ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
◇【side加奈子】 強くなるために◇
ある日の事、いつものように克明君を会社へ送り出してお掃除やお洗濯に勤しんでいると、最近は日課になりつつあるミルフィさんの訪問があった。
「いらっしゃいませミルフィさん。もう少しで家事が終わりますので上がって待っててください」
「イエース。おっじゃましま~す」
明るい笑顔が目に浮かぶような声でミルフィさんが近づいてくる。
「昨晩はお楽しみでしたねぇ♪ ミルフィの部屋まで声が聞こえてきたデース★」
「え!? 嘘っ、ここって壁が厚いんじゃ……」
それに、部屋の構造的に届くとは思えないくらい離れてるのに、私ってそんなに声が大きかったのかな?
戦慄する私を見てカラカラと笑い出すミルフィさん。
「もちろん冗談デ~ス。ミルフィ、昨日はダーリンのところでお泊まりだったネ。ここには居なかったヨ」
「なんだ、びっくりした……もうっ、心臓に悪いですからやめて下さいよっ」
「sorry。でもいっぱい愛し合った違いマスか?」
「そ、それは……その」
「ミルフィも同じよ~。ダーリンのところで一晩中気絶するまで可愛がってもらったよ。まだ腰がガクガクいってま~す♡」
確かによく見るとミルフィさんの顔は少し紅潮してて肌が艶々してる気がする。
全身から幸せオーラが溢れ出してるみたいだ。
私は準備を整えて着替えを済ませ、彼女と一緒にモールのカフェに出かける事にした。
組織の脅威がなくなった事を冴子さんから聞かされ、私は少しずつ日常の平和を取り戻していた。
◇◇◇
「ツキミヤさん、いい顔するようになりましたネー」
「え、そうですか?」
最近少しずつ出かけられるようになり、ミルフィさんと二人でショッピングモールにあるカフェでお喋りを楽しんでいた。
この頃は対人に対する恐怖も薄れてきている感じがする。
だけど、慣れてきた時が一番怖いとも言うし、今日も変装は欠かしてない。
多少不自然ではあるけれど、私の顔を知っている人がいたらどこからか伝わってしまうかもしれない。
雑多な人混みの中で周りを見渡すと、店内でもマスクをしている人はそれなりにいるので、私だけ悪目立ちすることはなかった。
やっぱり季節的な要因が大きいのだろうから、これから暖かくなっていくに連れて対策は考えないといけない。
それでも、外にお出かけしてお友達と楽しくおしゃべりする時間はとても貴重で尊かった。
「そうデース♪ 初めて会った頃に比べると明るくて楽しそうなお顔が素敵になりマシター。ミルフィとっても嬉しいネー」
「ミルフィさんのおかげです。ずっと閉じこもっている訳にもいかないですから、本当に前を向かないといけない時期が来てるんです」
ミルフィさんには子宮の事を話してある。
その時に彼女の瞳に少しだけ動きがあったのだけど、その意味がなんなのかはよく分からない。
だけどすぐにいつもの優しい笑顔に戻った。
「イエス。加奈子さん、気分を変えるために髪型変えてみませんか?」
「髪型、ですか?確かにだいぶ伸びちゃってますから、そろそろ少し切りそろえるのも良いかもしれませんけど」
「イエースッ! ツキミヤさんの髪、とっても綺麗ネ。美容院で整えてもらったらシドーさんとっても嬉しい筈ネッ」
「うーん、そうかもですけど……克明君ロングヘア好きだから。あんまりバッサリいっちゃうのは」
「それなら毛先を切りそろえるだけでもだいぶ違うデス。ミルフィの知ってるお店、ここから近いネ。一緒に行きませんか?」
考えてみれば、私の生活はマンションの中とショッピングモールで完結していた。
外を克明君がいない状態で出かけることは全くしていないから、事実上これが初めての外出となる。
「うーん、そうですね。そろそろ少し遠出をしてみても良いかもしれません。でも、やっぱり怖いので……」
「NO Problem♪ 前にも言ったけど、ミルフィとっても強いデス。邪魔するヤツは指先一つでダウンよ!」
なんか昔どこかで聞いたことがあるようなフレーズでおどけるミルフィさんに安心を覚える。
「うん、じゃあ行ってみたいです」
「Oh Year それじゃ早速行きましょうッ! ついでに少し色を入れてみると良いデス」
「髪色ですか?」
「そうネ。髪の色が違うだけでだいぶ印象が違いマス。知ってる人の目を誤魔化す役に立つかもしれません」
なるほど、と思った。
地味な対策だけど、何もしないよりは良いかもしれない。
予約無しで行っても大丈夫なのか心配だったが、知り合いの店なので問題ないとの事だった。
というか、既に予約していたらしい。
私の行動を見越しての事に嬉しいやら呆れるやらで、なんだかおかしくなってしまった。
一応、克明君に髪色を変えても良いか聞いてみたけど、二つ返事でOKしてくれた。
◇◇◇◇◇
「おおおっ! 可愛いッ! めちゃくちゃ可愛いよ加奈ちゃんっ!」
会社から帰ってきた克明君は、髪色に少し明るいカラーリングを入れてもらった私を見て目の色を変えた。
「ありがとう。この色大丈夫だった? 気に入らなければ黒に戻すから」
「凄く可愛いよ。良いじゃないか明るいカラー。今までの加奈ちゃんと違って見えるね。明るい未来をイメージしてる感じがして凄く良いと思う」
あまりにも褒めちぎってくれる克明君の言葉に顔が熱くなるのが分かった。
彼はこういうセリフを恥ずかしげも無く言ってくれるから照れてしまう。
その日の克明君はものすごく激しかった。
気分が新たになった効果もあったのかいつもより硬く大きくなったおちんちんで気持ち良い場所をひたすら刺激されて絶頂してしまった。
病院での事があって克明君はあまり積極的に奥の方へと入れなくなった事もあり、Gスポットなんかを中心的に攻めてくれる。
子宮の奥が疼く事もあるけど、これからどうしていくのかまだ決まっていない段階で欲望のままに行動はできない。
私の方が我慢が効かない欲求不満だ。
「はぁ……はぁ……はぁ。ありがとう克明君。今日もいっぱい気持ち良くしてもらっちゃった」
「物足りなくないかい?」
「ん……やっぱり分かっちゃう?」
「子宮は出来るだけ刺激しないようにしちゃったからね」
事の後、お風呂で温まった私達はベッドの上で今日の感想を伝え合っていた。
克明君は私の髪色とカットした髪型を見て大変興奮してくれた。
いつもより情熱的に求めてくれたのに、ちゃんと子宮を気遣ってくれる。
こんな素晴らしい彼氏に愛される事の幸せを噛み締めながら、明日からの生活に思いを馳せた。
◇◇◇
強くなりたい。そんな風に思うようになったのは、風俗時代の仲間である篠崎咲良ちゃんとの再会がきっかけだった。
その日、私は克明君の会社帰りに待ち合わせて咲良ちゃんとお出かけする約束をしていた。
ダーリンさんに会いに行くというミルフィさんに同行してもらい、何度も訪れている会社のロビーでいつものように克明君を待つ。
「加奈子さーんっ! お待たせしたッス」
「あ、咲良ちゃん。お仕事お疲れ様。克明君は?」
「係長に掴まってるッス。あの係長最近先輩の事目の敵にしてるんスよ」
「そ、そうなんだ。なんでなのかな」
「この間加奈子さんと一緒に帰るところを見かけたらしくて。可愛い彼女連れやがって殺すぞってよく言ってます」
「あはは。それはどうなんだろう」
「それより加奈子さん、先輩降りてくるの少し掛かりそうなんで、先に行ってませんか?」
「え、でも。克明君お仕事中なのに」
「ここで待ってても仕方ないッスよ。ほらほら行きましょ♪ 先輩にはメール出しておきますからっ」
「あ、ちょっと咲良ちゃんっ」
咲良ちゃんは強引に私の手を取ってロビーから歩き始めてしまった。
私も克明君に頼らない一人歩きを試してみたいという気持ちも出てきた事もあり、咲良ちゃんの誘いに乗ってみることにした。
いつもは格闘の達人であるミルフィさんに頼っていた事もあり、真の意味で女の子だけで出歩くことはしていなかった。
ほんの少しの勇気を。
私は強くなりたかった。引っ張る咲良ちゃんの手を掴み直して自分の足で歩き出す。
克明君に一言メールを送り、胸を張って隣を歩く咲良ちゃんを引っ張った。
「加奈子さんいい顔してるッスよ」
「うん、少しだけ勇気出してみるね」
それはある意味で咲良ちゃんのおかげでもある。
風俗店で一緒だった時、泣いていた彼女に寄り添う事が私の心の支えになっていた。
彼女を救っていたなんて事はない。むしろ真逆で私は救われていた。
「その明るい髪色も素敵ッスよ。きっと先輩も大興奮ッスね」
「ふふ、実はもう大興奮だったよ」
「うわーっ、ごちそうさまッス~」
会社から数分と離れていないカフェのテラス。
咲良ちゃんと共に出入り口にほど近いテーブル席で紅茶とケーキを楽しみながらお喋りに興じていた。
咲良ちゃんから聞いたあのレイプ犯達の末路。
その凄惨とも言える最後を聞いた私の心は、ほんの少しだけ『ざまあ見ろ』と思ってしまった。
咲良ちゃんはシルクオーナー、つまり冴子さんから提案されてあいつらに直接手を下す機会をもらったそうだ。
だけど彼女はそれを選ばなかった。積極的な復讐は心に闇を落としてしまう。
それよりも前を向いて生きていきたい。そう考えて直接手を下す道は選ばなかった。
あいつらが地獄に落ちるのは自業自得。だから自分は乗り越えて強く生きていきたい。
憎しみに心を囚われたりしない。お前らのやった事なんかどうでも良くなるくらい幸せになってやる。
そう考えて復讐心に囚われるのをやめたそうだ。
私も、その考えに憧れた。本当に凄いと思った。
咲良ちゃんは私なんかよりずっとずっと立派で強い女の子だった。
だから私も前を向きたい。男への恐怖を克服して強く生きていきたい。
そんな風に思えるようになった。まだまだ道のりは遠いけど、克明君と一緒にそうなっていきたい。
そのためにはいつまでもビクビクしてちゃダメなんだ。
「加奈子さん」
「どうしたの咲良ちゃん」
「こんな事言うのもアレなんスけど、聞いて欲しい事があるッス」
「うん、なぁに?」
「ウチ、会社に入ってからずっと志藤先輩のお世話になりっぱなしだったッス。ドジでバカで頭の悪いウチの事ずっと支えてくれて」
「うん、想像できるよ。克明君かっこいいもんね。それに咲良ちゃんは私と同じなんじゃない? 男の人が怖いのを、克明君に支えてもらったんだよね」
「はいッス。この間は勢いで言っちゃいましたけど、先輩の事好きなのはもう終わった事なんで」
「うん。私は気にしてないから大丈夫だよ」
「先輩って凄いんスよ。えっと、変な意味じゃないんスけど、ウチ先輩に告ったことあるんです」
「そ、そうなんだ」
「あ、でもけんもほろろでしたよ。先輩言ったんです。俺には待ってる人がいるから、お前の気持ちには応えられないって」
「克明君が……」
私は嬉しくなってしまう。自分の5年間が無駄じゃなかった事を咲良ちゃんは教えようとしてくれていることが分かるから。
「ごめんなさい……それが加奈子さんだってのは知らなかったから」
「気にしないで。私は嬉しいよ……咲良ちゃんが克明君を好きになったのも、克明君が私を待っててくれたのも……凄く誇らしい」
「先輩って凄いんすよ。ウチだけじゃなくて、社内の女子社員の中じゃ凄い人気なんですよ。井上部長がいるからあまり目立たないけど、密かに狙ってる人いっぱいいるっす」
「そ、そうなんだ」
「すみません。加奈子さんにわざわざ言う事じゃないのは分かってるんですけど。先輩はそういうのに一度もなびいたことないっす。ずっと加奈子さんだけを想い続けてました」
「大丈夫だよ咲良ちゃん。私の五年が無駄じゃないって事を知らせたかったんだよね」
「はいッス。自分、不器用でどう伝えたらいいか分からなくて」
「咲良ちゃんは、今でも克明君の事好き?」
「え、そ、それは……はい、好きッス。あ、でも変なことはなんにも考えてないッスから」
「ううん。そうじゃなくてね……。私はそういう気持ちにも嘘はつかなくていいと思うんだ」
「嫌じゃないんすか?」
「私は嬉しいと思う。もちろん克明君は誰にも渡したくない。彼のために一番で居続けたいって思ってるよ。だから咲良ちゃんに負けないように自分を高めたいってね」
「あはは、流石ッス。やっぱり敵わないッスよ。ウチも早く新しい恋みつけなくっちゃ」
咲良ちゃんとの会話はそのように続き、私達は自分達の価値観を分かち合った。
そんな会話が続いていた頃、少しの変化が訪れる。
寒空ではあるけど店内にしなかったのは、帽子やマスクを付ける言い訳が立つからだった。
メガネをかけてマスクを口元にずらしながらケーキを口にして紅茶をすする。
周りに対する緊張感を失わず、それでも少しずつ外という空間に馴染んでくる感覚が心地良い。
私は男という生き物に対して毒物と同じだ。
甘い匂いを周囲にまき散らし、虫の生殖本能を掻き立てる有毒の花。
どれだけ顔を隠しても、鼻の利く虫たちはそのフェロモンに釣られて近づいてくる。
だから……。
「お姉さん達ッ! 俺らとカラオケ行かない?」
私は強くならなくちゃいけないんだ。