ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
『いらっしゃいませ~♪』
自動音声がセンサーに反応して鳴り響く。
仕事を終え、俺は約束通りにその足でシルキィ・ミルクへと向かった。
里中社長は本当に温かい人だった。俺と加奈ちゃんのために必要なバックアップは全てやってくれると言ってくれて、俺は早速腕利きの医者の紹介を頼んだ。
すると篠宮家が所有している病院を紹介してくれることになり、今度早速加奈ちゃんを連れて治療しにいくことが決定したのである。
その間は激しいセックスは控えなければならないが、トラウマのフラッシュバックがある以上強く我慢させるのは得策ではない。
程良く刺激を与えて癒やしを与えなければ加奈ちゃんが壊れてしまうからだ。
「いらっしゃい、待ってたわよ」
「お待ちしてました」
ミルク店長の声に続いて聞こえてきたのは、妙に色っぽい声をした女性だった。
「!? え、さ、冴子さんッ」
その人物を見て俺は面食らう。
アダルトショップという環境には妙に似つかわしくない真っ赤なスリットドレスを着た絶世の美女だったからだ。
目鼻立ちは異常なまでに整っており、しっかりとした化粧によるものかは分からないが、口元にほくろのあるミステリアスな空気を持ったとんでもない美人。
鋭くつり上がった切れ長の目は、一見穏やかだが凄まじい人生経験の凄味を感じる。
つい先日会食をしたこの界隈の夜産業を牛耳っている御仁がそこにいた。
「どうしてここに?」
「たまに息抜きで弟の代わりに店番をしているんです。今日は志藤さんにお渡ししたい物があって」
「渡したいものですか。さっきのミルク店長の電話はそれだったんですね」
しかし、こんなべっぴんさんが店番してたら、アダルトグッズやエロDVDなんて尻込みして買えないんじゃないかな……。
しかし場の空気に妙に馴染んでいることから、一周回ってピッタリである気がしてくるから不思議だ。
「改めて紹介するわ。私のお姉ちゃんで、シルキィよ」
「な、なるほど。きょうだ、いえ、姉妹合わせてシルキィ・ミルクって訳なんですね」
「普段はシルクと呼ばれています。シルクとミルク。二人合わせてシルキィ・ミルクです」
「妙に語感がいいですね」
「うふふ。ここでは素の自分が出せるので気に入っているんです。お渡ししたオイルはいかがですか?」
「ええ、素晴らしい効果です。生々しい傷痕は徐々に消えていってます」
「そうですか。それならこちらもお渡ししておきます。お二人の時間に使うとムードが盛り上がって楽しくなると思います」
500ミリのペットボトルくらいの大きさをしている瓶を取り出した。
「これは?」
「これは媚薬効果のあるオイルなんです。アフリカだけで栽培されているフルーツの種から絞ったもので、特別に取り寄せた極上品です。以前のローションは単純な効果のみですが、これはプラスアルファの効果があります」
「な、なるほど。そんな物を頂いてしまっていいんですか?」
出所がいかにもな場所ではあるが、なんでわざわざこんなものを……。
「これは夜のお供にするだけじゃなくて、もう一つ副次的な効果があるんです。女にとっては重要な効果がね」
「それは一体?」
俺の疑問に答えたのはミルク店長だった。何故かタンクトップをグッと引き下ろして胸を見せつけながら迫ってくる。
「美容に良いのよ。特に古い角質を浮き上がらせて、新しいものに入れ替える代謝を促進する効果がある。見て、この肌」
「角質ってことは……、お肌に良いってことですかね?」
「そう……これを使えば、卵のようなつるつるのお肌に生まれ変わるわ。更にホルモンの分泌を促し、女性をより女性らしくする。ミルクを見て」
勢いよくカウンターから身を乗り出してくるミルク店長にたじろぐ。
大質量の大胸筋がズズズズズイと迫ってきて、ショーケースの上の物品を押し出してしまう。
しかしよく見れば肉体こそゴリゴリだが質感はとてもスベスベしていそうだ。
とても触る勇気は出ないが。
「た、確かに……素晴らしいお肌だと思います……」
「うふふ、ありがとう。不思議な事に足に塗れば細く引き締まり、胸に塗れば垂れにくくて柔らかい形を整える。お顔に塗れば赤ちゃんの肌に若返っていく、まさしく魔法のオイル。あなたの彼女もきっと気に入ると思うわ。お姉ちゃんのお店でも使ってるけど、傷の治りが早いって評判なのよ」
「え、お店? 傷って? ああ、鞭とか縄のアレですか・SMクラブ・【ルタル・アムルド】……でしたっけ」
「ええ。S嬢もM嬢も日本随一の質になる教育をしていると自負しています」
「特にお姉ちゃんの鞭裁きは、政財界のトップにも数多くのファンがいるほどの評判よ」
「そ、そうなんですね。すみません、そっち系は疎くて」
「でも、いずれ必要になるでしょ? あの子の体、目を覆いたくなるくらいの傷を負っている。だからそのオイルを取り寄せたのよお姉ちゃんは」
目つきが変わって鋭い眼光を投げかけてくる。
それは恐らくプロの目だ。
「言ったでしょ。ミルクはプロよ。身体の線を見ればどういう状態かは大体分かるわ。それから表情とか纏ってる空気感とかで、積極的にSMプレイをするタイプには見えないし……まあ、人生経験から来る勘のようなものね」
どうやらミルク店長も加奈ちゃんの身体のことを見抜いているらしい。
「それでこのオイルを……? 確かに病院に連れて行くのは憚れる」
傷の種類が種類だけに、医療関係の施設に連れて行くわけにはいかない。
「素人でもどういう種類の傷なのか気が付く人は気が付くでしょう。だからこそ、ちゃんとしたもので治さないと後悔することになると思うんです」
そうなのだ。
あれだけのトラウマを抱えた状態で普通の医者に見せられるわけがない。
だがそれと同時に、市販の軟膏で完全に治りきるかどうかという不安も抱えていた。
だから先日の治療薬は有り難かった。それに加えてこんな良いものをもらえるなんて。
「言っておくけど、これは市販の既製品とはモノが違うわよ。セレブ御用達。ヘタな医療品よりも良い材料を使っているくらいにね」
「セレブ御用達か……値段も凄そうだ」
「特別なルートで独自に仕入れているからお勉強価格ね。心配しなさんな。定期的にお店で買い物してくれれば大丈夫よ」
確かに、あの傷がある限り……加奈ちゃんの心の傷は根本のところで残ったままになるのは間違いない。
今は安定しているが、何処にトラウマのスイッチがあるか分からない以上、目に見える傷は早めに治してやりたいと思う。
新しい傷を付ける事で上書きはしているが、古い傷などは早く治すに越したことはないだろう。
「分かりました。お値段はいかほどで?」
「初回サービスと、さっきの意地悪のお詫びにそれはプレゼントするわ」
「え、そんな、悪いですよ。ちゃんとお金は払います」
「良いのよ。受け取って頂戴。今後ともごひいきにして欲しいしね」
「うーん、しかしなぁ」
ただより高いものはない。
あまりこういう借りは作りたくないのだが……。
「だったら、こいつとセット販売ってことでどう?」
俺が思い悩んでいると、今度はミルク店長がタンクトップの中から何かを取りだした。
肌の熱量が伝わっているのかアルミパウチの包装に湯気が立っている。
「これは?」
カウンターに置かれたのはシンプルなデザインで紺色のパッケージ袋だった。
手に取って見るとぼんやりと光っているような気がして、目を擦って見直したら収まっていた。
「いわゆるナイトサプリって奴よ。あなた、サイズで悩んでるんじゃない?」
「うっ……な、何故それを……」
クスクスと意地の悪い笑いを浮かべるミルク店長は俺の股間を凝視している。
バツが悪くなって思わず身を逸らした。
クソッ、そんなところまで見破るスキル持ってやがるのか……。
ミルク店長の全てを見透かしたような目つきに泣きたくなった。
「勃起状態でこのくらいかしらね……まあ平均より小さいのは間違いないから、悩むのも分かるわ」
「ぐふっ……くぅう、言い返せない」
親指と人差し指を拡げ、俺のサイズを示して見せる。
その幅はあまりにも正確に俺の長さを示しており、本格的に泣きたくなる。
なんでそんな事が分かるかって? メジャーで測ったんだよちくしょうっ。
容赦なく傷を抉ってくる筋肉の悪魔。俺のライフはとっくにゼロであった。
「男はサイズじゃないわよ。でも、サイズがあった方がプレイの幅が広がるのも事実。あなたなら与えられる快感も桁違いでしょうね。そういう悩みを解決する奴だから、継続して摂取するといいわ。括りとしては健康食品だから、一朝一夕で効果のあるものではないし、まあ気長にね」
今なら定期コースで30%オフでオイルとセットになんて口車に乗せられ、俺は冴子さんが差し出したオイルと共に、ミルク店長お勧めのペニス増大サプリを購入することにした。
丁度ネットで再びこの類いのサプリを色々探して試してみようと思っていたところだ。
効果がどの程度あるのかは分からんが、試してみるのも良いだろう。
これまでこれ系のサプリは散々試してダメだった。
だが値段もそれなりだし、どういう訳かミルク店長の言うことには一定の根拠があるように思える。
まあ、今まで散々やってダメだったんだ。もののついでくらいに考えておけばいいだろう。
ミルク店長の圧力に負けて……というわけでもないが、傷を治すというオイルは加奈ちゃんにとって福音になるかもしれないと考え購入することにした。
素の値段は中々のものだったが、彼女の治療のためなら金なんぞまったく惜しくはない。
どのくらいの周期で使ったら良いのか等のアドバイスももらい、なんだか手作りっぽい手書きのアドバイス表も作ってくれた。
スラスラを書き進めていく手書きの説明書には、可愛い絵柄やキャラクターを書き加えていって中々にファンシーだった。
ミルク店長のギャップがエグイな。
優しい手つきで文字を書いていく彼女に何故だか引き込まれそうになって自分を慌てて律する。
「そうそう。サイズが足りないなら道具で補うのも有りよ。あくまで補助としてね。本物より道具の方がいいなんて言われないようにね」
「ぐぬぬ……」
「やめなさいミルク。すみません志藤さん。この子遠慮が無くて」
「い、いえ、事実ですので」
「しかしそのサプリに関して言えばネットに転がっている粗悪品とはものが違うのは事実です。薬事法があるので確実にとは言えませんが、実績は贔屓目無しにあるので試してみてください」
「分かりました。何から何までありがとうございます」
「いえ。私としてはまだまだ恩を返しきれていませんので」
「ありがとうございます……。そうだ、今度加奈ちゃんから縛って欲しいと言われてまして。やり方が何も分からないので相談に乗って欲しいのですが」
「そうですか。まずはおもちゃの手錠辺りから使ってみてはいかがでしょう。自分で縛らなくても拘束プレイ用の簡易紐を使えば簡単ですよ」
「そういうのがあるんですね」
「はい。上書きに重点を置くなら、今から縛り方を覚えるよりも結果を得られる方法を確保しておく方が良いと思います」
「なるほど。それは確かにそうですね」
「本格的なプレイを経験してみたければ、一度お店に足を運んでください。定期的にショーを開催してますから女性同伴で見に来るお客様も数多くいます。店内は仮面を付けるのでプライバシー対策もできますので」
「ありがとうございます。とても参考になりました」
冴子さんのオススメでソフトSMに使う手錠や拘束プレイ用のロープを購入し、シルキィ・ミルクを後にした。
SMショーか。まったく関わった事の無いジャンルだが、加奈ちゃんのために勉強しにいってみるのもいいかもしれないな。