※この作品はR-18です。

魔力ゼロだからと追放されて死んだら、オレの中の魔王が目覚めて犯りたい放題しやがる(改題)   作:遊野優矢

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第二章(3)

 

 城を出てから二日目の夜。

 まだ次の街に着かないレックス達は、今日も川辺で火をおこしていた。

 

 火をはさんで向かい合って座る2人。

 日暮れが近づくにつれ、パナデリアの顔に不安の影が落ちる。

 

「ハイオルムがこれ以上パナデリアに手を出すことはないはずだ」

「だといいのですが……」

 

 会っていきなり唇を奪われたのだ。

 安心するなと言っても気休めにしかならないだろう。

 

「封印を解かれた夜に、気絶したパナデリアに手を出すこともできた。そうしなかったのは、パナデリアを大切に想うオレの魂に引きずられているからだと、ヤツも言っていただろ?」

 

 これはもうほとんどというか、まるっきり愛の告白なのだが、パナデリアを心配するあまり、口に出したレックス本人も気づいていない。

 

「はい……ありがとうございます」

 

 パナデリアもまた、自分を気遣ってくれたことへの喜びをかみしめるあまり、その事実に気が付かない。

 

 

 そして、日が暮れた。

 

 

 レックスの体がハイオルムのものへと変わる。

 

 パナデリアが思わず大剣に手をかける。

 金色の瞳がじっとパナデリアを見る。

 

 昨日はあれほど横柄だった彼の瞳が、パナデリアには一瞬どこか哀しそうに見えた。

 

 気のせいだろう、とパナデリアは首を振る。

 油断などできるはずもない。

 

「見張りは我がしておいてやろう。眠るがよい」

 

 ここにきて、パナデリアは悩むことになった。

 ハイオルムを前にして、眠れるはずなどない。

 

 かといって、いくら訓練された彼女であっても徹夜は2日が限度。

 日中の集中力を欠くことにもなり、レックスに迷惑をかけてしまう。

 

「そう警戒するな。手はださん」

「信用できるか。昨日あんなことをしておいて!」

「なんだ、最後までしてほしかったのか?」

 

 くっくっと笑うハイオルム。

 

「そんなことを言っているのではない!」

「他の女であれば、あの場で好きなだけ犯していたところだ」

「なんてゲスな……」

 

 やはり気を許せるはずなどない。

 

「やれやれ。しかたあるまい……」

 

 ハイオルムの瞳が一瞬きらりと光ると、パナデリアの意識が遠のいていく。

 

「き……貴様……」

 

 そのまま、パナデリアは深い眠りについた。

 

「そのような女、御主人様であればいかようにもできますでしょうに」

 

 聞き覚えのある女の声は、一匹のコウモリから発せられたものだ。

 コウモリはぱたぱたとハイオルムの足元にやってくると、黒い霧の塊となり、やがて人の形をとる。

 現れたのは、ハイオルムが復活したその時に犯した女魔術師だった。

 薄い黒いレースの布を一枚だけ身につけた女は、ハイオルムの前に跪いた。

 

「余計な口出しをするな」

「はっ! 申し訳ありません!」

 

 女は震えながら、頭を垂れる。

 

「調べがついたか」

「はい。レックス様暗殺の首謀者は、やはりオキサーダ王でした」

「そうか……。関係者は?」

 

 ハイオルムの目の奥がギラリと光る。

 

「レックス様の血縁者8名を含む、18名です」

「多いな……。全員王都にいるのか?」

 

 地方に散らばっていると面倒だ。

 

「全員城の一室に集め、眠らせてあります」

「手際がいいな」

「はい!」

 

 少し褒められただけで、女の顔がぱっと明るくなる。

 太ももをもじもじすり合わせる彼女の足元は、股から溢れた体液で濡れ始めている。

 

「ひと仕事してくる前に褒美をくれてやろう」

 

 ハイオルムが二本の指で、女を招く動作をする。

 

「御主人様……」

 

 女は舌で自らの唇を淫猥に湿らせた。

 

 




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