※この作品はR-18です。

ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話   作:かくろう

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◇頼もしい先輩達◇

 先輩はすぐに電話に出てくれた。

 事情を話すと一も二もなく了承してくれ、俺達は真っ直ぐ井上邸に向かう事にした。

 先輩の自宅は俺のアパートから会社方面に向かって走った先にある。

 丁度今度引っ越す事になるマンションの近くに位置する場所だった。

 

 朝の出勤前だったこともあり、家まで来て構わないと言ってくれた。

 

「いらっしゃい。待ってたよ」

「突然押しかけてすみません先輩。助かります」

「気にするな。そろそろ連絡しようと思ってた所だ」

 

 先輩は快く俺達を出迎えてくれた。会社近くの住宅街にある一戸建ての屋敷は、井上邸と称してもまったく大袈裟ではないくらい大きくて広い。

 

「は、初めまして」

「君が月宮さんだね。ようこそ。井上祐太朗です。志藤の会社の上司だ。まずは志藤との再会おめでとう。どうぞ入ってくれ」

「あ、ありがとうございます。お邪魔します……」

 

 緊張した様子の加奈ちゃんの手を取って井上家の敷居をまたぐ。

 やはりまだ俺以外の男性がいる空間に足を踏み入れる事にはかなり緊張が伴うらしい。

 

「大丈夫。先輩を信じる俺を信じてくれ」

「う、うん……分かってる」

 

 俺達の会話が聞こえたのか先輩は加奈ちゃんに微笑んでこういった。

 

「そんなに緊張しなくていい。奥に嫁さん達がいるから。志藤とは5年ぶりだそうだね。詳しい事情は聞いていないが男性と話すのが苦手なのは知ってるから安心してくれ」

「は、はい。ご迷惑を掛けてすみません」

「迷惑なんかじゃないさ。さ、こっちだ」

 

 リビングの奥に進むとソファに座っていた二人の美女が迎えてくれた。

 

「あ、志藤君。いらっしゃい」

「待ってたよー。初めまして~、君が加奈ちゃんだね」

「あ、は、はい。初めまして」

 

 出迎えた美女は二人。一人は先輩の奥さんで同じ会社の上司である香澄さん。

 もう一人は会社近くにあるケーキ屋さんの店長で綾菜さんという人だ。

 

 お二人と初めて出会ったのはもう2年ほど前になるか。オープンしたばかりのケーキ屋さんが長蛇の列を作っており、そこでちょっとしたトラブルが起こったのを助けたのがきっかけだ。

 

 香澄さんが井上先輩の奥さんだと知ったときは驚いたな。しかしそれ以上に驚いたのが綾菜さんの立場だ。

 

 話すと長くなるので今日は省くが、実はこの人、井上先輩奥さん公認の愛人らしい。

 初めはビックリしたが仲睦まじく暮らす三人はどちらも本当の夫婦のようである。

 

「実は今日夫婦の記念日でな。みんな揃って有休を取っていた所なんだ」

「そ、そうだったんですか。そんな日にお邪魔しちゃって申し訳ないです」

 

「全然気にしなくていいよー!」

 

 綾菜さんは笑顔で手を振りながら加奈ちゃんのところにやってきた。

 

「志藤君、男同士で話すことがあるんじゃない? 彼女さんはこっちで預かるね」

「香澄先輩、よろしいんですか?」

 

「うん。大丈夫」

「加奈子さん初めまして。井上祐太朗の妻で香澄といいます」

「私は綾菜っていうの。志藤君は男同士で話があるから私達とお話しましょ」

 

「克明君……」

「大丈夫。二人とも凄く良い人だよ」

「うん。行ってくるね」

 

 加奈ちゃんは奥さん二人に連れられて奥の部屋へと消えていった。

 どうやら子ども達がそっちにいるらしい。奥の部屋から姦しくて甲高い声が幾つも聞こえてきた。

 俺は井上先輩と共にダイニングのカウンターに案内された。

 

「さて志藤。詳しい話を聞かせてくれるか」

「はい」

 

 俺は先輩に加奈ちゃんのこれまでの経緯を話して聞かせた。

 これはあらかじめ加奈ちゃんから先輩に伝えていいことは許可をもらっている。

 

 俺としても加奈ちゃんを守り切る覚悟はあれど、それを自分一人で成し遂げようと自惚れるつもりはない。

 

 何しろ相手の規模がデカ過ぎる。ヤクザやチンピラ相手のみならず、公的な権力を飲み込むくらいのデカい組織の幹部達が絡んできてしまう可能性もある。

 

 そんな奴らが相手では蹂躙されるのがオチだ。

 最悪俺は殺されて、加奈ちゃんはもっと酷い目にあう可能性すらある。

 

 二人一緒に死ねるならまだマシと言えよう。そんな甘い奴らであるはずがないのだ。

 危機感を募らせなければ。俺如きができる事なんてたかが知れている。

 

 加奈ちゃんを完全に守り切るだけじゃ足りない。将来を含めて降りかかる危険の全てを排除するにはどうしたらいいかを考え続けなければならない。

 

 引っ越しをしたからって安全になる保証も存在しない。危険は常に存在している。

 

「なるほど。拉致監禁、レイプ、それに風俗か……。想像を絶する過酷な年月だったんだな。だが、今日まで信じてきてよかったな。言っただろう? 加奈ちゃんとやらはきっとお前を裏切ってはいないと」

 

 かつて、彼は俺に言ってくれたのだ。

 

『その子はきっとお前を見限ってなどいない』

『退(の)っ引(ぴ)きならない事情があった筈だ』

『だからいつでも帰ってこられるように準備しておけ』……と。

 

 そして、『その時に以前より遙かに成長したお前を見せてやれ』『だから自分を高め続けるんだ』

 そう言って俺を励まし続けてくれたのだ。

 

 まるで未来を見通していたかのように、彼は確信深い目で俺に諭し続けた。

 だからこそ、自分に自信の無かったところを鍛えこんできた。

 

「ええ、本当にそのとおりでした。先輩はどうしてそこまで確信を持って言い切れたんですか? 俺でさえ自信なかったのに」

「別に大した理由ではない。俺は月宮さんを知らなかったし根拠があるわけじゃない。ただ疑って傷付くより、信じ抜き、道を貫いて傷付くほうが良い。俺はそう思う。それだけだ」

「熱のある表現ですね。でも、確かにそのとおりだと思います」

 

 以前から思っていた。

 この人は、なんだか自分によく似ている気がする。

 考え方というか、心の根っこの部分の気質がだ。

 

 俺はこんなに男気溢れる考え方はできないが、それでもやはり、どこか似ている。

 シンパシーを感じるのだ。

 

「全ての物事には原因がある。人の心も移ろいゆく無常なものだ。相思相愛で愛し合った者達も、時間の経過と共に生じるすれ違いで破局を迎えることだってある世の中だ」

 

 それは確かにそのとおりだ。俺だって部長の叱咤激励がなかったら、加奈ちゃんのことを諦めて新しい恋に妥協してしまったかもしれない。

 

「だけど、自分がブレないこと。ここだけは譲ってはいけない。月宮さんが仮にお前を見限っていたとしても、お前が本当に彼女を愛しているからこそ、取り返そうと努力を続けてきたはずだ」

「勿論です。俺以上に彼女を幸せにできる男はいないと、今ならハッキリ言えます」

「良い答えだ。俺も嫁さんと似たようなことを経験してな。高校時代の失敗を繰り返すまいと躍起になったものだよ」

 

 先輩の奥さんである香澄さん。同じ会社内の海外事業部の部長さんである。

 井上先輩とは同期入社であり、大学時代から交際を続け、就職後しばらくしてからめでたくゴールイン。

 

 先日産休から復帰したばかりで、子供の写真を嬉しそうに見せてくれた彼の緩んだ顔は忘れられない。

 確か中学の同級生で大学で再会した仲だと聞いている。

 

 そして、公認愛人の綾菜さん。井上部長の初カノらしい。

 かなりの紆余曲折があって今に至ると聞いているが、その経緯は今聞いても信じられない出来事の連続である。

 

 実際に奥さん二人と共に仲睦まじく暮らしている様子を見なければとても信じられなかっただろう。

 

 世の中には色んな出会いがある。

 付き合うきっかけというのも多種多様であり、千差万別だ。

 

 世の中にそう多くないであろうタイプの交際をしていた部長と奥さんは、それはそれは社内でも有名なおしどり夫婦である。

 

 そして綾菜さんの運営するケーキ屋さんは、俺の勤めている会社の近くにあって人気のスイーツ店として連日人が押しかけている。

 

「まあともかくだ。恐らくその非合法組織の奴ら、これから何かしらアクションを起こしてくる可能性もあるだろう。あまり外に連れ回さない方が良いかもしれないな。それだけの稼ぎ頭を簡単に諦めるとは思えない」

「そうなんです。加奈ちゃんから詳しい事情を聞いて、直ぐにでも行動を起こすべきだったかもしれません。色々と優先事項をくちゃくちゃ考えてしまって後回しになってしまいました」

「あまり自分を責めるな。自分が関わった事の無い世界の住人の行動を想定しろって方が難しい。その様子ではここに来るのも大変だったろう」

 

「はい。俺を信じてくれてようやくと言った感じです。出かけるのにもかなり勇気が必要で、一時も側を離れる訳にはいきません」

「アパートの前に怪しい男達が張っていたって話しだったな。こちらには気付かれなかったか?」

「追ってくる様子はありませんでした。風貌からしてチンピラという感じで、ヤクザ子飼いの追っ手かもしれません。もっと早く避難するべきでした。認識が甘すぎました」

「事情が事情だけにそれを言っても仕方ないさ。月宮さんの心情を考えれば放置して良かったとは思えない」

 

 一瞬しか見えなかったがまともそうには見えなかった。

 金髪で顔付きが醜い風貌の男達。

 

 人を見てくれで判断はしない主義ではあるけれど、あの風貌にお近づきになりたいと考える人種は多分希少だろう。

 

 見た目は中身の一番外側なんて言い方をした偉人もいた。

 それはともかく、俺達はまず敵の実情を調べることを最優先に考えることにした。

 

「まずはそいつらの様子を見に行こう。俺の車で近くまで行って歩いて近づけば気取られにくいはずだ」

「警察は……当てにはならないですよね」

「事件になってない以上は難しいだろう。よくてパトロールの強化くらいだ」

「ですよね」

 

「これは俺達一般人がなんとかなるレベルの話じゃない。ヤクザ相手に自分達でなんとかしようなんて考えない方がいいだろう」

「では様子を見に行くのは……」

 

「少なくとも、トラブルを持ち込もうとしている相手の顔くらいは把握しておかないとな。事件が起こらないと警察は頼れない。いや、恐らくこの件に関しては警察も当てにならないと思った方が良い」

 

「やはりそうですか。法の外にいる組織が関わってる……だから警察もその一部ってことに?」

「そうだ。月宮加奈子を初めとした女達を食い物にしてきた社会的権力者。その中には当然警察組織の連中もいただろう……それどころか」

「政治家……官僚も……」

 

「そう。法を作る側……もっと言うなら国民を守るべき側の人間がこぞって月宮さんを食い物にする側だったんだ。警察なんか当てになるはずがない」

「そんな……じゃあどうやって加奈ちゃんを守ったらいいんだ。命を張ったくらいじゃ全然足りないじゃないか。そんな奴ら相手じゃ弁護士だって頼りになるかどうか」

 

「諦めるか?」

「いいえ。どんなことしたって加奈ちゃんを守ります。5年も待ったんだ。今更デカい組織が相手だろうと引き下がるなんて御免被る」

「さすが志藤だな。5年前のヒョロガリとは大違いだ」

「先輩……」

 

「とにかく出かけるぞ。まだいるかどうかは分からんが、少なくとも小規模の追っ手くらいは振り切らないとな」

「そうですね。とにかく動かないと……」

 

 とにかく俺は相手の規模を図る必要を考えてアパートに戻ることにした。

 

「加奈ちゃん。先輩とアパートの様子をみてくる」

「うん、気を付けてね。絶対無理はしないで」

「分かってる。香澄先輩、綾菜さん、加奈ちゃんをお願いします」

「OKOK。しっかりやってきなよ。こっちはもう仲良しだからさ」

 

 綾菜さんは快活な笑顔で加奈ちゃんに寄り添ってくれた。

 少し苦笑しているように見える加奈ちゃんだが、俺にはその中に確かな安心感を得ているのが分かった。

 

「分かりました。よろしくお願いします」

 

 加奈ちゃんをお二人に託し、先輩と共にアパートへ偵察に向かった。

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