黒髪ショートカット王子様系幼馴染のオレへの執着が怖い! 作:クリームパイ太郎
「まぁ、これで学園の王子なんて演じなくてすむとなると、なかなか気が楽になるね」
ふふふ、ボクが全力を出すためには
どろどろに溶かして、ボク無しでは居られない身体にしてあげるよ。
だから王子様なんて、もうやっていられない。
そもそもボクは正真正銘女の子だし、今日、カレに、
「え? アレってオマエの素じゃないのか?」
カレは驚いているけど、そんなワケはない。
自分で言うのもなんだけど、ボクの容姿は凛々しく整っている。
中性的な顔立ちは女子の好むところだろう。
それを理解したうえで、女子を虜にするために振る舞えば、自ずと王子様っぽい仕草になってしまう。
しかもさらに完璧にするために、顔面の筋肉を制御して、よりハンサムな顔つきに寄せているし。
全部が全部演技ではないけどね。
ちなみに彼の前では
「まぁ、素でもあるんだけど意図的に王子様然とした振る舞いをしていたのも事実だよ。
キミと結ばれたのだし、別に女子達に愛想を振りまく必要もなくなった」
ボクの言葉に、カレが疑問ありありの表情を浮かべる。
もう、そんなにわかりやすい顔をしなくたって、キミの考えていることなら手に取るように判るよ!
「まぁ、ボクが王子様なんてものを演じていたことには理由があったということさ」
キミをボクのモノにするための重要な布石だ。
「なんだよ、教えろよ」
「んー……
まぁ、いいか。
簡単に言ってしまえば、キミに悪い虫がつかないようにしていたんだよ」
「……なん、だと」
この世の中にいる全ての
塵芥に等しいとは言え、油断はできない。
キミに興味のない者なら利用価値はあるけれど、極小の可能性でもキミに興味を、好意を持つ可能性がある女はあらゆる手段をもって
「女子生徒をボクの虜にしておけば、キミの良さに気がつく女子がいなくなるはずだ。
少なくとも可能性は減らせる」
カッコいいボクがキミのそばにいれば、本当は格好良くていつもボクをめろめろにするほど魅力的なキミの価値に気がつく
「オマエが女子を独占するということは、オレ以外の男子も同じ目にあうということなんだが」
どうでもいいかな、そんなことは。
「まぁ、そうだろうね。
キミがボク以外の女から色目を使われることからしたら、些細なことさ」
学園の王子様なんてのは単なる偶像でしかない。意中の相手なら己の力で振り向かせてしまえばいいんだ。
そう、カレを手に入れたこのボクのように!
「それにボクだって全女生徒を網羅することはできないし、できるとも思っていないよ。
王子様なんて呼ばれているけど、ボクは女の子だからね」
「知ってるよ」
お互い初めて同士。
余裕のなかったカレはとても可愛かった。
必死の腰使いは初々しくて、我慢する表情も素敵だった。
もちろんボクもいっぱいいっぱいだったよ。
しあわせな痛みと強烈な気持ち良さと、それ以上にカレと一つになれたことの嬉しさで余裕なんてこれっぽっちもなかったね。
カレとボクは触れられる場所は余す所なく繋がって、同時に果てたときにボクはカレに
「ふふ、わからせた張本人だものね」
ちょっと挑発的な言葉だったせいか、カレの表情が曇る。
ムラッときてしまったのかな?
「普通にボクみたいな人間に興味がない女子だっているさ。
その他の男子生徒たちは勉強なり部活なりをがんばって青春を送っていれば、おのずとカップルなどできてくる。
ボクの影響など些細なものだ」
これはホントにそう思う。
ボクの周りに寄ってくる女子はミーハーな連中ばかりだ。
中には本気の娘もいるみたいだけど、それは推し活みたいなものでいずれ目が覚めるさ。
というか、ボクは王子様然とした振る舞いはするけど、非の打ち所なく女の子なのだから勘違いも甚だしいというものだ。
ボクにあるのは凹なんだよ!
カレの凸と合体するためにあるんだよっ!
カレの青々しく硬くそそり立った凸を、ボクの恥ずかしいほど期待に濡れちゃってる凹に、初々しく迎え入れるつもりしかないのだ!!
そもそも完璧な王子様を目指すなら胸にサラシを巻いている!
これはボクの胸が大好きなカレのために妥協しているんだ。
休みの日のパンツスタイルだってキャラ作り以外の何者でもない。
カレはボクの生足だって好きなのだ!
チャンスがあれば膝上20センチのスカートで悩殺したいに決まっている!
王子様キャラなんて人気取りの目的がなければやるわけないだろうに。
ホントなら、ボクはカレのために、可愛いボクでいたいんだ!
「とにかくボクにとって重要なのはキミだ!」
「なるほど」
む、ホントに判っているのかな?
「それに女生徒から王子様扱いされて人気者になるのはあくまで次善の策で、一番にやらなければならなかった事は他にあったんだ」
「なんか嫌な予感がしてならないんだが……」
なかなか鋭いね。
「ボクを中心とした女生徒とのコミュニティを形成することで、キミの評判を伝搬しやすくするのが目的だったのさ」
「な、なんだそれは?」
カレは驚いた顔をしているけど、まぁ、わからないのも無理はないね。
心苦しくはあったけど、カレには絶対にバレないようにコミュニティは運用していたし、そもそもカレはボクの取り巻き達にどんなふうに思われても興味なかっただろうし。
せいぜい煩わしいと思っていたくらいかな?
「うん、キミの女子生徒からの好感度が一定以上に上がらないように調整していたんだ。
なかなか苦労したよ?
好感度が下がりすぎても、キミへの風当たりが強くなってしまうしね。
そのあたりの微妙なさじ加減は難しかった。
まぁ、上手くいかなかったとしても、好感度が上がらなければ問題ないよ」
それもこれも、すべてキミのため!
カレに悪い虫がつかないように、しっかりきっちり完璧にボクが監視しなければならなかったんだ。
「ま、まさか……」
「キミの魅力はボクだけが理解っていればいい!
だが、気がつく輩は気がついてしまうかもしれない。
そのあたりへの保険の意味も兼ねているんだ」
カレとボクは生まれた瞬間から……いいや、生まれる前から結ばれることは決定していたのに。
そんなカレとボクの関係に割り込もうとしてくる
一人目は幼稚園に入園してすぐ。かけっこが早かったカレに雌丸出しの視線を向けていた
もちろん、カレからその猿を引き離すために、ボクはカレよりも速く走って見せて注目を集めた。
二人目は小学校三年生のときだ。斬新な色使いで描かれた風景画、夏休みの宿題でカレが描いたモノだけど、その絵に魅せられた
もちろん、カレからその猿を引き離すために、ボクは入魂の一作を描いてコンクールで入賞をもぎ取ってボクの絵に夢中にさせてやったよ。ちなみにカレの絵はボクの家のリビングに飾ってある。
三人目は小学校六年生のときだ。これが一番まいった。カレ自身はまだ異性にも恋愛にも興味がなく、同性と同じように女子に接するものだから、勘違いした
もちろん、カレからその猿を引き離すために、ボクからその猿にアプローチしてカレから引き離したんだ。その頃からだろう。ボクが自分の容姿が中性的で、振る舞い次第ではその辺の男子よりも女子にモテることに気がついたのは。
中学校では平和だった。
その頃には王子様然とした対応も板についていて、女生徒達の心を掴むことも簡単にこなせるようになっていたボクは、少しでもカレに興味を持ちそうな女子にはこちらから近づいて、事前に念入りにカレへの興味を徹底的に削いで、カレを独占しつつ心穏やかな日々を過ごしていたんだ。
この辺りからだろう。
ボクとすごく仲の良いカレへの、女子達からの目が厳しくなっていったのは。
「クラスの女子から、風当たりが強かったのは、オマエと仲がよかったからってだけじゃなくて……」
「まぁ、概ねボクの差金だね」
カレはわなわなと震えているけど、嬉しいのかな?
全部キミを害虫から守るためにやったことなんだ。
「具体的にはキミに下着を見られたり、透けブラを凝視されたことをボクがリークすることによって、キミがえっちな奴だという噂が女生徒たちの間で流れて、女生徒が近寄りがたくなったんだ」
「濡れ衣だ!」
「ボクの下着を毎日見ていたじゃないか?」
キミが望むなら中身だって見せてよかったんだ!
「パンツを見せてきたのはオマエだろうが!」
「……見たくなかったのかい?」
急に真顔になったカレを見れば、答えは一目瞭然だね?
「つまりクラスの女子から微妙に避けられていたのは……」
「うん、絶妙なコントロールだ」
我ながら上手くいったと思う。
基本的に人当たりの良いカレのことだから、変な噂が流れても、ボクが制御する必要はない。ボクの取り巻き達以外から、冷たい目で見られることは……そんなにない……はず。
「たまに、他のクラスとか上級生から変な目で見られていたのは……」
「ボクが流した噂に尾ヒレ、背ビレ、胸ビレが着いた結果だろうね。
だいたい意図した通りだよ?」
ふふふ、これでもボク的には穏便な方法を選んだんだ。
ホントならキミを誰の目にも触れさせたくない。
過激な手段を選択するなら、監き……おっと。
キミはボクだけを見ていればいいし、ボクもキミ以外は何もいらないんだ。
全世界の全生物と、キミを、天秤の両端に乗せたのなら、大きく傾くのはキミが乗っている皿の方だよ?
傾くどころか、天秤はキミの重さで壊れてしまうね。
そのまま重力の井戸に引きずり込まれてブラックホールができてしまうほどだ!
「ほ、他にはどんな風評を撒き散らしたんだ?」
「……知りたいかい?」
カレがおっかなびっくり訪ねてきた。
ボクは思わず目を細めて、自然と笑みが溢れてしまった。
ボクの苦労をカレに告白する日が来るとは思わなかったよ。
「そんなに警戒しなくても大した噂は流してないよ。
……それにもう遅いし」
「お、オマエ……」
「おまえ、だなんて。まるで夫婦みたいじゃないか。
いささか照れるね。
なんだい、あ・な・た?」
「い、今はそういうのいいから」
ふふ、ツレナイことを言うね?
なんだったらキミとボクの二人きりの世界を作り上げて、新世界のアダムとイブになったっていいんだよ?
でも、キミの好みからすると、
「あぁ、ご主人様のほうがよかったかな?」
「ぐっ、首輪つけるぞ、こんにゃろ……」
それすごく良い!
身も心もキミのモノになったって感じがするよね?
「そして、あられもない姿のボクを見下ろして悦に浸るんだね。
夜の校舎で徘徊させたりして……
当然リード付きだ。
キミはリードを持って、羞恥に震えるボクに対して、言葉にするのも憚られるような恥ずかしい命令を下すんだろ?
今から楽しみだね?」
「オマエ、オレのことをどれだけ変態扱いすれば……」
「でも、好きだろう?
しっぽとか……」
「ぐ、む…」
キミの性癖は完璧に把握済みだぞ!
盗み見たキミの所持コンテンツから傾向を洗い出したときには、いささかマニアックで少しばかり驚いてしまった。
ボク以外の
今後が楽しみだ。
さて、それじゃ教えてあげようかな?
「ふふふ、ホントに大した流言ではないよ。
まずは……」
噂として流したネタで一番多かったのは、何と言ってもカレにボクの下着を見られたことだね!
本来なら喜ばしいことだし、自慢したいくらいなんだけど。
何ならボクの着用する下着はカレに決めてもらっても構わないほどだ。
カレが選ぶ下着はどんなモノになるだろうか?
柄は? 形状は?
リボン、フリル、サテン、レース、紐、Tバック、スキャンティ、ローライズ!
白、黒、赤、青、ストライプ!
透け透けなんかもいいよね!
ノーパンは……プレイとしてならありだ!
まぁ、それは置いといて。
カレに下着を見られてしまったときの、ボクの嬉し恥ずかしな心理描写。
ボクの下着を目にしたときのカレの猛禽のように鋭い眼光。
そしてボクに甘く突き刺さるカレのえっちな視線。
それらを事細かに、かつ大げさに、さらに大胆に脚色しつつボクの取り巻き達に説明する!
あとは特に何もしなくても、噂は風に乗って学園内に速やかに広がるね。
これだけではないよ。
落とし物を拾ったカレが
さらに!
カレはボクのおっぱいが大好きだからね。
無意識なんだろうけど、よく凝視している。
カレの視線を一身に受けて、ボクのほうが熱くなってしまうほどだ。
これも取り巻き連中に伝える。
もちろんボクの心理描写を添えてだ!
このあたりは自制しないと、カレに見られて嬉しいことをついつい語ってしまうので程々に抑えないといけない。
誰かカレに対するボクの思いを聞いてくれないだろうか?
少しだけでも良い!
語り尽くせないけど、一晩でいいから。
……で、カレの年相応のえっちさを伝えた後は、下がってしまったカレへの風評の調整だね。
簡単なところだと……
理数系のセンスはボクに匹敵するとか、結構筋肉質で引き締まっているとか、筋トレして汗ばんだ肌がセクシーだとか、運動能力は優れているけどそれをひけらかさないとか、語学は苦手なんだけどがんばって克服しようとしているとか、もうちょっとテスト前にがんばってくれれば順位ももっと上の方にいくだろうとか、速読が得意とか、字は雑だけどなぜか読みやすいとか、ノートは几帳面に取っているとか、集中力は人並み外れてすごいとか、あぁ、そうそう、集中しているときの横顔なんてすごく凛々しいんだ。
自炊をして自ら栄養管理をしているとか、健啖な食欲は男らしいとか、好き嫌いはほとんどないとか、常に周りに気遣いを忘れないとか、ボクが困っていれば必ず気がついてくれるとか、歩道を歩いているとさりげなく道路側に行ってくれるとか、満員電車に乗っていると必ずボクを守るように立ってくれるとか、居眠りをしているときの顔が可愛らしいとか、その寝顔はボクにしか見せないとか、ボクのわがままには愚痴を言いながら最後まで付き合ってくれるとか、可愛いといえばあくびの仕草も可愛いんだ。
怒るときもあるけどきちんと筋は通っているし、けじめはちゃんと付けるし、やらなければならないことはきっちりとこなすし、金銭管理はきちんとしてるし、約束は必ず守るし、一緒にいると心が休まるし、歩調はボクに合わせてくれるし、照れ隠しにぶっきらぼうになるところは可愛いし、カレからはすごく良い匂いがするし、汗の匂いなんて最高だし、ましてやパンツなんて……
最後の方は脱線してしまったが、まぁ、こんな感じでちょっと、ほんのちょっとだけ!
夜空の星々よりもたくさんあるカレの美点からほんの一握りだけ!
サハラ砂漠からミクロスパーテルで掬った砂粒ほどの量だけど!
カレの良いところを褒めて評価を上方修正してあげて、カレの学園での立ち位置とか女生徒達からの心象はボクがきっちり調整していたんだ。
つまり何が言いたいかと言うと、
「うん、キミにはボクだけがいれば良いし、キミはボクだけを見ていれば良いんだ」
これはボクからの願い。
カレを独占したい気持ちを、どうしても我慢できない。
でもカレなら判ってくれる。
「あぁ、そうか。
すまない。
今のは少し語弊があるね」
そしてボクの気持ちは決まっている。
「ボクが、キミに、ボクだけを見てほしいんだ」
カレの目を見つめながら、ボクははっきりと言葉にした。
息をするのも忘れてしまったみたいに、カレはボクを見返して、手を伸ばしてくる。
あぁ、カレの表情を見るだけで、もう答えなんていらない。
ボクはカレの手を取って、頬擦りした。カレの手のひらの温度が心地良い。
あとね、キミに対して確信してることがあるんだ。
「それにキミは女子に興味ないだろう?」
カレは、はっとしたような顔をした。
ふふ、やっぱりね!
でも、カレはすぐに取り繕うように強気な表情になって、
「は? そんなことないが?」
これ見よがしに、バッキバキのビッキビキをアピールしてくるけど、それだって
「正確にはボク以外の女には興味がない……だろう?」
たぶんもう、キミが所持しているコンテンツを見直したところで、イマイチぴんとこなくなってるんじゃないかな?
あくまで、ボクの代わりなんだ。
ボクへいつでも手を出せる状況になった以上、もうキミはボク以外では興奮できない!
まぁ、他の
ボクの確信に満ちた笑顔に納得いかないのか、カレは深く考え込んで、何か言い訳をひねり出そうとしていた。
まったく、往生際が悪いなぁ。
何をどう言い訳したところで、逃げられないし、逃がすつもりもないし、逃げる先もない。
そもそもキミの還る場所はボクのところだろ?
「では、クラスにいる女子の名前を言ってみてくれないか?
誰でもいいし、名字だけでもかまわない」
さぁ、言えるかな?
鈴木さんか佐藤さんか田中さんか、ちょっと捻って高橋さんか、当たり障りのない名字が出てくると見たよ。
「え? あー、えっと、す、鈴木さん」
一番無難なのがきたね。
「ふむ、髪が長くて小柄でなかなか可愛らしい子だね。
ボクのファンの一人でもあるよ。
英語が得意で、なかなかスタイルもよい」
「そ、そうそう。そいつだ」
「まぁ、そんな女子はいないんだけどね」
うん、ホントにボク以外の女子に興味がないんだな。
名前すら覚えてないとは……
嬉しすぎて、お腹の奥が熱くなってしまうくらいだけど、想定以上だよ。
「……はは、オレの負けだよ」
カレはあっさりと白旗を揚げた。
カレの雰囲気は溌剌としていて、その表情は晴れやかだ。
ふふ、ボクはキミにぞっこんだよ?
頭の中はキミのことでいっぱいだし、キミの事以外考えられないんだ。
キミはボクにぞっこんかな?
答えは聞かなくても判るけど、言葉にしてくれたら嬉しいね。
「オレはオマエ以外に興味がない」
「はうっ!」
思わず、悦びで身体が打ち震えてしまった。
まさかすぐに答えを貰えるなんて!
感極まって、気をやる寸前だ。
「わかってはいたけど、言葉にされるとやはり嬉しいね」
「オマエさえいればいい」
「あ、嬉しすぎるけど…」
「オマエでないとダメなんだ」
「くぅ、面白がって言っているのはわかっているのに!」
「失礼な、本気だぞ」
「あぁ、もう!
ホントにキミはボクを喜ばせることしか言わないね!」
「オマエさえいれば他に何もいらない」
「うん、ボクもキミがいればそれだけで良いんだ」
あぁ、たまらない!
こうなったら押し倒してやる!!
「もう、この気持ちをどう言葉にしていいかわからないよ」
ボクはカレへと倒れ込んで、問答無用で唇を塞いだ。
ついでにカレの大好きなボクの胸を押し付けることも忘れない。
「……っぷはぁ、まったく、キミのここは全然萎えないね。ホントに大丈夫なのかい?」
カレとの口づけが美味しすぎて、いつまでもしていたいとも思ってしまうんだけど……
「ホントな。
ここまで萎えないのは初めてだ。
異常は感じないから大丈夫だと思うが」
触れたら襲いかかってきそうなほど、凶悪に反り返って、エラも張っているし、浮き出た血管が脈打っている。
かっこいい!
でもね……
「すぐにでもキミを楽にしてあげたいけどね。
その前に聞いておかないといけないことがある」
ちょっと期待していたのかな?
カレが肩透かしをくらったような顔をするけど、ボクも解答をもらえたら、すぐさま襲いかかってほしいんだ!
「まあ、大したことではないよ。
キミが貰ったというラブレターの件だ」
これは訊いておかないといけないよね?
絶対に……
~つづく~