黒髪ショートカット王子様系幼馴染のオレへの執着が怖い! 作:クリームパイ太郎
「今日も暑い日だったね?
湿度が低くなったのは良いんだけど、こうも暑い日が続くと外に出るのも嫌になるよ。
まぁ、キミとしては薄着になったボクを見ることが出来て喜ばしいかもしれないけど?」
「……」
その通りなので何も言えなかった。
夕食を王子様の家で食べた後、そのままオレの部屋に遊びにきたんだが。
今も薄着の王子様を妙に意識してしまって目のやり場に困っている。
とは言え、暑すぎだ。
日が沈んだというのに、外にはまだまだ日中の熱気が残っていた。
アスファルトに蓄えられた熱が放出されて、夜の空気が一向に冷めない。
夜風が生ぬるく、せっかく星空が奇麗なのに、外に出る気にもなれないな。
まぁ、課題も片付けないといけないので、空調の効いた部屋で大人しくしているのが無難だ。
夕食後、王子様と一緒に課題を始めたんだが、王子様はオレの3倍速どころか10倍速くらいであっさりと課題を終わらせてしまったのだ。
オレもさっさと終わらせようと課題をこなしていたんだが、薄着の王子様が気になってしまい、いまいち集中しきれない。
横目でコソコソと見てしまう。そして、いつのまにかガン見していた。
なんせ谷間が……
「ふふ、もうちょっと集中しないとダメだよ?」
王子様はオレのベッドにあった薄いタオルケットを肩に羽織ると、体育座りになってしまった。
あぁ、せっかくの谷間が……
「まったく、言ってくれればいつでも見せてあげるよ?
そんなに盗み見なくても……」
それとこれとは話が別だ!
「……昨夜だって見るどころか、もっとすごいこともしてたくせに」
それも話は別だな。
見る。揉む。吸う。挟む。
それぞれ別の楽しみ方なのだっ!!
王子様がタオルケットをさらに強く身体に巻き付けて、ぎゅっと縮こまる。
「……寒い?」
「寒くはないよ。
キミの視線があまりにも刺激的すぎてね。
このままだとボクが我慢できなくなってしまいそうだったから」
え? オレそんな目で見てた?
「見てた。
ちょっと白々しいかな?」
王子様はとても嬉しそうに言うが、眼の前に谷間があったのならそこへと視線が流れてしまう悲しい男の性なのだ。
「ふふ、キミから視線にさらされていると、なかなか熱くなってしまうよ?
まったく、いったいどんなえっちな妄想でボクのことを辱めていたんだい?
さぁ、今すぐ実践して見せてくれ!」
「そこまで変なこと考えてないわ!」
いきなり始めさせようとするなよ!
まだ早いって言ってただろうが!
「まぁ、早いか遅いかの違いでしかないから。
今からはじめてしまってもいいだろう!」
「よくないわ!」
……よくないか?
「迷っているね?
さぁ、かかってきてくれ!」
「あ、う……」
ムラっときてしまったが、ケジメはきちんとつけないといけない。
以前の反省を踏まえて、課題はちゃんとこなすと王子様と二人で決めたのだ!
その証拠に、挑発的な言葉を吐いた王子様だが、タオルケットは被ったままだし、Tシャツを押し上げる
オレは大人しく課題へ戻った。
王子様も満足げに頷くと、カバンから何かの雑誌を取り出して読み始める。
少しだけ残念そうな気配もあったが、気のせいだと思っておこう。
タオルケットで鼻まで顔を隠しつつ、布地を喰む王子様。
オレが寝るときに使うタオルケットだから、口に入れたらあんまりきれいじゃないんだが……
「あんまり待たせないでくれよ?」
「……わ、わかった」
雑誌の角を弄りながら、王子様はオレの集中力アップの呪文を唱えた。
バフを得てしまったオレは、普段の3割増の速さで課題へ取り組む。
王子様に乗せられてしまったようで……事実乗せられたんだが……癪ではあるが、苦手な語学にも意欲的に取り組むことができた。
~つづく~