※この作品はR-18です。

ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話   作:かくろう

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【第9章】 夜の女王までの布石
◇仕事納め◇


 プロポーズした夜。体の限界までエッチしまくった俺達は明け方になって眠りについた。

 ルナちゃんは結局あれから目を覚ますことはなく、プロポーズは今度目覚めた時にお預けとなった。

 

 こんな日でも加奈ちゃんは翌朝にはしっかりと起床し、おはようのキスをしてくれる。

 味噌汁の匂いが目覚めの鼻腔をくすぐり、キスの感触とあったかい抱擁が疲れを癒やしてくれた。

 

「おはよう加奈ちゃん」

「おはよう克明君。昨日はお疲れ様」

「いやいや、それは加奈ちゃんの方だよ。結構激しかったから身体平気?」

 

「うん。幸せいっぱい補充してもらえた♡」

 

 もう可愛いしかあらへんでこの子。

 

「あっ……朝から元気だね……抜いちゃう?」

「なんという誘惑。でも今日は仕事納めだから」

 

「うふふ、じゃあご馳走作って待ってるね」

 

 毎日がパラダイスである。今日が終われば年末の長期休みに入り、加奈ちゃんとのラブラブな1日をたっぷりと過ごす事ができる。

 

 故に年末年始はやることが結構多い。

 

「ルナちゃんの様子はどう?」

「あれから目を覚ましてないみたい。呼びかけても返事がないから、多分かなり深く眠ってると思う」

「そっか。プロポーズしそびれちゃったからね。いつでも指輪渡せるように準備しておくから」

「これ、素敵な指輪だね。……私と、ルナ。本当に二人分用意してくれたんだ」

 

 今回加奈ちゃんに渡したプロポーズの指輪は特注品だ。

 渡す日が楽しみだな。ウットリと指輪を見つめる加奈ちゃんを見て、ルナちゃんに渡す日を夢想する。

 

 ――ピンポ~ン

 

「あれ? こんな朝早くから……内側のインターホンってことは、ミルフィさんかな?」

「ちょっと見てくるね」

 

 エプロンを着けたままの加奈ちゃんはそのまま玄関のドアホンカメラをのぞき込む。

 するとそこには予想した通りミルフィさんが映っており、すぐにドアを開けに行った。

 

「ミルちゃん、どうしたの?」

「グッモーニンッ、加奈ちゃん! 調子はどうですか? シドーさんにたっぷり慰めてもらったデスねっ!」

 

 明け透けな質問に顔を赤らめる加奈ちゃん。

 そういえば、あのニャンコ衣装はミルフィさんがくれたものだった。

 

「う、うん。お陰様で……っていうか、克明君の前では恥ずかしいから」

「ご満足頂けて何よりデース。今度はワンコ衣装に挑戦してみると良いデス。加奈ちゃんは猫より犬っぽい感じしマス」

「う、うん、それは分かったから、は、恥ずかしいから大声出さないでぇ」

 

 相変わらず空気を読まないハイテンションぶりだが、二人は随分と仲良くなったようだ。

 しかも以前に話し合った通り、加奈ちゃんは犬っぽいという見解で一致している。さすがのミルちゃんだ。

 

「それじゃあ、行ってきます」

「いってらっしゃい克明君」

「加奈ちゃーん。そこは"旦那様♡"でどうデスかー?」

「はうっ! い、いってらっしゃいませ、旦那様……♡ は、恥ずかしい」

「なるべく早く帰る」

 

 可愛い奥さん(予定)のため、張り切って最後の出勤をこなすとしよう。

 

◇◇◇

 

 今日は仕事納めだ。みんなクリスマスが終わり、年末前の大型連休に向けて最後の仕上げに掛かっている。

 

 とはいっても、ウチの部署は優秀な指揮官である井上部長のおかげでスッキリと終われるように調整が為されている。

 楽観的にはなれないが、そこまで気を張り詰める必要も無い。

 

 故に社内の雰囲気は非常にリラックスしている。緩んでいるわけではなく、程良い緊張感とリラックス感が調和して淡々とした静けさがある。

 

「先輩ッ! クリスマスはラブラブだったッスか!? 羨ましいから年末に先輩ん家に凸して良いっスカ!!」

「いいわけねぇだろ」

 

 いつものように後輩のギャルッ子篠崎がハイテンションで迷惑行為をしてくる。

 

 もう言ってることがしっちゃかめっちゃかでどこから突っ込んでいいのか分からん。

 

 そんな一幕があり、先月再婚のために参加したお見合いパーティーで美人局に遭った係長に提出する書類をチェックする。

 

「こことここ、間違ってるぞ」

「ありゃ? すいませんッス。直しておきます」

 

 こんなの係長に提出したら何を言われるか分かったもんじゃない。

 最近のあの人は不幸に磨きが掛かっていて俺を目の敵にしてくるからな。

 

◇◇◇

 

 昼休み。今日も今日とて加奈ちゃんの手作り弁当で癒やしの時間だ。

 仕事納めもこれでしっかりと乗り切る事が出来るってもんだぜ。

 

「先輩、それって加奈子さんの愛妻弁当ッスか? 美味そうッスねぇ。卵焼きもらっていいっすか」

「ダメに決まってるだろうが」

 

 加奈ちゃんの愛妻弁当は俺の癒しなのだ。米粒一つくれてやるものかよ。

 

「ええ~、いいじゃないッスか。ウチの唾液付きお箸で食べさせてあげますから~」

「そんなんで交渉材料になるかボケ」

「ちぇ~。うわ、あっという間に食い尽くしちゃった。引くわー」

 

 やかましいってんだ。最後のひと頑張りに加奈ちゃんの愛は欠かせないのである。

 

「あ、そうそう。部長に退職のこと伝えたッス」

「そうか。加奈ちゃんも明日冴子さんに会いに行く予定だ。お前と一緒に働ける日が楽しみだって言ってたぞ」

「ホントッスか。嬉しいッス」

 

 加奈ちゃんと再会して早2ヶ月。追っ手の脅威も去って、そろそろ本格的な社会復帰に向けて準備を始めたいとのことだ。

 

 そのために冴子さんに話を聞きに行く約束をしている。年末近くで彼女も忙しいだろうとも思ったが、俺達の為に喜んで時間を空けてくれた。

 

 丁度俺も彼女に聞きたいこともあって声を掛けようと思っていたのだが、なんと向こうから食事に誘ってくれたのである。

 

 明日の夜は彼女指定のお店でディナーを楽しむ事になっている。

 場所はシルキィ・ミルク。もちろんレストラン・バーになっている方の店だ。

 

 なんかアフタークリスマスパーティーと称して特別仕様のお店になるらしい。

 まさかとは思うがお店のスタッフが全員ミルク店長みたいなガチムチ乙漢(おとめ)で固めるとかじゃなかろうかとちょっと心配している。

 

「はぁ~。うちも彼氏欲しいッス」

 

 可愛い顔しているのだから直ぐに出来るとも思ったが、加奈ちゃんと同じ道筋を辿ってきたことを考えると迂闊なことは言えない。

 

「まぁ、慌てることはないさ」

「そうッスよね。先輩、ウチのことセフレにしてくれません?」

「ブフッ!? お前何言ってんだ」

「セフレがダメなら第二夫人でも平気ッス」

「立場あがっとるやないかい」

 

 何を言い出すかと思えばとんでもないことを抜かしやがる。ギャグにしても言葉尻が真剣味に溢れてて笑えない。

 

「あのなぁ。それ本気で言ってるのか?」

「冗談……に、聞こえるッスか?」

 

 訴える瞳は悲しみの色。そこには本気の真実味がある。彼女の心情は加奈ちゃんと同じ願いを訴えている。

 

 彼女の悲しみを思えば応えてやりたいという気持ちがあるのも嘘じゃない。曲がりなりにもこいつとは本気で交際してもいいと思ったこともある仲だ。

 

 だけど今は違う。俺には加奈ちゃんがいるし、その役目を担うことはできないのだ。

 いや、例えいつのタイミングだったとしても俺と篠崎が結ばれることはないだろう。

 

 俺は加奈ちゃんの恋人。それ以外の何者にもなれない男だ。

 

「ダメだよ篠崎。俺は加奈ちゃんの恋人。分かるだろ」

「……そうッスよね。あはは。ヤダッスよ先輩。冗談真に受けすぎッス」

 

 だけどその顔は本当に辛そうだ。それでも彼女には言葉を掛ける以外のことはしてやれない。

 直接何かをするわけにはいかないんだ。切り分けないと。できることとできないことは区別して考えなければならない。

 

 恐らく彼女には加奈ちゃんと同じか近いくらいの男性に対するトラウマがある。

 この間のナンパ男撃退劇の話を聞く限り、彼女の異常な怯え方を見て加奈ちゃんは勇気を取り戻したという話だ。

 

「まあ気晴らしに加奈ちゃんと遊びに行くくらいから始めたらいいじゃないか」

「それ解決になってないッスよ」

「何言ってるんだ。第二夫人になりたいならまずは第一夫人のご機嫌を取らないと……なんてな」

 

「なるほどッスッ!! 仲良しハーレムの第一歩ッスね!」

「大声出すな。本気にするなよ?」

 

 マジトーンで叫びやがる篠崎。俺の迂闊な発言が後にとんでもない展開を引き起こすきっかけになろうとは。

 

 冗談で言ったのだが、この日から篠崎がそれ目的で加奈ちゃんの元へと通い始めたのを知るのは、大分後の話になる。

 

 冴子さんとの会食。加奈ちゃんの社会復帰。そして篠崎の思い。

 

 様々な要素が絡み合って、俺達の未来が光に向かっていくことになる。

 しかしそれは、今は語るまい。彼女の思惑が成就するのはもっともっと先の話になる。

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