ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
「「明けましておめでとうございます」」
カウントダウン花火が終わり、俺達の睦み合いもピロートークに入っていた。
そして日付は新しい1年へと移行し、年をまたぐことになる。
「今年もよろしくお願いします……」
「うん。幸せいっぱいの1年にしようね。来年はもっと。その次は今年と来年よりもっと幸せになろう」
「えへへ。幸せがどこまでもインフレしちゃうね」
「なにせ無限大だからね。俺達が愛し合う限り、きっとそうなる。いや、そうなるように、三人で努力したい」
三人とはもちろん、俺と加奈ちゃん。そしてルナちゃんのことだ。プロポーズの日以降出てきてないが、彼女の不思議な態度も気になっているところだ。
「うん。私も同じ事思ってた。やっぱり、幸せってどっちか片方だけが頑張っても成立しないんだよね」
「まあそうだね。部長の言葉を借りるなら、人間の心って言うのは無常、移り変わるものなんだ。俺達が寄り添い合って努力しないと、僅かなすれ違いから気まずくなって終わってしまうかもしれない」
「うん。そう思うよ……。ずっと、この五年間ずっと私を思い続けてくれた克明君の頑張りに、私も応えたいって思うもの」
「それは俺も同じだよ。加奈ちゃん達はずっと耐えてきた。いっぱい苦しい思いをしてきても、ずっと俺を想い続けてくれた。だから、俺もそれに目いっぱい応えたい」
「嬉しいな……本当に嬉しい。ああ、幸せぇ……」
二人で抱き合ってキスを交わし、新しい年を迎えた喜びを分かち合う。
互いの身体が汗まみれであることに気が付き、冬の寒さもあって身体が冷えてしまっていた。
「温泉、入ろッか」
「うん♡」
シャワーを使って身体にこびり付いた液体を洗い流し、湯船に浸かる。
熱い温泉の温度が二人の身体を芯から温め、花火が終わって暗闇に閉ざされた海を眺めながら語り合う。
「真っ暗で何もない海って、なんか寂しいけど……この空間が二人だけのものだって感じがして、ちょっと特別感を感じる」
「そうだな。二人でくっつき合ってれば、寂しさも感じることはないしね」
「うん。ずっと側にいて……。もう私を離さないで……なんて、思っても良いのかな」
「なんで? 俺は凄く嬉しいよ。良いんだよ。暗いことは言いっこなしだ」
「そうだね。ごめん。やっぱり、幸せすぎて時々怖くなるんだ」
「まあ、気持ちは分かるよ。だからこそ、明るい考え方をしよう。今まで一杯辛い思いをしてきたんだから。これからは幸せいっぱいの未来が待ってるんだ」
「うん。そうだね。ありがとう、克明君……」
温め合って、語り合って……。
俺達は新しい1年をどのようなものにするかを語り合いながら、安らいだ気持ちで眠りについた。
◇◇◇◇◇
翌朝、俺達はまだ日が昇らない暗いうちに目を覚ました。
初日の出をみるためである。
俺達は昨日の疲れもなんのその。
二人ともがスッキリと目覚め、おはようのキスをしながら着替えを始める。
せっかくだから海辺に出てみてみようと言うことになり、防寒着を着込んで部屋を出る。
「流石にこの時間は凄く冷えるね」
「ああ。風邪引かないようにしないとね」
浜辺に出かけると同じ目的の家族連れやカップルがちらほら見える。
小さな女の子の手を繋いだ親子連れをみていると、俺達の将来の姿を夢想できて微笑ましい気持ちになった。
「素敵な親子……憧れるなぁ……」
「あと数年後には実現させようよ」
「え?」
「結婚して、仕事が安定したら子供作って、ああやって仲良く手を繋いで、またここに来よう。そんな風に思ったんだけど、加奈ちゃんはどう?」
「うん。私もそうしたい」
「ねえ加奈ちゃん。実は一つ気になっていることがあるんだ。聞いていいかな」
「うん……分かってる。アレだよね……。この間から私、変だよね……。まるで他の女の子とくっ付けようとしてるみたいに……」
「雪乃さんやあの四人がベタベタするのもニコニコしながら見てた……。最近そういうのが多い気がしてさ……。咲良のことにしたってそうだ。なんでなのか、ちょっと分からないんだ」
「ごめんなさい……」
「不安なんだよ。もしかして加奈ちゃん、自分がいなくなってもいいように、なんて考えてやしないかってね」
「違うよっ。私はいなくなったりしないっ! 離れたくないよっ」
「だったらどうして? 俺と咲良や他の女性を仲良くさせようとするのはなんでなの……?」
「それは……」
歯切れの悪い加奈ちゃんの言葉に少しずつ焦れてくる。俺としてはどういう思惑があるのか分かってあげられない自分に歯がゆい思いがするだけで、加奈ちゃんに不信感を持っているとかではない。
彼女のことだから何かしらの考えがあってのことだろうとは思うものの、やはり不安は拭えなかった。
「私ね……。あの地獄の鳥籠で、辛い目に遭ってる女性達を沢山見てきた……。雪乃姉さんや亜美さん達揃って一斉に犯されたこともあった……。この2ヶ月で克明君を見てて思ったの。克明君なら、みんな一緒に救ってくれるんじゃないかって……咲良ちゃんのこともそう」
「そうだったのか……だけどそれは」
「分かってる……。私の単なる妄想……だもんね。だけど咲良ちゃんも雪乃姉さんも、誰も過去を乗り越えられた人はいない。前にナンパされた時に、咲良ちゃんが怯えてる姿を見てそう思ったの」
同調してきた期間が長いだけに、加奈ちゃんが彼女達を助けたいと考える気持ちも理解できる。
しかし、俺が加奈ちゃんを上書きしてあげたいと思うのは、加奈ちゃんが恋人だからだ。
世界で一番大切な人だからこそ、どんなことをしてでも助けたいと思ったに過ぎない。
「だけど皆、克明君には安心してた。男の人に絶望してる人達が、あれだけちゃんと接することができる克明君ならって……考えてた」
その中に咲良やその他の人達を入れられるかと問われたら、否と言わざるを得ないのだ。
だけど……だけどなぁ……。俺はこの顔に弱いんだよな。
「加奈ちゃん、顔を上げて。気持ちは分かるからさ、それは無碍にしたくない。だけど今の段階では加奈ちゃん自身の願望だ。本人達がそれを望んでいるか分からない以上、あんまり深刻に考えない方がいいよ」
「うん、そうだよね。ごめんなさい……」
「いいよ謝らなくて。俺も加奈ちゃんの気持ちが読めなくて不安だったんだ。でもさ、加奈ちゃんは俺が他の女性と仲良くても平気なの?」
「平気じゃないよ。克明君が他の人に盗られたらって思うと胸が張り裂けそう……」
「俺も加奈ちゃん以外の誰かを、なんて考えられないな」
「でも、咲良ちゃんとは付き合おうって考えたんだよね?」
「ん……まぁ、そうだね」
もしも何かが違っていたら、咲良と付き合う未来はあったのだろうかと考えなくもなかったものの、やはりそれはない気がする。
「でもやっぱりなかったと思うよ。加奈ちゃんがいる限り」
「嬉しい……。ありがとう克明君。もうこの話題はしないから」
「まあ、一度咲良に話を持ちかけてみるのは有かもしれないね。この間の3Pの話の時、アイツ結構面白い反応してたしさ」
「ふふ、ありがとう克明君」
冗談か本気か。咲良がそれを望むか、受け入れるか。まだ何も分からないものの、加奈ちゃんが抱えていた思いは分かった。
まだまだお互いの気持ちの共有は完璧ではない。だからこそ、こういう本音の話し合いは欠かせないんだ。
「あ、日が昇ってきたよ」
語り合う俺達を励ますように、美しい黄金の光が海辺を照らす。
輝く太陽の煌めきが海に反射し、幻想的な光景を作り出しているのを見ると、これからの俺達に希望を与えてくれているような、そんな気持ちにさせてくれる。
「綺麗……、生きてて良かった」
加奈ちゃんの言葉には深みと重みがある。
俺は彼女の肩を強く抱き、改めて彼女を守りたい思いを強くした。
~第9章 完~