ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
~数日前、町中にて~
「おい千咲、千咲じゃないか」
「あ? え、武彦?」
それは偶然の再会だった。牧野千咲と富山武彦。
加奈子を地獄に堕とした張本人の二人が再び出会ってしまった。
牧野千咲は風俗嬢。大学を卒業してからアパレルメーカーを経てキャバクラ勤めへ。
その後に風俗嬢となって今に至る。
対して富山武彦は加奈子を売り渡した報酬を元手にヤクザに取り入り、風俗店の店長となった。
しかしその経営形態はオラオラ営業の酷いものであり、キャストを使い潰すような無茶なスケジュールに裏オプションは当たり前。
稼げないキャストは容赦なく使い潰して首にするなど酷いものであった。
「お前しばらく見ないうちに色気増したんじゃねぇの?」
「はんっ。当たり前でしょ。あれからずっと女磨いてるんだから。あんたはしばらく見ないうちにますます悪い顔になったじゃん」
「へっへ。久しぶりに俺のテクに溺れてみるか?」
悪い男女は惹かれ合う。それはまったく美しい意味ではなく同じ穴のムジナという意味でだ。
牧野と富山は再会を祝して乾杯し、そのまま千咲の家にしけ込むことになった。
◇◇◇
「ふー。お前が風俗嬢やってるとはなぁ。テクが5年前とはレベチじゃねぇか」
「はぁ、はぁ、あんたは相変わらずモノだけデカくてテクの欠片もないのね。ま、一番好きな所に届くから相性はいいけど」
「言ってくれるぜ。コイツでよがらなかった女は一人もいねえんだ。ほら、昔みたいにお掃除フェラしてくれよ」
「はっ。調子に乗るなっつーの。もうお前の女じゃないんだから」
「手厳しいねぇ。なあお前、俺の店で働かないか」
「冗談抜かせよ。こう見えても今度ヘブンズ・ヴァルキリーグループの幹部会に招集されてるんだ。もう風俗嬢は卒業すんだよボケ」
「おいおいマジかよ。大出世じゃねぇか。ますます良い女になるな」
「はんっ。当たり前でしょ。私はこんなところで終わる女じゃないのよ」
数日前、千咲はヘルプ先の店舗で出会ったグループの幹部から目を掛けられて幹部会に招集された。
とうとう自分にもチャンスが巡ってきた。自己顕示欲の強い彼女にとってそれは絶対に逃すことのできない機会だ。
「そんじゃ、そろそろ帰って」
「おいおい、冷たいこと言うなよ千咲。ちょっとの間でいいから泊まらせてくれねぇかなぁ」
「なんでよ」
「今月厳しくてよぉ」
「ちょっとヒモにでもなろうとしてない? チンポしか取り柄のない甲斐性無しを側に置くいわれはないわよ」
「まあまあ。俺らの仲じゃねぇか」
「ちっ。しゃあないわね。今週末には出てってよね」
「ありがてぇ。助かるぜ」
再会した二人の悪人はしばらくの時を一緒に過ごすことになる。
そして数日後、牧野千咲と月宮加奈子。運命の再会は間近に迫っていた。
◇◇◇
「待ってたわ加奈子。志藤さんもようこそ。幹部の皆さんは揃ってますのでこちらへどうぞ」
本社ビルに到着した俺達を出迎えてくれたのは加奈ちゃんを救ってくれた恩人、朝霧雪乃さんであった。
前回会った時よりも鋭い目つきは幾分か穏やかになり、彼女の優しい性格が表に出てきているようだ。
穏やかな目つきで化粧も前回よりナチュラルに落ち着いており、より穏やかな印象を受けるようになった。
「こんにちは朝霧さん。先日は失礼なことを申しまして」
「いえいえ。あれで私も目が覚めました。今はとてもスッキリした気分です。さ、立ち話もなんですから中へどうぞ。社長もお待ちしております」
エントランスは水無月本社と比べて遜色ないレベルの清潔感と高級感に溢れる立派な造りをしている。
「ここの14階がヘブンズ・ヴァルキリーグループのオフィスになります」
エレベーターに乗り込むと朝霧さんがこのビルの説明をしてくれた。
オフィスビルはテナント式になっており、いくつかの企業が入っているようだ。
エレベーターの標識を見ると一度は見たことがある名だたる企業が並んでいた。
「加奈子、一つお願いがあるのだけど」
「どうしたんですか雪乃姉さん」
「志藤さんにも雪乃と呼んでほしいのだけど、お嫁さん的には許可してもらえるかしら?」
「え?」
「実は朝霧という名前はあまりいい思い出がなくてね。辛い過去を思い出してしまうから、できれば名前で呼んで欲しいのだけど」
「大丈夫です。私は構いません」
「ありがとう。と言うわけで志藤さん、私のことはどうぞ雪乃と呼んでください」
「そうですか。では失礼ながら、雪乃さんと呼ばせていただきます」
そこら辺の事情は加奈ちゃんからも聞いたことがない。会って間もない女性をいきなり名前呼びするのはどうなのかとも思うが、冴子さんの前例もあるし、加奈ちゃんの表情を見る限り悪い感情は感じてなさそうだった。
「いいなぁ。ウチのことも咲良って呼んでほしいッス」
「私はいいよー。克明君的にはどうかな?」
「あ、ああ。ずっと篠崎って呼んできたしなぁ。いきなりはちょっと」
「ええ~。付き合いの短い雪乃さんは良くてウチはダメなんすか~」
「わかったわかった。咲良。これでいいか」
「うへへへ、ちょっと嬉しいッス」
「キモい笑い方すんなや」
なんてやり取りしているとエレベーターが目的のフロアに到着する。
ふわりと花のような良い香りが鼻腔をくすぐり、女の園に足を踏み入れた感覚が昂揚感を生み出した。
「社長室は一番奥にあります。こちらへどうぞ」
働いている女性達は皆一様に綺麗であるが、ほとんどが普通のOLさんばかりだ。
冴子さんや雪乃さんのような煌びやかな女性はそれほど多くなかった。
だがどことなく加奈ちゃんと同じ雰囲気を持った女性が多いのが直感的に分かる。
恐らく冴子さんが選び出した従業員であろうことは想像に難くない。
なぜそんな風に思うのか分からないが、冴子さんの価値観は加奈ちゃんと通じるものがある。
似てるんだ。ここにいる冴子さん、雪乃さん、そして咲良もまた加奈ちゃんによく似ているのだ。
見た目や雰囲気はまったく違うが価値観やものの考え方がよく似ている。
「お待ちしておりました。咲良ちゃんもご苦労様。さ、幹部の会合まで時間がありますのでお茶でも飲みましょう」
「わはーいっ♪ 冴子さんの紅茶美味しいから大好きッスッ」
「ふふ。ちゃんと咲良ちゃんの好きなクッキーも準備してあるからね」
「冴子さん大好きッス。じゃあウチが淹れてきますね」
「篠崎のヤツ、随分ここに馴染んでるみたいですね」
「ええ。もともと系列のお店で働いている時から顔見知りでして。先日の一件で完全に懐かれてしまいました」
「そうなんですね。あいつは人懐っこいところがあるので、手が掛かって大変でしょう」
「うふふ。可愛い妹ができたみたいで私は嬉しいですよ。彼女はお店でも人気者でしたからね。境遇も似ているのでシンパシーを感じるんです」
やはりそうだ。冴子さんも似た境遇の彼女に対して共感している部分が多いのだ。
加奈ちゃんも冴子さんも雪乃さんも咲良も、全員が同じ境遇で同じ道筋を辿ってきた女性達だから。
普通の経験ではないだけに、その連帯感も強いのかもしれない。
それから俺達はいくつかの雑談を経て、加奈ちゃんが仕事の話に話題を振った。
「あの、冴子さん」
「はい、なんでしょうか」
「私はどのような役割を担えばよろしいのでしょうか」
「はい。以前もお話しましたが、キャストの女の子達の指南役になってほしいと考えています。特に業界経験の浅い女の子。それもやむを得ない事情で入店した子達は精神的に不安定ですから」
「そうですね。それは私にも分かります」
「月宮さん。まだ精神的な不安定さの残るあなたに頼むのは酷な話だとは分かっています。ですが」
「分かります。誰かを助けることで自立が早くなるのは、なんとなく分かります」
加奈ちゃんの自立のために必要なプロセス。その選択肢は確かにあった。
だが彼女の傷の深さを考えるとそれを選ぶのはかなり抵抗があったんだ。
それでも加奈ちゃんはそれを選んだ。
強い子だ。本当に凄い。
俺は加奈ちゃんの成長速度、心の強さを見誤っているのかもしれない。