※この作品はR-18です。

ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話   作:かくろう

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◇難しい問題◇

「ただいま~」

「あ、お帰りなさい。雪菜先輩来てるよ」

「お、そうか。今日は一緒に晩ご飯だったね」

「うん」

 

 衝撃の出世辞令を受け、意気揚々と帰ってきた我が家。愛しの新妻加奈ちゃんがエプロン姿で待っていた。

 

「あれ、何か良いことあった?」

「分かるかい? 後で発表するね」

「ふふ、楽しみ。ご飯できてるよ。お風呂先に入る?」

「先輩来てるなら先に食事にしようかな。泊まりの予定だっけ?」

「うん」

「それなら先輩が寝たら入る事にするよ」

 

「それじゃあすぐに用意するね。……あ、ちょっと待って……チュ♡」

「おうっ」

 

「えへへ、今日は先輩がいるからコレだけね」

「我慢できなくなりそう」

 

 可愛い顔で不意打ちキッスなんてされたらムクムクしてしまうではないか。

 

「あ、我慢してね♡ 先輩がいるからね」

 

 今日の加奈ちゃんはちょっと小悪魔な性格をしているらしい。先輩の前でムラムラ状態を我慢しなければならないなんて、どんな拷問なんだ。

 

「お帰りなさい志藤君。わぁ、スーツ姿格好いいね♪ やっぱり社会人なんだなぁ」

「いらっしゃいませ先輩。まあまだまだ新人ですよ。今日は加奈ちゃんと何話してたんですか?」

「えっとね、退院してからまだそんなに経ってないけど、働くならどこがいいかなって相談してたんだ。姉さんはまだ早すぎるから家にいなさいって言うんだけどね」

「まあずっと寝ていた訳ですし、もう少し身体を鍛えてからでも良いと思いますよ」

「分かってるんだけどねぇ。一人でずっと家にいるのは落ち着かなくて」

「その分だけ家事を頑張るとかでは駄目なんですか?」

 

「か、家事か……。そうだよね。お料理もできないし、色々勉強しないと」

「あ、お料理なら私教えますよ。家事も色々コツがありますから、今度のお休みに一緒にやりましょう」

「いいの? せっかくのお休みにもったいないじゃない」

「いいんですよ。先輩と一緒に過ごすのが目的なんですから。遊びにいくのはもう少し後でもいいでしょう」

 

 そんな訳で、今度の休みに雪乃さんの家に遊びに行くことになった。

 実は隠してあったので触れていなかったが、雪乃さんの部屋はかなり散らかっている。

 

 俺達が招待されたリビングにあったものが、恐らくは自室に無理やり突っ込んであったので普段はあまり片付けをしないのだろう。

 

 彼女の忙しさを考えれば仕方ない部分もあるのかもしれない。まだ雪乃さんがどういう人なのかはよく知らないし、手伝える事は手伝いたい所だ。

 

「ところで克明君、今日あったいい事って、どんな事なの?」

「ああ、実はまた昇進することが決まった」

「エッ⁉ 凄い♪ この間昇進したばかりなのにもう?」

 

 加奈ちゃんは我が事のように喜んでくれる。飛びつかんばかりの勢いだが、先輩がいるので遠慮したのだろう。

 

「志藤君凄いよっ! 出世頭って奴だね!」

「今度は部長さん?」

「いや、まだ詳細は言えないけど、新しく立ち上げるプロジェクトの責任者に任命された」

「え、ってことは部長さんより偉くなっちゃったってこと?」

 

「どうだろう。実質違う職場に異動だからなぁ。同僚くらいじゃないかな。それに昇進しても尊敬する先輩には違いないから、今までと変わらないよ」

 

「それじゃあお祝いしなくっちゃ」

「あ、それならさ、先輩の作った料理でもてなししてくださいよ」

「ええっ、でも私、料理得意じゃないし」

 

「だからこそですよ。加奈ちゃんに習う良い機会じゃないですか。先輩の美味しい料理が食べたいなぁ」

「ううう、大変な時にお邪魔しちゃったかもぉ。でもお料理できるようになったらお姉ちゃんも喜んでくれるかな」

「きっと嬉しいと思いますよ。働くかどうかはもっと後で考えて、まずは五年分の人生を取り戻すこと考えていいと思います」

 

「そ、そうだよね。ちょっと焦り気味だったかも」

 

 先輩は眠っていた時間分だけ世間の流れから乗り遅れている感がある。

 

 それに記憶を失っていて、雪乃さんが酷い性経験をしてきた事も知らないのだ。

 

 今は心配と安心が勝っているから問題ないが、時間が経って日常を取り戻すほど、記憶を失っている部分との齟齬が強くなってくるはずだ。

 

 それはある意味で、辛い現実を生きてきた雪乃さん達との致命的な"ズレ"にも繋がりかねない。

 

 本人に悪意がなくとも、言葉で相手を傷つけてしまう事もあるかもしれないということだ。

 

 先輩は事故に遭ってずっと意識がなかったということになっている。

 実際にその通りなのだが、それ以前は普通に学生生活をしていたことにされているのだ。

 

 だから自分が酷い性経験をしてきたことは記憶から消えている。本来はそんな記憶は思い出さない方がいい。

 

 だけど俺にはこのまま放置すると良くないことが起こりそうな予感がしてならないのだ。

 

 それをさせないための俺達だ。雪乃さんは仕事の忙しさも相まって最近少し気持ちに余裕がなくなりつつある。

 

 もちろんそれで先輩を邪険にすることはないものの、先ほど述べた"ズレ"がストレスを溜める要因になる気がする。

 

 恐らく本人は無自覚だろうが、咲良や加奈ちゃんから聞いている限りだと先輩は姉妹だけあって雪乃さんに対して物言いに遠慮が無い。

 

 だから被害に遭っていない普通の意識の中で生きている雪菜先輩と、性被害に遭って価値観を変えられてしまった雪乃さんとでかなり意識の齟齬が見られたそうだ。

 

 これは先輩が無神経だからとかではなく、雪菜先輩はあくまで平和な世界の意識の中で生きているので、再会した姉との失われた時間に対して感じ方が大分違うのだ。

 

 だからといって自身も同じように悲惨な性経験を被った挙げ句に事故で死にかけた、なんてことを伝える訳にはいかない。

 

 これがこの問題の一番難しいところだ。

 

 先輩と雪乃さん、両方に違う角度からのアプローチが必要になってくる。

 

 雪菜先輩に真実を伝える訳にはいかない以上、雪乃さんの方に注力するしかない。

 先輩の事は加奈ちゃんと咲良に任せて、俺は雪乃さんの方へアプローチする作戦をとる方がいいかもしれない。

 

 ここら辺を加奈ちゃんと相談しながら進めていくことになるだろう。

 

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