ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
◇21日目◇
犯人は加奈ちゃんに理解を示したボーイだった。
彼はその歪んだ欲望を内に秘めながら、人懐っこい笑顔を貼り付けてずっと加奈ちゃんを付け狙っていた。
冴子さんの立ち会いの下で尋問を行なったところ、開き直った彼は次々に目的を吐露し始めた。
いわく……
・加奈ちゃんとは鳥籠時代に出会っている
・再会は運命だと思った
・加奈ちゃんに襲い掛かった男は牧野千咲の差し金で派遣されてきた
・自分で牧野にコンタクトを取ってスパイ活動を行なっていた
・他の男に襲わせるのは業腹だったが、勝負が決して牧野が勝利した際にはルナを自分の部下に付けてあとは好きにしろと言われていた
といった感じで、自分の欲望のために勝負にかこつけて内側からグチャグチャにしてやるつもりだったらしい。
何故彼は加奈ちゃんにそこまで執着するのか。加奈ちゃん自身はまったく覚えていないという。
「ボクの名前、覚えていませんか? あなたがボクの童貞をもらってくれたんですよ。しかもあなたから誘ってね」
「な、名前……」
そういえば、こいつは最初に会った時から名字は名乗ったが下の名前は言わなかった。今思えばわざとなのかもしれない。
言えば加奈ちゃんが思い出す可能性がある。
「ボクの名前は……――」
醜悪に歪んだ嗤いを浮かべるボーイ。彼の口から名乗ったその名前を聞いて、加奈ちゃんの顔色がみるみるうちに青ざめていった。
「まさか……あの時の」
「そう、ボクですよ。あなたに童貞を捧げた塾帰りの少年です♡」
狂っている。それが彼の印象だった。
それは鳥籠時代、"あの男"が凝らした趣向の一つで外に連れ出された時に起こった。
暗い路地裏に連れ込まれ、目隠しをされたまま裏路地に放置されたのだ。
その日、加奈ちゃんは数え切れない数の男に犯された。その中に、一際幼く、年端もいかぬ少年が混じっていた。
セックスというものもよく知らない塾帰りの少年は、迷い込んだ薄暗い路地で加奈ちゃんと出会った。
そして目の前にいた異様な光景に驚く。
それは、目隠しをされ、苦しそうな、しかし艶かしい呻きを上げている女だった。
大股を開いて誘っている淫乱な女に懇願されて童貞を捧げることになった。
捧げる、といっても実際は複数の男が見張りについており、そいつらに言われるまま目の前の穴に性器を突っ込んだに過ぎない。
加奈ちゃんは一際小さな性器の持ち主である少年を誘った。激しく淫らな言葉で、年端もいかぬ少年にはあまりにも刺激の強い格好で。
そうしなければ飼い主が満足せず、他の女性に累が及ぶ。
その頃の加奈ちゃんは周りの支えとして必死に皆を守っていたらしい。だから男の命令は進んで従い、満足のいく結果を出す為にどんな淫らな自分をも作り上げた。
そう、ルナちゃんと一緒に。その身に何十、もしかしたら何百という肉棒を咥え込んで……。
「ボクはずっとあなたに会いたかった。ルナさんに会いたかったんですよ。そしてもう一度、あの暗い裏路地であなたとセックスしたかったんだっ! ボクのチンポを咥えて喘いでいたあなたにっ、ぐぼっ⁉」
そこで俺の我慢が限界を迎えた。
気が付けば野郎の土手っ腹に打ち上げブローを叩き込んでいた。
「ぐべぇ、ごほっ! おごぉ……おっ」
「腐った口を閉じろ外道。それ以上喋るな……」
「克明君、待って」
倒れ込んだ男にもう一撃叩き込もうとした手を、加奈ちゃんが柔らかく制止する。
うつ伏せになって呻いているボーイの顔は、先ほどまでの狂っている笑顔が消え、すがるような瞳を向ける。
それはさながら捨てられた仔犬のように哀れだった。
「ごめんね。私があなたを狂わせてしまった。ごめんなさい……"克明君"」
そう、加奈ちゃんの口から出た名前を聞いて驚かざるを得なかった。
俺と同じ名前だった。名字は違うので気が付かなかったが、彼は俺と同じ名前。
鳥籠で陵辱され続ける日々の中で出会った俺と同じ名前の少年。
加奈ちゃんの心情が分かった気がする。何故彼が狂ってしまったのかは、分からない。
だけど、その当時に加奈ちゃんが感じた彼に対する感情は、痛いほどに分かってしまった。
加奈ちゃんは、偽りの癒しを彼に求めてしまったのだ。心が破壊されそうな陵辱の中、たまたま現われた俺と同じ名前の少年に。
「どうして……ボクはあなたを救いに来たのにっ! どうしてボクじゃダメなんですかっ!」
「ごめんなさい。私はあなたを彼の代わりにしてしまった」
克明は……ややこしいのでボーイの彼と呼ぼうか。
彼はボロボロと涙を流しながら加奈ちゃんに訴える。どれだけ会いたかったか。会いたくても探しようがないもどかしさにどんどん歪んでしまったのだ。
彼は確かに歪んでしまった。
しかしそのスタート地点は狂った状況で性の快楽を覚えさせてしまった自分に責任があると、加奈ちゃんは言う。
「だったらボクのものになってくださいよっ! 責任取ってくださいよっ! 昔の男の代用品にされたボクの気持ちをどうしてくれるんだっ!」
「それは本当にごめんなさい……だけどそれはできません。私はもう彼の……本当に会いたかったここにいる克明君しかダメなんです」
加奈ちゃんは彼に何度も何度も謝った。激しく罵倒され、口汚く非難されても彼の手を握ったまま謝罪を口にする。
やがて喉が枯れるほど叫んで泣きじゃくった彼を優しく抱き締め、迷子になった子供を慰めるように髪を撫でた頃に、ようやく全てを吐露し始めた。
彼は言う。
本当は分かっていたと。
再会した時に隣に居た俺を呼ぶ名前を聞いて、全てを察したらしい。
しかし、悪魔の誘惑に耳を傾けてしまったのだ。
牧野千咲との出会いは肉欲を求めて初めて入った風俗で写真に一目惚れしたのがきっかけらしい。
どうやらその頃の彼女は黒髪清楚キャラがウリだったらしく、加奈ちゃんの影を追い求めていた彼は見事に填まり込んだ。
そのうち、あんな淫らな行為を行なっているのは風俗嬢に違いないと、風俗店に勤めながら加奈ちゃんを捜し求めていたらしい。
実際それは全くの見当外れではなく、ルナという風俗嬢は加奈ちゃんだったわけであるが、彼がルナに出会うことはなかった。
その頃になると加奈ちゃんは超高級店にシフトしており、一般人の手が届かない場所にいたためである。
牧野千咲が裏から手を回してこちらを妨害していたことが発覚し、スパイとして工作をしていたボーイは全ての犯行を自供した。
しかし、まだキャストを拉致しようとしていた証拠は掴めていないため、問い詰めるにはカードが足りない。
彼には店に留まってもらい、牧野から情報を得る為に二重スパイをしてもらうことにした。
◇21日目の夜◇
ボーイの克明は吹っ切れたように穏やかな顔で笑いながら店を去る決意をした。
強制的に解雇する気はないと伝えたが、一度迷惑を掛けてしまった以上、ここには居られないとして自ら退職を願い出た。
本当は分かっていたのだ。自分の思いが歪んでいることも、牧野千咲の誘惑に屈してしまった行為が愚かしいことも。
彼は俺よりも遙かに若い。やり直しが利くという意味では俺達以上にその言葉が当てはまるだろう。
牧野千咲を追い詰めて全てが終わったら、彼は俺達の前から姿を消すと宣言したのだった。