魔力ゼロだからと追放されて死んだら、オレの中の魔王が目覚めて犯りたい放題しやがる(改題) 作:遊野優矢
「あらアナタ、深い深い闇の億に、愛を抱えているのね」
クリムの瞳が怪しく光る。
赤い唇を舌で湿らせ、愉しそうにハイオルムを眺める。
「その瞳……貴様、魅入られているな……」
完全に操られているわけではなさそうだが、強い魔力と日常的に接してきた者の反応だ。
「私、わかってしまうのよぉ。そういった殿方の心がね」
甘ったるいその言葉には、わずかながら魔力が乗っている。
「その力で他人の男達を好きに弄んだか」
「みぃんな幸せそうに死んでいったわよぉ」
クリムはワインを口に含み、ベッドから降りると、ハイオルムに近づく。
一歩進むたびに、バスローブの隙間から艶めかしい太ももがちらちらと見え隠れし、豊かな胸が揺れる。
クリムはハイオルムの首に腕をまわし、口移しでワインを注いだ。
高級なワインの味とともに、クリムの舌がハイオルムの口内を巡る。
「はぁ……いいわぁ……あなた。とぉってもいい……。あなたのような男が私の虜になって死んでいくところを早く見たいわぁ……」
クリムがハイオルムに脚をからめてくる。
「みぃんな最初は大切な人の名前を呼ぶの。でもねぇすぅぐ私の体の虜になるのよぉ。もっと触らせて、もっと挿れさせてってねぇ」
紅く塗られた爪が、ハイオルムの胸をなぞる。
「完全に堕ちたところでおあずけするの。首を撥ねるその瞬間まで、私とヤりたがるのよぉ。さぁ、あなたもそうなるのぉ。私に服従なさい」
ハイオルムから一歩離れたクリムは、目で跪くよう促す。
「服従するのは貴様の方だ」
しかし、ハイオルムは微動だにしない。
それどころか、ハイオルムに見下されたクリムの方が跪いてしまう。
「な、なに……? 体が勝手に……」
「貴様の魔力、生来のものかもらったものかは知らぬが、我の魔力をもってすれば造作もない。貴様の魅了などないも同然だ」
「く……こんな……私が……男なんかに……」
クリムは鬼のような形相で歯ぎしりをしながら、ハイオルムを見上げる。
「貴様が引き裂いてきた人間達もさぞ口惜しかったであろうな」
そう言うハイオルムの顔は愉悦に歪んているが、目は全く笑っていない。
「あらぁ……正義の味方さんかしらぁ?」
「ただ気に入らんだけだ」
「ふぅん?」
軽口を叩く間も、クリムの興奮は高まり、よだれが垂れ、股の下のカーペットには染みができている。
「だめよぉ……男は私に奉仕されるべきなのぉ……」
そう言いながらも、クリムの手がハイオルムのズボンを下ろす。
クリムがハイオルムのソレに口付けると、ムクムクと立ち上がる。
「こ……こんな大きさ……」
クリムはソレを口に含もうとする。
しかし、ハイオルムはその頭を前から押さえつけた。
「なあに? 気持ちよくしてあげるのにぃ」
「舐めるのはこっちだ」
ハイオルムは靴のままの足をクリムの膝に無造作に乗せた。
興奮で紅潮していたクリムの顔が怒りに染まる。
「私に向かってなんて真似を!」
「聞こえなかったのか?」
「お、お断りだわ! 私の足を舐めるのね!」
クリムは物欲しそうにハイオルムのソレをチラチラ見ながら、顔をツンとそむけ、スリットを足の付け根までめくってみせる。
「ほう……いいんだな?」
ハイオルムは邪悪な笑みを浮かべ、クリムの膝から足をおろした。
「ほらぁ、やっぱり男はみんな私の虜よぉ」
クリムはステップなど踏みながら、ベッドに仰向けになる。
足を開き、ハイオルムを手招きする。
「どうなっても知らぬぞ」
冷たい目で笑うハイオルムは、魔力をこめた舌先をクリムのナカへと突き入れた。
その瞬間、クリムの体の奥でパリンと乾いた音とともに、魔力の弾ける光が散った。
「ひぅっ!?」
クリムの体が大きくのけぞり、股の間から大量の体液が迸る。
「あ……あぁ……」
体をガクガクと震わせたクリムは白目を剥き、そのまま動かなくなる。
「いかな魔力に魅入られていようとも、我の干渉に耐えられるものではない」
ハイオルムはぐったりしたままのクリムに容赦なくそそり立つソレを突き入れた。
「ああっ!?」
目を覚ましたクリムは快感にのたうちまわる。
「はぁ……はぁ……見えない……見えないわ……貴男の想いが見えないぃ」
「男の想いを見る魔術か。欲に駆られた邪悪な魔術だな。それももう使えぬが」
腰の動きを止めたまま、ハイオルムはくっくっと笑う。
「欲望のままに私に挿れたあなたこそ邪悪じゃなくてぇ?」
「そうだが?」
「え……」
「我はそもそも邪悪な存在だ」
クリムに能力が残っていれば、ハイオルムの奥に別の感情が見えたかもしれない。
いずれにせよ、自ら腰を動かし始めているクリムにそんな余裕はなかっただろうか。
「ん……もう……どうでもいいかもぉ……これに突いてもらえればぁ……」
「二度とコレなしでは生きられぬようにしてやる」
ハイオルムは容赦なく腰を打ち付けた。
「ああっ! おっ! おっ! んあっ!」
喉が枯れるのもかまわず、クリムは獣のような声を上げた。
もう何も考えられなかった。
今はただ、この快楽が永遠に続けばいい。
そう思うだけだった。
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