※この作品はR-18です。

ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話   作:かくろう

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【失伝】 本当の贖罪・心からの謝罪
★悪女が被った因果応報 前編★


 俺達が籍を入れて数日後。俺達は結婚報告を兼ねた加奈ちゃんのお疲れさま会に招待された。

 その席での話、宴会の途中で冴子さんに呼び出された俺達は、牧野千咲に関して重大な報告を受けていた。

 

◇◇◇

 

~数時間前~

 

「志藤さん、月宮さん、ご結婚おめでとうございます。今日はお二人の新しい門出と、大きな成長を祝してささやかな宴を準備しました。今日は私の奢りよ。みんな飲んで騒いでね」

 

「いえーいっ、シルクオーナーサイコー♡」

「かんぱーーいっ」

「ルナちゃん結婚おめでとう~!」

「お幸せにねっ」

「私にもお裾分けして~」

 

 冴子さんの音頭で始まった宴の中で、祝福の言葉を受け取りながら乾杯のコールが鳴り響く。

 今日は勝負決着の数日後。結婚した事を報告したことで、加奈ちゃんの勝利を祝したお疲れさま会を結婚報告会に変えてくれた。

 

「加奈子さーん、ご結婚おめでとうございますっ。勝負お疲れ様でしたッス。一時はヒヤヒヤしたッスけど、絶対勝てるって信じてたッス」

「ありがとう咲良ちゃん。皆が協力してくれたおかげだよ。支えてくれてありがとう。本当に心強かったよ」

 

 場所はそろそろ慣れ親しんできたレストランバー、シルキィ・ミルク。

 SNS映えする料理の数々は若い女の子が写真を撮りたくなること請け合いだ。

 

 キャビアやウニやサーロインなんかの高級食材がふんだんに使われた料理の数々。煌びやかなシャンパンタワーが数台並び、高級レストランと高級クラブが融合したようなパーティ料理が立ち並ぶ。

 

 相変わらずミルク店長の料理はゴリゴリの筋肉に見合わず繊細で丁寧な仕事で抜群に美味い。

 

「はい克明君、あーんして♡」

「せんぱーい♡ ウチもー、あーんしてくださ~い♡」

「志藤さ~ん♡ 私のもー♪」

 

「あ、あーん」

 加奈ちゃんから差し出されたキャビア乗せチーズを頬張りながら周りの光景に困惑する。

 

 お疲れさま会と称して宴席をエンジョイしている筈のキャスト陣の女の子達は、何故だか俺を取り囲んで殿様接待をしてくれる。

 

 加奈ちゃんのあーんが極上なのは当然として、周りを取り囲む女の子達まで同じ事をしてくれるのはなんでだろう。

 

 咲良はまだ分かるが、雪乃さんまで同じ事をしている。とっても恥ずかしそうに頬を赤らめながらフォークを差し出す姿がちょっと可愛いなんて思ってしまった。

 

「はい♡ あ~~~んしてぇ♡ 志藤くぅふぅ~ん」

「ちょ、あなたは勘弁してくださいっ」

「あ~ん、いけずぅ」

 

 そして一番中でも強烈なのは、何故だか加奈ちゃんの反対側を陣取っているミルク店長。

 筋肉の圧力が強すぎて料理の味が全部飛んでしまう。

 裸エプロンにTバックというキツすぎる格好が目に毒だ。それを見ても女の子達は気にもしていない所をみると慣れっこなのだろう。

  

 冴子さんと付き合いの長いらしい女性ほどそれが顕著なので割と頻繁にあるんだとか。

 

 レストランのシェフがこんな格好出来るわけがないので、内輪だけのパーティーで相当はっちゃけているらしい。

 

 ミルク店長がケツをフリフリしながら立ち去っていくのと入れ替わるようにシルクオーナー。つまり冴子さんが俺の隣に座り、グラスを差し出してくれる。

 

「すみません志藤さん。ミルクは嬉しいことがあるとあの格好で料理しますので」

「独特な料理スタイルなこって」

 

 裸エプロンは好きだが、やはり実行する人が大事だと思い知らされるな。

 

「志藤さん、お酒は何がよろしいですか?」

「あ、酒は少々苦手でして。でもせっかくだから口当たりのいいのをお願いします」

「ミルクの料理はウィスキーによく合うんですよ。軽めのものにしておきますね」

「すみません、ありがとうございます……」

 

 トクトクトクトク……

 小気味良い連続音で液体がグラスに注がれていく。

 

 マドラーを使ったお酒の混ぜ方が堂に入っている。差し出されたグラスが氷をカラリと音を鳴らし、口に付けるとひんやりした感触が心地良く液体を飲みやすくしてくれる。

 

 心なしか冴子さんの声も嬉しそうなトーンが混じっている。加奈ちゃんの勝利は彼女にとっても嬉しいらしい。

 

「美味しい……」

「よかったです。さ、今度は月宮さんの番ですよ。いえ、もう加奈子さんとお呼びした方がよろしいですね」

「ありがとうございます冴子さん。はい。克明君、今度はお料理、食べて」

「うん、ありがとう」

 

「志藤さん、このままお話させてくださいませんか」

「むぐむぐ、ええ、構いません」

「あ、それなら私はキャストの皆さんに挨拶してきますね」

「すみません加奈子さん。よろしくお願いします」

 

 加奈ちゃんから差し出された料理を頬張りながら冴子さんに意識を向ける。

 一緒に口に含んだウィスキーが程良いハーモニーを作り出して心地良く喉に流れ込んでいった。

 

 加奈ちゃんはそのまま席を立ち上がって他のボックス席に移動していった。

 

 俺のボックス席は冴子さんとの二人きりになる。

 

「今回の勝負、少々ヒヤヒヤしました。牧野の妨害をどれだけしのげるかが鍵でしたけど、こちらも助け船は上から止められていたので、求めてくださって安心しました」

 

「助かりましたよ。冴子さんが手を貸してくれなかったらヤクザの妨害の前に為す術がなかったので」

「もともとする必要の無い勝負ですから、私から篠宮会長宛に一筆したためておいたのが良かったみたいです。いざと言う時は私が勝負を中断して加奈子さんを救出するように仰せつかっていましたので」

「そうだったんですね。よかった」

 

 つまり勝っても負けても加奈ちゃんに累が及ぶことは絶対になかったわけだ。

 終わってみて一安心といったところか。

 

「この勝負で彼女も大きく成長なさいました。でも、私はこの勝負でもっとも貢献なさったのは志藤さんだと思います」

「いえ、俺は裏方ですから大したことは」

「私の見る限り、加奈子さんは何度も心が折れかけていました。牧野の策略にいち早く気が付き、裏から支えたのも志藤さんです。でなければ勝負に集中できずに負けていたかもしれません」

 

 確かに勝負終盤の加奈ちゃんは大分参っていた。

 度重なる妨害の影のちらつきにストレスが溜まって寝不足気味だったし。

 

 だが本来は妨害なんてものは無くて然るべきだ。純粋な経営手腕を競うならフェアでなくてはならない。

 

 まあ商売は競争と蹴落とし合いという側面もあるから、相手の妨害を如何に凌いで自店の利益を守るかという言い方もできるが、加奈ちゃんの性格的にそれは考慮するのは難しい。

 

「今回の事で確信しました。やはり加奈子さんと志藤さんは一蓮托生、一心同体。二人が揃って初めて最高のパフォーマンスを得ることができると」

「どうでしょうか。雪乃さんや咲良がいれば大丈夫な気もします」

 

「咲良ちゃんは落ち着きがないのが気になります。雪乃は確かに経営に向いていますが、やはり実務経験に乏しくて」

 

「経験に乏しいのは俺も加奈ちゃんも同じなんですが」

「いえ、社会経験という意味でも志藤さんのリーダーシップはとても頼もしいです。篠宮会長を動かして勝利を引き寄せた手腕は、単なる会社員の器に留まるのは惜しいですわ」

「その場その場で最適を選び取れたのは運が良かっただけですよ。会長が動いてくださるかどうかは賭けでしたから」

「それでも会長の心を動かしたのは事実です。これはどんな功績よりも大きいですわ。あの方は人の心を見ると里中社長から教えてもらいました。まさしく加奈子さんを想う志藤さんの心が引き寄せた結果だと思います」

 

「必死でしたから」

 

「適切な状況判断をしつつ、結果の為なら天上人をも動かす胆力は素晴らしいです。どうでしょうか志藤さん、このままヘブンズ・ヴァルキリーに転職しませんか?」

「え、ええっ⁉」

「幹部待遇でお迎えいたしますわ。加奈子さんと共に私を支えて欲しいです……いえ、いずれは私の後を継いでグループを引っ張ってくだされば」

 

 スッと握られた手がジンワリと熱を帯びてきた。

 いつの間にか身体を密着されており、吐息が掛かるほど距離が近い。Pカップもあるというたわんたわんなおっぱいが押し付けられ、なんとノーブラの乳首が腕に擦れたのが分かった。

 

 いきなり社長になれなんてぶっ飛んだことを言われて慌てそうになるが、彼女の熱を帯びた表情を見て踏みとどまる。

 

「まってください冴子さん」

「あっ……」

 

 その色仕掛けのような距離感を俺は押し留めた。

 

「そんな風に色仕掛けはしなくていいです。あなたの株が下がってしまう」

「し、志藤さん」

 

「少し考えさせてください。俺は加奈ちゃんを支えたいとは思いますが、公私混同せずに済むほど強くもないし理性的でもありません。加奈ちゃんと同じ職場にいたら、きっと四六時中彼女が心配になってしまう。今は俺自身、水無月の中で学びたいことが沢山ありますから」

「そうですね。畏まりました。では定期的にヘッドハンティングさせていただきますわ」

 

 冴子さんは何かを切り替えるように席を立ち、柔らかく微笑んでその場を去って行った。

 入れ替わるようにやってきた咲良に何かを耳打ちしていたようだが、この距離ではよく聞こえない。

 

 最後にこちらをチラリと見やり、とても満足気な笑顔を浮かべていた。

 

「せんぱーい、飲んでますかーーっ」

「お前はいつでもハイテンションだな」

「だってぇ、勝負に勝てて一安心なんッスもんっ。テンションの一つも上がるってもんッスよ」

 

 グラスを両手に持ってやってきた咲良はウィスキーボトルを手に取ってドクドクとグラスに注ぎ始める。

 

「ほらほら先輩、ウチの酒が飲めねぇってのかいっ! 飲みましょうよー」

「お前酔ってるな」

 

 手に持った酒瓶から酒を並々注いでグビグビと飲み干す咲良が絡んできた。こんなにはっちゃけた飲みっぷりを見るのは初めてだな。

 

 っていうかよく見たら咲良もノーブラじゃないか。乳首が浮き上がってる。

 

「あんまりくっ付くなって。胸が当たってるぞ」

「当ててるんすよー。先輩は勝利の功労者ッスから~。加奈子さんからいっぱいねぎらってって言われてるッス」

「加奈ちゃんが?」

「はいッス。キャストの皆さんからしばらく離してもらえそうもないから先輩のことお願いって」

「そうか。それならお酌の一つくらいしてもらわないと加奈ちゃんの立つ瀬が無いな」

「そうッスよ。ほらほら、飲んでくださいな。男ならググッとね。潰れても介抱してあげるっすから」

 

 潰れてたまるかとも思うが、正直俺は酒があんまり強くない。しかし、この1ヶ月の咲良のサポートは非常に有り難かった。

 こちらも労いの一つもしてやらねばという気持ちもある。

 

「そうだな。一つもらおうか」

「そう来なくっちゃ」

 

 何やらご立派なボトルを持ちだした咲良は、新しく準備したグラスにドボドボと酒を注いでしまう。

 高そうなボトルを無遠慮に開けてしまって俺の小市民根性が悲鳴を上げた。

 

「お、おい、なんか高そうなボトルだけどいいのか空けちまって」

「今日はシルクオーナーの奢りッスから大丈夫ッスよー」

 

 おいおい、いいのかそれは。人の奢りだからといって遠慮無しにがぶがぶと高い酒を飲むのはどうなんだろう。

 それから雪乃さんもやってきて一緒に酒を飲んだ。

 

 彼女にも相当助けられていた。この1ヶ月で成長したのは加奈ちゃんだけではない。

 雪乃さんもまた、加奈ちゃんの頑張りに触発されて自らを成長させようと奮起していた。

 

 俺は加奈ちゃんにばかり意識を向けていたので、彼女が抱えている悩みにはあまり気を向けられなかった。

 だがそれも雪乃さんの認識では違うらしい。

 

「志藤さん。あなたには感謝し通しでした」

「いえ、俺の方こそ加奈ちゃんを支えてくれて感謝し通しです」

「いいえ。私は確かに加奈子を支えようとしましたけど、実際はあなたに助けてもらってばかりでした。加奈子が勇気をふるったのは、いつだってあなたが背中を支えてくれたから。志藤さんという心の柱がなければ、私の言葉は届かなかったと思います」

 

 そこにいるのは静かに目を輝かせた一人の女性。俺に向けられた感情の種類は鈍い恋愛不器用者に一目で分かるほど熱い眼差しが物語っている。

 

「加奈子が羨ましいです。私も、あなたのような人が側で支えてくれたら、どんなに心強かったか」

 

 少しだけ寂しそうに笑う表情が印象的だった。彼女もまた加奈ちゃんの許しを得て俺との距離を縮めていた。

 

 連帯することで加奈ちゃんとの絆も深まり、皆を引っ張ったのは間違いなく雪乃さんの影響が大きい。

 

 こうして至近距離で話すことで彼女の性格の良さが垣間見える。いつもはクールで落ち着いた雰囲気の雪乃さんだが、ほろ酔い加減の朱に染まった頬のせいで少女のように可愛らしく、また色っぽく見えてきた。

 

 こうして一人一人との距離が少しずつ縮まってきている。加奈ちゃんの理想とする俺を頂点とするハーレムの下準備は着々と整いつつあると言って良い。

 

「志藤さん、ちょっと」

 

 宴は人々の絆を繋ぎ、宴もたけなわとなった頃、冴子さんに呼び出されて個室へと移動した。

 なにやら少し深刻な表情だ。想定外の事態でも起こったのだろうか。

 個室には既に加奈ちゃんも呼び出されている。冴子さんの表情の硬さから緊張の面持ちだった。

 

「それで、何かあったのですか?」

 

 冴子さんの口からゆっくりと紡がれた言葉は、俺達の心を揺さぶるには十分だった。

 

「牧野千咲が、病院に搬送されたようです」

 

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