ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
牧野千咲はストレスで胃に穴が空きそうな苦しみに耐えながら家路に着いた。
だが玄関を開き、リビングへと続く扉を開いた瞬間、更なるストレスとなる光景が目に飛び込んでくる。
「何やってんだお前……」
「うおっ! なんだよ千咲、今日はホテル直帰じゃなかったのか?」
自宅に戻った千咲が見たのは女を連れ込んでヤッてる最中の元カレという構図である。
誰とセックスしようがどうでもいいが、自分の家で他の女を連れ込むというのは看過できるものではない。
ホテルでのことを聞かれるが、あんなことをわざわざ言いたくないで大声で話題を切り替える。
「それより誰だよこの女」
「あ、す、すみません、帰りますので」
「なんだデリヘルかよ。まあいい、早く帰れ」
「し、失礼しました~」
そそくさと出て行く女に舌打ちをしながら武彦を睨み付け、部屋に女を連れ込んだことを糾弾する。
「人の家に転がり込んでデリヘル呼ぶとかどういう神経してんだよテメェ」
「いやぁ、することなかったもんでよ」
「おい、まさか私が渡した金で呼んだんじゃねぇだろうな」
「違う違う。ありゃウチのスタッフだよ。今度入る新人だから研修してたんだよ」
「だからって人の家に呼ぶのはどういう了見だよ。しかもしっかり生本番で食いやがって」
「悪かったって。ああやって仕込んでおいた方が裏切れなくなるから店の女は1回食っておくのが一番なんだよ」
「はんっ。お前の店で働く女は気の毒だな」
「拗ねるなって。お前の分の精液はちゃんと残してあるからよ」
「他の女の汚れが付いたチンポなんかいるかボケッ。さっさと汚いもんしまえって」
「連れないねぇ。夕べはご機嫌によがってたクセによぉ」
「うるせえよっタコッ! いつまでも彼氏面してんじゃねぇ」
腹の虫が治まらない千咲は持っていたスマホを武彦に投げつける。あまりの不機嫌ぶりに流石の富山もこめかみが疼くものの、居候させてもらっている以上機嫌を損ねて追い出されては敵わない。
できる限りご機嫌を取ろうと飛んできたスマホをキャッチして返そうとする。
そこでフと「ルナ」という文字が目に入り画面を凝視した。
「人のスマホ覗いてんじゃねぇよ」
「おいこれ、ルナって風俗嬢のルナか?」
「あ? そうだよ。それがどうした……そうか。お前風俗店の店長だよな。だったらルナの顔知ってるか?」
「いや、顔を直接見たことはないが宣材写真を見たことはある」
「それ、手に入らないか?」
「うーんムリかな。店に行けば残ってるかもしれないが……」
「だったら取ってこい」
「ムリだって。今店には戻れねぇ」
「なんでだよ?」
「いや、それはその……」
「おい、まさかウチを隠れ蓑にしてヤバイことから逃げてるんじゃないだろうな」
「ち、違うって。だったら女なんて呼ばねぇよ」
「まあ、それもそうか。変なことに巻き込んだら叩き出すからな」
実際には冴子子飼いの強面の部下に追い込まれてこの家に逃げ込んだのだが、それを言えば確実に追い出されるので黙っている。
必死に千咲のご機嫌を取りつつも、欲望を満たすことを自重しようとしない武彦の態度に段々と不信感は募っていた。
「とりあえずお前はルナの写真を手に入れてこい。女でもなんでも使って持って来させろ」
「おいおい無茶言うなって」
「でなきゃ今すぐ叩き出すぞ。ここに居たいなら言うとおりにしろや」
「わ、分かったよ。なんとかするから怒るなって」
癇癪を起こすと手が付けられないことを知っている武彦はそれ以上なだめるのをやめて言うことに従うことにした。
追い出されては敵わないし、掴まったら未来がないことを知っている。
武彦に「誰かを巻き込んだから迷惑が掛かる」などという発想はない。いざとなったら千咲を利用して逃げることだけを考えていた。
下手に店に戻っても追っ手に待ち伏せされていては一巻の終わり。
知り合いのツテを辿ってルナの写真を手に入れるしかないと思考を巡らせている。
スマホを弄って知り合いの風俗店の仲間にメールを送る。誰も信用していない武彦には信用できる人間は存在しない。
そういう理由もあって誰にメールを出しても色よい返事は帰って来ない。
あまり出し過ぎると追っ手に感付かれるかもしれないから派手に出せないが、とりあえず動いていないと追い出されてしまう。
頃合いを見計らって次の女のところを見繕い、さっさと出て行くのも手だと算段を始めていた。
一方、千咲の方は忌まわしく思っているルナとの再会が間近に迫っていることを、この時点では想像してなかった。
◇◇◇
翌日。
千咲はヘブンズ・ヴァルキリーの幹部会へと招集されていた。
冴子、雪乃を始めとした幹部達総勢50名が勢揃いしており、流石の傲岸不遜な千咲もその場を支配するオーラに萎縮している。
だがここに招かれた意味を知っている彼女に憂いはない。なぜならここには幹部候補として招待されており、ここにいる女共より立場が上になれるからだ。
「みんな、ご苦労様。今日集まってもらったのは他でもないわ。今度外部から新しい幹部候補を招くことになったの。接客のアドバイザーとして私が直々にスカウトしたわ。皆に紹介しましょう。リホさん、前に来て頂戴」
「はい」
興奮で鼻の穴が広がるのを彼女は自覚していない。得意げになって胸を張り、一張羅のドレスを翻して前に進んだ。
ちなみにここにはドレスを着ている女性は一人も居ない。千咲は自分一人だけ浮いていることにまったく気が付いていなかった。
「リホさんは現在ウチのグループでトップの成績を誇る現役よ。彼女の才能は素晴らしいものがあるから皆の刺激になると思う。それじゃ以上よ。リホさん下がって頂戴」
「え、あ……はい」
心の中で舌を打った。有象無象の下っ端達に自分の存在をアピールする決意表明でもするつもりだったのに。
挨拶もさせてもらえず下がるように命じられて肩透かしを食らった気分になる。
苛立ちを抑えながら文句の一つでも言ってやろうとしたが、冴子のオーラに萎縮して何も言えなかった。
「さて、一部の人にはもう知らせてあるけど、ここで皆に重大なお知らせがあります」
その言葉に千咲のこめかみがピクリと動く。主役は自分じゃなかったのか……。自意識の塊である千咲のプライドが再び傷つけられる。
(いや、ただの業務連絡だろ……)
「皆の協力もあってヘブンズ・ヴァルキリーグループは今年の決算も大きな黒字で終えられることがほぼ確定しています。そこで、来年度からの事業拡大のために業界で伝説的な人物をお迎えすることができています」
(伝説的な人物? 漫画かよ……馬鹿馬鹿しい)
「ルナ、という名前を知っている人も多いんじゃないかしら」
ザワッ……ッ!!
幹部達の大きなざわめきが会場を埋め尽くした。歓声に近い黄色い声は、ルナという人物が如何に大きな影響を持っているかを示していた。
(ルナ……ルナだとッ! マジかよ。探していたクソ女がここにくるってのか)
「既に現役は引退しているから現場に出ることはないけど、彼女の接客功績は皆も知っている通り、私達全員が束になっても敵わないくらいのものを残しているのよ」
(なんだそりゃ。そんな数の接客こなせるわけねえだろ、馬鹿馬鹿しい。輪姦プレイでもされてたってのか?)
「もちろん、接客功績というのは取ったお客の数の話じゃない。もちろん数も相当なものだけど、彼女の接客は顧客の心を掴み、政財界のあらゆるトップ達を虜にした。1回の接客で動いたお金は億に近い事もあったそうよ」
再び会場にざわめきが起こる。だが続く言葉で千咲は更に戦慄することになった。
「もちろん、同じくらいの功績を持っている子はここにもいると思うけど、圧倒的なのはその数よ。リピーターもとても多くて予約は6年先までいっぱいだったくらいよ」
(はぁっ!? 嘘だろ……ここにいる奴らそんな稼いでるのかよ。しかも6年先? ふかしこいてんじゃねぇぞ牛女が)
自身の借金に加えて最近の客からの悪口に苛立っていた千咲にとって、それは更なる追い打ちに等しかった。
自分は功績を認められてここに呼ばれたのではなかったのか。これではいいさらし者ではないか。
「本来は今日の幹部会にご招待したかったのだけど、彼女はもうすぐ結婚が決まっていてね。パートナーの男性と婚前旅行の真っ最中。さっきも言った通り既に現役は引退してるけど、我が社が掲げる業界のクリーン化に大きく貢献してくれると確信できる素晴らしい女性でした」
(ケッ。何が業界のクリーン化だよ。男から金を搾り取るのが風俗だろうが。それ以外の何が必要だってんだよ馬鹿馬鹿しい)
「リホさん、何か言いたそうね」
「い、いえっ。別に何も」
(危ねぇ危ねぇ……爛れたババアでも風俗界の女帝って言われる女だ。洞察力半端ないぜ)
「そういうわけで、次回の幹部会で皆に挨拶してもらう予定だけど、彼女には主にリホさんと同じアドバイザーをお願いしてあるわ。と言うわけでリホさん。今後顔合わせの為に時間を取ってもらうことになるからよろしくね」
「わ、分かりました」
(ぐえぇ。マジかよ面倒くせえな。だがのし上がるためには仕方ねぇ)
非常に面倒くさかった千咲だが、あわよくばルナを蹴落として幹部にのし上がれるチャンスでもある。
そう考えて言葉を呑み込み、その場をやり過ごすのだった。
◇◇◇
幹部会が終わり、タバコを吸うために喫煙所を探していた千咲は幹部達が立ち話をしている所に遭遇する。
「ねえねえルナちゃんって直接会ったことある?」
「あるある。一緒のお店で働いてたんだけど、すっごくいい子だったよ。彼女が幹部入りしてくれるなら絶対働きやすくなると思う」
「分かる~。私のお店でルナちゃんにめっちゃ助けてもらったし。社長の話だと接客のアドバイザーの他に心のケアもしてくれるんだって」
「それ助かるわー。ルナちゃんって話聞くのが凄く上手くて、話してるうちにいつの間にかストレスが無くなってることいっぱいあったよね」
(アホくせぇ。ストレスなんざホストにでも繰り出せば飛ばせるだろうが。心のケア係なんて必要ねぇ)
タバコをふかしながら幹部達を心の中でバカにするが、同時に人に取り入るのが上手いだけの人たらしに違いないと決めつける。
「あ、ところでさ」
「なに?」
「ここだけの話なんだけど、私ルナちゃんのこと、高校の時から知ってるんだ」
「マジ?」
「多分向こうは知らないけどね。彼女、校内で有名な地味カップルだったのよ」
「地味カップル?」
「そうそう。ヒョロガリメガネと地味ッ子の初々しいカップルが微笑ましいってちょっとした名物だったのよ」
「へえ意外、でもないかな。ルナちゃんって全然派手さがない素朴な女の子だったもんね」
(そんな女が風俗で働くなんざ碌なもんじゃねえな。どうせ親の借金でも背負ったんだろ。涙ぐましいねぇ)
特に興味も無かった千咲は短くなったタバコを灰皿にもみ消してその場を立ち去ろうと二人に背中を向ける。
溜め息と共に吐き出された白い煙を体に浴びながらその場を後にしようと歩き出したが、その先の言葉に足を止めることになる。
「懐かしいなぁ。志藤克明と月宮加奈子っていえば我が校の癒やしカップルだったのよ。それが風俗嬢になってるなんて何があったんだろうって思っちゃったわよ」
「まあ人には色々あるからねぇ。私らと同じで事情があったんでしょうよ」
二人の話は昔話に咲いていたが、その先の言葉は千咲の耳には入ってこなかった。
ツカツカとその場を足早に立ち去り、抑えきれない興奮と共に家へと戻っていった。
(マジかよマジかよマジかよ。くはははッ。まさかルナの正体が月宮加奈子だったとは。あの豚まんみたいに鼻水垂らして犯された女が風俗の売れっ子かよ。笑っちまうぜ)
千咲の頭の中に凄まじい勢いでルナへの復讐計画が練り上がっていった。