ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
「過去の因縁……って、なんのことだよ……いや、ですか」
呆気に取られた牧野がマヌケな声を絞り出す。目の前にいるのが5年前に罠に嵌めた人物であることを思い出し、慌てて誤魔化しに入る。
「初対面でいきなりご挨拶ですね。とりあえず今のは聞かなかったことにしますんで、あんまり人の事邪見に扱わないでくださいよ。これから同じ職場の仲間なんですから」
「初対面? それはおかしいですね。私とあなたは同じ大学出身の筈ですが」
「他の誰かと間違えてるんじゃありませんか? 私は月宮さんのことは存じ上げません」
数日前、ルナの正体が加奈子であることを知った牧野は、再び加奈子を罠に嵌める為の策略を巡らせた。
しかし有効な手段を講じることはできず、結局古典的な方法で富山を使って拉致させようと企んでいた。
ところが当日になって突然行方不明になってしまい、携帯も連絡が付かなくなった。
不審に思った牧野は富山が店長をしているという風俗店に問い合わせたが、丁度自分の家に転がり込んだ数日前から無理やり休暇を取っているらしかった。
どうせ違う女のところにでも転がり込んだのだろうと予想し、直ぐに思考から切り捨てた。
(この女、ヤベェ。五年前と目つき顔つき全部違いすぎやがる)
対面した牧野は加奈子の目つきが五年前と格段に違うことに驚愕して咄嗟に身分を隠す。
過去の動画は残っていないが、万が一あのことを蒸し返されたら面倒なことになる。
せっかく掴みかけた社会的成功を逃してしまう。
「そうですか。ではそういうことにしておきましょう。過去の因縁を蒸し返さないと決めた以上、あなたが本当に私の知っている牧野千咲さんであるかはどうでもいいですから」
(余裕ぶりやがって。自分はもう安泰だから知ったこっちゃありませんってか? 相変わらず気に入らねぇ女だ)
「私も既に現役を引退していますし、現場に関しては牧野さんの方が一日の長があるでしょう」
こめかみがピクピクとヒクつく牧野。加奈子にとって悪意はなくとも、その言葉は牧野に明確な立場の違いを認識させた。
(私はとっくに引退して雲の上だってか? 無自覚に嫌味ったらしいこと言いやがって。質の悪い女だ)
「そ、そうですね。とっくに現場を引退して雲の上から高みの見物してるあなたには分からないことが沢山あるでしょうから」
「ええ、私はもう二度と現場に出ることはありませんから、その点に関しては安心して牧野さんにお任せすることができますね」
(クソがっ。皮肉に気付いてねぇのか)
「それでは顔合わせはこれで終わりですね。私からのお話は以上です」
「ちょ、ちょっと。なんだよそりゃっ、いえ、なんですかそれ。まるで月宮さんがこの場を仕切っているみたいな」
苦言を呈しかけた牧野の言葉に、冴子が皮肉まみれの笑みを浮かべて言い放つ。
「そうそう、言い忘れてたけど……過去の実績からして月宮さんは専務待遇。つまり朝霧雪乃副社長の側近として迎え入れることになっているから」
「は、ハァアッ⁉ じょ、冗談じゃない。なんで現役の私より引退したコイツの方が待遇が上なんだよっ!」
「言ったでしょ。実績だって」
「だったら現役の私の方が積んでるでしょうがっ」
「それはどうかしら。なんなら二人のこれまでの成績金額を並べてみましょうか?」
段々と血圧の上がっている牧野に余裕がなくなってくる。冴子の顔付きは明らかにこちらを見下している。
それは自分と加奈子と比べて明らかに劣っていると確信している顔だったから。
(クソッ、クソがッ。だったらどっちが上かハッキリさせようじゃねぇか)
「だったら勝負しろよっ! どっちが接客で優れているか優劣ハッキリさせようじゃねぇか」
「そんなことしなくても金額を並べれば直ぐにハッキリするわよ。あなたの接客がどういう物かは報告書で知っているから」
段々と態度を繕わなくなってきた冴子の威圧的な態度に少しずつ焦れてくる。
社長であるこの女を怒らせればここには居られないことは分かっているが、それよりも目の前の生意気女に余裕顔をされたままでいられる方が屈辱的だった。
「お断りします」
「は?」
「先ほども申し上げた通り、私は既に現役を引退していますので、夫となる人以外の男性と性的接触をするつもりはありません。相手が夫ではお客様と同じようにはできませんので、この勝負はそもそも成立しないことになりますからね」
「だったらせめてアンタと私が同列扱いくらいじゃないと納得できないな。とっくに現場から居なくなったヤツがいきなり上司とか言われても素直に頷くとかムリだから」
その場にいる誰もが呆れて物が言えなくなるもの構わず牧野は続ける。
だがそんな女の言い方は意にも介さず、加奈子はなんでもない事のように言い放つ。
「いいですよ。私は別にあなたの上に立つことに興味はありません。正直、あなたが気に入らないなら私はここを出て行っても構わないとすら思ってます」
「は、はあ? だったら」
「ですが、恩義のある冴子さんのお手伝いをしたいのは本当ですから、それはしません。だったらこうしましょう」
「は?」
「私達は接客アドバイザーとして招かれました。でしたらどちらがこの会社に役立つ働きができるか、勝負しませんか?」
加奈子の提案にその場の全員が絶句した。
「冴子さん、私達二人で一つずつお店を任せてもらうことはできますか?」
「え、ええ。構わないわ。ちょうどテコ入れしようとしている店舗がいくつかあるから……」
「ですから、私と牧野さん、一人一店舗ずつ、1ヶ月の売り上げを比べてどちらが上か勝負しましょう。もちろん牧野さんは自分で接客してもらって構いません。私は現場に出ることはできませんから、この勝負は貴方の方が圧倒的に有利ですよ」
「余裕ぶっこきやがってっ。舐めてるのかテメェ」
「そんなつもりはありません。あなたが納得できるまでいくらでも付き合いますよ」
「やってやろうじゃねぇか。吠え面かかせてやるよっ! 但し、勝負の条件は対等だ。テメェも現場に出ろよ」
あまりにも自信満々に挑発してくる加奈子の態度にキレた牧野が激昂しながら挑戦を受ける。
「それは出来ません。私にはこの勝負をあなたに持ちかけるメリットはありませんし、この体は夫に操を立てているので他の男性に触れさせることはできませんから」
「腰抜けがッ」
「だったらこうしましょう」
平行線を辿る二人の議論に冴子が一つの提案を持ちかけた。
「月宮さんは本人の仰る通り、もうすぐ結婚を控えた身。夫以外の男性に触れることはできないでしょう。それに、この勝負を受けるメリットは月宮さん側には全くないわ。そんなことをしなくても私は彼女を副社長レベルの待遇で迎え入れるつもりだし、朝霧の下に付けたのは彼女との連携を図ってほしかったからに過ぎないもの」
「だから、どうしろっていうんだよ、ああ!?」
「月宮さんにお任せする店舗は、現在グループの最下位のお店にします。立地も客層も最悪で店舗撤退も視野に入れていた劣悪条件の店舗だから、月宮さんには指導役に専念してもらったほうがいいでしょう。逆に牧野さんは自分の実力で売り上げを上げられる分だけ有利。バランスが取れて条件はほぼ対等になります」
「……」
どこが対等だ。牧野の頭は屈辱でいっぱいだった。それだけ劣悪な店舗に配属されても、加奈子は余裕で自分を超えてくる。冴子はハッキリとそう言っているのと同じなのだ。
「これから月宮さんにお任せする店舗に所属しているキャストを指導してもらう。そのための実技指導の相手役は夫である志藤さんにお願いしましょう。これでどう? どっちが現場に出るにしても、指導をすることに代わりありませんから苦労は同じはずよ」
「私はそれで構いません。私が負けたら牧野さんの部下として今後こき使ってくださって結構です。命令であれば現場にも戻りましょう。あなたの運営する店舗でいくらでもお客を取りますよ」
「か、加奈ちゃんッ、それは」
「大丈夫だよ克明君。絶対に勝つから」
あまりにも自信満々に言い放つ加奈子の態度にとうとう牧野がキレた。
「上等だよクソアマ。吠え面かかせてやるよっ! テメェが負けたらマンコすり切れるまで客の相手してもらうからなっ!」
こうして、1ヶ月に及ぶ店舗の売り上げ勝負が始まることになった。