ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
「先輩が帰り方向の電車に乗ったみたいです」
「雪菜は、大丈夫なのでしょうか……」
「それを確かめられるのは雪乃さんだけです。でも大丈夫だと思います。先輩はちゃんと芯の所はしっかりしている人です」
「そうで、しょうか……私の思ってる雪菜は、あまり強い子ではありません」
「そうかもしれません。だけど、あの人は人の心が分かる優しい方です。だからこそ、自分が傷つくことには敏感です。人の痛みが分かるからこそ、自分に起こった悲劇の重さに耐えられなかった」
優しさと強さは紙一重だ。
多分だけど、一皮剥ければ先輩は加奈ちゃんと同じように強くなれるはず。
俺の感覚でしかないが、加奈ちゃんと先輩にそれほど大きく特別な違いがあるとは思えない。
確かに加奈ちゃんは多くの人が称賛するように、普通の人にはなし得ない強さを持っている。
それは夫としての贔屓目を差し引いても、中々できる事ではない。
だけど根本の所、人間としての根っこのところで、二人はそこまで大きく違う人間なのだろうか、とも思うのだ。
俺の妄想でしかない。しかし、そうであると信じたい。先輩はきっと立ち直る事ができる。
その時雪乃さんのスマホが鳴り、加奈ちゃんが先輩を出迎えに駅まで向かってくれるとの事だ。
タイミング的に俺達よりも早そうだ。咲良と共に駅に向かって一緒に帰るらしい。
帰ったら雪乃さんに沢山話してもらおう。
「志藤さん、戻ったら、少しだけ雪菜と二人で話させてください」
「ええ、それがいいと思います」
◇◇◇
【side雪菜】
帰りの電車に揺られてズクズクとせり上がってくる疼きに耐えていた。
「ふぅ、ふぅ……ぁ」
電車の中にはまばらに人が乗っている。だけど抑えきれない疼きが体を苛んだ。スカートの奥に手を入れたくなる衝動に必死になって耐えながら、止められない乱れた呼吸を悟られないように抑え込んだ。
我慢できない……オナニーしたい。セックスしたい……。
守られた環境から抜け出した瞬間にこんなに自制が効かなくなるなんて思わなかった。
あぁ、マズいなぁ……。もう我慢できなくなっちゃってる……。こんな所でオナニーなんかできないのに、頭がおかしくなりそう……。
男性を嫌悪してるのに、セックスしたくて堪らないなんて。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「あの、大丈夫ですか?」
ふと顔を見上げると、若いメガネをかけた男性が声を掛けてきた。
優しそうで、どこか高校時代の志藤君に似てる気がする。こういうタイプはまだ嫌悪感が少ない。
それでもこれ以上近づかれると発狂してしまいそうだった。
男を求める気持ち……いや、下半身に付いている男性器に釘付けになった。
「んっ、は、ぁはぁ……ぁ、大丈夫、です……んっ」
「え、えっと……」
あ、これマズいかも……単なる体調不良じゃなくて、エッチな気分になってるのバレちゃう。
「ねえ、お兄さん……私と……」
「ヘイヘーイッ! 誰かと思えば花ちゃんじゃあーりませんかぁ! ここで会ったが百億年デース★」
「えっ⁉」
「あ~、そこのボーイ。この子、ワターシの知り合いデース★。持病の
「あ、ぁあ、はい……」
突然誰か分からない外国人のお姉さんが男性を追い払った。私の手を握って身を寄せてくれた。
そうすると不思議な安心感に包まれ、暴れ回っている感情が急速に沈静化していく。
「大丈夫、篠宮家の者デース」
そうか……。見守ってくれてたんだ……。バカだなぁ私。一人で大丈夫なんて高をくくって、結局迷惑かけちゃった。
ミルフィミー・アーガスと名乗った女性は私の気持ちが落ち着くまで手を握ってくれ、私は落ち着きを取り戻した事で安心感から脱力してしまった。
それから30分ほど電車に揺られ、志藤君のマンションがある地域まで戻ってくる事ができた。
「先輩ッ」
「あ、加奈ちゃん、咲良ちゃん」
「ご無事で何よりッス」
駅に到着すると加奈ちゃん、それに咲良ちゃんが迎えに来てくれていた。
見知った顔を見たことで安心感は更に強まり、思わず二人に抱きついてしまった。
「先輩……もう大丈夫です」
「ありがとう加奈ちゃん……ねえ、志藤君、貸してくれる?」
「大丈夫です。ちゃんと皆一緒ですよ」
「え……じゃあ」
「ええ。冴子さんも雪乃さんも咲良ちゃんも、皆一緒です。でも今夜は二人きりにさせてあげますから」
「ありがとう……加奈ちゃんの言った通りだね。こんなに恵まれた環境、他にないよ」
「そうですね。今夜は思う存分癒やされてください。克明君は、他の男どもとは全然違いますから」
男ども……という言葉が加奈ちゃんの心情を表しているようだった。
彼女の辿ってきた経緯と、その力強い生き様は決して真似できる人は少ないと思う。
そうか…平気そうに見える加奈ちゃんも、まだまだ過去の記憶に縛られてるんだ。
それを救ってくれるのが志藤君ってことになるんだね。
加奈ちゃん、咲良ちゃんと共に家まで戻ると、ほとんど同時にお姉ちゃんと志藤君が戻ってきた所だった。
心配して探し回ってくれたらしい。
泣き顔のお姉ちゃんに抱きしめられ、私は床に押し倒された。
「雪菜ぁあっ」
「きゃんっ、お、お姉ちゃんッ」
「バカッ! 突然いなくなってっ! 心配したんだからっ!」
「ごめん…ごめんなさいお姉ちゃん。色々と考えちゃって……私、バカだった」
「もう勝手にいなくならないで……。お願いだから悩みは相談してっ。何もできないままあなたが苦しむ姿は、もう見たくないのよ」
それはきっと何年にも及ぶ長い期間に感じてきたことだと分かった。
誰のせいでもない。誰かに頼ることを恐れて暴走した私がいけなかったんだ。
「本当にごめん。もう絶対にいなくならないって約束する。ごめんねお姉ちゃん…本当にごめんなさい」
それから私は謝り通しだった。泣きじゃくって話してくれないお姉ちゃんのキツい抱擁は、何故か心に心地良く響いていたのだった。