ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
牧野千咲は醜い鼻の穴を大きく押っ広げながら憤慨して部屋を出て行った。
啖呵を切った加奈ちゃんはといえば、力抜けてその場に崩れ落ちるのを慌てて支える事になる。
「加奈ちゃん、大丈夫?」
「うん、勇気、振り絞っちゃった」
「格好よかったよ。だけどあんな提案して大丈夫だったの? もしも負けたら」
「大丈夫ですよ志藤さん。こちらで全面的にバックアップしますので月宮さんが負けることはありません」
それなら安心できる。万が一にも負けることがあってはならないし、そうなったら俺は誰に憚れようともやめさせる。
「それに、あんな約束を守る義理はありません。もし月宮さんが負けても現場に出ることはしなくていいでしょう」
「いいえ、それは約束を守ります。もしも負けたら、私は彼女の部下としてキャストに戻りましょう。だから絶対に負けられないんです」
「俺は加奈ちゃんを応援するよ。君が強くなるために必要なことなら止めたりしない。だけど心配だからバックアップはさせてくれ」
「うん、ありがとう。冴子さん、彼女とは対等な勝負をしたいと思います。でのすで会社からのバックアップ支援はしなくて結構です」
「そうですか。それほど仰るなら私からは何も申しません。舞台だけ準備させていただきます。私も信じてみたくなりました」
「ありがとうございます。彼女への憎しみや恐怖を乗り越えないと、きっと私はずっと怯えないといけません。ですので自分の力で彼女と戦ってみたいんです」
「分かりました。舞台は用意しますので存分に戦ってください。彼女はリピート率はともかく接客実績だけはかなりのものです。がむしゃらに勝ちをとりにくればどれだけの実力を発揮するか分かりません。決して油断していい相手ではないと思います」
「分かっています。早速店舗に案内してください。キャストの皆さんにご挨拶して、今後の備えにしたいと思います」
「分かりました。では直ぐに連絡を取って責任者に繋ぎます」
加奈ちゃんは直ぐに行動を開始した。今までの彼女からは考えられないくらい積極的な行動力だ。
◇◇◇
冴子さんから教えられてやってきた店舗は言われるだけあってかなり劣悪な条件だった。
店構えは古びて看板のネオンは切れかかっているし、入り口に面して道路はゴミだらけ。
中に入ってみればタバコとホコリで鼻を突くキツい臭気が立ちこめており、ソファはボロボロでヤニの黄ばみがこびり付いていた。
加えて厄介なのはスタッフのやる気のなさだ。生気の抜けた顔をしたボーイは明らかに真面目に働く気が無く、やってきた加奈ちゃんを新しいキャストと勘違いして唾を付けようと口説き始めた。
ぶん殴ってやろうと思ったが加奈ちゃんの行動は早かった。
同行した冴子さん曰く、この店舗は前の業態から吸収した時に引き継いだ店舗であり、直ぐにでも解体する予定だったのだ。
だが上からの指示で維持することになり、今日まで最低限の業務で放置されてきた。
そんな店舗だからキャストもスタッフも非常に劣悪で、裏オプションと呼ばれる本番行為の黙認が当たり前の最悪店舗だ。
いつ行政の指導が入ってもおかしくないレベルの危険地帯でもある。
そんな所に加奈ちゃんを放り込んで大丈夫かとも思ったが、加奈ちゃんはやる気だった。
何の行動が早かったのかと言えば、好色的な視線を向けてくるスタッフを手玉にとって五分で懐柔してしまったことだ。
そうなのだ。今までと何が一番変わったかといえば、俺と女性だけで守られていた環境から一変して男性と関わりを持つことになること。
スタッフもそうだし、もしかしたら男性客とも接触を持つ機会も出てくるかもしれない。
正直な話、キャストの女性陣を見た感じやる気もないし、特別容姿が優れている者も存在しない。
ここは人の見た目に価値を見出す職業という言い方もできる場所だ。にもかかわらずここには見目の良い者はほとんどいなかった。
形状容姿的な意味もそうだが、皆どこかやさぐれていて心が疲弊している印象だった。
心が爛れているからそれが目つきに現われていると言っても良い。
太っているとか、顔の形状がどうとかいう話ではない。皆一様に心が渇いており、それが見た目を含めた雰囲気に出てしまっている人達ばかりだった。
だけど加奈ちゃんはやっぱり強かった。直ぐにキャスト達と意思疎通を交わし、モチベーションアップのために様々な交流を図った。
もちろんいきなり現われた若い女の店長など舐められるに決まっているので直ぐには上手くいかない。
これからゆっくりと交流を深めて信頼関係を勝ち取っていく決意を固めているらしかった。
◇◇◇
「ごめんね克明君。色々勝手に決めちゃって」
「いいよ。俺は加奈ちゃんのやることを応援するって決めているからね。それにどうあっても勝ってもらわなくちゃ困るし」
「うん。私、絶対に負けないから。克明君以外の人になんて絶対に触らせないからね」
加奈ちゃんは自分に言い聞かせるように強い物言いで自信たっぷりにそう宣言する。
自信たっぷりなのに自分に言い聞かせるのかという疑問は出てきそうだが、ある意味で加奈ちゃんとルナちゃんの意識の違いとも言えるかもしれない。
家に戻ってきてからもずっと二人の意識は混じり合ったままだ。
「勇気を出して頑張ったね加奈ちゃん。だけど怖くなったらいつでも助けるからね。ちゃんと言ってね」
「うん、ありがとう」
加奈ちゃんは確実に無理をしている。いや、もしかしたらルナちゃんの方かもしれない。二人の意識の混じり合いは長引いてどっちのものか非常に分かりにくくなってきている。
これは何を意味しているのだろうか。微かな不安は徐々に大きくなってきていた。
加奈ちゃんが前を向いているならそれが一番良い。
「克明君……?」
俺は黙して彼女を抱き締める。髪を撫でて力を込めるとしっかりと抱き締め返してくれた。
「ありがとう克明君。私、頑張るから……守ってくれる?」
「勿論だよ加奈ちゃん。今、無理してるよね? だけどそれでも頑張りたいなら、ちゃんと支えるからね」
「うん。本当に、私のこと分かってくれる……嬉しいなぁ。やっぱり私には克明君しかいない。ちょっとだけ、無理してるの……だけど今は頑張らせてほしい」
「分かった。じゃあ元気を注入しなくっちゃな」
「やっぱり分かってくれる♡ 元気、ください♡」
抱き締め合う熱量はお互いを高める。昂ぶった気持ちは二人を引き寄せあい、自然とベッドへと身を預けていった。