黒髪ショートカット王子様系幼馴染のオレへの執着が怖い! 作:クリームパイ太郎
「なぁ、ちょっとコンビニ寄っていいか?
遠回りになっちゃうけど」
学園からのカレと一緒の帰り道。
ボクが夕餉の栄養バランスを考えていると、カレから提案があった。
別に「コンビニ行くぞ!」とか、一方的に決めてくれても構わないんだけどね。
カレの奥ゆかしい所だ。そんなところも大好きさ!
そして、「ホテル行くぞっ!」ならなお良かったのに!!
「あぁ、もちろん構わないけど?
通学路にコンビニがないってのは少しだけ不便なんだよね」
しかし、コンビニに何の用かな?
ボクが管理しているからカレの家の消耗品に不足物はないはずだし、カレは夕餉の前に買い食いを我慢できないタイプでもないし。
「そうか?
学園内に購買あるから、そこまで困ったことはないけど……」
「学園の購買は和菓子が充実していない。
というかほとんど無い!
スナックとかチョコばっかりだよ。
ボクにとっては歌舞伎揚げがあることが唯一の救いかな?」
うーん、デオドラント製品を良く見ているのは知っているけど、アレはボクが嫌がるからカレも買うのを控えているし、なんだろう?
あ、夏場だからね! 汗だくのカレを堪能したいから、なるべく、極力、絶対に制汗スプレーなどは使わないようにしてもらっているんだっ!
ふふふ、恋人同士になったんだし、今年からは堂々と直接カレの汗を舐めてしまったりなんかしても良いんではないだろうかっ!
なんせ去年まではカレの汗を拭ったタオルからしか摂取できなかったからね。
「確かに。
小さい羊羹が陳列されているくらいだったような……」
「練羊羹だね。
せめて抹茶と芋くらいあってもよいだろうに」
まぁ、きっと食後のアイスでも買うつもりだろう。
コンビニはすぐそこだ。行けば判るさ。
「あれ、お手軽に食べれるからオレけっこう好きなんだが。
激しめの運動前のエネルギー補給って感じ」
「うん、そうだね。
消化も良さそうだし。
今度からボクの部屋にも常備しておくよ!
『激しめの運動』する前にエネルギー補給することは重要だ!」
そういえば、今日の夕餉はハンバーグだから『激しめの運動』の前のエネルギー補給としては、高カロリーだしなかなか良いのでは?
即効性のエネルギー食ではないけれど、肉はパワーだっ!
あ、でも付け合せは少し工夫がひつようかな?
キャロットグラッセは作ってあるけど、少し野菜が足りないか。
まぁ、『激しめの運動』が控えているから、カロリーの収支的には問題ない。成長期に必要な栄養素を加味しても多少オーバーカロリーにしておけば間違いないしね。
「べ、別に必要ないからっ!」
「ん?
あぁ、そうか。
基本的に食後とかおやつの後が多いから確かに必要ないかも?
でもほら!
即効性のエネルギー食があればさ、『そのまま』続けられてよくないかい?」
カレは押し黙って、なんとも言えない表情をしていた。
ふふ、カレは芋羊羹が好きだからね。
スティック型の物を常備しておくことにしよう!
と、コンビニが見えてきた。
そこでボクに電流走るっ!
唐突に閃いてしまった。
ま、まさかカレは……『アレ』を買うつもりなんじゃ!?
前から必要ないことは伝えているけど、カレの好きそうな『プレイ』には使えてしまうんだよね。
そう、こんな感じだ。
「おい、コレ、買ってこいよ」
「え? これって……」
「何かはわかるだろ?
『幸福の0.001ミリ 5コ入り』だ」
「あ……
そ、そんなの恥ずかしいよ。
キミが使うんだから、キミが買ってきてくれよ」
そこでカレはボクの腰を抱き寄せアゴに指を添えて、くぃってやるんだ!
「オレはオマエがコレを買う所がみたいんだよ。
ちゃんと店員さんに判るように言うんだぞ?
『こ、これください。
袋は……いりません。
すぐ使いますので……』
ってなっ!」
「あ、うぅ、わかったよぉ。
ボクが恥ずかしがるところを見たいんだろ?
恥ずかしいけど……ボク、ちゃんと買ってくるから」
レジでの購入時にカレがボクの背後に立って、ボクのお尻を揉みしだきながら見ているとかしてくれたら、なお良いね。
うはっ!
いい!
すごくいい!
「ふむ……」
でも、冷静になって考えてみれば、流石にこれはないかな?
そもそも『使わない』って宣言してるしね。
うーん、ちょっと、かなり、とてつもなく残念だ。
「どうかしたか?」
「あ、あぁ、いやなんでもないよ」
しかし、この妄想はすぐ実現することになる。
ふふふ、まったくカレはボクを喜ばせることが得意だね!
~おしまい~