 肋骨も男らしく骨ばってる! 腹筋もうっすら割れててぽこぽこしてるね。

 

 そして、そして! ボクはカレの下半身にも触れてしまった。

 

「ふふ、ビクビクと怯えるキミも可愛いよ。

 こんな大事なところを無防備にさらして。

 しかもボクに自由にさせているなんて。

 生殺与奪をボクに握られているといっても過言ではないね。

 あぁ、キミからの信頼を強く感じるよ」

 

 動けないカレを自由にする背徳感と高揚感。

 

 こんなのボクが夢想していたことそのままじゃないか……

 

 これならカレを、ボク以外の(いきもの)に見られることも、触られることも、盗られることもない。

 

 カレはボクだけを見ることしかできない。それだけでもボクは天にも昇る想いだよ。

 

 ……なのに、カレときたら。

 

「ボクが……キミが一人でしているのを見るたびにどんな気持ちになっていたかわかるかい?

 キミがボク以外の女を見るだけでも、気が狂いそうになるっていうのに……!」

 

「お、おう」

 

 カレが引いているのはわかったけど、一度吐き出したら思いは止められなかった。

 

 ボクだけを見てくれ!

 

 ボクはキミのためだったらどんなことだってするよ?

 

 どんな恥ずかしいことだって!

 

 キミが望むならなんだって!

 

 だからボク以外で……するなぁ。

 

「あぁ、そうだ。

 だが、そこはボクの理性とキミからの供給物で抑えていたよ」

 

 ボクはキミ以外でしたことなんてないんだからな!

 

 ボクは少しばかりサディスティックな気持ちになって、カレのを弄んだ。

 

 カレも感じてくれているのか、先端から涎を垂らしボクの指を濡らしていた。

 

 ボクが指を動かす度にカレの身体がびくって震えてすごくいじらしい!

 

「きょ、供給物って…」

 

「さっきの体操服やパンツ、ワイシャツ、肌着…あとは処理後のティッシュだね」

 

 そう、ティッシュだ!

 

 カレの部屋に遊びに行く度に、隙を見てゴミ箱を漁っていたなんて恥ずかしくて言えないよぉ!

 

「なかなか刺激的だったよ。

 ふふ、どうやって使ったかは聞かないでくれよ?」

 

 でも、聞いてくれたら答えるよ!

 

 ボクはカレのえっちなお汁で濡れてしまった指を、じっと見つめた。

 

 てらてらと光って、すごく美味しそう。

 

 舐めるところをカレに見せてあげたら喜ぶかな?

 

 舐めたいか、舐めたくないかで言えば、当然舐めたい!

 

 少し逡巡してしまったけど。

 

 ……いいや、舐めてしまおう!

 

 ボクは見つめていた自分の指をぺろりと舐めた。

 

 その途端、舌先から電流のように快感が走る。

 

 う、あ! なんてことだ!

 

 たったこれだけのことなのに、達しそうになってしまった。

 

 頭がくらくらする。

 

「あぁ、あぁ! これがキミの味なんだね…

 もう、代替物で我慢しなくていいんだ」

 

 はしたないけど、ぼくは丹念に指先を舐め、名残惜しそうに眺めてしまった。

 

「まったくもって不愉快ではあるが、キミの所持コンテンツから性癖に関しては徹底的にリサーチ済みだ!」

 

 好きだろ、こういうの?

 

「なんだって!?」

 

 カレは大げさに驚いているけど、キミが大きな胸が好きなことはもうバレているからね。

 

 ボクの胸へ向けるキミからの視線の心地よいことといったらないぞ。

 

「巨乳幼馴染モノや、ボーイッシュ系AVが好きな傾向があることは、まぁ、いい。

 ボクの代替品を無意識に選んでいたあたり、ふふ、可愛いところがあるじゃないか」

 

 そう。幼馴染モノやボーイッシュな女が出ている作品を選ぶのはなかなか良い選択肢だ。ボク以外の女を見ることは腹立たしいけど。

 

 ボクの代わりにしていたことは確信している。でも、そんなまどろっこしいことなんてしないで、できればボクにお願いしにきて欲しかったな。

 

 せめてボクのパンツをこっそり持ち帰って使うとか、いろいろ方法はあっただろう!

 

 なんで身近にいる幼馴染をオカズにしないんだ?

 

 ……あ、そうか。

 

「あぁ、今気がついたよ。

 キミは身近な人では自慰できないタイプだったんだね。

 最も身近な異性であるボクはオカズにできなかったってことだ。

 ふふふ、だとしたら今までのことは水に流そうじゃないか。

 まだまだ、キミのことで新しい発見があるだなんて、嬉しくなってしまうよ」

 

 カレが気まずそうに目を逸らした。

 

 顔を真っ赤にしているけど、図星だったんだね。もう食べてしまいたいくらい可愛らしい。

 

 うん。今までは腹立たしく思っていたけど、そういうことなら仕方ないね。

 

 カレだって溜まったモノは処理しないと、いずれ溢れ出てしまうだろうし。

 

 それにこれからは……

 

「キミの性欲は今後全てボクが管理する!

 その、アレだ……

 溜まったら言って欲しい。

 ボクが、処理するから……」

 

「はっ?」

 

 カレが愕然としつつボクへ視線を向けた。

 

 なんだよ! もっと喜んでくれよっ!

 

「朝、昼、晩。

 自宅、学園、通学路!

 休みの日の外出先だって構わないぞ。

 キミと行ったことのある場所だと、遊園地、動物園、映画館……

 あとは図書館とか、あぁ、なんて背徳的なんだ」

 

 自宅だったらカレの部屋でもボクの部屋でもいいよね!

 

 学園は……保健室、体育倉庫、空き教室、屋上? うーん、いろいろありそうだ。

 

 通学路だったら……あぁ、ちょうどいい路地裏があるね!

 

 遊園地だったら観覧車だし、動物園なら……どこだ? でも、動物の交尾を目撃できたらカレへの刺激になるかもしれないぞ。

 

 映画館なら暗いから、声さえ出さなければ問題ない! こう考えると興行的に大失敗した映画にも価値がでてくるかもしれないよ。

 

 図書館……死角がいっぱいじゃないか!?

 

「な、何言ってんだオマエ!?」

 

「休日ならラブホテルにシケ込むってのもアリだね。

 一度は行ってみたい」

 

「それには賛成だが、ちょっと待て。

 え、オナ……くらいは」

 

「はっ?

 キミはボクという者がありながら、他の女と浮気するつもりかい?

 もう代替品なんていらないだろう?」

 

 ボクは握りしめていたカレのモノへ、少しずつ負荷をかけていく。

 

 ボク以外の女を使って解消するだなんて、浮気以外の何物でもない。

 

 そんなことは絶対に許さないぞ。

 

「文句はあるかい?」

 

「はい、ありません」

 

 カレは素直に頷いた。

 

 さぁ、さらに追い打ちだ。

 

「キミが自慰したら匂いでわかるからね?」

 

「モウシマセンヨ、ソンナコト」

 

 ボクは匂いに敏感なんだ!

 

 それに自慰なんて必要ないくらい……するんだからな!

 

「今後、キミのち、その……アレが乾くことなどないと思え!」

 

「何言ってんだオマエは!?」

 

「ふふ、さっきから同じセリフばかりだね」

 

「まあ、それについては今後話し合うということで…」

 

 さて、じゃあトドメを刺しておこうかな。

 

「そうそう、キミのPCに保存されている隠しファイルに偽装した圧縮ファイルだけどね、あれも削除させてもらうよ」

 

「なっ!?」

 

 カレの顔が驚愕に染まる。

 

 ふふ、まさかバレてるだなんて夢にも思わなかっただろうね?

 

「当たり障りのないえっちな画像フォルダを作ってカモフラージュしていたようだけど?

 キミの思考をトレースすれば簡単さ。

 クラッキングするまでもない。

 パスワードもキミとボクのイニシャルと誕生日の組み合わせなんてロックがかかってないのと同じだよ。

 可愛らしいね?」

 

「お、オマエ…!?」

 

 カレはわなわなと震えだした。

 

 カレとボクのイニシャルをパスワードにしちゃうあたり、ホントに可愛らしいことだ。

 

 パスワード解析するまでもなく、試しに入力したパスワードで解凍できてしまったときには、思わず嬉しくなってしまったよ?

 

 しかし中身については……

 

「うん、なかなか……うーん、すごく変た……マニアックだね!」

 

 初めてカレのコレクションを見てしまったときには、どきどきして眠れなかった。

 

 これをしてあげたらカレが喜ぶのか、とか。

 

 カレと一緒にこれはしてみたい、とか。

 

 ボク、カレからこんなことされちゃうんだ、とか。

 

 あんなことされたら、ボク恥ずかしくてどうかなっちゃう、とか。

 

 カレと今後訪れるであろうセイ活はきっとめくるめくものになるに違いないね!

 

 なんとも楽しみなことだよ?

 

「ふふふ、あれら全てがボクとしてみたいことなんだね。

 さすがに震えてくるよ。

 武者震いかな?」

 

 絶句しているカレが面白いけど、ボクは努めて明るく言ってあげた。

 

「一緒にがんばろうね!」

 

「ぜ、全部が全部やりたいプレイじゃないから!」

 

「ふふ、そうなのかい?

 でも、ファイル数が多いプレイは間違いなくキミの性癖だ!」

 

「ぐぬっ!?」

 

「リスト化済みで全て暗記しているよ。

 手、口、胸、ふとももはともかく、腋って流石のボクでもわからないんだが?

 ふふ、キミのして欲しいことはよーく理解したよ?」

 

 ホント、腋ってどうすればいいんだ?

 

 見当がつかないよ。

 

「受身ばかりじゃないね。ボクを辱めるプレイもいっぱいだ。

 あぁ、ボクは今後こんな恥ずかしいことをキミにされてしまうのか」

 

 楽しみすぎる!

 

「ボーイッシュな女の自慰シーンのみが延々流れる動画ファイルは再生回数が多いね。

 髪型だけはボクによく似ている。

 これなら今からでもやってあげたいくらいだよ、キミの記憶を上書きするためにね……」

 

 あぁ、そうだ。キミの記憶にはボクとの思い出だけあればいいよね?

 

 そしてボクはさらに脳内リストを参照してカレが最も好きなプレイを発表した。

 

「あぁ、なんてことだ!

 ファイル数、再生数が最も多いプレイはなんと!

 アナ……」

 

「そ、そこまでだ!」

 

 ふふ、カレの動揺が手に取るように判るね。

 

 恥ずかしがらなくったっていいじゃないか。

 

 キミとボクはこれから恋人同士になるんだ。

 

 ボクは理解あるカノジョだよ?

 

「なんだい、キミの性癖ぐらい全て受け止めてあげるよ?」

 

 キミのためならボクはなんだってする所存だ!

 

 ボクはカレからよく見えるように座り直して、ひとつ頷いてみせた。

 

 カレの大好きなボクの胸を持ち上げて、谷間を見せつける。

 

「このカラダを、ボクを自由にできるんだよ?

 何か不満かい?」

 

「……不満なんか一つもねぇよ」

 

 うん、キミのことならなんでもわかるボクだからこそ確信できる。

 

 嘘は言ってないね。

 

 ホントに不満がないんだ。

 

 少しくらい文句を言ってくれてもいいんだけど。

 

 その時は、ボクの胸の谷間でキミの顔を挟んで、問答無用で黙らせるつもりだったのに。

 

 まぁ、いいか。

 

 これからはいつでもしてあげられるしね。

 

 さぁ、ようやくゴールが見えてきたよ。

 

 ホントならカレから口説くなり押す倒すなりして欲しかったところだけど、過程の話はもういいや。

 

 カレにもボクにも必要だったのはきっかけだけだったんだ。

 

 ……ボクが日常的に行っていた挑発は足りなかったんだろうか?

 

 普通、毎日履いているパンツの報告なんてしないと思うんだけど。

 

 ただ、カレとのやりとりが楽しかったのは間違いないね。

 

 よし、じゃあ決着をつけよう。

 

「さあ、それじゃあ、続きといこうじゃないか。

 その様子じゃ、キミももう辛抱できないだろ?」

 

 カレの股間は自己主張が激しく、ボクはボクでお腹の奥がむずむずしてしょうがない。

 

「オマエだって似たようなもんだろうが」

 

 はは、やっぱりバレてしまっているね。

 

「あぁ、恥ずかしながらその通りだね。

 さっきからキミが欲しくてたまらないよ。

 だけどね、抵抗できないキミを自由にできるなんて、またとないチャンスだ」

 

 ボクの中でどろどろとしたキミへの想いは、いつだって溢れ出そうと煮え滾っているんだ。

 

「ずっとこのままでもいいくらいだよ。

 食事、入浴……排泄、ありとあらゆる活動をボクに依存してみる気はないかい? 

 キミはボクだけを見ていればいいし、ボクはキミのためだけに全ての時間を費やす……なんともロマンティックじゃないか」

 

「さすがにそれは勘弁してくれ」

 

 そうだね。キミとは遊園地に行ったり映画を見に行ったり、カレシカノジョになってデートしたいし。

 

 ただ、ボクにはべったりとねっとりとしっとりと、もっともっと依存して欲しいね。

 

「ふふ、だったらせめて、いい声で鳴くところをボクに見せてくれよ」

 

 ボクはカレのアレを指先でくすぐってあげた。

 

 身体は動かせないけど、快感は感じることができたみたいだね。びくりとカレから良い反応が返ってくる。

 

 あぁ、いい! とてもいいよ!

 

 ボクの指先一つでキミを気持ちよくできるなんて、素晴らしすぎる。やっぱりこのままでもいいじゃないか?

 

 さぁ、もっとしてほしいことがあるだろう?

 

 なんでも言ってくれよ。

 

 ボクは喜んでキミのために応えるよ。

 

「なぁ、さっそく一つしてほしいことがあるんだが」

 

「ん? なんだい? 口でするかい? 胸でするかい?

 どちらもまだ練習不足だからちょうどいいね?

 キミのコレクションから得た知識で指導してくれないか?

 ……まったくもって腹立たしい!」

 

 ちょっとイラッとしてしまった。

 

「ちがうわ!

 まぁ、そのなんだ……もう一回キスしたい」

 

 おおお! キミらしくないお願いだけど、早くもカレシの自覚が出てきてしまったのかな?

 

 もう、そんなお願いしなくたって、「キスするぞ!」って言うだけでいくらでもキスしてあげるのにね!

 

「おやおやおや、なんだいなんだい?

 随分と可愛らしいお願いだね?

 そんなことお安い御用さ!

 むしろこちらからお願いしたいよ?

 さぁ、熱いベーゼを交わそうじゃないか!」

 

 ボクは唇を突き出して、カレに迫った。

 

 さぁ、仕切り直しのキスだ! このまま四度目、五度目、六度目っていっぱいしようじゃないか。

 

 ボクは喜色満面、破顔一笑、恵比寿顔でカレへと近づくと……

 

「おら!」

 

「な! ちょっ!? きゃっ」

 

 いきなり天地がひっくり返って、思わずボクらしからぬ悲鳴を上げてしまった。

 

 ベッドが大きく揺れる。

 

 ボクがゆっくりと目を開けると、カレの顔が目の前にあった。

 

「……」

「……」

 

 カレの優しい瞳の中にボクが映っている。

 

「ずいぶん可愛い悲鳴を上げるな」

 

 してやったり、って感じでカレは口の端を上げる。

 

 カレに押し倒されてしまった。

 

 ……うわ、ボクの思い描いた理想的な展開じゃないか。

 

 ボクが主導権を握り続けて、ことを進めてしまうのも悪くないんだけど、やっぱりカレに組み敷かれたい!

 

 うん、だってボクは純真な乙女だからね。

 

 やはりそれなりの理想はあるのだ。

 

「……当たり前だろ。ボクは可愛い女の子なんだから」

 

 キミのために可愛くなるようずっと努力していたんだ。

 

 カレは苦笑する。きっと「タチが悪い」なんて思っているのだろう。

 

「アレの勃ちは良いんだけどね」

 

「心を読むな」

 

 どんぴしゃだったみたいだ。

 

 ボクは手を伸ばして、カレの首へと腕を回した。

 

「薬の効果が切れていたんだね」

 

「オマエがぐずぐずしているうちにな。チャンスを逃したな」

 

「そのとおりだね。

 せっかく身動きできないキミを楽しむチャンスだったのに。

 残念だよ。口でするのをきちんと経験したかったんだが、中途半端になってしまった。

 キミのを飲んでみたかったんだけど……」

 

「そんなモノ、これからいくらでも飲ませてやるよ」

 

「そうかい? だったら毎日の朝食代わりにさせてもらおうかな」

 

 毎朝起こしに来る女の子幼馴染が寝ている男の子幼馴染のベッドへ忍び込んで……って展開は定番だね!

 

「しょ、食事はちゃんと摂るべきだ」

 

「ふふ、そうだね。冗談にしてもいいんだが、キミが望むならそうゆうのもアリってことさ。

 しかし、乙女相手にする提案ではないと思うけど、キミはどれだけ鬼畜なんだい?」

 

 大歓迎だよ!

 

 それにボクの脳内データベースによるとたしか……

 

「キミのコレクションの中にそんなジャンルがあったような?」

 

「そ、そろそろムードを出す方向にしていきたいんだが」

 

「はは、なかなか上手くいかないね」

 

 ボクはカレの頭を抱き寄せて、お互いの息が掛かるくらい近くでカレへと囁いた。

 

「キス、したいんだろ?

 早くしよう。

 でも……」

 

 ボクもう待ちきれないよ?

 

「キスだけでいいのかい?」

 

「攻守交代したからな」

 

「うん、きっとボクはキミの、そのケダモノのような欲望に本能のおもむくまま蹂躙され、徹底的に手籠めにされてしまうんだね」

 

 自分で言っていて興奮してきた。

 

「あぁ、そのつもりだ」

 

 カレの目にも力が入る。過去記憶にないくらいカレは本気だ。

 

 カレがかっこ良すぎてきゅんきゅんするね!

 

「うん、覚悟はできているよ。

 お願いだから……」

 

 ――ボクの初めてを奪ってくれ。

 

 一度目のキスとは違って、ちょっと乱暴だったけど、カレからしてくれたのが嬉しくて、ボクはそれだけで感極まってしまった。

 

 力強くカレがボクを抱きしめてくる。

 

 ボクもカレを優しく抱きとめる。

 

 カレとボクはやっとひとつになれたんだ。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。