ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
「し、志藤君だよね。ボクに何か用かな?」
駒川はこちらの様子を伺うように目元をヒクヒクさせて顔を引きつらせた。
やましいことがあるからか、俺が威圧的な態度を取っているからか。
記憶の中の彼は良くも悪くも普通の感じだった筈だから、ここでどっちの心境なのか判断するのは難しい。
「実はさっき配ってた名刺を見せてもらってさ。ちょっと話を聞いてみたいと思ったんだ」
俺は彼の前に立ったまま話し始める。相手と対等に話す気は無いという意思表示だ。
「と、とりあえず座りなよ」
「いや、このままでいいよ。すぐに済むから」
「え?」
「単刀直入に言うよ。【やめておけ】」
「……ッ」
「【全部分かってるから。やめておけ】」
それで十分だった。これは知り合いの凄腕上司から教えてもらったやり方だ。
やましいことがある気の小さい奴にはこれで十分。
あるいは裏で何かを画策していても、全て見抜いていると思わせる。
「なんの事だい? 変なことを言う奴だな。あ、あれだ。まだ厨二引きずってるとか?」
「そんな訳ないじゃないか。君の会社、俺もよく知ってるんだ。内情に関しても全部ね。だから駒川君が考えてること、よく分かるんだ。だから全部分かってる。やめておけ」
「……」
完全に青い顔をしてうつむいてしまった。どうやら効いたらしい。
これで加奈ちゃんや俺に何か仕掛けてくるようなら冴子さんに対処してもらえるように次善策を打っておくことにしよう。
駒川を放置し、そのまま加奈ちゃんの元へと向かう。そろそろ輪に入っても大丈夫だろう。
チラリともう一度奴の方を見ると、もの凄い形相で睨んでいた。
もう一手何か仕掛けてきそうだな。周りを見渡すとDQNっぽい不良グループが妙な視線を送っている事に気が付いた。
なるほど。そろそろ加奈ちゃんの側に居た方がよさそうだ。
俺は移動しながらさり気なく駒川とDQNグループの写メを密かにスマホに収め、冴子さんに送っておいた。
「加奈ちゃん」
「あ、克明君」
「おっ、志藤君、主役のご登場だねっ!」
「なんのこと?」
クラスでムードメーカーだった高町という女子が酒瓶を片手に加奈ちゃんに絡んでいた。
「おいこら、人の嫁に絡みつくんじゃない」
「なんだよー、連れないなぁ。っていうか志藤君めちゃ強キャラになったよねぇ。昔はもっとなよっちかったのに」
皆して似たような事をいいおいってからに。まあ事実だけど。
「修学旅行で一緒に寝た仲じゃん。仲良くしてよー」
ああ、そういえばこいつ、女子部屋にいた女子の一人だったな。
「そういやそうだっけ」
「君ってホント月宮さん以外興味ないよねー」
「一途って言って欲しいね」
「下手するとストーカーだよね」
大分失礼だな。でも加奈ちゃんの顔は嬉しそうだ。愛あるストーカーになっちゃおうかな。
「あー、っていうかさぁ。志藤君って水無月コーポレーションのエリート社員なんでしょ」
「エリートかどうか分からんけど、まあ上司の覚えは良い方だと思うよ」
「ほらー。しまったなぁ、私が先に唾つけとくんだったぁ」
「中村さん当時彼氏いたじゃないか」
「そんなのとっくに別れたよぉ。ねえねえ、月宮さんって愛人って有り? セフレで時々貸してくんない?」
「あはは、克明君ベッドの上だとかなり暴れん坊だよ?」
「加奈ちゃんそれ厳しくない?」
「マジでぇ! その顔で激しいのかよ。私結構Mなんだよねぇ。ワンナイトどう?」
「え、普通に嫌だけど」
既婚者のパートナー眼前で堂々とワンナイト誘うとか倫理観どうなってるんだ。
「ひっどっ⁉ いいじゃんいいじゃん」
「無駄無駄。貴子、月宮さんのおっぱい見なよ。勝ち目ないって」
「ひゃんっ」
近くにいた女子が加奈ちゃんのおっぱいを揉み始める。
「おいこら、俺のだぞ。勝手に触るな」
「おー、怖い怖い。しかし凶悪だよねぇコレ。何をしたらこんなに大きくなるのさ」
「あはは、勝手に大きくなっちゃったから分かんないや、あ、ちょ、ちょっと、あんまり皆で揉まないでっ、あひゃんっ♡」
女性陣が寄ってたかっておっぱいを触り始めたところで奪い返す。
まったく、人の嫁に好き勝手しおってからに。このおっぱいは俺のだぞ。
「お前ら人の嫁に触りすぎだ」
「なんだよー。いいじゃん減るもんじゃないし」
「精神的に減るかもしれないだろうが」
「あれ、そういえば月宮さん、ピアス開けてるの?」
「え、ぁ、うん。ちょっとね」
「へぇ、意外だなぁ。そんなイメージないけど」
「えっと、まあ私も大人になったって事かな」
最近はピアスのようなアクセサリーはほとんど付けていない。
既に彼女の中でそれらは全部"終わった事"なのだ。だから乳首やクリトリスに空いていたピアスの穴は、全て時間経過と共に塞がっている。
傷は僅かに残っているが、自然治癒で完全に塞がる日も遠くないだろう。
本来は上書きの為に空けて置いたピアスの穴だが、最近まで耳だけは残してあった。
乳首もヘソもクリトリスも俺がプレゼントしたピアスを取り付けて、時々ハードなプレイをするときに用いていた。
それももう加奈ちゃんの成長と共に必要なくなった。
愛沢副社長から肉体を傷つけるアクセサリーはやめた方が良いというアドバイスを受けたと言うのも大きい。
「あ~~~~っ! 思い出したぜっ!」
「「「「⁉」」」」」
突然上がった大声に全員が振り向いた。見るとさっきこっちをニヤニヤと劣情の視線を向けていた不良連中だった。
何やら嫌な予感がする。よく見ると駒川も一緒にいる。なんだ? こっちを見てもの凄く嫌な笑みを浮かべている。
さっきの仕返しか? 不良連中を使って何かしようとしているのか。
「月宮さんってアレだよねッ。風俗嬢だよね?」
「ッ⁉」
「おい、なんだ一体ッ」
「えっ⁉ 月宮さんが?」
デカい声で叫ぶので会場中の注目がそいつに集まってしまった。
「ちょっと、いい加減なこといわないでよ」
「そうよっ! 変な言いがかり言わないでっ」
「嘘じゃねぇよ。俺指名したことあるもんよっ。ルナちゃんだよな? 俺のこと覚えてね?」
「お、俺も指名したことあるんだよね。へへへ、めっちゃテクニック凄かったぜ。そうとう男をくわえ込んでる証拠だッ!」
不良と駒川の声が会場中に響き渡る。不愉快なニヤけ面はぶん殴っても犯罪にならない気さえしてくる。
隣にいる加奈ちゃんが俺の手をギュッと握ってきた。
加奈ちゃんは顔を真っ青にしてガタガタと震え始める。まさか客として入った奴が同級生にいたとは。
可能性はあったが、まさか引き当てるとはな。
「加奈ちゃん」
「うん、覚えてる……あの人と、駒川君、お客さんだった」
「え、じゃあ本当に?」
「嘘でしょ」
間接的に事実を認めてしまったことになり、一同は騒然となった。
ここは逃げるか……? いや、今の加奈ちゃんなら、これはチャンスかもしれない。
「加奈ちゃん、大丈夫。君は強い」
「……うん、そうだね……ふぅ」
「つ、月宮さん?」
加奈ちゃんは大きく深呼吸する。スッと空気が静まり返り、その場にいる全員が息を呑んだのが分かるほどの静寂が訪れる。
どんちゃん騒ぎだった会場は一気に音が消えてしまった。
「覚えてるよ。私が月宮加奈子だってことは気が付いてなかったみたいだけど」
「ぎゃはははっ! 認めちゃったよこの子ッ!」
「え、本当に? なんで?」
「月宮さん風俗嬢だったの?」
「うん、ごめんね。わざわざ言うことでもないと思うから。でも克明君も知ってるし、事情があって働かなくちゃいけなかったから」
「ちょっと志藤ッ、自分の嫁さんをっ」
「やめて中村さんっ。克明君は悪くないから。私が自分で選んだことだから。もうそのことは二人で乗り越えてるから平気」
「……分かった、ごめん。っていうかお前さっ!」
中村さんは加奈ちゃんに謝り、騒ぎ立てた男に向かって怒鳴り始める。
「なんだよ中村ぁ。いいじゃんかよぉ、月宮さんが自分で認めたんだからよぉ。っていうかもっかい指名するからヤラせてよぉ!」
「バカじゃねぇのお前。風俗は本番禁止だろうがっ!」
「ソープだから有りだよバーカッ」
「マジでッ! じゃあ俺も俺もッ! そのデケェ胸でパイズリしてくれよぉ」
「ぎゃはははっ。4Pでもいいぜっ。俺ら全員まとめて相手くれたら指名料弾むからさぁ」
下衆なセリフをまくし立てるアホ共に頭痛がしてきた。駒川も愚物に混じって加奈ちゃんの手を引っ張ろうと乗り出して女子達に止められている。
加奈ちゃんの為に余計な口出しは避けてきたが、もう我慢の限界だ。
だけど加奈ちゃんは強かった。ゴミ屑男どもの卑猥な煽りなど意にも介していなかった。
「ごめんね、私はもう現役引退してるから。その代わり、私が店長を務めてる店に来てくれればお友達価格くらいはサービスするよ」
「え?」
「私、いま風俗店の店長やってるの。ホームページもあるから検索してみて。私、そのことは別に隠すつもりはないの。聞かれない限り言うつもりもなかったけどね。特殊な職業だから聞いて嫌な人もいるだろうから」
あまりにも堂々とした物言いに、誰も何も言い返せなかった。
こういう類いの屑は、大体クソみたいなセリフで女の子が困っているところを見るのが楽しいアホ共だ。
だから煽った相手が堂々としていれば、その効力は皆無になる。
相手はプライドを傷つけられて萎縮するか、あるいは……。
「はあ⁉ 調子こいてんじゃねぇぞアバズレがよぉ」
「君さ……」
「え?」
加奈ちゃんの目つきが変わる。この状態は見たことがある。
以前、ナンパしてきた男達を撃退した時。牧野千咲と対峙した時。
いずれも人間の屑を圧倒した時の、風俗界のカリスマが発動した時だ。
一歩……。
「乱暴なプレイ強要して出禁になってたよね」
「は、はあ?」
一歩……。
「思い出したけど、業界でブラックリスト入りしてるよ。ゴメンけど友達価格も無しだね」
また一歩。
「なッ……」
加奈ちゃんが一歩近づくたび、その威光に気圧されて男が後ずさる。
カリスマ風俗嬢のルナが相手になれば、その辺の不良などやんちゃな子供と変わらない。
「ダメだよ、女の子には優しくしないと。風俗だからって、みんな普通の女の子なんだから。そういう人にはサービスする気もおきないからね」
ほぼゼロ距離まで近づいた加奈ちゃんに完全に気圧されている。子鹿のように足が震えている男達の胸に人差し指を差し出し、"トンッ"と軽く押し込んだ。
「く、ひぇ……」
最後の一歩を踏み出し、指先が軽く触れた瞬間、男は足がもつれて後ろに倒れ込む。
ビクンと体が痙攣し、一瞬の間があって、男は股間を押さえ込んだ。
「え、なにこの臭い……?」
「なんか、イカ臭い?」
なるほど。以前にナンパ男達に発動させていた威圧射精術を発動させたらしい。
最高に情けない気分で、脳が震えるほどに快楽によって"させられる"射精は、男のプライドを容赦なくズタズタにする。
普段強気な奴ほど、そのダメージは計り知れない。
そこでその場にいる屑共以外の全員、いや、女性陣が爆笑の渦に包まれる。
「キャハハハハッ! こいつ月宮さんに迫られて射精してやんのっ!」
「イカ臭せぇ~! クソダサいわねアンタッ!」
「童貞かよってのよっ! あんだけ女に上から目線で偉そうにほざいといてなっさけなっ~~~っ!」
「く、くそっ、覚えてやがれっ!」
恥をかかされて真っ赤になり、いたたまれなくなったのか逃げるように会場を出て行った。
駒川は既に逃げ出している。一応動向を追っておいた方が良いが、今は加奈ちゃん最優先だ。
「一昨日来やがれってんだバーカッ!」
加奈ちゃんに危険が及べばいつでも止める態勢は整っていたが、俺の出る幕はなかったらしい。
「すごーーいっ! 月宮さん格好いいッ!」
女子達の歓声が上がり、一気に加奈ちゃんを囲い始める。
「凄いねッ! 今のどうやったのっ」
「堂々としてて格好よかったよっ」
「ごめんねっ、驚いちゃって……なんて言ったらいいのか」
「ううん。大丈夫。こっちこそゴメン。あんまり気持ち良い話題じゃないよね」
「そんなことないよっ! 確かにちょっとビックリしたけどさ。でも事情があったんだよね」
「うん。流石にプライベートな事だから喋れないけど、察してくると嬉しいかな」
「大丈夫、聞かないよ。事情はそれぞれだもんね」
「おらぁ男子共ッ! 興味津々なのは分かるけど、人様の事情にこれ以上踏み込むんじゃないよっ!」
流石に同級生が元風俗嬢だったという話題は気にならないと言う方が無理だった。
好奇心に満ち満ちた視線は男という生き物の悲しい
だが女性陣が加奈ちゃんを守るように囲い始めたので、その場はなんとか収まるのだった。