ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
懐かしい……声がした。
意識が一気に覚醒する。急速に引き上がった意識は立ち眩みを起こしたようにフワフワしていて、現実と夢の区別をつけてくれない。
それは泣き叫び、心の中で思い出に縋った、救いを求めて、私がずっと会いたかった、聞きたかった声の主。
あなたなの? そうだったとして、私はどんな顔をすればいい?
虚ろな意識を引っ張り上げて、ぼんやりとした視界に捉えたのは、ずっと夢見てきた、あの人の顔。
私は、笑っていた。きっと、とても酷い、壊れた笑顔で、彼の顔を濁りきった瞳に映したに違いない。
「克明君……あはは……久し、ぶり……」
その一言を絞り出すのがやっとだった。
降りしきる極寒の雨粒に打ちひしがれた私の身体を、太陽みたいに温かな体温が包み込んでくれた。
自分が濡れることも厭わず、傘さえも投げ出した彼の腕が私を包む。
冷たい雨に濡れても掻き消えることのない、懐かしい、大好きだった彼の匂い。
「加奈ちゃんッ、加奈ちゃんッ!! ずっと、探してたんだ……会いたかったよ、加奈ちゃん……」
彼は、私を抱き締めてくれた。涙でグチャグチャに顔を泣きはらして、ずっと、ずっと探していたと言ってくれた。
その涙が、本当に私の事を想ってくれていることを伝えてくれる。
私のことを忘れないでいてくれたことが、その力強く、痛いくらいに抱き締める腕から伝わってくる。
記憶の中にある彼よりも、ずっとずっと逞しくて太い腕、厚く硬い、男らしい胸板。
でも、この温かさ、彼の声の心地よさ、大好きだった克明君の、大好きだった部分は何も変わっていない。
我を忘れて痛いくらいに抱き締められる、その痛みが心地良い。
このまま骨が折れても良いと思えるくらいに嬉しかった。
その痛みが、この体温と感触を現実のものだと知らせてくれるから。
止まっていた時計が、急速に動き出したのが分かる。
芯まで冷えた心と体が、彼のぬくもりに満たされ、温められていく。
彼は、分かってくれた……変わり果てた私を見てもなお、月宮加奈子だと分かってくれた。
「私も……私も会いたかった……ずっと、ずっと会いたかったよ……」
おこがましい。図々しいのは分かってる。汚れきってしまった自分が、今更彼に縋って良いはずがない。
それでも、この言葉を言わずにはいられなかった。
「もう一度、彼女にしてくれませんか……」
◇◇◇◇◇
彼は、私を受け入れてくれた。
「とにかく風邪を引く……お風呂入れたから温まって」
お店で使っていた大きなバスタブより、遙かに居心地の良い小さな湯船に入った瞬間、冷えて凍り付いていた心が、徐々に溶けていくのが分かった。
ここは、何も変わっていない。
あの頃のままだった……。
自然と涙が溢れてきた。
彼は変わらず優しかった。例え哀れみだったとしても、数年ぶりに触れるこの部屋の懐かしさ。
彼のぬくもり。その温かさ。
私の心が更に溶けていく。
それと反対に、今の自分を知られるのが急に怖くなっていく。
私は、汚い。
あまりにも……汚れきってしまった。
この身体は、何百何千にも及ぶ男達が注ぎ込んだ汚濁の粘液で汚れきっている。
使っていない穴なんて存在しないくらい、淫乱で、アバズレで、男に媚びるヤリマンに過ぎない。
彼に抱き締めてもらう資格なんて、きっとない。
今もこうして、みっともなく彼に縋ろうとしている。
自分の事しか考えられない自分が嫌になった。
「加奈ちゃん、これ……」
「ぁ……そ、それ……まだ持っててくれたんだ」
克明君から手渡されたのは、私がこの部屋に来るときの為に買ってくれた、どてらだった。
ムクムクしてて不格好だけど、私が子どもの頃から好きなキャラクターの刺繍が入った可愛いデザインは、フワフワとして柔軟剤の良い香りがする。
定期的に洗って大切にしてくれていた事がよく分かり、私は涙が出そうになった。
彼の煎れる私の好きなミルクティー。
使っていたマグカップも綺麗に洗われ、色褪せることなくあの頃のまま。
本当に、彼は私を待っていてくれた。
そのことが、本当に嬉しかった。
手のひらから伝わってくる温かみと、ミルクティーの甘い香りが心を癒やしてくれる。
私が何も言い出せずに沈黙していても、彼は焦れた様子を表すことなくジッと待っていてくれた。
時折向けてくる視線が、私の身体をチラチラと見ながらそらされている。
彼が私の身体を見て欲情して、それに耐えているのが分かってしまう。
男という生き物に媚びるために磨き上げてきた身体だから、彼の視線はむしろ心地良かった。
女として意識してもらえていること……。
私の身体に欲情してくれたこと……。
憔悴した私を気遣って、それを抑え込んでくれていること。
彼の元から離れるべきなのに、女として求められている事がたまらなく嬉しかった。
嬉しい。本当に嬉しい。こんな感情を覚えるのは本当に久しぶりだった。
そして彼は、そのままずっと何も聞かなかった。
何も言わず、根気よく、辛抱強く、私が落ち着くのを待ってくれた。
時折私の姿に顔を赤らめて視線を逸らす。
彼の知ってる私とは、あまりにも変わりすぎている……。
気持ち悪くないだろうか。性的な目を向けられる事に特化させるように改造してきた身体だから。私を女として見てくれることが、とても嬉しい。
男の人を性的に魅了することに特化させてきた身体。
下衆な男達や、風俗の客に向けられても不快でしかなかった性的な好奇心が、大好きな人から向けられるのならとても嬉しい。
私の心を慮(おもんぱか)って、それを表に出さないようにしてくれる。
それは昔から何も変わっていない、彼の素敵なところの一つ。
むしろ、以前の私とあまりにも変わりすぎた姿を見て、気持ち悪がられないかどうかの方が怖かった私にとってその視線は安心を生んだ。
再会した恋人にいきなり性的な視線を向ける男性を揶揄する人はいるかもしれない。
だけど、私にとってはどうでも良い。むしろ、そうしてもらえることが嬉しかった。
彼に女と思ってもらえてる。性的な対象として見られている。
でもそれは、きっと真逆。
そう、今すぐにでも彼に抱かれたいと思っている、私の方が淫乱なのだ。
彼の視線が性的なものだと気になるのも、私自身が克明君を性的な目で見てしまっているからに他ならない。
癒やされたい。
何年にも渡って汚され続けてきたこの身体を、今すぐ彼のぬくもりで浄化して欲しかった。
もしかしたら、満足できないかもしれない。記憶の中にある克明君とのセックスは、5年間で経験してきたほど激しいものは一つもなかった。
それでも構わない。きっと心は満たされるから。
でも、それはできない。こんな汚濁まみれの身体を触らせるなんて、絶対に許されてはいけない。
そのことを言い出せずに、私は何を言って良いか分からないまま沈黙を続けるしかなかった。
こんな時まで自分の事しか考えられない私自身に嫌気が差す。
本当は、私なんか彼の前に戻ってくるべきじゃなかった。
それでも、私は彼に縋ってしまった。一目見るだけでも、そう思って……。
「……聞かないんだね……どうしてここに来たのか。なんでいなくなったのか」
「良いよ。話したくなるまで無理には聞かない。今言えることは、きっと辛いことがあっただろう加奈ちゃんが、最後に頼ってくれたのが俺であることが、何よりも嬉しい」
言葉が……温かく染みこんでくる。
乾ききってひび割れた心が、ぬくもりに満ちた優しさで満たされていく感覚に感動を覚えた。
「克明君……」
「ここは、加奈ちゃんにとって、なんにも心配せずに居ていい場所だから。俺は、加奈ちゃんとまた恋人になることができた。それだけで十分だから」
心の中が、温かい痛みでジクジクと疼いてくる。
優しい言葉が染み入り、目頭が熱くなる。
「本当に……優しい……やっぱり優しいね、克明くん……う……うぅうっ、ゴメン、ゴメンね……私……ずっと、貴方に……」
彼の優しさに、自然と涙が溢れて、嗚咽を漏らしながら喜びと懺悔の言葉を口にする。
彼に癒やされたい自分と、汚れた自分を知られたくない葛藤が心を苛んだ。
罪悪感から懺悔を口にし、克明君の胸に飛び込んだ。
大きく逞しくなった胸板が、私を包んでくれる。
「あのね、私、今日まで……その……」
「いいよ」
「え?」
「無理してしゃべらなくていい。もちろんしゃべることで楽になるなら聞くけど、でも……加奈ちゃん今、辛いだろ?」
「ああ…やっぱり、やっぱり分かってくれる。克明君……ごめんなさい……今更……今更戻ってきてしまって」
それは克明君を好きになった大きな理由の一つ。
彼は、本当に私の事を分かってくれる。
恥ずかしくて言葉にできないことも、代わりに口にして私が悩まなくて済むように。
辛くて言い出せないことも、無理に聞き出さずに寄り添ってくれる。
それは本当に昔から変わっていない。
ネガティブで落ち込みやすい私が、その気遣いの細やかさにどれだけ救われてきたか分からない。
もうこの人以外考えられないと、私が惚れに惚れた最大の要因だった。
「違うよ。戻ってきてくれたんだ。俺はずっと、加奈ちゃんを諦められなかった。別れ話をされたって、戻ってきて欲しかったんだ。俺に落ち度があるなら、また好きになってもらえるように頑張りたかった。他の誰かを好きになったのなら、また好きになってもらえるように……」
「違うの……あの日から、1日だってあなたの事忘れたことなかった。ずっと、あの頃から変わってない。私、貴方が、克明君が、今でも好き……好きじゃなかった瞬間(とき)なんて、一瞬もなかったから……」
嘘だ……本当は違う……。克明君がずっと好きだったのは嘘じゃない。
それでも性奴隷としての日々に追い込まれ、克明君の顔を思い出せなくなる時が、何度もあったのだ。
優しく接してくれるお店の客に、心を委ねたいという誘惑に駆られたことも何度もあった。
だけど、彼を忘れたくなかったのは本当のこと。
心折れて、あの男の玩具として完全に心が壊れてしまった方が楽になれると思った時期もあった。
何度も何度も諦めそうになって、そのたびに彼の顔を思い出して耐えてきた。
「今は何も聞かないから。ゆっくり休んで。気分がスッキリしたら、少しずつで良いから、聞かせて欲しい。無理なら、言わなくて良い。過去はどうでもいい。俺は、加奈ちゃんとのこれからを考えたい」
「うん……ひっぐ……かつ、あきくん……うぇ、うぁあああ……会いたかった……ずっと、会いたかったよぉ……ぁああ……うわぁああん」
思いやりに溢れた言葉を浴びせられ、私の涙腺はとうとう完全に決壊した。
私の涙は涸れることなく溢れ、克明君の胸をぬらし続けた。
私を抱き締めてくれるその温かさが、荒みきっていた精神を癒やしてくれる。
「今は何も聞かないから。今日はゆっくり休んで」
やっぱり克明君はとても優しくて、彼に手を握ってもらった瞬間、私は安らぎに包まれた。
「眠るまで手を握ってるから。安心してお休み」
「ありがとう……大……好き……」
私は、久しぶりに心から安心して眠りについた。
だけど、この呪われた体がそれを許してくれる事はなかったのだ。
◇◇◇
克明君の手のぬくもりを感じながら、安らぎに満ちた気持ちで眠りにつく。
だけど、そんな久方ぶりの安息すら、この身体は許してくれなかった。
『欲しい……』
――ダメ
『欲しい……欲しい……欲しい。克明君が欲しくてたまらない』
――ダメ、ダメだよ。
意識が浮上し、下腹部からせり上がってくる、焼け付くような熱い疼きが私を苛む。
あの男が長年にわたって刻み続けた、性への渇望が身体を煮え立たせる。
堪えきれず、溢れ出す性的な疼きを抑えるために股の間に指を入れる。
そこは節操もなく熱い粘液が溢れ出し、性への渇望をドンドン強くしていった。
「ふ……んぅ、ん…はぁ、ダメ……ダメェ、お願い、鎮まって……ヤダ、やだよ……嫌われたくない。こんなの……」
『なんでためらうの? ずっと求めてきた克明君と、やっと会えたのに』
分かってる。抱かれたい。
すぐにでも克明君に抱いて欲しい。
でも、できない。
『どうして?』
こんな淫乱な自分を受け入れてもらえる自信がない。
怖い……恐ろしくて堪らない。克明君に嫌われ、見捨てられる未来なんて絶対に耐えられない。
『嘘。求めてやまなかったくせに……。やっと欲しかったものが手に入るのに』
分かってる。欲しくてたまらない。克明君のぬくもりがほしい。
だけど、再会していきなり淫らな自分を見られたくない。
『自分は散々チンポ咥え込んできたアバズレのくせに。今更いい子ぶったって意味ないじゃない』
そんな事言われるまでもない。私は、あまりにも汚れ過ぎてしまった。
ダメだダメだと分かっているのに……身体は自然とベッドから起き上がり、床で毛布をかぶっている克明君のもとへ歩み寄っていた。
自分で自分をコントロールできない。
暗闇の中にぼんやりと浮かび上がる彼の唇が、とても愛おしい。
欲しくて欲しくて堪らない。
「ハァ……ハァ……克明、くん……」
「加奈、ちゃん……?」
暗闇の中でうっすらと目を開く彼の顔をのぞき込んだ瞬間、私の理性は決壊してしまった。
嫌だ……嫌われたくない。汚れた自分を知られるのが怖い。
『でも無理でしょ。あの男に刻まれた淫乱の呪いに逆らうなんでできない……。だったら』
そう、だったら……淫らな奉仕を施し続ける娼婦になればいい。
内側の自分と外側の自分が徐々に合致していく。
「ごめんなさい……もう、我慢できないの……」
「え……んぐっ!?」
私は彼の唇にむしゃぶり付いていた。
突然の事に戸惑う克明君を抑え込んで、私は自らの欲望を身体ごとぶつける。
求めてやまなかった感触は、あの頃のまま。
私がずっと欲しかった感触を唇に味わった瞬間、身体の奥から歓喜が溢れ出してきた。
満たされる。これまで幾百の男達に貪られてきた唇。
醜い豚共のペニスを何百と咥え込んできた汚れた唇を押し付けてしまうことに、途轍も無い罪悪感と申し訳なさを感じた。
けど……その全部が吹き飛ぶくらい、満たされた。
彼のすべてが愛おしい。
それでも、私は怖かった。拒絶される未来を恐れて、心が恐怖でいっぱいなのに身体は肉欲を欲してしまう。
解放された私の心は、溜まりに溜まった欲望をコントロール不能の闇に突き落とす。
だけど、彼は受け入れてくれた。
奈落に真っ逆さまに落下する私を、逞しい腕でしっかりと抱きかかえて救い出してくれる。
まだ恐怖はある。汚れた自分を知られたくないのに、肉欲と愛欲の衝動を抑えることができない。
汚い欲望と贖罪の感情が心の中をグチャグチャにしていく。
それでも私の身体を掻き抱いて、彼もまた私を求めてくれて……。
その逞しくて太い腕が背中を締め付け、私の身体は心地よい痛みに満たされる。
もっともっと……折れるくらいに抱き締めて欲しい。
「克明君……好き……あむっ、んちゅ、私、貴方しか、れるっ、ん、考えられない。考えたく、なかった」
合わせる唇の感触一つ一つが全て愛おしい。
これが欲しかった。
ずっとずっと、これを求めてやまなかった。
奪われ、失い、いつもそこにあったものに手が届かなくなったと分かって初めて、その価値に気が付く。
それがやっと戻って、私を抱いてくれる感触の全てが愛しい。
彼もまた、肉欲を貪るような情熱的なキスで返してくれる。
彼と唇が触れ合い、長年募らせてきた愛の感情が溢れ出してくる。
喉から自然と漏れ出す「好き」「愛してる」の言葉。
彼も同じように、私に愛を囁いてくれる。
彼が投げかけてくれる言葉は一回ごとに絶頂してしまいそうになるほど心地良い。
私の口からも自然に同じ言葉が漏れ出し、嬉しさのあまり身体をくねらせた。
彼の手が乳房に触れただけで、私の身体は天にも昇る心地になる。
「もっとぉ……もっと乱暴にッ、痛いくらいこねてッ! 千切れるくらいっ、強く掴んでッ!」
汚れた感触を、彼の手で上書きして欲しい。
もっともっとっ。強く激しい愛撫を望み、彼の腕を掴んで自らの乳房に押し付ける。
力強い愛撫は、一瞬だけ躊躇したあと、私の望みを叶えてくれた。
「気持ち良いんだね。もっとするね」
「はぁ、はぁ、克明、くん……もっとぉ……下も、下も触って……」
「ああ」
激しいキスで流れる唾液で口元をベトベトにしながら、彼の愛撫を求めてかすれる声で懇願する。
顔を寄せて優しく囁いてくれる声が心地良く、私の耳から幸せの振動が入り込んできた。
鼓膜を揺らす低くて優しい音が、私の子宮を甘く疼かせる。
胸から徐々に愛撫が下へと下がり、スウェットの中へと入り込んでくる。
陰毛のなくなってしまった性器を触られることに一瞬だけ躊躇が生まれるが、彼の手指がもたらす快感に、直ぐさまそんな不安は快感で塗り潰される。
「ふあ、ああ、ぁ、ああああ、ぁあ、克明君、来ちゃう、来ちゃうよ……、ぁんんぅ、ぁ、あん、んぁあああああっ!!」
彼に触ってもらった場所の全てが、私の性感を経験したことのない頂(いただき)に押し上げていく。
こんなに簡単にイカされるなんて思わなかった。
今までは、身体は淫らに反応してしまうのに、心が満たされず掻き乱れて壊れていった。
でもこれは全然違う。今までのセックスなんて比じゃないくらい気持ち良い。
女の身体を知り尽くした、自称百戦錬磨のテクニシャンなどとほざく男達とは、比較の対象にすらならない圧倒的な充足感だった。
私を壊し続けた、"あの男"がもたらす快楽とも、まったく異質の充足感。
心と体が同時に満たされて、感じたことのない快感が突き抜けていった。