悪の組織の立て直しから数日。
少し前のリーリャの1件もあり、俺達は異世界の存在を呼び出す事にも研究を始めた。
この世界だけの技術では分からない事。
それでも異世界ならば、別の情報がある。
その事もあり、俺達は異世界からの召喚を行う事にした。
そうして、召喚した存在。
その美しさで周囲を魅了した。長い漆黒の髪は月光に照らされ、銀色に輝きを放っていた。その髪が風にそよぐたび、周囲の空気は甘やかな香りに包まれた。瞳は深いエメラルドグリーンで、その輝きはどんな宝石も霞んでしまうほどであった。
肌は驚くほど白く透き通り、まるで最上級のシルクのようだった。その肌に触れると、滑らかな感触とともに微かな温もりを感じることができた。胸元には豊かな双丘が誇らしげに存在し、その形は完璧な球体だった。腰は驚くほど細く、女性らしい曲線美を強調していた。
「えっと、そのここはどこなんでしょうかぁ!?」
だが、そう完璧と言えるだろう容姿の女性は、かなり慌てた様子だった。
「・・・あのぉ」
「はっはい?!」
「聞きたいけど、あなたって何かしらの魔物ですよね」
博士が調整した事によって、この召喚の魔方陣で召喚出来るのは魔物だけ。
よって、彼女は人間ではないと。
そう思うが。
「えっと、はい。一応はリッチーをやっているウィズと申します」
「リッチーって?一体何だっけ?」
俺が疑問に思っていると、戦闘員がすぐに答えた。
「リッチーてのはアンデットの王と呼ばれる程の力を持っているはずですよ」
「実際に数値で見れば、この女。かなりの戦闘能力を持っているぞ。あのバンビーズを一人で全滅させられる程に」
「こんな美人が!?」
俺が思わず叫ぶと、ウィズさんは。
「えっと一応はリッチーで、魔王軍の幹部なんですけど、魔王に頼まれて仕方なくやっているだけの名ばかりの幹部なので」
そう軽く言っているが、マジでか。
そんな幹部が本当にいるのかよ。
「まっ、まぁ。そのどうですか。こっちの組織の幹部とかやりますか」
「えっと、いきなり幹部をして欲しいと言われましても、私はその向こうでお店もありますし、既に魔王軍の幹部をしていますから」
「そんな事言わずに、そのお店はこっちでもできるようにしますから。どうです」
俺はそう誘うが、ウィズさんは首を横に振った。
「いえいえ。私なんかが幹部をしても役に立つかどうかも分かりませんし」
「なら、こっちの組織がどんな感じか見てから、幹部になるかどうかを決めて貰う。という事でどうでしょうか」
「そう言われても」
「こっちでしか手に入らない素材とかあるじゃないですか。それを提供する代わりに、こちらの活動に協力してもらうというのはいかがでしょうか」
「・・・なるほど。確かにそれはありがたいですねぇ」
ウィズさんは俺の言葉に納得して頷いた。
「なら、その幹部になるかどうかは後で考えさせてください」
「そうしてもらえるとありがたいです」
俺がそう言うと、ウィズさんは少し考え込んでから、言った。