ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
俺達が再会するまでのプロセス。それはまさしく暗黒の中を必死に掛け回るような忍耐の日々だった。
俺は【志藤克明】
会社員になって数年。仕事には慣れたが、まだまだ半人前の社会人だ。
世間的に一流と呼ばれる大企業に就職した俺は、厳しいながらもやり甲斐のある仕事の毎日に奔走していた。
仕事仕事の毎日であるが、俺はこの充実した日々に満足しながら、しかし心のどこかで物足りなさを感じていた。
満足していると言い聞かせ、満たされない自分を誤魔化していたのだ。
なぜなら、俺には今だ心に残っている恋人が、いなくなってしまった恋人がいるからだ。
【月宮加奈子】
俺の元恋人。いや、俺の中で、まだ彼女は"元"ではなかった。
高校三年生になる春の季節。
クラス委員で一緒だった彼女と、俺は恋人関係を結んだ。
俺達の出会いは高校1年生の頃。通学で使っている電車で同じ車両に乗ることが多かったから、お互いに存在は知っていた。
それから何度もクラス委員で一緒になることから、どちらともなく会話をするようになった。
最初は、必要事項の伝達とか、そう言うのだったと思う。
あまりに何度も一緒になるから、自然とお互いの存在を意識していった。
本好きであまり外向きな性格ではなかったお互いが、同じ趣味のラノベの話で盛り上がったのは、今思えば幸運としか言いようがない。
彼女に会える委員会が楽しみで、進んで誰もやりたがらない仕事を請け負って彼女に会いに行く理由にしていたものだ。
見た目は、正直言って地味な印象だった。
弱い視力を補う厚手の眼鏡に、三つ編みに校則通りの長いスカート丈。
襟元はキッチリとボタンを閉め、着崩しているところを見たことはない。
今時は普通に着こなす方が珍しい人ばかりの中、真面目な彼女はクラス委員として学校生活を無難に過ごしていた。
顔立ちは可愛らしくあるものの、思春期特有のニキビやそばかすがあって、決して美人と呼ばれるタイプではなかった。
それでも、俺は彼女に惚れていた。
俺も偉そうなことを言える見てくれはしていないが、単純な見た目の好みで言えば、彼女は俺のストライクゾーンからは外れていた。
しかし、それ以上に一緒にいて心地良かったのだ。性格のフィーリングが合っていたと言っていい。
俺はといえば、区分としては陰キャの部類に入るだろう。
根暗、とまではいかないが、積極的に友達に絡みに行くわけでもない。
あまり積極的に物事に関わらないようにしていたせいか、自然とクラスで厄介ごとを押し付けられてクラス委員に抜擢され続け、とうとう三年間ずっとクラス委員だったという記録まで樹立した。
まあそのおかげで内申が良くなったのだから、悪い事ではなかった。
彼女も似たような境遇で、そんな共通点も多かった俺達は、次第に語り合う時間が増えていき、そのうちプライベートでも遊びに行くようになった。
人生で最大の勇気を振り絞ってデートに誘った時の、彼女の嬉しそうな顔は今でも覚えている。
図書館、遊園地や動物園、公園や映画。ショッピング。
そういうところにも沢山行ったが、一番しっくり来たのはアニメショップ巡りだった。
推しアニメのグッズを沢山買って、お互いの推しメンを語り合って、笑い合って、共感しあって……。
いつしか、どちらからともなく寄り添い合って。
俺から好きだと告白した。
彼女は応えてくれた。小さくはにかんだ笑顔で。
『私なんかで、本当に良いの?』
『月宮さんじゃないとイヤだ』
そういう会話があって、彼女は本当に嬉しそうにOKしてくれた。
彼女の笑う顔が好きだった。眼鏡の奥に見える、綺麗な瞳が大好きだったんだ。
いつも一緒に通っている筈の通学路が違って見えて、人生の全部がバラ色に見えた。
交際を始めて、一週間経った頃に初めて手を繋いだ。
1ヶ月後に周りにバレて冷やかされて……、馬鹿にされるのがイヤで否定せずに堂々としていたら、いつしか公認カップルと呼ばれるようになって、周りからは祝福されるようになった。
言い方は悪いが、ヒョロガリと地味な眼鏡ッ子というあまり容姿に優れない組み合わせだったので、周りから嫉妬を受けなかったのも、祝福される理由だった。
それでも付き合いはプラトニックそのもので、3ヶ月目になってようやく、お互いを下の名前で呼び合えるようになり、半年後の公園デートで、初めてキスをしたくらいにゆっくりと進展していった……。
一つ悔やまれることがあるとすれば、俺の学力が足りなくて同じ大学に合格できなかったことだ。
試験当日に体調を崩してしまい、点数が一歩及ばなかった。
経済的事情から浪人するわけにはいかなかったので、涙を飲んで違う大学を選んだ。
加奈ちゃんも加奈ちゃんで学費の問題もあって俺の第2志望に行くことは叶わなかったのだ。
受験も終わり、もうすぐ大学生活が始まろうという春休み、新生活に向けて引っ越したばかりのアパートで、初めての夜を迎えた。
その時の俺ってば、死ぬほど緊張して入り口すら分からない始末だった。
それまで読んできたハウツー本の内容なんて全部吹っ飛んでいた。
すっかり舞い上がってパニックになり、前戯の仕方も碌に分からず焦りは募るばかりだった。
『多分、ここだから……』
そう言って、彼女が優しく導いてくれた。
やっと挿入しようかという直前、その優しさの導きをしてくれた彼女の指先がペニスに触れた瞬間……俺はみっともなく果ててしまい、消えたくなるほど落ち込んだ。
そんな情けない俺を彼女は励ましてくれた。
『大丈夫だよ克明君……私達、初めて同士なんだから、これから何度でも挑戦しようよ……』
『うん……ありがとう、加奈ちゃん』
めげずにすぐ再挑戦。彼女の処女膜をギリギリで貫通することに成功した。
コンドームはしていたのに、それでも一分持たなくて……俺は再び落ち込んだが、それでも彼女は優しく抱き締めてくれた。
とても満たされた、幸福に溢れた笑顔で『幸せだよ』と言ってくれた。
あの時彼女が不甲斐ない俺をなじっていたら、立ち直れなかったかもしれない。
それから、俺達はゆっくりと関係を築き上げていった。
大学生活が始まって、二人で過ごす時間は確かに少なくなった。
それでも日曜日には必ず会いに行っていたし、デートも重ねた。
時々だがセックスもしたし、段々と彼女も気持ちよくなってくれて、多分10回目くらいの時に初めて絶頂させることができた。
ファーストキスですら半年かかった俺達は、お互い童貞と処女で、セックスのイロハも碌に分かってない。
お互い歩み寄りながら少しずつ愛を深めていった。
俺も彼女も未経験。
むしろ、分からないし、経験もないのに、彼女の方が俺を導いてくれようとしてくれた分だけ、大人だったように思う。
そんな彼女に劣等感を抱きそうにもなったが、その優しさと愛情が伝わって、それに応えたいと必死になった。
だから少しずつ少しずつ……。
軽いペッティングや長いキスなんかで気分を盛り上げたり、お互い想像力だけは豊かだっただけに色んなことを試しながら、二人で歩んできた。
その頃から、彼女は眼鏡をコンタクトに変え、明るい色の服を着るようになり、三つ編みだった髪をストレートにして、美容院に行くようになった。
彼女に似合う服を買いに行って試着ファッションショーをしたり。化粧やスキンケアも頑張るようになり、徐々に染みやそばかすも薄くなっていった。
どんどん綺麗になっていく彼女が、とても愛しくて。
バイトで頑張って貯めた金で、初めて指輪をプレゼントした時は、感激で涙を流してくれたりもした。
指輪にしては安物の、ほんの数万円の代物だったが、彼女は宝物だと言って大事にしてくれた。
そんな幸せな日々が、ずっと続くと思っていた。
◇◇◇
大学生活にも慣れ、二年生が始まったばかりで、間もなくゴールデンウィークに入ろうとしていた頃だった。
彼女から突然メールが来て、別れて欲しいと言われた。
【他に好きな人ができたから別れてほしい】
その一文だけが添えられて。
俺は、顔も知らない誰かに大切な人を寝取られてしまった。
予兆はなかった。当然納得など出来る筈もない。
俺が女の子の変化に気付くことすらできない大マヌケ野郎だという可能性は否定できないが、それでもなんの予兆もなかったのだ。
すぐに彼女に会いに行くも、既にアパートを引き払った後だった。
何かあったに違いない。
絶対にあり得ない。当時の俺はそう思った。
方々を探し回り、彼女の実家にも行ってみた。
だが、そこで予想外の事が起こっていた。
彼女の両親は、俺達が親密になる前に亡くなっていたのだ。
思い返してみれば、彼女は自分の実家に招待することをずっと躱していた。
後見人となった親戚とは折り合いが悪く、そのことをずっと俺には黙っていたのだ。
俺は彼女の事を何も知らなかった。
大学に入って一人暮らしをするようになってからは、ほとんど連絡も取らなくなっており、今どこにいるかも分からないし興味もないという。
仮にも血縁者に対してここまで冷酷になれる人間がいるのかと激昂したが、とりつく島もなく諦めざるを得なかった。
八方ふさがりだった。同じ大学に行けなかったことを何度も悔やんだ。
探偵などに依頼することも考えたが、そんなお金もなく、自力で探し続けるしかなかった。
俺は加奈ちゃんの通っている大学に赴き、なんとか知り合いを探すことに成功した。
高校の時の同級生が加奈ちゃんと同じ大学に通っていたのだ。
そんなに話したことがある間柄ではなかったが、頼み込んで彼女がどこにいるか調べてもらった。
しかし、彼女は既に中退した後だった。
どう考えても普通ではない。確実に何かあったに違いなかった。
だが、八方手を尽くして探しても、彼女は見つからなかった。
警察に相談するも、単なる別れ話だろうと相手にしてもらえなかった。
数ヶ月必死にバイトして、ようやく探偵に依頼できるだけのお金が貯まり調査を依頼した。
それでも、彼女は見つからなかった。
何が原因なのかはさっぱり分からないが、彼女が俺の前からいなくなったのは事実だった。
諦めずに探し続けるも、俺の心は段々と弱っていく。
やがて時間が経つにつれ、やはり嫌われてしまったからなのだと思い始めた。
少し前まで陰キャ童貞だった俺より、格好いい男に惚れ込んだのではないか。そんな思いに駆られたのだ。
その頃の加奈ちゃんは、以前と比べて本当に綺麗になっていた。
正直、大学で彼女を狙っている男がどれだけいるのか、毎日毎日気が気でない思いでいっぱいだったのだ。
やがて課題の忙しさや就職活動が始まり、バイトと大学生活の往復で忙殺された俺は、気落ちしてしまう自分を誤魔化すように、成績と就活スキルを身につけていった。
フラれたのは陰キャで弱虫だったからに違いない。
そう思ってジッとしているのが耐えられなかったので、有名なボクシングジムにも通い、とにかくめちゃくちゃに身体を鍛えまくった。
元々運動は苦手だったが、彼女と再会したときに、情けないままの自分でいるのはイヤだった。
ガリガリだったあばらボディはバキバキの逆三角形に成長し、陰キャだった自分を超えるために積極的にスパーリングをしていたらアマチュア大会で良い線いけるほどになった。
もしもよりを戻せた時、ヒョロガリ相手ではまたフラれてしまうような恐怖も感じていた。
勉強して、バイトして、貯めたお金で別の探偵に依頼して。自分の足で探し回りながら身体を鍛えて……。
卒業までの期間、そんなことを繰り返していた。
同じジムに通っている先輩の勧めで今の企業を目指し、世間で一流と呼ばれる会社に就職することもできた。
惜しむらくは、身体を鍛えたら男としての機能も上がるかと思われた期待は裏切られ、かねてからのコンプレックスだったペニスの大きさは変わらないままだったことだろうか。
俺は正直、セックスに自信はない。
男性器は日本人平均より短く、加奈ちゃん以外の女性など考えられなかったので、経験も積めずテクニックも自信がなかった。
大きくするために本当に色々なことを試した。
サプリも色々手を出したし、ペニスを成長させる器具なんかも買ってきたり。
エビデンスがこれでもかと書かれていても実際にはそんな効果は出ず、お金だけが消費されていった。
手術という手段も考えはしたものの、加奈ちゃんを探し出す探偵の費用を優先していたので、そこまで踏み出す勇気も費用の余裕も持てなかった。
もちろんそれにかまけることなく、ハウツー本などで勉強したりもした。とはいえ、風俗には行きたくない。
別に風俗やそこで働いている人達を否定する気は無い。
だが、俺がそこに溺れてしまったら、俺自身が加奈ちゃんを裏切ってしまうような気がしたのだ。
だからテクニックを磨こうにも試す機会などありはしなかった。
何故俺はそんなにセックスのイロハに躍起になったのか。
正直今となっては思考が暴走していたとしか思えないが、もしかしたら本当に寝取られたんじゃないかと、不安になったりもしたからだ。
俺よりも陰茎がデカくて、テクニックが極上のイケメンに寝取られたんじゃないか。
連絡するのもイヤになるほど、その男に夢中になっているのではないか。
陰キャ童貞だった俺なんかより、年上で経験豊富な男に堕とされてしまったんじゃないか。
そんな阿呆な妄想で落ち込んだりもした。もしも本当にそんな事態になっていたときの為に、身も心も、もっともっと、男としての格を上げておかなければッ……と。
彼女のメールをそのまま受け取るなら、まさしく寝取られていることになる。
セックステクニックか。服のセンスか。趣味か。甲斐性か。
あるいは、目に見えない男としての格の低さか……。
彼女が俺のどこに不満を抱いたのか。
そう思うと居ても立ってもいられなかった。
とにかく俺は自分を鍛えて鍛えて鍛えまくった。
真実は分からない。結局確かめる機会もなく時間は過ぎ、俺は社会人になった。
それから更に数年。
何度か探偵に再依頼するものの、やはり見つかることはなく、いつしか彼女を探すことにも諦めが生じかけていた。
現実的に考えて、俺は捨てられてしまったのだろう。
そんな考えをするようになっていたのだ。
その恋人が今、目の前にいる。
消え入るような声で紡ぎ出す彼女の願いを聞き入れない理由など、俺の中には一ミリも存在しなかった。
「克明君……もう一度、彼女にしてくれません……か……?」
顔をグチャグチャに泣きはらして、傘も差さずにずぶ濡れの姿は居た堪れない。
その縋るような壊れた笑顔を見て、のっぴきならない事情があることは容易に想像できた。
その訴えを俺は即座に受け入れた。