ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
加奈ちゃんとホテルを出たところで会社の後輩である篠崎咲良と遭遇。
偶然にもホテル前に店を構えていたシルキィ・ミルクに避難することになった。
中に入るとミルク店長は不在であり、挨拶をすることは適わなかったが個室に案内してもらった。
「大丈夫か篠崎」
「はいッス。ありがとうございます……助かりましたッス」
篠崎は加奈ちゃんの事をルナと呼んだ。つまり、彼女が知り合ったのは風俗時代。
そして篠崎も風俗で働いていた事を示しているということになる。
「ルナさん、会いたかったッス」
「久しぶりだね咲良ちゃん。元気そう……って言ったらいいのかな」
「はいッス。ずっと会いたくて、ルナさんの事気になってたんッス」
「篠崎、さっきのってどういう状況だったか説明できるか?」
状況の把握に関してどの時点から知るべきか迷うところだが、緊急性が高そうなところから順番に知っていくのが一番だろう。
という訳で先ほど絡んできた男について聞き出すことにした。
「……」
だが篠崎の口は重かった。ただならぬ雰囲気だったし、触れられたくない過去があるのかもしれない。
「咲良ちゃん、あの人お店のお客さんだよね?」
「は、はいッス……っていうか、ウチの方がビックリなんスけど……。最近よりを戻した志藤先輩の彼女さんが、まさかルナさんだったなんて」
「うん、私も驚いてる。世間って、本当に狭いね」
「加奈ちゃん、篠崎とはどういう知り合いなの? 雰囲気的にやっぱり……」
「咲良ちゃん、言いにくかったら私から話してもいいかな?」
「い、いえ、自分で説明するッス」
「とりあえず普通じゃない雰囲気なのは分かるから、会社に報告するとかはしないでおくから安心しろ」
「有り難いッス。そうッスね……もうお察しだと思うんスけど、数年前まで風俗で働いてまして。あの男はウチの常連だった人ッス。結構執着されちゃって、自分のことウチの彼氏だって本気で思い込んでる人っつーか。痛客ってヤツっすよ」
「うん、確かギャルが好きな人で、私も黒髪より金髪の方が似合うから髪色変えた方が良いって説教された覚えがある」
「なるほど。加奈ちゃんも相手にしたことがある客か。中々特殊な考えを持った人類らしいな」
「はっきり言って自分だけで世界の全部が完結してる典型みたいな人ッス。言うこと聞かない嬢は全員ブスだなんだって罵ってましたから。たまたまウチがそういう系統のギャルだったから好みにあったらしくて」
褐色金髪ギャルが好みで自分以外の全部がクソだと思ってるヤツか。確かに関わり合いになりたくない人類だな。
コンプレックスの塊みたいな人間はたまに見かけるがそこまで行くと珍獣の領域だ。
「ウチが店をやめてからは関わることはなかったんスけど」
「咲良ちゃんがやめる前に私は次のお店に移ってたからその先は知らないんだけど、正直言って話の通じる人じゃないと思う。見つからないに越したことはない人だよ」
男の風貌はおおよそ40代後半から50代くらい。禿げ散らかしていて顔は吹き出物と脂でお世辞にも清潔感のある人物ではなかった。
人を見た目で判断しない主義ではあるが、間違いなく積極的にお友達になりたい人種ではないな。
「しかし篠崎、なんであの辺りをうろついていたんだ?」
「そ、それは……。会社のロビーでルナさんを見かけて、どうしてもお話したくて後を追いかけたんッス」
「そうだったのか。って言うか、俺と一緒に居るところを見たんなら俺に連絡してくれれば良かったんじゃないか?」
「そ、そうなんすけど……えっと、なんていうか。ウチはルナさんの本名を知らないので、もしも先輩がルナさんの風俗勤めを知らなかったらマズいなとか、色々考えちゃって、直接声を掛けてなんとか誤魔化そうと思って」
なるほど、確かに普通はそう考えるのか。
「そうか。気遣ってくれてありがとうよ。とりあえず俺達の事情も話しておこうか。これも何かの縁だ」
「は、はい。お願いするッス」
そうして俺は俺と加奈ちゃんの5年間をかいつまんで説明した。
組織やらなんやらの話はどうかとも思ったが、意外な事に篠崎の方からそれを話しても良い情報が飛び出した。
「ルナさん……実はウチが風俗で働くようになったのは、ある男達に
「え、それって……」
「はいッス……ルナさんを輪姦した奴ら、ウチの人生破壊した奴らと同じなんッス」
「そんな……まさか」
「ウチ、その中の一人と昔からの知り合いでして……中学の頃から」
篠崎の語る人生の破綻は、中学にまでさかのぼる。
彼女には中学の頃に憧れていた先輩がいた。学校では悪目立ちをする、いわゆるヤンチャな先輩だ。
その頃の篠崎にはそういう悪(ワル)に憧れていた時期があった。
そして純真無垢な少女であった篠崎咲良は、まんまと悪の巣穴へと自分から入り込んでしまう。
「ちょっと悪い先輩に憧れて、告白したら自宅に連れて行かれまして……そこで」
待っていたのは複数の男達による陵辱。篠崎はわずか14歳で無惨に処女を散らされ、たった1日で経験人数が複数人に昇ってしまう。
絵に描いたようなクズ共だ。
中学の時分、そいつは無垢だった篠崎をアパートに連れ込んで14歳の少女には辛すぎる仕打ちを繰り返し行った。
彼女の地獄はそこで終わらず、そこからが始まりだった。
「ウチ、馬鹿だったから、何にも疑わずにホイホイついてっちゃって……ウチ、どうやら生け贄だったらしいんすよね」
段々と篠崎の身体が震えてくる。
加奈ちゃんが自然と彼女の肩を抱き寄せていた。
「強面のヤンキー四人に囲まれて、言われるがままにヤラれちゃいまして……ウチの初体験って、そんな感じだったんっすよ。いきなり四人同時で、前と後ろの初めて同時に失っちゃいました。あ、前って言うのはフェラのことっすよ。アナルはもう少し後ッス」
軽い口調を装って語る彼女の経験談は悲痛の思いが裏側に込められて隠し切れていない。
「身体大きくなかったから、穴もちっちゃいし、四人のうちの一人が、そりゃあまあデカい持ち物な奴だったんですよね。ウチ、中学生ですよ? そんな時分にデカマラ経験しちゃったんで、見事にガバマンの完成っす」
本人は気が付いていないのだろう。
彼女の眦(まなじり)からはぽろぽろと大粒の涙がこぼれ落ち、過去の傷が抉り出されている。
俺は思わず止めようかと思ったが、直感的にそれはやめておく。
このまま告白を続けさせ、まずは全てを吐き出させてしまおうと考えた。
「それで、そん時に写真とか動画とか撮られちゃって……。しばらく言いなりになるしかなかったんすよね……。まあ、体の良い肉便器っすよ。もちろんゴムなんて付けてくれないんで、最初しばらくは妊娠の恐怖で頭がおかしくなりそうだったっす……」
やがてしばらくし、ピルの存在を知った篠崎は自腹で服用するようになり、性病の検査も毎月欠かさず行うようになる。
自衛のためにそんな生活を繰り返していたわけだが、やがて男は篠崎の身体に飽きていく。
だがそれは解放される結果ではなく、篠崎を体の良い財布に変えていくことになる。
「ウチの両親って昔からあんまりお金に綺麗じゃなくて、ウチの学費をギャンブルに使っちゃうような、漫画みたいなことしてくるんっすよ」
篠崎家は経済的に豊かではなく、困窮した家庭だそうだ。
だが大学に行きたかった彼女は学費を稼ぎながら密かに貯蓄をしていく努力を懸命に行った。
「ウチ、普段から経験人数1000人リーチとか言ってるじゃないッスか。アレ、風俗客含めるとあながち嘘じゃないんッスよね。その先輩に
「ウリ……ってまさか」
「分かりやすく言うと売春ッスね。実はさっきの男、その最初の方の客なんスよ。この格好もアイツの好みに合わせてそのまま自分のスタイルになってったようなもんで。まさか店にまで追っかけてくるとは思わなかったッスけど」
一方で高校に入ってからの篠崎は、その男の命令で援助交際を行うようになった。
ずっと脅迫されていた彼女は従うしかなく、不本意に経験人数だけが増えていく。
「なる……ほど、お前も随分複雑な人生歩んできたみたいだな。売春しながら風俗でも働いてたってことか? でも、年齢が……」
「そこは裏風俗なんで、年齢確認なんてされませんでした。
「シルク……ってことはもしかして」
「そうッス。瓦ノ丸冴子さんッス」
「「ッ!」」
まさか篠崎の口から冴子さんの名前が出てくるとは。
だが驚愕の事実はここからが本番だった。
篠崎の口から語られる人物達の顛末は、まさしく加奈ちゃんにとって無視できない関連性の深い人物達であった。
「ルナさん。ルナさんを地獄に落とした奴ら、冴子さんがカタキを取ってくれましたよ」
「えっ、ど、どういう事?」
先日警察に逮捕された加奈ちゃんレイプの実行犯グループ。
実はあの後、そのほとんどは釈放されたらしい。
それはあの中にとある代議士の息子がおり、父親が警察に圧力を掛けて数日で出てきてしまった。
しかしそれは表向きの話。
実際は冴子さんが裏から手を回して全員を外国行きの船の中に押し込めたということだ。
篠崎の知っているのはそこまでで、冴子さんが言うには彼らは二度と日本に戻ることはないだろうということだ。
「じゃあお前は、そいつらが連れて行かれたところを確かに見たんだな」
「はいッス。ウチの事輪姦した奴らは、ルナさんを酷い目に遭わせた奴らと同じなんです。たぶん、ウチが解放されたのはルナさんの方に行ったからなんです」
篠崎が奴らの肉便器として人生を壊されていたのはおよそ5年ほど前。ちょうどそこら辺で解放されたとしたら、加奈ちゃんの時期と一致することになる。
「解放されたのはいいけど学歴も碌にない状態じゃどうしようもなかったから、シルクオーナーの紹介でまともな風俗で働いてお金稼ぎました。ルナさんとはその時に出会ったッス」
「そうだったんだ。大変だったんだね咲良ちゃん」
「いえ、オーナーに予備校を世話してもらって大検取った後はそれほど。幸い学歴不問の水無月で採用されて、風俗生活からは解放されたんです」
確かに水無月コーポレーションは今時珍しいくらいに実力主義というか、将来性を含めた人選で採用されている。
俺が入社できたのもそのシステムのおかげだし、面接官をやってくれた人達がめちゃくちゃ良い人だったのも大きい。
篠崎は入社当初お世辞にも仕事ができるタイプではなかったのに、その後の成長は目を見張るものがあった。
それらの才能を見抜いていたとしたら、その先見の明は凄まじいものがある。
「なんだかんだで今日まで平和に過ごしてきたんですけど、町をうろついてたら昔の客に掴まっちゃって。あの始末です」
「そうだったんだ。咲良ちゃんも……大変だったんだね」
「そんなっ! ルナさんに比べたらウチなんて全然です。シルクオーナーから聞きました。ルナさんの5年間の苦しみ。ウチの事お店で気遣って助けてくれたあの頃も、ウチなんかよりずっと辛い目に遭ってる真っ最中の筈なのに……。ウチ、ルナさんに助けてもらってばっかりで」
「ううん。私は、逆に咲良ちゃんに救われてた。誰かの支えになることで自分のアイデンティティーを保ってたんだよ。だからお礼を言うのは私の方だから」
なんとも奇妙な縁もあったものだ。
会社の後輩としてずっと側にいた篠崎が加奈ちゃんと出会っていたなんて。
それも加奈ちゃんが一番辛かった時期に心の支えになってくれた。そう考えると彼女に対する感謝の念が溢れてくる。
「篠崎、ありがとう。それとゴメン。お前がそんな辛い過去を持ってたなんて全然知らなくて」
「や、やめてくださいッス先輩。先輩が教育係してくれたから今日までやってこれたっす。ウチ、本当に幸せだったッス。男なんて皆クソだと思ってたのに、先輩は優しくて、いつもちゃんと叱ってくれてっ、そんな先輩だから好きになったんス……っあ……」
そこまで言って篠崎は固まった。俺としてはなんと答えたらいいか分からず押し黙るしかなくなってしまう。
「す、すみません……今のは忘れてくださいッス……。言葉の綾というか……。ただの勢いで……」
「ううん、いいの。克明君素敵だもんね。会社の中で好きになる人絶対にいると思ってた。それが咲良ちゃんだったんだもん。見る目あるって誇らしくなっちゃう」
「あはは。相変わらずフォローが上手いッスねルナさん。そうだルナさん、シルクオーナーからヘブンズ・ヴァルキリーにスカウトされてるって本当ッスか?」
「え、う、うん。いずれはそうしたいって思ってるけど」
「ウチもッス。次の年度が替わったら辞表出して転職しようとおもってるんス。ルナさんと一緒に働けたら、凄く嬉しいッス」
「そうだったんだ。分かった。正直今は心に余裕がないけど、いずれそうしようと思ってたから頑張ってみるね」
「嬉しいッスっ。ルナさんと一緒に働けるの、楽しみにしてるッス」
今日の出会いは加奈ちゃんにとって大きな転機となった。
なぜならそれは、加奈ちゃんの【誰かを支える事で強くなる】第一歩が始まった事を意味しているからだ。
加奈ちゃんはこの日を境に篠崎と定期的に連絡を取るようになり、急速に社会復帰への道を歩んでいくことになる。
その経緯についてはこれからじっくりと語っていく事になるだろう。
【第7章 完】