※この作品はR-18です。

魔力ゼロだからと追放されて死んだら、オレの中の魔王が目覚めて犯りたい放題しやがる(改題)   作:遊野優矢

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プロローグ★

 夕日が今にも沈もうとする森の中、盗賊が根城にしている洞窟の前。

 周囲にはレックスが斬り伏せた盗賊たちの死体が30以上転がっている。

 

 盗賊達はそれなりに手強かった。

 太刀筋から騎士崩れとわかる。

 しかし、もと王国騎士団随一と謳われた実力を持つレックスの敵ではなかった。

 

「あたいの部下達をよくも……」

 

 残るはリーダー格の女が一人。

 胸元が大きく開き、腰まで深いスリットの入った、森での活動にはおよそ向いていないローブを身に着けている。

 17歳のレックスからみるとかなり年上に見える。二十代中盤くらいだろうか。豊かな胸と怪しげな腰つきが、踊り子と見紛うほどの色香を放つ。

 大気中の魔力を取り入れるための高い露出度と、手に持つスティックタイプの杖がブラフでないのなら、魔術師だろう。

 洞窟の奥には、気絶した女騎士が縛られているのが見える。

 

「日が暮れる前にその女をこちらに渡した方がいい」

 

 忠告はした。

 『ヤツ』が出てくる前に彼女を返せば、楽に殺してやるつもりだ。

 

「あんたがとんでもなく強いのはわかったけどね。魔術の前じゃ剣士なんて無力さ」

 

 女は腕で胸をぐいともちあげ、谷間を強調してくる。

 

「あたいと組まないかい? 壁役の手下達はいなくなっちまったが、あんたなら百人力だ。なかなかいい男だしね」

 

 

「魔術師の相棒なら間に合ってる」

 

 レックスは心の中で、「望んじゃいないがな」と付け加えた。

 

「そうかい。じゃあ死んでもらうしかないね!」

 

 女が口の中で呪文を唱え始めた。

 

「氷の精霊よ 凍てつく渦を槍となせ」

 

 レックスの腕ならば、女の放つ魔術をかいくぐり、その首を落とすこともできただろう。

 

「時間切れだ」

 

 しかしレックスは鞘に剣を収めた。

 日暮れがやってきた。

 

「氷渦槍(コールドボルテックスランス)!」

 

 女はレックスの様子に眉をひそめながらも魔術を放つ。

 その杖から迸る冷気の渦が、草木を凍てつかせ、レックスに迫る中、彼の体が変わる。

 

 

 銀の短髪は黒の長髪に、碧眼は黄金に。

 丸みのあった耳は、エルフのように鋭角に。

 固く引き結ばれた口元は、鋭い牙が覗く不遜な笑みに。

 そして、大量の魔力が溢れ出す。

 

 

 開放されただけの魔力が、冷気の渦をかき消した。

 

「な、なんだいそれ……。一人の体に2つの魂……?」

 

 女は口の中で呪文を唱え、杖を震わせながら後ずさる。

 

「ほう……視えるか」

「氷渦槍(コールドボルテックスランス)!」

 

 女はもう一発杖から冷気の渦を放つ。

 冷気の渦がレックスだった男に触れる直前、男の体が黒い霧になり、闇に消えた。

 魔術は背後の木々を凍てつかせたのみ。

 

「そんなものが我に通じるとでも思ったか?」

 

 女の背後に実体化した男の指が、そっとその細い首にかかる。

 

「まさか……ヴァンパイア……?」

「体を霧にできる者など他にはいまい?」

「黒髪に黄金の瞳をしたヴァンパイアなんて、歴史上一人しか……」

 

 男の手が女の胸元にするりと滑り込む。

 

「あっ……んっ……」

 

 女は頬を紅潮させ、身をくねらせる。

 

「我が魔力に当てられたか」

 

 女の太ももを愛液が伝い、地面を濡らす。

 

「この禍々しく膨大な魔力……本当に、夜の魔王……ハイオルム……?」

「魔王など誰かが勝手に呼び始めただだけにすぎぬが……我がハイオルムだ」

 

 ハイオルムの指先が女の胸を弄ぶたび、女は身を捩らせ、甘い吐息を漏らす。

 

「あぁっ……人の魂に……封……いんんんっ!」

「我の女に手を出そうとしたのだ。快楽によがり狂い、命果てるがよい」

「く……い、いや……死にたくな……んああっ!」

 

 女はハイオルムの手から逃れようとするも、全身を貫く快楽に視界が眩み、ハイオルムの胸にくたりと体を預けてしまう。

 

「めくれ」

「は、はい……」

 

 女はローブの裾をたくしあげ、期待のこもった眼差しでハイオルムを見る。

 ハイオルムは女の背中を押し、上半身を倒させると、自身の大きなそれを容赦なくぶちこんだ。

 

「んああああっ!」

 

 女のつま先から脳天まで、感じたことのない快楽が駆け巡る。

 魔力を搾り取るため、何人もの男と交わってきた。

 そのどれとも比べ物にならない刺激が、女の脳を焼く。

 だらしなく口からはよだれをたらし、足のちからなどとうに抜けきっている。

 ハイオルムに軽々と腰を持ち上げられ、何度も体を貫かれる。

 

「あっ、あっ、あっ……?」

 

 その度に、自分のどこかが壊れていくのを感じる。

 この男の種が欲しい。

 もしたっぷりと注がれたら、自分はどうなってしまうのだろう。

 そんな欲望で頭がいっぱいになる。

 自ら胸をさらけだすと、男の両手がその豊かで自慢の膨らみにのびる。

 胸を揉まれるたび、愛液が溢れ、全身がびくんびくんと痙攣しているのがわかる。

 自分の体は男の棒だけで支えられている。

 力強くたくましいそれに、もっと突かれていたい、でも早く熱いモノを吐き出させたい。

 両立しない欲望と快楽に、考えがまとまらない。

 いや、とっくに思考力などなくなっていた。

 

 ハイオルムは、イキすぎて白目を向く女の膣内に大量の欲望を注ぎ込む。

 

「んぁ……あっ、ぁぁぁ……おほぉ…………?」

 

 女は声を上げ、意識を失い、ぐったりと倒れ伏した。

 股の間から大量の体液を垂れ流し、やがてその心臓はゆっくりと停止していく。

 

 

 ハイオルムの発する魔力を帯びた体液を注ぎ込まれた人間は、よほどの抵抗力がないかぎり、魔力中毒で死ぬ。

 この世で最も快楽に満ちた死に方かもしれない。

 生かしておきたい女には魔力を絞るが、この女にはそんなことをしてやる義理などなかった。

 

 

 ハイオルムは洞窟の奥で気絶した女騎士の様子を見る。

 鎧の胸当てこそ半分外れていたが、何かをされる前にレックスが到着できたようだ。

 ハイオルムは躊躇なく切り捨てられた盗賊達の死体を眺める。

 普段温厚な彼が、女のために怒り狂う様は好ましいものだ。

 彼がこうだからこそ、ハイオルムは体を共有していられるのだ。

 

 

 ――これは、1つの体を共有する、現代から剣士に転生した男と、魔王と呼ばれた邪悪なヴァンパイアの物語である。

 

 




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