ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
スポンジで泡立てた石けんが背中を洗浄してくれる。
加奈ちゃんの華奢な手が背中を上下し、心地良い摩擦を与えてくれた。
本当はおっぱいで洗ってくれる、なんて言ってくれたが、それをしてもらうとまた始めてしまいそうなのでまた今度のお楽しみとした。
「んしょ、んしょ……気になるところある?」
「うん、首元もお願いできる? ワイシャツの汗が結構溜まるんだよね」
「うん、スンスン……ホントだね。汗の匂いがする」
「そんなところクサいでしょ加奈ちゃん」
「だって、お仕事で頑張った汗だもん。良い匂いに決まってるよ……よいしょ」
首元に走るスポンジのこそばゆさに心地よさを覚えつつ、疲れた身体が癒やされていく。
脇の下、首元、胸、お腹、下腹部と……。
全身を泡で洗浄されて一日の汚れは綺麗になった。
シャワーで流した身体を湯船に浸からせ、オフィスワークで固まった筋肉の凝りをほぐす。
「克明君、後ろ向いてくれる?」
「うん? こうかな」
「うん、よいしょ」
何をするかと思えば、肩に温かな蒸しタオルが乗せられ、細い指が肩の筋肉を押し始める。
「おお……気持ち良いな。凝りがほぐれていくのが分かるよ」
「んぅ、ん、凄いね、逞しい肩……頼もしいな。私、筋肉フェチになりそうだよ」
「それは鍛え甲斐があるね」
「通ってるのはボクシングジムだっけ?」
「うん。でも普通のフィットネスクラブも併設してるから、今度一緒にいこうか」
「うん、お願いしようかな。一人だと怖いけど、ずっとお家にいても太っちゃうから」
「ムチムチの加奈ちゃんも可愛いと思うけど」
「お、女のプライドですぅ。克明くんにみっともなくたるんだお腹なんて見られたくないもんっ」
「ははは。じゃあ俺も同じだ。加奈ちゃんには筋肉フェチになってもらおうかな」
そんな話をして、今度一緒に通っているジムに通ってみようということになった。
幸いにしてあそこは会社の近くなので外に出かけるのは一定のリスクがあるが、ずっと家の中に籠もっていても加奈ちゃんのストレスが溜まってしまうだろう。
◇◇◇
加奈ちゃんが夕食の準備をしてくれている間、部長から渡された名刺の相手に連絡をしてみることにした。
いきなり電話をしてしまっても大丈夫だろうかとも思うが、社長からの紹介だしあまり長い事期間を空けるのは却って失礼だろう。
っと、待てよ。相手の事を何も知らずにいきなり電話するのは失礼だ。下調べをしよう。
先入観を持たない為にあまり深掘りしない方がいいかもしれないとも思うが、最低限の知識くらいは持っておくべきだ。
パソコンを立ち上げてワード検索をかけてみる。珍しい名前だしすぐ見つかるだろうと思ったがゲームの攻略サイトが先に出てきてしまった。
次に代表の瓦ノ丸さんの名前を足してみる。これもかなり希有な名前だ。少なくとも俺の知っている中にこれだけパンチの効いた名前を持った人物は存在しない。
「あった……。え、これは……」
そこに出てきた名前を見て固まった。予想外であり、俺達の関係においては関連性の高い産業の大手のようだ。
「社長がなんでこんな人を紹介するんだ……?」
真意は分からない。これを鵜呑みにして信じていいものだろうか非常に悩ましいが、井上先輩と里中社長は年の離れた盟友だと聞いているし、俺は先輩を信じたい。
スマホを取り出し名刺の番号をタップしていく。初めての人に電話するのって社会人何年目になっても緊張するな。
陰キャの悲しさか。しかも相手は社長の知り合い。代表と書いてあるから会社のトップって事だろうし失礼な発言をしてしまわないかドキドキしてしまう。
しばらくのコール音の後、透き通るように静かな女性の声が聞こえていた。
『はい』
「突然の連絡失礼致します。わたくし、水無月コーポレーション代表、里中源治よりご紹介いただきました志藤と申します。瓦ノ丸様の連絡先でいらっしゃいますでしょうか」
『はい、志藤克明さんですね。ヘブンズ・ヴァルキリーグループ代表、瓦ノ丸冴子と申します。ご連絡をお待ちしておりました』
「ありがとうございます。それで、大変失礼な事で恐縮なのですが、社長の里中より連絡をするよう仰せつかっているのですが、その理由については教えてもらえませんでした。ただ一度連絡をせよ、と」
『はい。理由については私の方から伏せて欲しいと里中社長にお願いしておいたのです』
「ということは、瓦ノ丸さんが私に連絡を取りたかったという事でしょうか」
『はい、その通りです』
「あなたがどのような目的で私に連絡を取ろうとしたのか、教えて頂けますでしょうか」
『実は、そのことについて直接お目に掛かってお伝えしたいと考えております。無論、無条件で私を信用することはできないのは分かっております。ですが、決して志藤さん、いえ、志藤さん達に敵対する意思はない事はお伝えしておきます』
彼女は加奈ちゃんの事も把握している。流れ的に当然ではあるものの、やはり不安は募る。
だが向こうはそれを見透かしたように提案をしてきた。
『警戒なさるのも無理はないと思います。私も不躾すぎるお願いとは存じておりますが、是非とも直接志藤さん、それに月宮さんに会ってみたいのです』
瓦ノ丸さんの立場を知って、加奈ちゃんと会いたいという言葉に一層警戒心が強くなる。
だが、それでも彼女に会うことには何か意味があるように思えてならない。
このまま無視しても現状は何も変わらない。であるなら、それが何かのきっかけになるかもしれない。
「分かりました。一度検討してみます。しかし1つだけ教えてください。
そう、ヘブンズ・ヴァルキリーとは業界最大手の風俗企業グループの名前だった。
ホームページには顔写真こそ載っていなかったが、相当にデカい企業であることは調べるほどに分かった。
『それがお二人に対する誠意だと思ったからです。後から知れば私を信用して頂けないと思いましたので』
「……なるほど。分かりました。ではこちらも条件があります。まずは私一人で。あなたを信用できると判断してから彼女を連れて行くか検討します」
『はい、それで構いません。場所はそちらで指定してくださって大丈夫です』
俺は彼女にアポイントを取り、近くのファミレスを指定することにした。
「克明君、ご飯できたよ」
「ああ、今行く」
そこで加奈ちゃんから声がかかり、気分を切り替えて食事をとることにした。
夕食の手こねハンバーグを和風おろしソースで堪能し、綾菜さんから頂いたケーキを堪能しながら今日の仕事の疲れを完全に癒やして夜のまったりタイムを楽しんでいた。
「んん~♪ 綾菜さんのケーキって美味しいね」
「ああ。あの辺りじゃ行列に並ばないと中々買えないんだ。綾菜さんはいつも裏口から渡してくれるんだよ」
「すごいね。口に入れるだけで幸せになっちゃう♪」
本当に美味しそうに食べる加奈ちゃんの笑顔に癒やされつつ、紅茶を口にしてリラックスをする。
「夕食後のまどろみって嫌いだったけど、加奈ちゃんと二人だと幸せが溢れてきていいなぁ」
「嫌い、って?」
「うん……俺はこのまま眠っても良いのか。加奈ちゃんを探さず眠りに時間を割いても良いのか、ってね」
「そっか……」
「ああ。焦っても見つかるわけじゃない。でもメシを食ったり、寝たり……そういうことしてる暇があったら探したい。でも見つからない。ジレンマばっかりだった」
「うん」
「あの別れのメール、俺は信じてなかったけど、やっぱり自信が無くて、もう俺より好きな奴と楽しくやってるんじゃないか。そんな思いが頭をよぎったりして……もやもやしてばっかりだった……っと、悪い。暗い話しちゃった」
「ううん。凄く、嬉しいよ……私のこと忘れないでいてくれたこと……嬉しい」
二人の身体は自然と寄り添いあい……ゆっくりと口づけを交わす。
それは性欲とは違う、感情の確かめ合いだ。
気持ちの確かめ合いに何度も口づけを交わし、俺は先ほどの瓦ノ丸さんの事を伝える事にした。
「加奈ちゃん、1つ報告しておかないといけない事があるんだ」
「ん、なに?」
「ヘブンズ・ヴァルキリーグループって知ってる?」
ビクリッ、と加奈ちゃんの体が震えたのが分かる。握った手が汗ばんで強張り、俺は安心してもらおうと抱き締めた。
「知ってるんだね?」
「私、そこで働いてた……。あの男が傘下にしてたグループだよ」
「そうか。今は瓦ノ丸冴子さんという人が代表を務めてるらしい」
「瓦ノ丸冴子さん。直接会ったことはないけど、名前は知ってる。あの男の部下だった人」
「実は社長からその人を紹介されて、さっき電話で話したんだ」
「え、そ、そうなの」
「ああ。それで俺達に直接会いたいって言ってきた」
「そ、そうなんだ。どうするの?」
「社長から紹介された以上、何か意味があると思う」
俺は社長から瓦ノ丸さんを紹介された経緯を話して聞かせた。恐らくは俺達の事情を聞いての事なので、この流れも何か意味があるに違いない。
「怖いよね。まだ信用できる人かどうか分からないから、まずは俺が会ってこようと思うんだ。もちろん加奈ちゃんが嫌ならこのままお断りする道もある。本人もこちらの意思を尊重してくれるそうだ」
「……」
加奈ちゃんは何かを考え込んでいた。名前だけは知っているという彼女に対して何か思うところがあるのだろう。
だが、傘下の企業の代表を任されていると言うことは子飼いの人間である可能性も捨てきれない。
むしろそっちの可能性の方が高いだろう。
「たぶん、瓦ノ丸さんはあの男から解放された人だと思う」
「じゃあ、少なくとも敵じゃないと?」
「うん。完全に、とは言えないけど……。私が知ってる通りの人なら、私を助けてくれた人が尊敬してた優しい人だと思う。鳥籠の女性達の間で噂になってたから」
「そうか。分かった、まずは俺が会いに行ってくる」
「ううん、私も行く」
「でも加奈ちゃん」
「大丈夫。この人は信用できると思う……。一応、根拠みたいなものもあって」
加奈ちゃんの言う根拠というのは、鳥籠の中で加奈ちゃんの身を案じてくれた女性が、もっとも信用していた人物が瓦ノ丸さんだったらしい。
以前に言っていた組織の混乱の際に加奈ちゃんを逃がしてくれた女性の事だろう。
「もしかしたら、ルナをスカウトしたいって可能性もゼロじゃない。でも、鳥籠の女性達の気持ちを理解しているはずの人だから」
「理解してるっていうのは、なんで?」
「多分……多分だけど、その人も同じ鳥籠に居たことがあると思うんだ。名前を聞いたことがあるのは、そのおかげ」
「分かった。加奈ちゃんが決めたのなら、そうしよう。何があっても守るから」
「うん、ありがとう」
正直どちらが正解なのか迷いどころではある。
だが引きこもってばかりでは話にならない。
◇◇◇
俺は一応連絡した人物が風俗産業の人であるという事と、二人で会いに行く決断をしたことを井上先輩に報告した。
『そうか。社長の紹介だから何か意味があるだろうとは思っていたが、予想外の人物だったな。確かにこのまま閉じこもっていても状況は変わらない。だがな志藤。月宮さんを外に出すリスクというのもしっかりと考えておかないといけないぞ』
「ええ。分かってます。公共の場なので向こうも手を出しにくいだろうし、追跡対策で変装していこうとも話しています」
『なるほど。どこまで有効かは分からないが、無対策よりはいいか。だがファミレスはマズいな。周りから見えてしまってはせっかく引っ越した意味がなくなってしまう。知り合いの個室付きレストランを紹介してやろう。そっちを使え。駐車場が地下にあるから人目に付きにくいはずだ』
「分かりました、ありがとうございます」
『敵か味方か判別の着きにくい所ではあるが、わざわざ自分の正体を明かしてお前の方に接触してきたあたり誠意を感じる。だが安易な判断はできないから警戒は怠るなよ』
「分かってます」
あの人が敵か味方か、今のところは分からない。しかし事情を知っているであろう社長からわざわざ紹介された事には何か意味があると考え、二人で相談して会いに行くことに決めた。
加奈ちゃん的にもまったく無関係の人物ではない人なだけに、慎重になりすぎて閉じこもっても意味が無いという考えもある。
ともかく、しっかりと変装した上で人目に付かないレストランを手配することで対策を講じることとなった。