ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
篠宮会長の奥方、紗彩様との面会が終わり、家に帰ってきた俺を出迎えた加奈ちゃんから、彼女にも同じように遣いの方が来ていた事を聞かされた。
「じゃあ、加奈ちゃんも同じ事聞かれたの?」
「うん……」
食事を取りながら話していると、不思議な事に俺が紗彩様に問われた事と全く同じ質問を、ここにきた女性からされていたと話す。
「なんだかさ、ずっと思ってたことがあるんだ」
「うん」
多分、加奈ちゃんは俺と同じ事を思ってる気がする。
「俺達、何か凄く大きな力に守ってもらってた気がする」
このマンションにしても、ミルフィさんのような俺達に都合の良い人物が偶然住んでいたりするだろうか。
思えばここに引っ越してきたのだって、特別な条件に合致する人のみに紹介していると言っていた。
引っ越しをすることは井上部長に相談していたし、俺の行動の全てを報連相していたとしたら、俺と加奈ちゃんを守る環境に誘導した可能性は十分ある。
「ずっと不思議だったよね。マンションの事も、冴子さんの事も。ミルちゃんの事も」
「確かに。そもそも冴子さんは里中社長の紹介だし、最初から守ってくれてたんだろうな」
今思えばこの環境の全てが俺達の成長の為に整えられたものだったのかもしれない。
◇◇◇
次の日。社長秘書である瑠璃さんから連絡があった。
迎えの車が篠宮家から派遣されるので10時にマンションの地下駐車場にいるようにと。
「緊張してきた」
「あはは、私も……」
やがて巨大なリムジンがやってくる。
静かな駆動音と共に車輪が回り、真っ白な車体は神の世界からの出迎えのようだった。
長い車体の後部の扉が開き、中から着物をきた女性が出てくる。
「あ、あなたは……?」
「お初にお目にかかります。篠宮隆行様の御使いを仰せつかりました、奉龍院桜子と申します」
「ほ、奉龍院桜子様ッ!?」
丁寧にお辞儀する日本人形のような美しい少女。
それは日本、いや世界の経済の先頭に立つ奉龍院の頭領。
加奈ちゃんが言う"あの男"が唯一恐れを抱いた家の名前だったか。
幼い少女のような容姿でありながら、彼女の放っている荘厳な空気は、里中社長のような最上級のエグゼクティブ達と同じ、いや、それ以上の偉大さを感じる。
それは本物の上級者にしか出せない神聖さとでも表現するべきだろうか。
純白の空気。
それが彼女の印象だった。
さくら色の髪飾りがシャラリと揺れ、透明の水面みたいな透き通る微笑みが眩しい。
「あなたが奉龍院グループの」
「ええ。今はご主人様である隆行様の手足として動いております」
「奉龍院グループの総帥。名前を聞いただけであの男が狼狽えてた」
「こんなに可愛らしい人なのに」
「うふふ。お褒めにあずかり光栄ですわ」
「あ、すみません、これは失礼を」
「どうかお気になさらず。さぁ、それでは車へどうぞ。お屋敷にご案内致しますわ」
「よろしくお願いします」
桜子さんの案内で、俺達はいよいよ篠宮のお屋敷に向かった。
◇◇◇
俺達が案内されたのは巨大テーマパークかと見紛うほどの邸宅だった。
町の郊外にある広大な敷地を壁と柵が囲み、背丈の倍以上ある門構えを備えた入り口は同じ人間の住んでいる場所とは思えなかった。
「どうぞこちらへ……。会長との謁見の間は屋敷の最奥となっております」
俺達は桜子様の案内で長い廊下を進んでいく。
「歩いてるだけで綺麗……」
加奈ちゃんが感嘆のため息を漏らすが、俺も同じ感想だった。
煌びやかでありながら奥ゆかしい上品さを兼ね備えた高級感のある着物を着こなし、真っ白な足袋(たび)を滑らせてしゃなりしゃなりと廊下を歩く姿は非常に様になっており、それだけで一つの伝統芸能のように美しい。
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、なんて言葉があるが、まさしく彼女のために生まれた言葉にすら思える。
考えてみれば、御殿女中のように部屋へ道案内してくれているこの女性は、日本経済を裏から支配する女傑中の女傑その人なんだよな。
そんな人を手足のように使役することができる篠宮隆行会長とは一体どんな人物なのだろうか。
長い長い廊下を進み、やがて屋敷の一番奥地に案内された。
「こちらでしばらくお待ちくださいませ。準備に時間がかかりますので、どうぞ楽になさってくださいね」
「あ、はい。ご丁寧にどうも」
荘厳な邸宅の雰囲気に呑み込まれ、すっかり萎縮してしまっている。
加奈ちゃんもそれは同じらしく、背筋を伸ばして緊張した様子で正座している。
とりあえず緊張ほぐしに何か話題を振ってみることにした。
「ねぇ、なんか身体が軽くなったような気がする……」
「あ、私も思った。長い廊下歩いたのにちっとも疲れないよね……。むしろ調子が良くなってる」
不思議なことにこの屋敷に入った時から心と体が妙に軽いことに気が付いた。
長い廊下を歩けば歩くほどに徐々に身体をエネルギーが覆っていく気がするのだ。
「不思議……。このお屋敷に入った瞬間から心が明るくなってるの」
「俺も同じだ。なんだか小さな事が気にならないようになってきた。いつもより心が広くなってるような……」
言い方を変えるなら、心の暗くて重いものがポコンと音を立てて外れたような感覚があった。
それは溜まったストレスをスポーツで思い切り解消するとか、そういう感じとは全然違う。
ずっとずっと高いレベルで心が軽くなっている。
心の中に器があるとしたら、中身の汚れが綺麗になって透明になっていくような感じだ。
この広い部屋に座っているだけでも徐々にその感覚が強くなってくる。
そんなことを思いながら待つことしばらく。
「失礼します」
障子が滑って横に開くとまたもや着物を着た美女がやってきた。
「すみません、会長は今しばらく準備が掛かりますので、お抹茶を準備しました。和菓子もありますので」
「あ、ありがとうございます……。あ、あれ? 失礼ですが、どこかでお目に掛かりませんでしたっけ?」
「うふふ、どうでしょうか」
妖艶な笑いを浮かべる美女に思わず声が上擦る。
桜子様とは違った意味で美の結晶のような人間離れした美貌だった。
年上のようにも見えるし、年下の少女のようにも見える。
顔の造形は完璧を絵に描いたような美しさ。
着物の上からでも分かるほど豊かに膨らんだ胸は加奈ちゃんに勝るとも劣らない。
だが一度見たら忘れられそうもない美女。
どこかで見たような気がするがどうにも思い出せなかった。
紫がかった明るい色の髪が太陽の光に反射して神々しい。
シャカシャカと小気味良い音を立てて茶筅を回す女性は、一体どこであった人物なのだろうか。
「綺麗……」
加奈ちゃんがまたもや感嘆のため息をついている。
抹茶の香しい芳香が鼻腔をくすぐり、のどかな時間が流れていく。
静寂と一体化したような芸術的な動きに、俺も加奈ちゃんも思わず魅了された。
「どうぞ。作法は気にせず味を楽しんでくださいな」
「ありがとうございます」
ぶっちゃけお茶の作法なんて全然分からないから助かった。
差し出された抹茶茶碗を手に取って香りを楽しみながら茶を飲む。
上品な苦みとほんのりとした甘み。舌先に触れただけで相当な高級品であることが分かるが、なんだろう。それだけではないような気がする。
「このお抹茶、不思議な味がします……」
「あら? 分かりますか?」
加奈ちゃんも違和感を感じたらしい。
スッキリとした味わいと上品な香り。
それだけではない。飲んだ瞬間に心が洗われるような清涼感に見舞われて、只の飲み物とは思えないエネルギーの上昇感を味わった。
「なんだろう。普通の飲み物とは違う気がします。心がスッキリしました……。不思議です。昨日の玲緒奈さんの時といい、最近になってこういう気持ちなることがとっても多いです」
「俺もです。これ、普通の飲み物なんでしょうか?」
「うふふ。普通の人が飲んだら普通の飲み物ですよ。貴方達が特別だから……っと、これは内緒。間もなく準備が整いますから」
仕草の一つ一つがいちいち色っぽいなこの人。
しかしなんだろう……やっぱりこの人どっかで見た事がある。
「もしかして……あの、失礼ですが、あなたのお名前は」
「申し遅れました。篠宮隆行の妻の一人、深雪と申します。日本国内では愛沢の姓を名乗っております」
「愛沢深雪……さん……愛沢……あっ! ふ、副社長ッ!?」
「あらあら、お気付きになりました? うふふ」
「ど、どうしたの克明君」
「水無月コーポレーションの副社長、愛沢深雪さんだ。すみません、今まで思い出せませんでした」
「うふふ。最近はあまり表舞台には出てませんからね。無理もありません。紗綾さんも引退しましたし、私もそろそろ隠居しようかと思ってますから」
「深雪お姉様、悪戯が過ぎますわ」
「あら桜子ちゃん。隆行さんの準備は整いまして?」
「ええ。間もなくおいでになります。皆様、こちらへ……」
桜子様の案内で
「ぶ、部長、冴子さん、雪乃さん、咲良に、ミルフィさんまで」
俺達に関係の深い五人の人物達が軒並み勢揃いしていた。彼らは目線と微笑みだけ返し、その場に静かに座っている。
俺達は中央に準備されていた座布団に腰掛け、桜子様の声を待った。
「それでは、篠宮隆行様のお成りになります」
桜子様が部屋の中央を指さすと、いつの間にか台座の様なものに設置された御簾(みす)が現れた。
それは果たして始めからそこになったのだろうか。
御簾の向こう側の障子が開き、一人の人物が歩いてくる。
「ッ……」
背中の奥からムズムズと何かが昇ってくる。
姿はハッキリ見えないが、そこに確かにもの凄い存在が現れたのが分かる。
部屋全体が光に満ちた気がした。
目の前の光景は変わってないのに、その人がそこにいるだけで世界の全てが明るくなっていくような清涼感に見舞われた。
やがて台座の上に準備された椅子に座ったのが分かる。
会長は御簾(みす)と呼ばれる薄い垂れ幕の向こう側に座っていた。
「よく来てくれた。御簾越しに失礼するよ。今の私は訳あって直接一般人と対峙することは叶わないのだ」
「い、いえ。お目にかかれるだけで光栄です。それで、大変失礼なのですが、いきなり本題に入ってもよろしいでしょうか」
「その前に、一つ礼を言わせてくれ。志藤克明、そしてその妻・加奈子。二人のおかげで大きな悪を一掃する事ができた。そのことに関して私は多大な感謝をしている」
柔らかく、温かみのある声が心を癒やしていく。姿は見えないが、声そのものは大分若いような気がする。
里中社長より年上だから高齢の筈だが、そんな感じは一切受けない。
「志藤克明」
「は、はい」
「君の成長ぶりは里中源氏や井上祐太朗を通じてずっと見させてもらっていた。正直な所、君の急成長ぶりは私の予想を遙かに超える素晴らしいものだったよ」
「あ、ありがとうございます……」
世界の頂点と言ってもいい会長にこれほど認められる事になるなんて。
むず痒い思いはするが、やはり嬉しかった。この御方は水無月コーポレーションの繁栄の歴史そのものと言っても過言ではない人だから。
「会社内での仕事ぶりに加え、今回の試練の連続を愛する者と共に乗り越えていった手腕は見事だった。更にはこの私をも必要とあらば利用する胆力、行動力、決断力、そしてリーダーシップ。どれもこれも本当に素晴らしい」
これだけ手放しで褒めて貰えるとは思っておらず、言われるほどに心が躍ってしまう。
「続いて月宮加奈子、いや、志藤加奈子」
「は、はい」
「君が被ってきた五年間に及ぶ忍従の時、本当にご苦労だった。君の事は数年前から存在を把握していたが、その時点では条件が整わず、助けてあげる事ができずにいた。すまなかった」
「そ、そんなっ。会長が解き放ってくださらなかったら、私は今もあの地獄にいました。助けていただき、本当に感謝しています」
「うむ。あの組織の首領は本当に厄介な男でな。君と志藤というきっかけがいなかったら壊滅にあと5年10年は必要だったろう。本当に感謝している。ただ、解放された後の数ヶ月。特に先日の牧野千咲との一件に及んだ1ヶ月のことは、私が無理言って仕組んだ事なのだ」
「冴子さんから聞き及んでいます。何か意図があっての事だと」
「ああ。今回の事を仕組んだのは全て私の我が儘が招いたこと。故に私の持っている全ての権限を駆使して、礼の限りを尽くそうと思っている。何か欲しいものがあれば是非言って欲しい」
いよいよ俺達にとっての本題に入る時がやってきた。
今日この時のため、会長との面会にこぎ着けたと言っても過言ではない。
意を決して加奈ちゃんの子宮を治す方法を聞いてみた。
「篠宮会長……お願いがあります。加奈ちゃんの、俺の奥さんの子宮を治す方法をご存じであれば教えてください」
俺達は自分達の取り巻いている状況と、ここへ来た用事を言葉にしていった。