「堕天使か」
その日、俺は堕天使の事に関してを調べ始めた。
悪の組織として、これまでは様々な組織と関わっていた。
けれど、その最中で堕天使と呼ばれる種族に関してを知った。
堕天使とは、元は天使だったらしい。だが、神に反旗を翻したことで地獄に堕ちた存在だという。
その事実を知った俺は、すぐに堕天使の事を調べ始める時。
そう、調べている時だった。
基地のドアが開いた。
「えっ、何!?基地のドアが開いたっ、どういう事だ」
それと共に俺は入り口へと向かう。
そこに立っていたのは、一人の女性だ。
女性は学生服を身に纏っているが、その胸の大きさは普通ではない。
それは女性が悪の組織の一員ではなく、別の者だと感じさせた。
「おい、君、誰なんだ」
俺がそう聞くと、女性がゆっくりと振り返り、その顔を見せる。
その女性はとても綺麗な顔立ちをしていた。
その顔は清楚に見えるが、何処か冷たい感じもある。
そして何より目を引くのは、その黒い髪の毛と白い肌だった。
まるで天使のような美しさを感じさせる。
だが、その女性の表情にはどこか悲しみがあるようにも思えた。
まるで何か大きな悲しみを抱えているようだった。
「私は……堕天使です。私の名前は姫島朱乃」
「堕天使って……あの堕天使か?」
「はい、私は堕天使です」
「なんでこんなところに来たんだ?」
いきなり入って来て、困惑してしまった。
「実は私は復讐をしたいと思っているんです。だから貴方達の組織に入りたいと思って来ました。だから、私を受け入れてください。お願いします」
「復讐……か」
「はい、私は復讐をしたいと思っているんです。だから私を受け入れてください。お願いします」
復讐……
堕天使が復讐をしたいってどういう事だろうか?
「堕天使って悪の組織とは関係ないんだろ?何で復讐なんかをしたいんだ?」
「……母を殺されました。だから復讐をしたいんです」
「母を殺された……?」
「母は人間でした。でも、ある時、母はヒーローに殺されました。母はただ人間だったのに……ただ生きているだけだったのに……ヒーローは母を殺したんです」
そう言った時、朱乃の目には涙が溜まっていた。
「それだったら、なんで俺達のような弱小組織に?」
俺は思わず問いかける。
「・・・ヒーローを殺す為に入る為の組織を探っていました。けれど」
「けれど?」
「・・・少ない善性のある組織に入りたかった。だからこそ、ここに来ました」
善性のある組織?
そんなの俺達には無いだろう?
だって俺達は悪の組織なんだぞ?
「・・・俺達は悪の組織だぞ?そんな奴らが善性なんてある訳ないだろ?」
「善性なんてないのかもしれない。でも、貴方は違う。だから私はここに来た」
そう言って、朱乃は俺を見つめる。
「俺が違う……?どういう事だ?」
「貴方は優しい。私はそう感じました。だから貴方の組織に……」
「優しい……か」
確かに俺は優しい方だと思う。
だが、それでも悪の組織なのだ。
「でも……」
「貴方は悪の組織で総統なのでしょう?だからこそ、私はここに来たのです。だから、私を受け入れてください。お願いします」
そう言った後、朱乃は俺の顔を見つめた。
その瞳には強い意思が宿っているように思えた。
「・・・わかった。お前を受け入れる」