ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
◇会長の遣いは……◇
牧野千咲との戦いが終わって1週間。色々と忙しかった新婚生活の準備も落ち着きを見せ、俺達は次なる課題に向き合う時がやってきた。
「咲良、ちょっと話したい事があるから今日会えないか?」
『おっ?おっ? なんすか先輩、ウチのことデートに誘ってくれるんスか?』
「ああそうだ。なんなら終わった後でホテルに行っても良いぞ」
『うえっ⁉ ど、どういう風の吹き回しですかそれッ⁉』
「加奈ちゃんに言われたんだよ。そろそろ咲良にも向き合ってあげてくれってな。本格的にハーレム作る準備を始める時がやってきたってわけだ」
『ほわぅうっ⁉ 先輩がスケコマシになっちゃったぁ』
「お前散々口説け口説けって言っておいていざとなったら日和るのな。まあ今となってはそういうの可愛いと思うぜ?」
『うわぁ、いざ口説かれるとなんかキモいッスね。先輩らしくねぇにもほどがあるッス』
「ツベコベ言わねぇで会社終わったらいつもの場所に来い。ケーキ食わせてやっから」
『わーい♡ 先輩愛してるッスゥ』
ケーキ一つでもらえるとは随分お買い得な愛だな。誘われて嬉しそうに返す咲良の声はこちらまで嬉しくなってしまう。
俺も大分やられているらしい。加奈ちゃんからはまず口説くなら咲良からにしてあげて欲しいと言われている事もあって、俺は本格的に咲良を誘ってみることにしたのである。
ただ、今回に関してはそういう浮いた話をするつもりはなかった。どうしてかといえば……。
◇◇◇
「せんぱーい♡ お待たせッスぅ」
「おう」
会社帰りのアフターファイブ。現在有休消化中の咲良は加奈ちゃんに合わせて休暇を取り、ヒマを持て余しているらしい。
「クンカクンカ……先輩、昨日も濃厚にお盛んだったみたいっすねぇ」
ぎくッ……
「先輩、いくらシャワーで誤魔化してもこびり付いたエッチな匂いは誤魔化せませんよ。濃くて濃厚でストロングな性臭がプンプンします」
ゴリゴリと肘でつつきながらからかってくるギャル子を押しのける。
1日仕事を終えても消えていない匂いなんてあるわけないのできっと比喩なんだろうが、ガチで嗅ぎ分けているとしたら犬みたいな奴だ。
「濃くて濃厚でストロングって全部意味がかぶってるぞ」
「そんくらい強いって事ッスよ~。エッチな匂いたまんねぇっす。加奈子さん羨ましいぃ♡」
「まあお前にもそのうち擦り込んでやるから楽しみに待っとけ」
「うわっほうっ。先輩のドスケベ発言ドン引きっすよ」
「やっぱ無しで」
「あ、あ、嘘ッス、咲良はいつでもオープンッスよ。先輩のチンポ欲しいッス」
「おまっ、周りに聞こえたらどうするっ」
くだらない下ネタをぶち込んでくるのは相変わらずである。
ここは公共の場であることを忘れているのではなかろうか。
「志藤くーん。人のお店であんまり下のネタを大声で叫ばないでくれるかなぁ」
「綾菜さん、それはここにいる下ネタ娘に言って下さい」
「綾菜さーん。先輩がイジワルばっか言うッス」
「女の子を苛めちゃ駄目だよ志藤君。これからハーレムやるんでしょ? ちゃんと優しくしてあげなきゃ」
ここは綾菜さんがパティシエを務めるケーキ屋さんに新しく設けられた喫茶スペースだ。
紅茶好きの井上部長がプロデュースした本格的なハーブティと美味しいケーキを楽しめる店として、先日オープンしたばかりである。
人気のスイーツ喫茶の席はいつも女性客でいっぱいなのだが、今日は特別にオープン前に席に座らせてもらっている。
井上先輩には定期的に今日までの事を報告している。
その中でハーレムをやるかもしれない事もそれとなく話しているが、綾菜さんには丸わかりらしい。
「コイツに関してはこれがデフォルトなんですよ」
今日も新作ケーキの試食をさせてくれると言うことでお呼ばれしているが、出されたケーキは早速咲良の口の中へと消えていく。
「うんめぇええ♡ やっぱり綾菜さんのケーキは最高ッス♪ 砂糖を使わない天然の甘味。優しい甘さと濃厚なクリームのハーモニー。たまりませんっ」
「そんなに褒めて貰えてうれしいなぁ。咲良ちゃん美味しそうに食べるから私も作り甲斐があるね」
友人価格とはいえご馳走してもらってばかりでは申し訳ないので、綾菜さんの店では定期的に売り上げに貢献させて頂いている。
「そうそう、この間はありがとね。カスミンも喜んでたよ」
休みをもらっている間、今までお世話になった人達に対する恩返しと称して色々な人に手作りクッキーをプレゼントして回った加奈ちゃん。
お菓子のプロである綾菜さんにして絶賛の嵐となったクッキーは井上家の皆さんに大好評であった。
週に一度は綾菜さんのケーキでおやつを食べている加奈ちゃんは、最近綾菜さんに開いてもらっているお菓子教室のおかげでドンドン腕を上げていた。
そしてお店の女性陣にも大好評の加奈ちゃんクッキー。これは自分達だけでは勿体無いので、来店したお客さんにお土産として店長の手作りクッキーをキャストから手渡ししてもらった。
これが意外に大好評。直接ルナに会えなくとも、ルナの心を感じることができる手作りクッキーは顧客の心を掴んだ。
「そんじゃあね。そろそろ仕事に戻るよ」
「ありがとうございますッス綾菜さん。いつも助かってるッス」
「大事な話があるんでしょ。いつでも言ってね、サービス価格で提供しちゃう♪」
ありがたい事にアフターファイブの時間は頼めば大体混み出す前に場所を提供してくれる。
まあたまに日曜日の裏方にかり出される事があるので持ちつ持たれつと言った所だろう。
仕事に戻っていく綾菜さんを見送り、咲良に今日呼びつけた要件を伝えた。
「それで先輩、今日はウチになんのお話ッスか? 愛の告白ならいつでもバッチこーいッスよ♡」
「ああ、それはもう少し待っててくれ。その前に確かめておかないといけない事があってな」
「うひゃぁ、乙女の恋心を後回しにしやがったよこの人」
「茶化すなって。至極真面目な話だよ」
「なんすか?」
俺はかねてから疑問に思っていた事を咲良にぶつけてみることにした。
「なあ咲良、篠宮会長の遣いの人。お前なんだろ?」
「ッ……バレちゃったッスね。なんでウチだって分かったんすか?」
「大した理由じゃない。お前だったら良いなっていう願望だよ。根拠はほとんど勘みたいなものだし、物的証拠があるわけでもない」
「へへへ~、なんすかなんすか~。ときめくじゃないッスか。先輩いつからそんなスケコマシになったッスか」
「お前がチョロいだけじゃないのか?」
「チョロいのは先輩にだけッスよぉ」
嬉しそうにクネクネしている姿はうなぎのようである。しかしそんな姿も可愛いと思ってしまうあたり、俺の心も大分絆されているようだ。
「ちなみにもう一人いるッスけど、気が付いてますか?」
「ああ、既にここに呼んである。もうすぐ来る筈だ」
丁度ドアの開く音がして、振り返ればもう一人の予想人物がそこにいた。
「お待たせしました志藤さん。少し支度に手間取ってしまって」
「いえいえ、丁度話を切り出した所です」
「あやや、雪乃姉さん」
「その様子だと、どうやら気が付かれていたみたいですね」
席に座った雪乃さんは心なしか嬉しそうに微笑んでいる。社長から聞いていた話では遣いの人が一人だけとは一言も聞いていなかった。
だから俺はこう考えた。俺のお目付役と、加奈ちゃんのお目付役。二人いるのではないかと。
これも根拠がある訳じゃない。ほとんど勘働きみたいなものなので外れる可能性も大いにあった。
強いて言うならそういう視線を感じた、というべきか。品定めをされているような、成長を見守られているような、そういう類いの視線だ。
「それにしても雪乃姉さん、随分と気合いの入ったファッションッスね」
「えっ、そ、そうかしら?」
確かに雪乃さんの格好は小さくフリルの付いた前止めボタンとコルセットのような紐が付いたお洒落なブラウスにセミロングのスカートを合わせており、さながらデートにでも出かけるみたいだ。
「えっと、出かける前に加奈子がお洒落をしていくようにと……。年甲斐もなくみっともないですが」
「いえいえ、そんなことは全く無いですよ。よくお似合いです」
「あ、ありがとうございます」
加奈ちゃんは雪乃さんを送り出すのに思い切りお洒落させたようだ。そういえばよく見ればこの格好って加奈ちゃんの服じゃないか。
初期の頃に俺が加奈ちゃんに着て欲しくて送ったコーディネートの一つだ。
つまり加奈ちゃんが雪乃さんにこれを託したってことは、彼女の事も口説いて欲しいというメッセージに相違ない。
そうであるならサッサと話を終わらせてしまおう。篠宮会長との謁見を一刻も早く実現させるのだ。
俺の中で一つ決めている事がある。
加奈ちゃんの子宮の治療法を確定させるまで、誰の事も口説くことはできないということだ。