魔力ゼロだからと追放されて死んだら、オレの中の魔王が目覚めて犯りたい放題しやがる(改題) 作:遊野優矢
「んん……」
快楽の中、いつの間にか眠ってしまっていたエレナか目を覚ます。
「なぜこんなことをした」
ベッドの中で、ハイオルムはエレナの髪をくしゃりとなでる。
「我に抱かれたいと思うのは女の本能であるが、それだけではないのだろう?」
「すごい自身ですね」
エレナはくすりと笑い、表情を暗くした。
「昼のこと、怖かったの」
「他には?」
「それは……」
見抜かれていたことに、エレナはうろたえる。
「白状するならまた抱いてやってもいい」
ハイオルムはシーツの下でエレナの胸に触れる。
「あ……っ」
一眠りしたあとだというのに、エレナの体はハイオルムの魅力を覚えてしまっていた。
「二度と他の男で満たされることなどない」
「ん……は……ぁ……」
ハイオルムの手が下腹部へと移動するだけで、エレナの全身が一瞬で熱くなる。
ハイオルムがぱっと手を離す。
「あ……」
エレナはハイオルムの手を追うように、彼の腕を抱く。
胸の先端が彼の腕とこすれ合うのがたまらなく気持ち良い。
つい、自分の股間に彼の手を導いてしまう。
しかし、あれほど激しく自分の体をかき乱してくれた彼の手はピクリとも動かない。
「答えねばずっとここままだ」
「んん……くぅん……」
エレナは切なそうにハイオルムの顔に唇を近づけるが、そっぽを向かれてしまう。
かなりまよったあげく、エレナはゆっくりと口を開いた。
「わたし……この街の自警団に入っているんです」
「なるほどな」
それだけではハイオルムはおおよその事情を理解した。
だがあえて何も言わず、エレナに先を促す。
「近く、この街に対し大規模な攻撃的行動が行われるという情報を得ています」
「ずいぶんまわりくどい言い方をするな」
「すみません……情報があやふやで……」
「そんなことで街があれほどピリつくと?」
「この街は豊かな農地を盾に、かなり儲けてきたんです。それで色々と……」
「心当たりがありすぎるわけか」
「はい……」
エレナはどこか哀しそうでもり、悔しそうでもある、複雑な顔をした。
「ここが故郷なのか?」
「そうですけど……」
「故郷とは良いものか?」
「わかりません。色々ありましたし……。でも、思い出がありますから……」
「戦いに慣れているというわけでもあるまいに、悠長な話だな。さっさと逃げればよいものを」
「自分でもそう思います。なんとか食べていくだけなら、できてしまう街ですから……離れがたいのだと思います」
エレナは困ったように微笑んだ。
「明日の朝、もう一度この話をするがいい」
「パナデリアさんがいるところでですね」
レックスもなのだが、ハイオルムは当然そのことには触れない。
「明日の朝、まともに起きられるならだがな」
ニヤリと笑ったハイオルムは、シーツを引き剥がし、エレナの首筋に口づけをした。
エレナの背筋をゾクゾクと震えが走り、先程のまでの快楽を瞬時に思い出した体が悦びの声を上げる。
エレナは夜が明ける直前まで、何度も突かれ続けた。
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