ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
◇10日目◇
数日掛けての改装工事が突貫で終わり、リニューアルオープンを迎えた初日。勝負の1ヶ月は既に3分の1を終えてしまっている。
にもかかわらず、売り上げはほとんどゼロ。ここから加速度的に巻き返しを図らなければ敗北は必至だ。
冴子さんから入って来た情報によれば、3日前に牧野が生理休みに入っているそうだが、その間も張り切って店を仕切っているそうだ。
売り上げに関してだが、牧野のスタンドプレーによって店は繁盛しているみたいだが……。
俺の予想では少しずつ牧野の勢いにほころびが生じている気がする。店に偵察でもいければ良いのだが、俺は顔が割れているし、まさか風俗に客として入り込む訳にもいかない。
知り合いに頼もうにも特殊すぎる条件なので会社仲間には大っぴらにできないし、冴子さんからの数字報告を待つしか無いのである。
綺麗になった店内で出勤してきたキャスト達に挨拶をする店長となった加奈ちゃんが挨拶を始める。
「皆さん、色々と環境が激変して大変だと思いますが、どうかよろしくお願いします」
「加奈子、店長がそんなにへりくだっちゃダメよ。もっと堂々としなきゃ」
「そ、そうは言ってもこれが性分ですから」
スタッフ達から笑いが起きる。ここ数日の研修で加奈ちゃんはすっかり従業員の信頼を勝ち取り、彼らの心を掴んで打ち解けていた。
俺は会社に行っていたのでその様子は見ていないが、ミルフィさんの話では少し前まで邪見に扱っていたベテランキャストも加奈ちゃんの高い技術に感銘を受けて評価を改めたらしい。
そしてなんとミルフィさんも研修に参加して奉仕の心得なんかの伝授をおこなったとかなんとか。
いわく、ミルフィさんはいつも愛しの"ダーリン"さんに複数人で奉仕しているのでそういうことに慣れているんだとか。
複数の女性に奉仕されるのが当たり前だというダーリンさんとは何者なんだろうか。そんなハーレム生活を行っているなんてよほどの金持ちに違いないな。
「ここで、皆さんにお話したいことがあります。研修でのことでお分かりの方もいるでしょうが、私はルナという名前で働いていました。ここの店長を社長の冴子さんに仰せつかったのはとある勝負をしている最中だからなんです」
ざわめきが起こる中、加奈ちゃんは自らの辿ってきた経緯を簡単に聞かせ、現在牧野千咲こと風俗嬢リホが店長を務める店舗の勝負に負けるわけにはいかない理由も含めて伝えた。
「私は旦那様となる男性に操を立てました。ですからどうしても負ける訳にはいかないんです。どうかお願いします。私に力を貸してください」
従業員から拍手が起こる。彼女が言ったとおり、始めから事情を説明していては信頼を得ることはできなかっただろう。
信頼関係を構築した後でルナであることを明かし、最大限効果的なタイミングで伝える事ができた。
ある程度の計算はあったのだろうが、加奈ちゃんにとっては従業員としっかりとした信頼関係を構築したかった思いが根底にあったからに違いない。
その証拠にキャスト達から上がった歓声には加奈ちゃんへの好意的な感情が溢れている。
やはり加奈ちゃんはカリスマだ。雪乃さんの力添えもあってのことだが、たった数日で邪見に扱っていた新人店長を大きな拍手をするほど信頼してしまうのは加奈ちゃんの人心掌握術が卓越していたからだろう。
拍手の勢いを見れば「しょうがないから叩く」のと「感銘を受けて叩く」のかの違いがよく分かるというものだ。
「て、店長ッ、お客様が」
「え、お客様ですか? まだ開店時間じゃ」
『ちょ、ちょっとっ、勝手に入ってこないで』
『うるさいわねっ。下っ端のくせに指図してんじゃねぇよ。どけよ雑魚』
けたたましい叫び声を上げる女がフロント係を押しのけて入り込んできた。
こんなことをする傍若無人な女なんぞ一人しか心当たりがない。
「ま、牧野さん」
「どうも月宮さん。陣中見舞いに来ましたよ。勝負の最中に店舗を改装するなんて随分余裕ですねぇ」
「ちょっと何よあんた。勝手に入ってきてご挨拶じゃない」
「うるせぇよ雑魚」
「なっ」
キャストの一人が文句を言おうと歩み寄るが、ゴミを見るような目で見下して突き飛ばした。
「やめてください牧野さんっ。何の御用ですか。もうすぐ開店時間ですから忙しいんです」
「ハッ。内装を少し綺麗にしてコンセプトはハーレムってか? ブスばっかりで勝てねぇからって数で勝負っ? 浅知恵過ぎて泣けてくるねぇ」
「なんなんだアンタ。いきなりやってきて失礼な」
ボーイの一人が牧野に苦言を呈した。だが再び見下しながら睨み付けて加奈ちゃんに迫る。
「そいつが勝負相手の店長だ。わざわざ陣中見舞いにやってくるとはご苦労なこったな」
加奈ちゃんの勝負には口を出さないと決めていたのだが、あまりの傍若無人ぶりに我慢ができなかった。
「はんっ。なんだよっww 風俗店の店長が旦那連れかよ。いや、まだ彼氏だったか? いいご身分だなおいっ! ギャはハハッ」
下品な笑いは店内に響き渡って外まで聞こえそうだ。狭い店内なだけにその声量は不気味に轟いた。
そこにいる誰もが牧野の暴言に歯噛みする。大事なオープン初日に乱闘騒ぎを起こす訳にはいかない。
だが、一瞬だけひるんだ加奈ちゃんの表情がすぐにキリリとしたものに変化する。
「牧野さん。私達は今から巻き返しを図ります。こんなところで油を売っていていいんですか? ウチのスタッフは優秀ですよ。牧野さんくらいならあっという間に追い越しますから」
今までの加奈ちゃんでは考えられないくらい強気な発言だ。吹っ切れた彼女は牧野に挑発的な態度を取る。その凜々しい顔付きにドキッとさせられたくらいだ。
「ああっ⁉ 言ってくれるじゃねぇか。ブタみたいに泣きながらよがり狂ってたくせによぉっ」
「ッ⁉ ……」
「え、なにそれ……」
「どういうこと?」
キャスト達のざわめきが大きくなる。流石にこれは止めた方が良いと思い身を乗り出した俺を雪乃さんが引き留める。
「雪乃さん?」
「大丈夫。加奈子は負けません」
「お手並み拝見デース♪」
ミルフィさんも止める様子はない。加奈ちゃんの表情は強張りそうになる恐怖心を必死に抑えているように見える。
「私は、この人に騙されて集団レイプされました。今でも夢に見るくらいのトラウマです」
「マジで」
「最悪じゃんっ」
「警察に訴えた方がいいんじゃ?」
「なんの話か分かりませんねぇ。今のは単なる冗談ですよぉ。証拠もないのに警察に訴えても無駄なんじゃないですか~? まあせいぜい頑張ってくださいねぇ。ギャハハハハッ」
「確かに私は醜かった。抗う術を持たない弱い女でした。だけど今は違う。守ってくれる人もいます。そして強くなる為に努力してきました。だからもうあなたには負けません」
「だから何の話をしてるんですか~? 謂れのないことで文句を言われても困りますねぇ。逆に訴えてもいいんだぜ?」
「そうですね。昔のことはもうどうでもいいです」
「だったらごちゃごちゃ抜かしてんじゃねぇよ。そろそろお暇するぜ。これ以上こんな陰気くせぇ女のところにいたら陰キャが移っちまう」
「待ってください牧野さん」
「ああ?」
「私が負けたらあなたの元で風俗譲として働く条件でしたね。あなたが負けたときの条件も決めておきませんか?」
「はっ! 好きにすればぁ。どうして欲しいんだよ、ああ?」
本当にどこまでもムカつく女だな。鼻っ柱へし折ってやろうか。
加奈ちゃんは牧野のことを真っ直ぐに見て一歩前に出る。至近距離で向かい合ってにらみ合った。
「私が勝ったら、あなたには私の部下になってもらいます。現役は引退してください」
「なんだと?」
「そのねじ曲がった根性が治るまで下働きでこき使ってあげます。雑巾がけ辺りから始めましょうか」
こめかみに青筋が浮き上がって目が血走り始める牧野。加奈ちゃんは今までは考えられないくらいに激しく牧野を挑発した。
「ッ……言ってくれるじゃねぇか。上等だよクソがッ。吠え面かかせてやるよっ」
怒鳴り散らした牧野は唾を吐き捨ててそのまま出て行ってしまった。
「はぁ……」
「っと、加奈ちゃん、大丈夫?」
力尽きたように倒れ込む加奈ちゃんを慌てて受け止める。脱力してへたり込んだところをギリギリで支えることができた。
「店長大丈夫?」
「あのクソ女ァ、めっちゃムカつくな」
「っていうか、店長のさっきの話本当なの?」
「はぁ、はぁ……はい。隠しててすみません。あまり気持ちの良い話ではありませんから」
「そんなの言う必要なかったよ。でも、それが本当ならあの女許せないよっ。警察に訴えようよ」
「もう5年も前の話です。証拠もありませんし、取られた動画はありませんから訴えようがありませんよ。それより、そろそろ開店の時間です。暗い話を聞かせてしまってすみません。今日から頑張りましょう」
「頑張るよ店長。私、俄然燃えてきた。あんなクソ女に負けるなんて我慢できないっ」
「私もッ! 絶対負けたくないわ」
「ええ、俺もですよ。勝った暁には全員の前で土下座させてやりましょうっ」
暴言の嵐で大暴れした牧野のおかげもあって、全員の心に火を付けたらしい。
悲劇の道を辿ってきた加奈ちゃんのために、何が何でも勝ちを取りに行こうと使命感に燃える従業員達。
戦いの本番が、いよいよ始まろうとしていた。