黒髪ショートカット王子様系幼馴染のオレへの執着が怖い! 作:クリームパイ太郎
「ふむ……」
「どうした?」
学校帰り、王子様はそのままオレの部屋に遊びに来たんだが。
王子様は眉根を寄せた思案顔で腕を組んだ。
相変わらず絵になるね、王子様は。
制服の上からでも判る大きな胸を持ち上げるように腕組みしているせいで、ただでさえ大きな胸部がより強調されてしまう。
少し前のオレだったら目のやり場に困っていたんだろうが、昔のオレとは違うぞ。
くっくっく、王子様が恥ずかしがるまでガン見してやる!
「揉みたかったらいつでもかまわないよ?」
オレの視線を察したのか、王子様は思案顔のまま言い放つ。
「あ、う……
い、今はいいから」
オレの方が恥ずかしがってしまった。
王子様は顔を上げると、小首をかしげた笑顔をオレへと向けて追い打ちをかけてきた。
「ふふ、キミはいつも一回は遠慮するよね?
まったく、キミはボクのカレシなんだぞ。
ねっとりとしたえっちな視線を向けることはもちろん!
手慰みに触るくらいのことをしたって許される立場なんだ。
ペン回しとか指パッチンと同じ感覚で自然に、癖のように、呼吸するかの如く揉み倒せばいいんじゃないか!
さぁっ!!」
「お、い、いや……」
心はかなり傾きかけてしまったが、危うい所で踏みとどまれた。
王子様の承諾済みとはいえ、さすがに良くない……気がする。
何がとは答えられないが、ダメな気がする!
王子様は挑戦的な笑顔を向けたまま、さらに胸を強調しながらオレを追い詰めてくる。
「それだけじゃないぞ!
なんだったら、摘んだり吸ったり舐め回したりしたっていいんだ」
「だ、だから……」
「キミの脳内でどれほどの変態的なプレイを繰り広げているのか……ほら、ボクで試してみるといい!」
「変態的なことなんて考えてねぇよっ!」
せいぜい王子様の言葉通りのことを想像してしまったくらいだ。
「ふふふ、でもキミはボクの想像を絶することを軽々としてくるからねー?」
ブレザーを脱ぎ散らかし、首元のリボンを解いて、オレへとにじり寄ってくる王子様。
冬服のセーターを押し上げる胸から目を離せない。
「あ、もしかしたらあれかい?
今日は受け身な気分なのかな?
だったら授乳手コ……」
「ち、違……わなくもないけど、そうじゃない!」
「む!
せっかく二人きりでキミの部屋にいるんだ。
いちゃいちゃする以外にすることなんてないだろう?」
「ま、まずは課題を終わらせてからだ」
「まぁ、そう言うと思ったよ。
ボクの方はとっくのとうに終わらせているんだ。
キミも課題なんてさくっと片付けて、ボクを押し倒してくれ!」
「……わかった」
ちなみに承諾したのは素早く課題を終わらせることであって、押し倒すことじゃないぞ!
王子様は満面の笑みを浮かべて満足を現すと、大人しくオレの向かいへ座った。
というか、オレの方は課題を始めるどころか、ノートも教科書もタブレット端末もカバンから出していないんだが、王子様は一体いつ課題を終わらせたんだ?
「そんなものは授業の片手間で十分だよ。
ボクには課題をこなすキミを観察するという重要な任務があるんだからね。
さぁ、始めてくれ。
そしてさっさと終わらせてくれ」
「お、おう!」
オレが返事をすると、王子様は両手に顎を乗せてうっとりとした視線を向けてきた。
見られていると課題をやりにくい……と、以前は思ったが、もう慣れてしまった。
……それはそれでどうなんだ?
まぁ、いいか。
間違ってたら指摘もしてくれるし、オレにとってはありがたいことこの上ない。
嫌ってわけでもないしな。
「あ、そうだ。
挟むってのもあったね!
これはちょっと準備がいるから、呼吸するようにとはいかないけどボクはいつでもオッケーだよ」
「と、とりあえず今は課題に集中させてくれ」
揉むだの、舐めるだの、挟むだの、悶々とするようなことを速射砲のように投げかけられて、下半身の充血は始まってしまっているんだが今は我慢だ!
王子様は流石にこれ以上は邪魔する気はないようだ。相変わらずの生温い視線をオレへと向けてきていたが。
今日の課題は数学だ。
得意科目だし王子様の希望通りさくっと終わらせてしまおう。
「そういえば、さっき変な顔してたけどなんかあったか?」
さらさらと問題を解きながら、王子様に再度問いかける。
「変な顔とは失敬な。
ボクはどこに出しても恥ずかしくない可愛い女の子だぞ。
そしてキミのカノジョだ!」
「あぁ、知ってるよ。
オマエは可愛いな」
先程までの意趣返しではないが、軽い反撃をしておく。
不意打ち気味だったオレの言葉に王子様はあっという間に頬を染め、そして嬉しげに笑った。
「ふふ、ありがとう」
お世辞のつもりはないし本音だが、ちょっと申し訳ないくらい喜ばれてしまった。
ただでさえ良かった機嫌が上限値を突破したように、王子様から発せられる気配が暖かい。
うむ。言ってよかった。
「で、なんかあった?」
「うん。
キミのワイシャツを見てて思ったんだ」
む、汚れてたかな?
冬場だから汗臭いってことはないと思うんだけど……
「あ、寒い季節だから匂いが弱くて困ってしまうね。
まぁ、でも考えようによってはより近くでキミの匂いを確認する理由付けにはなるかな?」
そう言いながら、にじり寄ってきた王子様はオレの首筋に顔を埋めた。
「すぅ〜〜〜」
王子様の息がこそばゆい。
「はぁ~〜〜」
深い、恐ろしく深い深呼吸をしてから、蕩けるようなため息をついて、王子様は身体を震わせた。
「これは中毒性があるね」
「ねぇよ!」
「でも、三時間くらいキミから離れるとボクに禁断症状が現れるから、あながち間違いというわけでも……」
それはこの王子様だけだろう。
「三時間ってオマエ……」
冗談なんだろうが……冗談だよな?
「飯食って風呂入ってちょっと何かやったら、三時間程度過ぎているだろうが。
ってことはオマエはよくよく禁断症状とやらに悩まされていたんだな」
「ふふ、そこはそれ。
キミの匂いが付いたものを常備していれば問題ないよね?
それに最近は三時間もキミのそばを離れることもほとんどないし!」
まぁ、いくつもオレの私物を持っていることは最早周知の事実ではあるし、王子様と過ごす時間も大幅に増えた……というか、ほぼ一緒にいるな、それこそ寝る時も。
「ちなみに禁断症状の諸症状は、手の震え、視界のぼやけ、意識は朦朧として、キミの匂いを求めて飢えた獣のようにキミへと襲いかかってしまうとかだね!
治すには匂いよりももっと
あ、濃厚なちゅーでもいいよ?
衆目があるとなお良い」
「さいですか」
王子様はなぜか堂々と胸を張って言い放った。
とりあえず課題を片付けてしまいたいので、王子様の能書きには話半分で付き合いつつ、すらすらと解答を出していく。
うむ、語学もこれくらい楽ならいいんだけど。
よしよし、ほぼ終わりも見えてきた。
「というわけで!
キミの脱ぎたてのワイシャツをくれないか?」
「いや、意味がわからん」
満面の笑みで王子様からワイシャツを要求された。
「うん、キミのさっきの疑問にも繋がるんだけどね」
と、王子様がご機嫌で語り始める。
これはまた、王子様の嗜好に唖然とさせられるパターンだ。
「せっかくキミとカレシカノジョの関係になったのに!
定番ネタをやっていない。
そして、キミの匂い付きシャツをゲットできるのでボクの禁断症状も抑えられる。
一石二鳥だね?」
「ふむ」
オレのワイシャツを欲しがる王子様+定番ネタ。
ということは……
「カレシャツ?」
「あたり~!
正解のご褒美にボクをプレゼント!!
さぁ、朝までボクにいかがわしいことをしまくってくれっ!!
そして朝チュンでカレシャツなボクを見るんだ!
さぁ、まずは一緒にお風呂に入ろうか?
キミの家のお風呂だと強制的に密着できて最高だね!
ちょうど課題も終わったみたいだし。
ちなみに全問正解だよ」
まぁ、オレの家の風呂は一般的な広さだからな。
目ざとくオレの完了を確認しつつ、王子様がオレへと抱きついてきた。
「まだメシも食ってないだろうが」
「じゃあ、ご飯食べてから!」
「まぁ、それなら……ってちょっと待て!」
「なんだよー。
可愛いカノジョがおねだりしてるんだぞ。
キミはカレシなんだから、よだれを垂らしてボクに貪りつけばいいじゃないか!」
柔らかな胸をオレへと押し付けて、退路を断つ王子様。
「キミだって見てみたいだろ、素肌にワイシャツを着たボクを……」
「むむ!」
裸ワイシャツの王子様、正直見たい!
「せめて洗濯済みのでよくない?」
「ダメだ!
キミの匂いがついてないと意味ないだろう?
ほら、脱いでくれ!」
「ちょ、ちょって待てって!」
プチプチと上からオレのシャツのボタンを外していく王子様。
ギラギラとした目が怖い!
「最近は治まっていたんだ。
キミの匂い成分は直接摂取できるし、恋人同士になるまで想像することしかできなかった
それどころから、もっと濃いのを
でも、やっぱりボクのキミコレクションを定期的に集めないとダメだったみたいだ」
「コレクション!?」
オレの!!??
「うん。
いやー、まいったよ。
キミからいただいたワイシャツ……あ、ちゃんと新しい物と交換しているから安心してくれ。
そのワイシャツがさー、いつの間にかすっかり匂いがなくなってしまっていてね。
久々に間接的なキミの匂いを楽しもうかと思って、保存しておいたモノを出してきたんだけど。
愕然としてしまった。
まぁ、当たり前といえば当たり前なんだけどね。
で、新しいのが欲しくなったんだ」
「い、いや、そのなんだ……
直接でよくない?」
言っていて恥ずかしいと言うかなんというか……
「違うんだ!
えっと、メインディッシュと前菜の関係っていうか。
栄養価も高く健康的な料理だけじゃなくてジャンクフードも食べたいと言うか。
あ、キミだってそうだろう?
ボクという女体をいつでも好きにできるんだけど、雑誌の表紙が水着の女性だったらつい目が行ってしまうみたいな?
くっ、腹立たしい! ボク以外の裸なんて見なくていいだろうがっ!!
うん、キミ専用でボクの水着写真とか用意する?」
言い訳したりキレたり提案したり、相変わらず忙しいな、王子様は。
「それはわからんでもないが」
「……ボク以外の雌猿の肌を見たいってことかい?」
「ち、違うって!
ジャンクフードの方だ」
一気に王子様の黒目が深くなったが、ホントに違うから!
王子様が有無を言わせない雰囲気で、ゆっくりとワイシャツのボタンを外していく。
しっとりというか、ねっとりというか、王子様がオレのワイシャツの中へと手を滑り込ませてきた。
「ふふ、わかってるよ。
可愛いカノジョのわがままなんだ、きいてくれよ?」
こんなことは我儘のうちにも入らんけどな。
「まぁ、いいけど……」
「やったー!」
オレからの了承を得られたとみるや否や一気に脱がされてしまった。
嬉しそうに広げてから、オレのワイシャツを胸に抱く。
そして、握りしめたワイシャツを顔に押し付けて思いっきり息を吸い込んだ。
「ふあぁぁぁ……」
蕩けるような感嘆のため息を漏らして、王子様は目を細めた。
「やっぱりいい匂いだ。
学校指定の安物ポリエステル生地とキミの匂いの絶妙なブレンドが癖になる!
直接では味わえない通好みの楽しみ方だね?」
「知らんわ!」
オレのツッコミを聞いているのかいないのか、王子様は無心でスンスンと鼻を鳴らしていた。
「ふふ……
あー、もう!
くらくらする。
こんな……絶対に中毒性あるよ!
はぁ……もうっ! もうっ!!」
「……っ!」
真っ赤な顔をオレのワイシャツに擦り付けている王子様を見て、一気に頭へ血が昇ってしまった。
コイツはオレを放ったらかしで……
「あぁ、この襟のあたりが……」
「……おい」
「な、舐めてしまっても……」
「おい」
「ふぇ!?」
オレはワイシャツへ夢中になっている王子様の手首を無理矢理掴んで、力任せに押し倒した。
王子様の首筋に顔を近づけて、オレは犬のように鼻を鳴らした。
「おお、これは確かに良いな!」
「わっ!?
ちょ、ちょっと何を!?」
「うん、良い匂いだ!」
「あ、だ、ダメ……」
「なにが?」
先程までの熱中はどこへやら、王子様は顔を逸らして目を伏せた。
「恥ずかしい……」
「ふむ」
オレは一度、首筋から顔を話して王子様の表情を確認した。
潤んだ王子様の瞳が艶めかしい。
「さ、さぁ、まずはご飯にしようじゃないか?
今日はキミの好きな竜田揚げにしよう!
そのあとはちゃんと入浴して……あ、さっき言った通り一緒に入ろうか?
ボクで全身洗ってあげるよ?」
しどろもどろになりながら、王子様はどうにかこの状況から逃れようと身動ぎする。
竜田揚げはなかなか魅力的だが……
「くんくんくんくん!」
「うわーっ!」
「はー、結構なお点前で!」
「な、なにをっ!?」
ここは王子様を
「ぺろぺろぺろぺろ!」
「ちょーっ!?」
「美味い!」
「待ってくれ!
それはダメだ!
いくらなんでもダメだからぁ」
恥ずかしがる王子様を無視して、何度も息を吸い込んで、しつこく丹念に舐め回して、徹底的に王子様を堪能した。
最初のうちは身悶えしていた王子様だが、次第に弱くなって最後には、
「お願い、許して……」
湿りきった様子で熱い吐息まじりに懇願してきた。
「ん?
オマエも似たようなことやっただろ?」
「ぼ、ボクは良いけど、キミはダメだぁ」
「なんで?」
「だってボク、まだシャワーすら浴びてない……」
王子様は瞳の端に目一杯涙を溜めて、
「な、舐めたら、汚いから……」
小さな声で言う王子様に、オレの滾りが頂点に達した。
「茹でたて玉子肌なオマエも良いけどな!」
掴んでいた王子様の手首を頭の上まで持っていって、ちょっと強引に押さえつけた。
「たまには採れたて新鮮なオマエをいただくのも悪くないよな?」
「あぁ、そんな……
ご飯食べて、お風呂入ってからでもいいじゃないかぁ。
ほら、そんなにせっかちにならなくたってボクは逃げないよ?
ボクもキミの課題を待ったんだし……ね?」
言葉とは裏腹に、王子様の弱りきった瞳の奥に期待に満ちた光が見て取れた。
「そうだな」
「う、うん、夜は長いんだし……」
お、ちょっとがっかりしてないか?
期待していたんだけど肩透かしを食らったような?
言葉では否定しているけど内心ではやってほしいみたいな?
自分からは了承できないんだけど、オレから強引にされるんだったら仕方ないって感じかな?
ふむ、王子様の希望には応えねばなるまいっ!
「でも、やっぱり今日はこのままいただくぞ!」
「うわ、ちょっ!?
うわ~~~っ!」
王子様のセーターを脱がすと、ブラウスの前ボタンがぱつぱつになった王子様の胸が現れた。
「いただかれるのはいいんだけど!
せめて煮るか焼くかしてくれー!」
「煮るはともかく焼くって……」
「とにかくお風呂にぃ……」
王子様は目の端に涙こそ溜めているものの、オレには判る!
間違いなく、王子様はこのまま
その証拠に……
「おお! ぐちゃぐちゃだ」
「い、言わないでくれぇ……」
「よし、じゃあせめてラッピングしてやろう」
「ら、ラッピング?」
「せっかくあげたんだからオレのワイシャツを着てオマエのカレシャツ姿を見せてくれ!」
ラッピングというか……手巻き寿司みたいな?
「それはもちろん約束だから着るけど!
なんか……なんかずるい!」
ふむ、まだ少し抵抗する感じが残っているな。
よし! じゃあ、王子様好みに迫ることにしよう。
オレは改めて顔を引き締めて、押し倒した王子様をぐいっと腰抱きにした。
「オマエに汚いところなんてないさ」
「あ……」
本音だから取り繕うこともない。真剣な表情で王子様を力強く見つめる。
「うぅ、その言い方はずるい。
やっぱりずる……んぅ!」
もう面倒だ!
これ以上しゃべらせないように王子様の唇を無理矢理塞ぐ。
あぁ、クラクラするほど気持ち良い。
確かに王子様の言う通り、中毒性ってのがあるのかもしれない。
いや、もっと重要なモノだ。
生まれたときから一緒にいる王子様。それは最早空気と一緒。吸っていないと生存できない。
オレが王子様を
王子様の濡れた唇を割って舌を捻じ込むと、すぐさま絡めてくるあたり待ちわびていたことが良くわかる。
押さえ込んでいた王子様の手を解放したら、ぎゅっと抱きついてきた。
王子様の方からも積極的に吸い付いてきて、オレと王子様は時間が経つのも忘れてお互いを貪りあった。
「……はぁ」
十分に王子様を吸い尽くしてから唇を離す。
べちゃべちゃになってうっすらと開かれた桜色の唇と、とろりとした瞳がオレを見つめてきた。
「もっと……」
観念したのか、
王子様はぺろりと唇を湿してオレを求めてきた。
さすがにもう限界だ。オレの理性が耐えきれない。
よし、じゃあ、最後に王子様へ感謝しつつ、
「いただきます!」
「……すん、めしあがれ」
鼻声なところがすごくそそる!
「まったく!
キミの癖にも困ったものだよっ!
まさに辟易してしまうって感じだね?」
「でも、オマエもまんざらでもな……いてっ!」
首筋に噛みつかれてしまった。
「本当にもう!
キミのモノでキミの匂いまみれにされるならともかく!
キミの前ではいつもきれいなボクでいたいんだよ!」
「うひぃ!?」
さらに舐められた上に吸い付かれる。
「ちょ、ちょっと!」
痛いくらい吸われてから、王子様はようやく口を離した。
「キスマークだ!
そして、キミもなかなか美味だね?」
まぁ、オレも王子様の癖を知っているし、何度もされていることなので今更なんとも思わん。
「で、どうだい?
キミのワイシャツを着てみたけど?
自分が一日着たワイシャツを、カノジョに着せさせることで、己が一体誰のモノであるかを自覚させるプレイをしてみた感想は?」
「そんなことカケラも考えてなかったよ!」
「ふふ、ラッピングってそういうことだろう?」
「拡大解釈が過ぎる!?」
王子様はオレのワイシャツの襟をすんすんしながら、
「はぁ、良い匂いだ。
はぁ~、すごく良い匂いだ。
キミに包まれているって感じだ!
すごく良い!
さいこーだ!
なぁ、ちょっとお願いがあるんだけど……」
「なんだ?」
「ぎゅってしてほしい!」
「ほれ」
お安い御用だ。オレは王子様を引き寄せて、お望み通り強めに抱きしめた。
「ふあぁ~~~!」
王子様の蕩けるようなため息に、再び下半身に血が集まってしまう。
「さて、約束は朝チュンでカレシャツを着たボクを見せることだったね?
まだ半分しか達成していないと思うんだ」
「ふむ……」
それはつまり朝まで……ってことなんだろうか。
まだ、宵の口なんだけど。
「つ、続きは飯食ってからでもいい?」
「ふふ、それはもちろん構わないよ?」
おしまい