「まぁ、世界征服なんだから。倫理観なんてもう必要ないんだよ」
「そう言われればそうだが」
「はぁ、分かりました。じゃあ、総統も納得している事だから、その作戦を採用しましょうよ」
「作戦って言われてもなぁ」
「・・・まぁ、作戦を立てる必要って、案外要らないんじゃないんですかね?」
「いや、でもさ、いくら何でも作戦を立てるべきでしょ。だって、もし失敗したら大変な事になるじゃないですか」
「うーん。まぁ、確かにそうだけど。でも、俺達の目的は世界征服だからさ。世界征服って、つまりは全てのものを手に入れる事なんだよ。だから、世界征服をすれば、どんな事でも可能になる。だから、作戦なんて立てなくても大丈夫だよ」
「あ、あぁ」
「というよりも総統」
「なんだ?」
「実は総統が知らない間に、世界征服って終わっているんですよね」
「・・・えっ」
博士のその言葉に俺は目を見開く。
「嘘だろ?」
「いや、ほんとですよ」
「どういうことだよ」
「いや、実は今まで総統がしていた事が世界征服だったんですよ」
「えぇ?」
「えっ?」
俺と戦闘員Aは同時に驚きの声を上げる。
「いや、だからさ。総統って、これまで女性を団員にしてきたじゃん」
「あぁ、そうだけど」
「その女性達が、世界征服を終わらせたんだよ」
「えぇ?」
「だから、総統がしていた事って、世界征服だったんだよ」
「えぇ?」
俺は混乱する。
「いや、だからさ。総統がこれまでやってきた事って、女性を団員にさせた。けれど、総統が気づかない間に、もう終わっていたんだよ」
「えぇ?」
俺は戦闘員Aと博士の言葉の意味が理解出来なかった。
「いや、かなり状況が急展開過ぎないか」
「というよりも、軍の上層部であるエルザ・パールマンを支配した時点で、かなり進んでいたからね。それ以降も総統が色々と繋がったおかげで、世界征服は容易になった」
「でも、それって俺がした訳じゃないんだろ?」
「それはそうですよ。だって、総統がしたのは、ただ女性を団員にするだけだったんですから」
「でも、それが世界征服なんだろ?」
「はい、そうですよ」
「えぇ?」
俺は未だに状況が理解出来ないままだった。
「それに世界征服は終わりましたけど、まだ完全ではありません」
「えっ、そうなのか?」
「はい、そうですよ。だから、これからも総統には頑張って貰わないと困りますよ」
「えぇ」
俺は戦闘員Aと博士の言葉に混乱する。
「・・・具体的には」
「そりゃあ、総統と関係を持った女性と繋がりを保たないと」
「でなければ」
「・・・でなければ」
「死にますね」「殺されますね」
2人の一言を聞いて、俺は。
「・・・俺、総統で、一応は世界征服したはずなのに」
「世界征服は行った後が大変ですからね」
今回で無事に悪の組織の立て直しは最終回を迎えました。これまでにないジャンルを書く際に、少し考えた時、悪の組織のSSを書かせて貰いました。
ただ、思った以上に進まない事もあり、今回の話で終了しようと考えました。
自分が想像以上にお気に入りをしてくれた方々があり嬉しくあるのと同時に、これ以上続けても、大丈夫かと思った事もあり、終了させて貰いました。
次回作に関しては、明後日までには投稿予定となっていますが、どのような内容かは楽しみにしてください。
ここまで応援して貰い、ほんとうにありがとうございました。