ガチレ〇プからの調教でズタボロにされた恋人を鍛え上げた絶倫ボディで徹底上書きする話 作:かくろう
大学を卒業後、彼女はその美貌を活かして学生時代からバイトをしていたアパレルメーカーに就職を果たした。
元々大した努力も無しに順風満帆な学生生活を送ってきたこともあり、能力は高くなく、しかしプライドは高いため女性社員とトラブルが絶えなかった。
だが男を手玉に取るのは上手かった為、男の上司や同僚を囲い込み、取り巻きを作って学生時代と同じような逆ハーレムを作り上げていた。
男と交際することもあったが、理想が高い・高慢ということもあり長続きしない。
そのうち「ここは自分のいるべき場所ではない」と退職。
自分の美貌を活かせる職業を探していた時に、キャバクラに行ってみようと応募。
その美貌と男への媚びの売り方の上手さから初めは上手く行っていたものの、他のキャストとの連携が取れずにそのうちトラブルを起こすようになる。
だが彼女はそれを自分が悪いとは一切思っていなかった。
『自分の実力が正当に評価されていない』と、1年もしないうちに歩合制の店舗に移る。
そこではそれなりの結果を残す事ができたものの、やはり満足することはできなかった。
今からおよそ1年と半年ほど前、もっとダイレクトに自分の容姿を活かせる職業がある筈と、風俗に転向した。
そこでは自分の魅力が正当に評価され、それが給料としてダイレクトに反映される。
牧野はその環境にある程度充足感を得ていた。
だがしばらくして……、彼女はその業界で決して満足することができない事実を知る。
指名率はナンバーワンを取ったものの、それは「ある存在」がいなくなった結果としてそうなったに過ぎないと分かっているからだ。
ある時、他のキャスト達の会話にこんなものがあったのだ。
――――
『リホってクソムカつくけどなんで指名取れてるんだろ』
『本番でもヤラせてんじゃないのかなぁ……』
『あんなのがナンバーワンとか納得いかないしーっ。その点さぁ、ルナちゃんは凄かったよねぇ』
『そうそう。顧客満足度と指名本数で歴代ダントツ1位だもんね』
『ちょっと暗かったけど、性格良い子だったよね。あの子がナンバーワンなら全然納得できるのにさぁ』
『わかるー。守ってあげたくなる感じしてたよね。それでいて頑張り屋さんでさぁ。私、最初あの子に嫉妬して嫌がらせしちゃったけど、そのうちに絆されて謝ったもん』
『私も~。ルナちゃんがやめてなかったらリホなんかすぐ落とされてるって』
『ほんとほんと。私ルナちゃんにいつも悩み聞いてもらってたもん、私の方が年上で歴(れき)も先輩なのにさぁ。全然嫌味な感じしないじゃん?』
『分かる~。あの子なら勝てなくても納得できるもん』
『あーあ。戻ってきてくれないかなぁ』
『本当だよねぇ。復帰じゃなくて良いから、普通にお友達として会いたいっていうか』
『ホントそれな』
『人間性高かったよねぇ』
――――
自分の陰口を有象無象のブス共がいくら吐こうが全く気にならなかったが、どいつもこいつも口々に言うのだ。
『ルナちゃんは本物だった』
『ルナちゃんには敵わない』
『ルナちゃんさえやめてなければ』
『ルナちゃんに比べれば……』
あげく、何人もの客にこんなことを言われたのだ。
『リホちゃんって接客上手いけどさ、なんか上辺だけだよね。ルナちゃんに比べたらやっぱり見劣りするなぁ』
そう、自分のナンバーワンは『ルナ』がいなくなったから手に入ったものなのだ、と。
そんな事が二度三度と続き、牧野のプライドは酷く傷つけられた。
◇◇◇◇◇
牧野は知らないが、『リホ』を指名するのはほとんどがホームページや雑誌の掲載写真を見てやってくる新規客ばかりである。
その店に長く通っている古参の客ほどリホの質の薄っぺらさに気が付き、二度とリピーターになることはない。
それは上辺だけのサービスと、心の底では男を見下している態度が透けて見えるリホとは違い、『ルナ』の接客は桁違いに丁寧であることを知っているからに他ならない。
テクニックも然る事ながら、元来持っている人としての質の良さが内面から滲み出ていること。
相手を気遣う優しさ。
一度入った客の顔と話した内容は決して忘れない記憶力の良さ。
相手の質を見抜き、望んでいるサービスを言わなくても提供してくれる高品質の接客。
悩みを抱える男の愚痴をイヤな顔一つせず聞いてくれる包容力。
中にはプレイを要求せずに彼女と話しに来るだけの客も出始めるほどだった。
不思議と、ルナの客には良質な人間性の者が集まるようになり、質(たち)の悪い客は入らないように店側が配慮するようになる。
キャストからの評判も良く、悩み相談を持ちかけられることも多々あったという。
『本物』を知っている客からすれば、『リホ』のそれは薄っぺらいだけのまがい物に過ぎないのである。
因みにその指名本数の差は、リホとルナでは雲泥の差がある。
勤めている期間は自分より短いのに、二倍や三倍では効かない差があることを、彼女は知っている。
(どいつもこいつもルナ、ルナって。いなくなった女がそんなに良いのかよ、クソがっ)
顔も知らないルナという女に嫉妬し、プライドを満たせない事にイライラする。
かといってぶつける場所もなく、その矛先は自然とストレス発散の場所、ホストクラブへと向かい、散財癖が付くようになり……借金が膨れ上がっていくのは必定だった。
ホストに嵌まり、借金で首が回らなくなっているため風俗をやめることはできない。
かといってルナの影がつきまとい、男にチヤホヤされても嬉しくなくなっていく。
入る客は本番としか言わないし、ホストに入り浸って自分に傅く男共を眺めないと発散することもできなかった。
牧野のストレスは日に日に募っていき、もっと金が必要だと感じるようになる。
そんな折に誘われたフルバックのヘルプ。
渡りに船とはこのことで、牧野はその話に飛びつき、別の町へと移動することになったのだった。
◇◇◇
加奈子を不幸のどん底に突き落とした張本人、牧野千咲はその年最後の勤務をこなしていた。
「はぁ……気持ちよかった」
「気持ちよくなってもらえて嬉しいですぅ。お客さんとっても男前だから私も気合い入っちゃった」
男のペニスをしゃぶり、上級のテクニックであっという間に射精させる。
牧野は不細工な男に辟易しながら、いつものように高レベルなテクニックで昇天させ、さっさと仕事を終わらせようと纏めに入った。
「またまた~。お世辞上手いんだから」
勿論お世辞に決まっている。リホは面長で鼻が上向いている男性客に対して、言葉では男前と評しながら心の中では『馬面・ゴリラ鼻・不細工』と蔑んでいた。
自意識過剰気味にプライドの高いリホは、不細工な男を「相手にしてやっている」と心の中で見下してる。
自分のような美女に相手にしてもらえるのだから、金を払うのは当たり前だし、満足するのが当然と思っているのだ。
「とっても気持ちよかったよ。まあ満足できたかな」
「良かったぁ。今日は来てくれてありがとう~」
(まあってなんだよ……ッ。クソ気持ち悪い顔で昇天してたくせによ。もっと媚びた顔でちゃんと賛美しろってんだ。ああ、早く帰りてぇ……)
早く終わらせて贔屓のホストに会いに行きたいリホは、あらかじめバレないようにタイマーを短く設定していた。
満足げに賢者タイムになっている男を言いくるめようと終了を促す。
「あ~ん、残念。もうお時間です~」
「え? もう終わり……。なんか短くない?」
いわゆる時短と呼ばれる行為であるが、小部屋の中には時計が無いため感覚で測ることは非常に難しい。
「そんなことないですよぉ~。ほら、タイマー鳴っちゃってますからぁ」
ほとんどの客は自分が入室した正確な時間など覚えていないため、少々時短をされたくらいでは違いに気がつく事はなかった。
リホもそれが分かっているため、面倒くさい時は時短をしてサッサと客を帰らせてしまう。
疑問を呈する客もいるが、ほとんどの場合はリホのあざとい笑顔に絆されて文句を言うものはいなかった。
それもこれもリホの類い希な美貌と巧みなあざとさによるものであるが、今日の客は珍しく上手く行かなかった。
明らかな時短行為に不機嫌になった男はスマホを取り出して時計を突き出して見せる。
「明らかに時短してるよね? 今日の入りが19時35分だった筈だから、あと13分残ってる筈でしょ? なんで帰らそうとするんだよ」
(チッ……、細けぇな馬面ゴリラめ……時間とか計ってんじゃネェよクソ)
「あ~、ごめんなさい~。リホちょっと勘違いしちゃってたみたいですぅ」
「ホントかなぁ? なんか良い感じに言いくるめようとしてない?」
(うるせぇな。そう思うならサッサと帰れってんだ)
男はリホの明らかに面倒くさそうな顔を見て時短行為がわざとであることを確信し、我慢していた不満を吐き出し始めた。
「なんか萎えるわぁ……。この店も質が落ちたなぁ。なんで君程度の子がナンバーワン張ってるんだろうね。やっぱりルナちゃんがいた頃はよかったなぁ。皆の士気が高かったし、俺みたいな不細工にも丁寧に接客してくれてさぁ」
ルナ、という看過できない名前が出た瞬間、リホの顔が隠しきれないほどの怒りに歪む。
「君って可愛いけど、それだけだよね。内心じゃ男を見下してるのが透けて見えるんだよ」
「そ、そんなこと……」
「ルナちゃんの本物の接客をしってるからさ。俺も嫌な気持ちで接客して欲しくないからスルーしてたけど、君の接客かなり酷いよ。彼女に比べたら君のは単なる上辺だけだ。テクはあるけど、他は及第点にすら達してない」
「はぁ!?」
「初見とかなら騙せたんだろうけどね。本物を知っちゃってる俺からすると、君のはホントに単なる上辺だけだよ。せめてもうちょっと上手く隠そうよ。客商売だけど、人間同士だし相性もあるから少々の事は目をつむるし、そこまで文句は言わんけどさ」
また言われた。君は偽物。ルナちゃんは本物。
リホにとって一番看過できない言葉を再び言われ、接客と言うことも忘れて言葉を荒げそうになる。
(なんだよ、どいつもこいつもルナルナルナって! いなくなった女がそんなに良いならストーカーでもしてレイプしちまえばいいだろうがっ)
「まあいいや。そんなに帰って欲しいなら帰るよ。このことは店長に報告させてもらうからね。俺、この店常連だから、いくら君が売れっ子でも無視できないと思うよ」
怒りを露わにしそうになり、必死になって取り繕うが、隠しきれず表に出てしまい男が呆れて帰っていくことになる。
「クソがッ! クソがクソがクソがぁあああっ! あああっイライラすんな畜生ッ! 何がルナだよっ、今のナンバーワンは私だろうがっ! いなくなった女いつまでも引きずりやがってっ」
自身が認められないことでプライドを傷つけられ、部屋の中で暴れ回るリホ。
異変に気が付いたスタッフが部屋に飛び込んできて更にキレ散らかすという一幕があり、情緒不安定で早退することになった。
実は、ここ最近『リホ』は常に過去の女と比較されてイライラが募り、接客にアラが目立ち始めているのだ。
どういう訳か『リホ』と『ルナ』を比べる客が徐々に増え始めているのだが……。
経験した事が無いほどに何度も何度も比べられ、彼女の精神はかなり疲弊していた。
激しいストレスでホストクラブ内での飲酒が酷くなり、胃粘膜が荒れてムカムカが加速する。
今日に至っては二人もいたのだ。
リホはまだ知らないのだ。 その一連の流れが作為的なものであることに。
姿を見たこともないのに、人生で初と言っても良いほど自身のプライドをズタズタにされていた。
その【ルナ】の正体が、過去に自分が『ブス』と蔑んだ女である事を知るまで、あと数日。