魔力ゼロだからと追放されて死んだら、オレの中の魔王が目覚めて犯りたい放題しやがる(改題) 作:遊野優矢
自警団リーダーのカイユンとの顔合わせを終えた夜。
部屋割りはエレナとパナデリアが同室。レックスが一人部屋となった。
何かを察したパナデリアの強い申し出によるものだ。
昨晩はエレナがパナデリアに薬を盛ったとしか思えない。それはレックスを体で籠絡するためだったのだろう。
そこまでして、自警団を助けてほしかったのだ。
さすがに今日も薬を盛るのは気が引けたのか、薬がなかっただけのかは知らないが、パナデリアが眠そうにすることはなかった。
夜もふけ、エレナが何度か部屋を抜け出そうとした気配があったが、パナデリアに止められていた。
エレナは帰ってきてからずっとレックスに熱い視線を送っていた。
今夜も抱いてほしかったのだろうが、ハイオルムは夜の街に用事がある。
黒髪に金色の瞳のヴァンパイアは、窓から夜の街へと降り立った。
ある程度の街なら、風俗街というものは必ず存在する。
この街の風俗街はかなりの規模だった。
店に所属していない女性達が、路地に20人以上等間隔で並んでいる。
「お兄さん、遊ばない?」
「あらかっこいい。サービスしちゃうわよ」
見栄えのするハイオルムは、つぎつぎに女たちから声をかけられる。
ハイオルムはその中から、一番気の強そうなロングの赤髪美人を選んだ。
「あたしは高いわよ? お金は持ってるのかしら?」
そう挑発してくる女を前に、ハイオルムは抑えていた魔力をほんの僅かに解放した。
女はその大きな胸を腕に抱き、ぶるりと体を震わせた。
「な、なにこれ……」
無意識に白い指が自分の股へと伸びる。
太ももまでの短いスカートは片手で簡単にたくしあげられ、下着の隙間から指が秘部へと触れる。
ハイオルムが女の頬にそっと触れただけで、女の股から愛液が溢れ、がくがくと脚を震わせながらハイオルムの胸にもたれかかった。
「我は安くないぞ?」
ハイオルムは無造作に女の胸を揉む。
「あっ……んん……。いいの……いくらでも払うわ」
女はとろんとした目でハイオルムを見つめ、股を彼の太ももにこすりつけている。
「ちょっとアンタ、なにしてんのさ!」
近くにいた別の女がハイオルム達に食って掛かる。
「ちょうどよい。貴様にも協力してもらおう」
近づいてきた2人目のショートカットの女も、一人目と同じようにハイオルムの魔力にあてられる。
舌を出し、自分の指をいやらしく舐める。
「ベッドに案内してもらおうか」
「もちろん」
「こっち」
ハイオルムは二人の美女に両脇から腕をからめられ、赤髪の自宅へと向かった。
「こっちにも早くう」
「あんたはもう5回も逝っただろう。アタイはまだ4回なんだよ」
ハイオルムは二人の美女をベッドに並べ、交互に後ろから突く。
床は3人の体液でべとべとに濡れている。
「髪をひっぱってぇ」
赤髪の要望に応え、ハイオルムはその長い髪を手綱のように引く。
「あっ! もっと乱暴にしてえ!」
赤髪の女は体を仰け反らせ、自ら激しく腰を振る。
「んっ、あっ、あっ! あっ! いい! 何回でもイけちゃう!」
ハイオルムから迸る体液が赤髪を白く染める。
「はぁ……はぁ……」
「こんな……すご……もう仕事でそこらの男となんて寝られないかも……」
女二人は、ハイオルムを挟んでベッドに横たわった。
ハイオルムの腕枕で、幸せそうにしている二人にハイオルムは囁く。
「この街がなにかに襲われるというのは本当か?」
女二人は、ハイオルムの胸越しに顔を見合わせた。
「そんなことを言うお客さんもいたわね」
「近くの森からゴブリンがたまに来てるみたいだよ。作物を持っていっちゃうって。あとたまにごろつきたちに荒らされたりね」
「この街は衛兵が少しいるだけだしね」
「少しくらい持っていかれても、アタイ達から奪う金は農地から湧いてくるととか思ってるんでしょ。領主様はさ」
「ほんとイヤんなるわ」
二人の話を聞いたハイオルムは、小さく頷いた。
「なるほどな……じゃあもし大規模な盗賊や軍隊が、食料目当てに襲ってきたら……」
「ひとたまりもないんじゃない?」
「ま、そうなったらウチらは逃げるだけだしねー」
「ふむ……」
そんな二人のやり取りを、ハイオルムは思案顔で眺めるのだった。
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