ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
似ている……。雪菜の持っている雰囲気に、とてもよく似ている。
それが加奈子に抱いた初めての印象だった。
タイプも同じ。大人しくて、儚げで……、でもどこか、雪菜とは違う芯の強さを持っている。
そんな印象だった。
私は救いを求めたのかもしれない。失ってしまった家族の面影を、初めて会った他人に求めてしまった。
加奈子と初めて出会ったのは、品評会のクライマックスだった。二人で舞台上に吊し上げられ、お互いに仕込んできたと自慢する女達を一斉に犯し始める狂気の宴。
私と加奈子は、その中で会場のど真ん中に持ち上げられ、お互いが向かい合って物々交換のように犯されるという、あまりにも狂った状況だった。
「本当、今考えても絶望的なセンスだよね」
「なるほど。まったく人間の考える事じゃないな」
志藤さんは私の話を頷きながら聞いてくれた。過去を思い出した加奈子を思いやり、そっと肩を抱いて髪を撫でる仕草はあまりにも自然で、とても羨ましいと思った。
「ぁ」
小さく声が漏れてしまったのはどうしてか。自分で理解するのに一瞬時間が掛かった。
私の意識の変化を感じとった志藤さんが、加奈子と同じように髪を撫でてくれた。
「辛い事を思い出させてしまってすみません」
「いえ……」
「でも、知れてよかった。それも含めて、俺はあなたを上書きしたい」
「志藤さん……」
温かい。先ほど注ぎ込まれた精液が膣内でトクトクと熱量を帯びたような気がした。
子宮の奥がうずき出し、再び彼の感触を身体が求めている。
「あ、姉さん、またしちゃいますか?」
「え? あっ……ご、ごめんなさい」
「いえ、良いんです」
加奈子の声で我に返ると、なんと志藤さんのペニスを握って上下に扱いている自分に気が付く。
そして次の瞬間には、志藤さんの腕が私の身体を反転させ、加奈子に抱き締められながら志藤さんに覆い被さられていた。
「あ、あのっ。私、そんなつもりじゃ、無意識に」
「俺、雪乃さんとしたいです」
「姉さん、今思い出してますよね、あの時のこと……」
それはまるで、あの時……加奈子と初めて出会った品評会での出来事と真逆をされているかのような。
「あの時の……あの品評会のこと、上書きしてくれるんですか……」
「そうです。加奈ちゃんだけじゃない。雪乃さんも冴子さんも、どれだけの苦しみを味わってきたんだろうって、俺は想像することしかできない。だからこそ、皆が求めることを全力で叶えます」
「んぁ、し、志藤さん、ぁぁあっ」
言うが早いか、彼の先端は既に私の中まで侵入を始めていた。そして受け入れた私の身体は、意識がそうであると認識するより早く喜びの反応を示している。
【身体は正直だな】
卑劣な男達が常套句として使っていた言葉が思い出され、真っ黒な感情が腹の奥底から忌まわしい記憶を呼び起こしてきた。
「大丈夫。俺は嬉しいです。雪乃さんに喜んでもらえて幸せです」
「んぁっ⁉ あひ♡ し、志藤さんっ、んゅ、んっ、ふぅ、ちゅぷ」
志藤さんの唇が出しかけた悲鳴を抑え込んだ。まるで私がトラウマを思い出したのを察したかのように、あまりにも的確なタイミングに感動を覚えた。
「んんぁ、どうして、こんなぁ」
「どうして分かるのか、ですか?」
「は、いぃ、そうですぅ、ぁん」
小刻みに腰を動かして敏感な膣壁の上部が疼かされる。心の弱い所を優しく包まれ、身体の弱い所を的確に刺激してくる。
このテクニックがほとんど加奈子としかセックスした事のない男性のものなのだというのが驚愕に値した。
聞けば加奈子と離れ離れになった五年間で一度もセックスしていなかったそう。
だけどその間もずっと自分を高めることをやめなかった、努力家な男性。
今まで接してきた男達とは、完璧に真逆の存在。それが私の志藤さんの印象だった。
加奈子がずっと心の中で抱いていた希望の光。彼女がどんな辛い境遇でも諦めないほど、会いたかった人。
あの地獄の環境の中で、誰もが希望を捨て去ったあの地獄の中で、唯一未来にしがみ付いていた加奈子が愛した人って、どんな人なんだろうと、私ですら興味が出るほどだった。
「ぁ、ああ、それぇ、そこ、好きなんですぅ、どうして、分かっちゃうの、あひっ」
「雪乃姉さん、気持ち良さそう。ほら、思い出してください。私達をこんなに優しく、こんなに気持ち良くしてくれた人がいましたか?」
「いなかったっ、んぁ、ああ、こんなに気持ち良いの知らないです! あぁ、あ、はうぅ、んぁ……」
私が加奈子に興味引かれたのには、幾百の男達に犯されていながらも、彼に対する想いを一切失っていなかった所だ。
ブレることもあっただろう。揺れる事もあった筈なのに。それでも最後は志藤克明という男性への想いを絶対に諦めない。
「あぁ、んはぁああ、志藤さん、加奈子ぉ、ダメ、それ、弱いぃ!」
「思い出して姉さん。私達は男性に絶望していた。だけど克明君だけは違う」
他の人とは違う。本当にその通りだった。彼は普通の男性とは何かが違う。
身体を貫かれながら、自分を犯してきた男達の感触との違いを思い出していく。
特に印象的だったのは、やはり加奈子と初めてあった品評会の時だ。
裏社会で名を馳せてきた経済界、政財界の重鎮達が欲望を剥き出しにして若い女を蹂躙する。
狂った価値観の中で、男という生き物の醜い部分を注ぎ込まれて、抵抗することも許されない地獄とは全てが違う。
加奈子の腕に力が籠もる。恐らく彼女も辛いのだろうことはよく分かった。
あの地獄を味わった者だからこそ、その感覚を思い出させることがどれだけ残酷な事か、よく知っている筈。
だけどこの優しくて温かい腕に抱かれて、心の傷が癒やされていく。
同じ男なのに、全てが違う。
「違うッ、あの男達とは全部が違うッ! ぁあ、凄いっ、こんなに気持ち良いのに、ちっとも嫌じゃないっ!」
歓喜。その感情だけが身体を支配していく。絶望に染められていた気持ちが確実に反転していくのが分かった。
気持ち良いのに絶望しなくていい。普通の人間には当たり前の感情を、私達は感じる事すら許されなかったのだ。
「普通の、セックスッ、人間の当たり前のセックスが、こんなに幸せなんてェ、あぁ、志藤さんっ、加奈子、もっと欲しい、この感覚がもっと欲しいィ」
私はいつしか過去の絶望的な快楽と比べて、遙かに甘くてとろけるような感触に酔いしれていた。
十代の少女のようにみっともなくて恥ずかしい声を上げてしまった。
だけどそんな私に彼は興奮を強めたらしく、むしろその声を引き出そうと、弱い所を的確に突いてくる。
「子宮の奥が、喜んでるんですッ! こんな感覚初めてなんですっ! ぁ、ああ、ああああっ」
自分で聞いたことのない声を出してしまうのが恥ずかしい。だけど、それで興奮してくれる彼の息遣いが嬉しかった。
好きな人に喜んでもらえるという感覚がこんなに嬉しいなんて知らなかった。
戸惑いもあり、喉を絞めて声を出さないように我慢しても、彼はそれをいとも簡単に突き破ってくる。
志藤さんの動きに合わせて加奈子が乳首をコリコリと刺激してくるのも、それを助長していた。
二人一緒くたになって幸せを引っ張り出されて、私は本心を晒していく。
「かな、こぉ、幸せぇ、なのぉ! こんな感覚、知らなかったっ、知れて、良かったぁ! ぁあ、イクッ、イッちゃうぅう」
私の絶頂に合わせて加奈子の腕に力が込もる。
きっと思い出しているんだ。あの壇上で犯された日のことを。
私はよく覚えている。絶望に染まったこの子の顔を。それでも生きようと必死に希望にしがみ付いて耐えている顔を。
【守らなきゃ】【この子は壊れちゃいけない】
直感的にそう思った。妹を失って、代わりの依り代を求めていたというのも否定できない。
だけど妹に似ているこの子のことを、私は守りたい。純粋に、本当に純粋な想いで実行しようとおもったんだ。
それは単なる偽善かもしれない。単なる妹の喪失感を埋めるための代用行為かもしれない。
「雪乃姉さん、私、幸せでした。あなたが支えてくれたから絶望せずにすんだんです。姉さんも雪菜先輩も、きっと幸せにしてくれますから。委ねてください。心を解放して気持ち良くなってくださいっ。安心して幸せになってくださいっ」
それは彼女の核心を突いた言葉だった。あれだけの不幸に見舞われて、自分が不幸であるという感覚も麻痺してきた私達にとって、突然降って湧いたような理想的な男性との生活は、その幸せを享受することに強い恐怖を感じるほどだった。
カリ首がGスポットに引っ掛かって、肉体の快楽を引き出されながら、心の中に入り込んでくる彼のぬくもりは、私のささくれた心を癒やしてくれた。
「ぁあ、イクッ、イキますぅ、志藤さんの熱いの、沢山くださいっ! 私の中へ注ぎ込んでくださいっ!」
「雪乃さん、イキますよっ、また注いであげますからねっ! 嫌な記憶は全部、俺に委ねて幸せになってくださいっ」
ググッと膣内を圧迫してくる陰茎の力強い膨張に期待が高まる。
身体と心が同時に期待していることに恥ずかしくなるも、それを止める事はできない。
「ぁ、あ、あああ、イクッ、イクゥウウッ」
ビュルルルルッ!! ドクドクドクドクッ!
身体の奥で熱いものが弾け、脳天を突き抜けていくような絶頂が全身を硬直させた。
目の前が白い光でチカチカと光り出してまぶしさに何も見えなくなる。
しかし目の前の彼の顔だけは輪郭をハッキリ捉えており、後光が差した神様を見ているかのようだった。
私は自然と彼に唇を捧げ、奉仕をするように舌を動かす。射精の余韻に浸る男性が喜ぶキスを、私は知っている。
過去に刻まれた忌まわしい経験も、今は愛しい男性を喜ばせてあげたい技術として役に立っていることが、なんとなく誇らしかった。
だって彼はそれをちゃんと受け入れてくれるから。野卑な男達に犯されまくった汚い身体だけど、その培った技術を、彼は絶対に否定したりしないから。
私は安心して自分を変える事ができる。
妹の記憶が失われ、幸せになることを拒んでいた私に、それは間違いだと教えてくれた二人に感謝しながら絶頂の余韻に浸っていた。
「雪乃姉さん」
「加奈子……ありがとう。あなたと出会えて良かった……」
思えば彼女と出会えたことが、私の最大の幸運だったのかもしれない。
そんな思いを噛み締めながら、私は妹の雪菜をどうやって救って行くかをずっと考えていた。