ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
◇22日目◇
スパイをしていたボーイの彼は店を去る決意をした。しかし勝負が終わるまで気取られない為に退職は保留となり、仕事を続けてもらうことになった。
今日も店は開く。勝負終了まであと10日を切った。どれだけ事件が起こっても勝負は続いている。
一時は中断するかどうかという話にもなったが、証拠がない以上牧野を糾弾することはできない。
それに今の流れを切らせてはいけないから、休業するべきではないと、キャスト達の側からも提案があったために営業を続けている。
加奈ちゃんが非常に勇気づけられたことは言うまでもない。
俺達は他にもスパイがいないかどうかを引き続き調査しつつ、勝負に望むことにした。
疑うのは俺の仕事だ。加奈ちゃんには全力で勝負に臨んでもらう。
会社が始まったため夕方からお店入りしたのだが、ちょうど俺が到着して加奈ちゃんに挨拶をしていた所に一人のキャストがやってきた。
「あ、あの、店長……」
「どうしました、れいみさん?」
彼女はれいみというキャストだ。比較的新人の部類に入る人で、勝負が始まった3日後に入って来た。
「ちょっと折り入ってお話が……」
「あ、じゃあ俺は席を外しましょうか」
「いえ、店長の彼氏さんにも聞いて欲しいです。できれば朝霧さんも」
「分かりました。雪乃さんが戻ったらお話をしましょう。今は比較的空いていますから」
「すみません」
れいみさんは何やら思い詰めた様子だ。一応その理由については見当が付いているが、俺の口から言うべきではないから今はやめておこう。
雪乃さんの到着を待ち、その間に加奈ちゃんに懸念点を伝えておく。
だがさすが加奈ちゃん。俺が懸念していたことについては全て把握していたようだ。
どうにも緊張が取れない様子だったれいみさんを気遣い、俺はひとっ走り綾菜さんのケーキ屋さんへとお使いに向かった。
れいみさんが大好物のホイップクリームがたっぷり乗ったパウンドケーキがあるからだ。
30分後、本社の用事で出ていた雪乃さんが戻ってきたので話を始めることにした。
「て、店長……私の好きな物、知っててくれたんですか?」
「リラックスしてお話してくださって大丈夫ですから」
「ありがとうございます……それでその……実は私、牧野に情報流してました」
「そうですか。勇気、要りましたよね? 話してくれてありがとうございます」
「え? あ、あの、店長」
「はい」
「知ってたんですか?」
「何か事情がありそうだと思いましたので、仰って頂けるまで待っていました」
れいみさんが牧野のもう一人のスパイであることはボーイの一件の最中に察しが付いた。
最初に気が付いたのは俺だ。彼を問い詰めている話の内容を聞いた後から様子がおかしいことに気が付き、冴子さんに頼んで裏を取ってもらった。
勝負に肩入れすることはできないが、会社全体の不利益になる情報だけはリークしてくれている。
つまり妨害によるフェアじゃない事柄に関してのみ、彼女の情報網を使うことができる。
れいみさんは元々牧野が来る前に向こうの店舗で働いていた人気キャストだった。
彼女はその経歴を隠していたようだが、あらかじめ調べは付いていたのでスパイ候補なのは分かっていた。
「最初はお給料が良いからスパイやってたんですけど、店長の事情を聞いて、なんか段々罪悪感が湧いてきちゃって……。それと、昨日の彼のことで思い出した事があるんです」
「思い出したこと?」
「ええ。彼、前に同じ店舗だったことがあるんです。その時に本番強要してくる客から助けてもらったことがあって……。薄情な話なんですけど、昨日の憔悴している彼の顔を見るまで忘れてたんですよ。私も結構スレてたから……だけど……」
強面の客にガクガクと怯えながらも、勇気を振り絞って助けてくれた年若い彼のことを、当時は情けないヤツだと嘲笑していたという。
彼の泣き顔をみて、その時のことを思い出した。そして自分のやっていることがとてもかっこ悪い事だと自覚し、一晩悩んで打ち明けることにしたという。
「そうでしたか。打ち明けてくれてありがとうございます。れいみさんは、これからどうしたいですか?」
「え……? それは、でも、聞かないの? 牧野にこれまでどんな情報を流したか……とか」
「はい。れいみさんさえ良かったら教えて欲しいですけど、それよりまず、れいみさんが今後どうしたいのかが先です」
「あはは……自分の事より人のこと優先なんだ。それじゃ付け込まれちゃいますよ」
「大丈夫です。今は守ってくれる人が沢山いますから」
「ありがとう。許されるなら、引き続きここで働きたいです。ここの人たち凄く気が合うし、お店の雰囲気温かいから好きになっちゃった」
「嬉しいです。引き続きよろしくお願いします」
加奈ちゃんは彼女を追求することをしないと考え、それまで黙って話を聞いていた雪乃さんが口を開く。
「れいみ。それじゃあ私から質問するわね。牧野にどのような情報を流していたの?」
「客層とか、予約情報、ボーイとキャストの個人情報とかです……。ただ管理が厳重でどれもアクセスできなかったから、その辺りは全然流せてないです」
「そう。ボーイの彼がスパイだっていうのは知っていた?」
「いえ。昨日初めて知りました」
「それじゃあ牧野は怒ってたんじゃない?」
「はい。怪しまれないように仕事は手を抜きませんでしたから、むしろこっちの売り上げに貢献して裏切ってるんじゃないかって疑われましたよ」
聞く限りだとこちらに決定的に不利になるような情報は流れていなかったようだが、客の傾向やキャストのシフト情報は流していたようだ。
今後に関しては突然連絡を絶つと怪しまれるので、引き続き不利にならない情報は流して二重スパイをしてもらうことにした。
もちろん彼女の身の安全が最優先だから無理はさせられない。
折を見て牧野とは手を切ってもらうだろう。
勝負が終わるまでビジネスホテルで寝泊まりしてもらうことになった。
それを言い渡したれいみさんの目には涙が浮かぶ。こうして味方がもう一人増えることになった。
これで憂いはなくなった。そう思っていたが、牧野の妨害工作はスパイだけではなかったことを思い知ることになる。
◇23日目◇
「どうしよう……このままじゃ」
勝負期間終了まであと1週間を切った。最後の1週間を前にして非常にマズい事態が起こっている。
客足がぱったりと途絶えてしまったのだ。ルナのファンが定期的に来店はしてくれるものの、やはり風俗通いというのはしょっちゅう出来るほど安い遊びではない。
牧野の妨害工作が効いてしまっているらしい。平日から週末にかけての客足が徐々に減ってきていたのだ。
そして最後の週末。売り上げ勝負を賭けなければならない大事な時期において、閑古鳥が鳴く店の中で加奈ちゃんは焦っていた。
その影響なのか、気丈に振る舞っていてもかなり精神が疲弊してしまっていた。
「お?」
その時、俺のスマホに連絡が入る。
かねてより下準備をしてきた計画を発動する条件が整った事が、たった今メールで知らせが来た。
「加奈ちゃん」
「克明君……どうしよう、私」
「心配いらない。全ての準備は整った」
「え?」
これが大逆転の秘策。俺が出せる最高の助け船だ。
「店長、来客です。店長と志藤さんにお会いしたいと」
「え? 誰だろう。今日は特に……」
「ああ、俺です。ここへ通してください」
ボーイにお客を通すようにお願いし、応接室の扉が開く。
「えっ⁉ あ、あなた達はっ!」
やがてやってきた人物達の顔を見て、加奈ちゃんの顔が驚愕に染まった。
◇牧野side29日目◇
「これなら絶対負けねぇな。きゃはははっ!」
牧野の高笑いが店内に木霊した。妨害工作が大成功し、敵の店は閑古鳥が鳴いている。
対して自分の店は大盛況。売り上げは過去最高だった。
絶対に負けない。牧野は勝利を確信した。
「おい、組長さんに勝利の報告しにいこうぜ。ルナを献上する日はどうする?」
「気が早いな。でもそうだな。じゃあ勝負終わりの日にしようぜ。初仕事のその足で連れて行くとするか」
「いいねぇ。また動画撮影して見せてやろうか」
勝利の確信を高めた二人は加奈子をどうやって陵辱するかで話が盛り上がる。
様々な裏工作を施し、閑古鳥が鳴いている敵地の現状を見て勝利を確信するのだった。