魔力ゼロだからと追放されて死んだら、オレの中の魔王が目覚めて犯りたい放題しやがる(改題) 作:遊野優矢
ハイオルムの牙が女の首筋に立てられると、女の体がビクンビクンと激しく痙攣した。
「あ……あ……」
血を吸われながらも、初めての快感に、女の脳が痺れそうになる。
性欲の対象として激しく魅力的に見えていたはずのハイオルムが、男として……いや、主として心酔する対象に思えてくる。
女は無意識に自分のローブを破り捨てていた。
今すぐに跪き、そのつま先を舐めたいという思いと、股間からそそり立つ大きなそれで激しく突かれたいという欲望がぐちゃぐちゃに脳内を駆け巡る。
それでも勝ったのは支配されたいという思いだった。
女はふらふらと男の胸から離れ、跪いた。
「面(おもて)を上げよ」
女が顔を上げると、視界が大きなそれで埋め尽くされた。
口に含み、ご奉仕をしたい気持ちをぐっとこらえる。
「依頼主は誰だ?」
普段の彼女なら、どんな拷問を受けても、その質問に答えることはない。
「直接にはオキサーダ王国の大臣にございます。しかしおそらく裏には王族の誰かが……」
女はそう言いながらも膝立ちになり、ハイオルムのものに顔を近づけた。
吐息が先端にかかり、今にも口づけをしそうな距離だ。
それ以上、彼女は何も知らないだろうと判断したハイオルムは、かすかに腰を前に突き出した。
先端が女の唇に触れる。
「よいぞ」
許しを得た女は、それにむしゃぶりついた。
頬をすぼめ、全力で吸いながら、頭を激しく前後に動かす。
左手は胸を、右手は秘所をまさぐる。
「んっんっんっんっ!」
手も口も止められない。
男に服従することに快感を覚えるなど初めてだった。
自分の体が変わっていくのがわかった。
夜目がきく、ひどく喉が乾く、牙が出てきたのを舌で感じる。
このままでは御主人様の大事なところに傷をつけてしまう。
女は名残惜しそうに口を離し、舌先で先端を舐めながら、それを握った手を激しく動かした。
「ああ……イキそうなのですね……飲ませてください……」
ハイオルムから大量に迸る体液を女は口で受け止め、吸い取りながらごくごくと飲み下す。
乾きは癒えたが、胃の中が熱い。
もっと欲しい。
こんどは胃ではなく、下の穴にたっぷりと注いで欲しい。
女は立ったまま片足をハイオルムの腰にかけ、密着する。
未だにそそりたったままのそれを自ら秘所に導く。
「ん……あぁ……」
眼の前に火花が散った。
一瞬で気絶するほどの快感。
女が気付いた時には、すでに一度中に出された後だった。
出された瞬間を味わえなかった。なんてもったいないことを。
後悔するも、押し寄せる快楽に思考は寸断される。
ハイオルムは夜明け近くまで女を犯し続けた。
100年ぶりの女だ。
何度出しても枯れることはなかった。
しかし、このまま夜明けを待つわけにはいかない。
ハイオルムは近くの岩にこしかける。
「貴様は今日より我の眷属となった」
「はい……」
全身ハイオルムの体液まみれになった女は、舌でハイオルムの下半身をきれいに舐めとる。
「我の魔力に当てられても狂い死ぬことのない強力な魔力を得た」
「ありがとうございます」
「だが、太陽の下を出歩くことはかなわぬ。夜に動き、我の指示を聞くのだ」
「全ては御主人様の仰せのままに」
ハイオルムは鷹揚に頷く。
「では城に戻り、暗殺の首謀者と関係する者を全て調べあげよ」
「承知しました」
「行け。夜が明ける」
「はっ……」
女は跪くと、名残惜しそうに森の奥へと消えた。
それと同時に空が白み始める。
本来であれば、ハイオルムも身を隠さねばならない時間だ。
しかしもうその必要はない。
ハイオルムは気絶したままのパナデリアの前にしゃがみこむと、頬にそっと触れる。
女魔術師との言い合いの最中に見たが、やはり回復魔法も必要ない程度のダメージだ。
こっそりかけておいた睡眠の魔術を解く。
日が昇るにつれ、ハイオルムの意識が遠のいていく。
その髪や瞳もまた、レックスのものへと戻る。
「な、なんだったんだ……まさかオレの体に魔王が……?」
つぶやくレックス。
パナデリアの目がゆっくりと開く。
「団長……ご無事……で……なぜ裸なのですか!?」
真っ赤になったパナデリアの叫びが、森に木霊した。
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