※この作品はR-18です。

ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話   作:かくろう

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◇付いてくる過去◇

 冴子さんは自分と加奈ちゃん、そして雪乃さんが組織に囚われていた過去を話し始める。

 

「雪菜ちゃん……。あなたには内緒にしていたけど、今の私達、全員が風俗店勤務の経営者なのよ。そしてそうなった経緯は」

 

 10分。20分。30分はかかる話だ。

 

 落ち着きを取り戻した先輩は、抱きしめて拘束しなくても既に逃げることはなかった。

 

 まずは冴子さんに起こった悲劇。

 

 朝霧姉妹の幼馴染みで、近所に住んでいた彼女とは家族ぐるみの付き合いだった。

 家庭教師になったのが雪乃さんが中学生、雪菜先輩が小学生の頃。

 そして冴子さんは大学生の頃だ。

 

 冴子さんの悲劇は女子大生の頃に起こった。

 拉致され、犯され、調教され、自分の全てを変えられてしまった。

 

 元々冴子さんは物腰の柔らかで、優しい目つきで化粧が苦手な女性だった。

 だけど今の彼女は目つきが鋭く、濃い厚化粧で自分を鎧のように固めている。

 

 その変わり様は雪菜先輩にとってショッキングなものだったと告白した。

 

 そして次なる悲劇。実の姉である雪乃さんが、何故組織に囚われたのか。

 妹の学費を稼ぎ、将来の蓄えを十分にしたいが為に飛びついた過去。

 

 それが妹の悲劇の種になるとも知らず、雪乃さんは涙を堪えきれずに謝り通した。

 

「そうだったんだ……お姉ちゃん、私の為に……。え、じゃあ加奈ちゃんも?」

「はい。私も組織に囚われて、五年間も、克明君と引き離されていました」

 

 加奈ちゃんも自分の過去を告白し、壊れ去った心を俺に修復してもらったことを話し始める。

 

「これを……」

「え、そ、それってっ」

 

 加奈ちゃん、冴子さんは自らの衣服をはだけ、忌まわしい記憶と共に身体に刻まれた呪いの証を先輩に明かした。

 

「私なんてまだマシです。冴子さんは、身体中に……」

「そんな……」

 

 それから俺達が再会した11月のこと。会長と面会し、心の修復の為に今やってる事も含めて話しきった。

 

 

◇◇◇

 

「……そうか、そうだったんだ。私、一人で被害者みたいに騒いでて、みっともないね」

「そんなことありません。生きているだけで、先輩は立派です。幸運だったんです。事故にあって事実上解放された事も、篠宮家の病院に搬送された事も、こうして生きて私達に再会できた事も」

 

「そうよ雪乃。あの組織から生きて解放されただけでも奇蹟。だけど、辛い目に遭った人に優劣なんてないの。あなたは苦しんだ。私はそれを助けられなかった。ごめんね。本当にごめん」

「お姉ちゃんッ、おねぇ……うわぁあああんっ! お姉ちゃんッ、お姉ちゃんっ!」

 

 先輩の涙の意味が変わった瞬間だった。トラウマの解消や裏人格の先輩に関することなど、問題はまだまだ解決していない。

 

 だけど、これまで停滞していた姉妹のわだかまりが解けた瞬間でもあった。

 

 これは大きな前進だ。心のわだかまりを持った状態と、そうでないのとでは、向き合い方がまるで違う筈だから。

 

 先輩は泣いた。それに釣られて俺も加奈ちゃんも、冴子さんも、全員が泣いて、ずっと泣きはらした。

 

 やがて30分ほど全員が涙を流し終え、落ち着きを取り戻した頃に話は裏人格の先輩についてに移っていった。

 

「雪菜、あなたが寝ている時にうなされているという話をしたけど、実はそれだけじゃないのよ」

「え? どういう事?」

 

「それは俺から説明します。先輩、実は寝ている時、俺のベッドに潜り込んできた事、覚えていますか?」

 

「え、ええっ⁉ 私が志藤君のベッドに?」

「そうです。そして、俺は先輩とセックスしました」

「う、嘘でしょ。そんなこと」

「覚えていないみたいですが、先輩は寝ている俺の服を脱がせて、そのままセックスを始めたんですよ」

「そんな、どうして? わ、私から志藤君を襲ったってこと?」

 

「そうなります。でも覚えていないのは無理もないんです。だってその時の先輩は、先輩であって先輩ではなかったんですから」

「え、どういう、事? 何を言っているの?」

 

「雪菜、あなたには……レイプされたショックで出来上がった、もう一つの人格があるの」

 

「うそ……。そんな事って……」

 

「彼女は自分の事を雪菜先輩の裏人格と言っていました」

「裏人格……」

「そうです。先輩、裏の先輩は自分の事をかなりのセックス好きと言っていました。そういった人格を形成するような要素に覚えはありませんか?」

 

 あれから何度か裏人格の雪菜先輩とセックスし、話をする機会があったのだ。

 

 その時の先輩は、自分の事を『アバズレでセックス大好きな、どうしようもない変態』だと評していた。

 

 まるで再会したばかりの加奈ちゃんと同じ事を言うのだ。

 

 

 そうなのである。裏の先輩と、ルナちゃんは非常によく似ている。

 

 性的興奮を喜ぶ事でしか自分を守る事ができなかった、悲劇的な状況で自分の精神を防衛するためには、犯される事を喜ぶ快楽主義者へと人格を変貌させるしかなかったのである。

 

「はぁ……ぁ、ああっ、そ、う、だった……私、何人も何人も受け入れるうちに、気持ち良い事が楽しくなって……自分から、自分から、あ、ああ、あああああああああっ!!」

「雪菜ッ⁉」

 

 過去の事を思い出したらしく、先輩は頭を抱えて叫びだしてしまった。

 これも加奈ちゃんと同じだ。

 発狂する先輩を抱きしめる雪乃さんと、手を握る加奈ちゃんで必死に慰めた。

 

 今の状態では俺は近づかない方がいいだろうから、ここは女性陣に任せる事にした。

 

「雪菜……」

「はぁ、はぁ……やっぱり、私、汚い……もう、もうヤダ……こんな自分、耐えられないよ……」

 

 これは目を離さない方がいいけど、今の時点では男の俺は近づかない方が良いだろう。

 やはり全部が全部加奈ちゃんと同じという訳にはいかないみたいだ。

 

「皆さん、今日はもうこれまでにしませんか? 先輩も情報過多で疲れてるでしょうし」

「そうですね。雪菜ちゃん、色々と混乱することもあるし、自分を許せない事もあると思う。だけど、あなたは生きてる。そしてあなたは、私達の大切な家族も同然の人よ。死んでしまってはダメ。大丈夫。あなたの傷が癒えるまで、私達がサポートするから」

 

「うん……分かった」

「さ、今日はもう寝ましょう。明日からの事だけど、ちょうど咲良ちゃんが休暇だから明日は彼女に一緒にいてもらいましょう」

 

「そうですね。先輩、俺達は先輩が回復するまでとことん付き合います。今は自分を許せなくても、諦めないでください。して欲しいことがあったらなんでも言って下さい」

 

「うん、ありがとう……。今日は、もう休ませてもらうね。色々ありがとう、みんな。私、頑張ってみるね」

 

 その時の先輩は少しぎこちなく笑っていた。

 

 

 

 そして翌朝……先輩が、いなくなっていた。

 

【少しだけ一人にさせてください。絶対に死んだりしないから心配しないで】

 

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