「も゛う゛イ゛ギだぐにゃ゛い゛っっっっ!! やだぁぁあああ゛あ゛あ゛!! イ゛ク゛のやぁっ! あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ああああ゛ぁ~~~~!!」
湿り気を帯びていた敷布はその許容量を超え、結合部直下に水溜を作り出していた。断続する媚肉による白旗は勢いよく下方に向かい、都度じょぼじょぼと音をたて周辺に薄墨色の飛沫痕を作り出す。
日々肌理細かに整えられている、張艶のある柔らかい手と麗しく輝く適度な長さの爪。普段はしなやかに動くその指も、各関節に籠められた余分な力が動きを鈍らせ、骨の形が浮かび上がった手背ごと刻み込むように押し付ける。まるで引き裂き破くのが目的とでもいわんばかりに、何度も引っ掻き掻きむしり、幾度も握りしめ抓り上げ引き伸ばす。
「ふお゛っ! ぉ゛ん゛、ぬ゛お゛い゛っっく゛っ!! いぐいぐいぐいぐっ……!! やだぁあっ! ゆるしっ、お゛んっいっっくっ……まじいっっ……ゃばいやばいやばいっ、あ゛っ! いっっっっ……くっっ……!! あ゛ぁ゛ーー! おゆるしっ……お゛ぉ゛っ! ゆるしでぇ゛え゛えぇええ!!」
響く嬌声の中でも確かに聞こえる布の悲鳴、それすらも今の女には取るに足らない。
最早苦痛と成った快楽から逃がれるため、少しでも意識を紛らわせるべく無様に許しを請う。甘くも熱い疼きが喉を裂き、滅茶苦茶に頭を振りたくったと思えば、爪の暴威は寝台頭部側の壁にまで及んだ。
それでも雌の本能により膝をつき、汗と涙と涎の混合液が糸を引く枕に頭部を押し付け、殿部を高く掲げ雄様に献上し続ける。
「お゛おぉぉお゛お゛おおっっ!! お゛んっ、んおっっほっ……! んん゛ぅあ゛だま゛っ! お゛がしぐな゛るがらっっ! や゛ら゛ぁああ゛ああ!! ゆるしてくださいっ! おね、んぎゃっ! ……お゛お゛おお~~~~っっ!! おねがいじまず!!!! ゆ゛るしでぇえ゛っ!! ああぁぁ゛あ゛っ! あ゛あぁ~~!!」
対するは、脅威から逃れろと叫び続ける女としての本能。己の尊厳を守るべく、半ば無意識ではあれど懸命に這いずり壁に爪を突き立て、下半身の主導権を取り返しにかかる。
しかし男がそれを許すはずがない。
華奢でもなく、贅肉が有る訳でもない、確かな栄養と修練の賜物である柔靭な肉を備えた、雌として理想の身体。男の血管と骨が浮き出た、硬くがっしりとした指先は容易に埋まった。
雄の凄まじい膂力により、あえなく元の位置まで引き摺り戻されてしまう女体。掴んでいた場所が腰部だったため脚部は前方に捨て置かれたまま、より殿部を強調し雄様へ貢ぐ形となってしまう。
抗議をしようにも、止まない快楽は思考どころか抵抗の意思ごと押し流す。
「ん゛お゛っっ!! ほぉおおぉぉ……こりぇ……お゛っ……らめれす……ぉ゛おっ、んえっ……のしかかって、んへぇあぁ……じーすぽをちんぽで縫い付けるやつ……ふいっぎゅ、んへえぇ……ぜったいだめ……」
殿部を一際強く叩き打ち鳴らし、体勢を変える合図とする。
両者共に忘れ去っていた二本の脚。息を吐きながら徐に腿を掴み、膝を後ろに滑らせ伸ばしきる。捧げられた殿部を下腹部で押し付けるように液溜まりに据え置くと、恥骨を内側からぐりぐりと圧し潰した。
遠慮もせず体重をかけると、声を出すのも苦しいのか低語に変わる喘ぎ声。漸く静かになったと言わんばかりに、膣内の感触を再確認し堪能する。
「ぇ、ぁ……あの、せんぱい……? うごけないんですけぇ゛ん……ほぉぉぉ~~~~~っ……! ふぃっっっっぎっい゛……おまんこ食いついちゃだめっ……今力入らにゃいのにぃっ……! 腰落ちたら本当にやばいっ……ふっっぐっ、ぅぎぃいい~~~~……」
胴体を用いて女の体勢を変えさせる都合上寄り添う形で全身を密着させていた男が、突如女の首筋に顔を埋めるようにして前屈。恋人の睦み合いを想起させる行動に図らずも高鳴り、一向に緩まない拘束の意図を尋ねるが、それを黙殺した男はゆっくりと、敢えて緩慢な動きでもって陰茎を吊り上げる。
すると先の逃亡とは一転、それを咥えたまま追随する殿部により再度媚肉を捧げる形で上半身を後屈。上腹部と膝、前方に突き出した両腕の内側上顆に体重を預け、交差させた前腕と手掌で以て胸部に押し付けるように枕を掻き抱く。ぼんやりとした目つきで、引っ張られ落ちた頤が口を開かせるも、みっともなく唇を伸ばし窄め存分に快楽を堪能する鄙陋な雌。
しかし痛みを伴う程の快楽を執拗に思い知らされた抜去時への恐怖が、主の意図を汲む余裕を奪う。甘える動作一つされただけで失念していた愛する者の暴力性。遅まきながら理解した、腰を引いた意味。雄が雌に伸し掛かる体勢の際最も刺激を受け、尚且つ最も知覚神経が鋭敏でもある部位に狙いを定め、溜めを作る動き。
「あっ!? だめだめだめだめ!! 先輩そのおちんぽ絶対打ち下ろしたらだめですほんとしにますしんじゃうから゛ぁ゛ああああああ~~!!!! ぉっ、おぉっ! おほっ!! んぉ゛お゛お゛おお~~~~!!」
知らぬ間に下していた、己に都合の良い解釈による判断。自らの必死な懇願の後明確に鳴りを潜めた魔羅の暴威、穏やかな睦み言を零すのではと思わせる耽美な首筋への口づけを根拠とした、愚劣極まりない希望的観測。
雄への警戒を解き、男への情に染まり切っていた女の脳内にはより烈度を増す可能性など欠片も存在せず、漸く気付いた時には手遅れであった。
「だめ゛え゛ぇ゛ぇええ~~~~っっっっ!! や゛ら゛っ! ちんぽだめっ、あっ……く、ぃっっくいくいくっ……! お゛ぉ゛っ、お゛お゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛おおっっ……!! ぉっほぉ゛っ……ん゛ぇお゛ぉ……ほぉおお~~……!」
引き抜きによる快楽の強要を恐れ、逃れるどころか迎え入れるように密着していた殿部ごと寝台に打ち付ける。あまりの衝撃に女の脳は外界の情報処理を一時閉鎖すべきと判断するも、灼熱と体液に挟まれた温度差が恥骨にとっての気つけとなってしまう。熱された蜜が追加され続けていた水溜は未だ温もりを保ってはいたが、それ以上に燃え上がる男への感情に比べ雌の単なる快楽の証は相対的に熱を持たず、その冷淡な体液が下腹部を迎え入れた。
生き地獄に晒された媚肉はそれでも女の意思など構わず、絶えず受け取る快楽を健気に脳へ伝達。とっくに処理許容量を超え溢れ出た電位信号が眼球内で弾け四肢を無理やり藻掻かせるも、交差した両手首は男の片手が容易に押さえつけ、自由であるのは下腿のみ。その後側部を外側に向け、開放されることを夢見て雄の脚を貧弱な威力で攻撃する。
「やだやだやだやだやだぁああ~~~~!! しんじゃうっ! おまんこ壊れちゃうからぁっっ!! 赤ちゃん産めなくなっちゃう゛ぅ゛っお゛っっほっ……! お゛ぉ゛っ……! や゛た゛っ……下品な声でりゅっ……せんぱい許して……やですぅ……あ゛っ、あ゛ぁ゛あああ゛あ゛ーー! あ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛っっ!!」
幼子でも個人差によっては平易な、口輪筋による口内での唾液保持はしかし、今年十七を数える女にはかつてないほど困難であった。歓喜か、恐怖か、苦痛か、未だ本人すら由来不明の零れ続ける涙と混ざり合い、激しく振りたくられる頤を伝い至る所に飛び散っていく。
「んぉお゛おっっ、ほぉっ!! ほぉお~~~~……ぉっお゛っおっおっ、ほお゛っお゛っおんっ、い゛ぐい゛ぐい゛ぐい゛ぐい゛ぃっっっっ……ぐぃっくまじいくっ……」
響き渡る大きな鳴き声は、水気を含んだ肉がぶつかり合う音で搔き消されんばかり。言葉はなくとも、最後の追い込みであるとの意思は誰が見ても理解できるであろう、情熱的な求め方。
いつしか男に対する恐怖はその理由と共に残滓すらも残さず消え失せ、二人の間には暖かな趣と甘い激情が融和し取り巻いていた。
「出す、んっ、ですね゛っ……! いっぱいっ、せーしだしてくださいね……! あ゛っ、い゛っっ……くっ……」
強く、強く。熱く、熱く迸るその奔流は、煩わしい護謨など突き破らんばかり。高温期を迎え、最高潮の興奮をも併せた蜜壺すら嘲笑うその熱は、まるで溶岩のごとく。
「あっ、はぁっ、はあっ、はっ……はへっ……あへっ、へぇっ……ほっ……ふっ、ふぅっ……ふぅ~……」
少しでも多く肉体の原動力を得るべく、口と鼻の両方で息を吸い、溜まり溜まった快楽と熱を吐き出す。雄の汗に支配された嗅覚が、久しい部屋の空気に喜ぶのも束の間。互いの生殖器より分泌された液が気化し、性の匂いとでも言うべき香りを伴った空気が女の身体に舞い戻ると、途端思い出される己の責務。心地良い倦怠感が甘い痺れとなって走る身体を無理やり動かし、恭しく避妊具を外せば、感謝と労いを込めた口腔による清掃奉仕。
「んれ~~……んぇれ、えれえれえれ……あえー……ぁ、ぇあ……んんむぅ……んもごっ……じゅるずずずぞぞぞぞっっ!! ……ぶっ、ぽん!! んむぐ……ぼへぇあぁ……んぁあー……ぁえあ……あぅむ、ん……ごきゅっ……! ごくっ、こく……んぐん……ぷはぁ~……えあぁ~~~~、えれえれえれえれ……ぁっ、んふふ~……ちゅっちゅう、んれろ……ちゅぱぁ……ちゅっ……」
周りにこびり付いている精液を余さず舐め取り、尿道も空にして差し上げるべく残さず吸い尽くす。
満足のいく量と質であったのか、採取した成果と飲み込んだ結果をどちらもしっかりと雄様へ得意げにご報告。はしたなく舌を突き出しては頻りに動かし、口腔底まで飲み残しが無いと誇示する様は、到底少女と呼ばれる齢の女の行いではなかった。
ねぎらいの意を込め垂れ広がった乳房を揉みしだいてやると、途端相貌から滲み出る淡い喜色。
如何に男が強靭であろうと続けざまの行為による疲労から垂れ下がるが、女は躊躇なく当然とばかりに顔を摺り寄せ、下方から支えるように接吻を捧げて健気に親愛と喜悦を伝える。
「まったく……ちゅっ、結局ゴム使い切っちゃうとかぁ、ちゅう……絶倫過ぎます……! んぅ、ちゅ!」
竿と左右の玉それぞれに丁寧な別れの挨拶を済ませると、さながら食事後の甘味を心待ちにする幼子のごとく、ついと待ち望んでいた好物に手を伸ばした。
だが鮮度を考慮し、不本意ではあれど主目的ではない別の女への欲から処理をする。
「んー、固まって……いや、出せるかな……? あっ出たぁ……んぇえれぇ、ぇ……ちゅるるっ、ちゅう~~~~……ずずずずっぶっっ! んぅ、ごっっきゅ! んふぅ~~……もう半日経ってるのにまだぷりっぷりなんですけど……こんな濃厚たっぷり精液が全部その金玉から出てきたんですか……? ずぞっ! じゅるぶぶぶっ、ちゅう~…んぐ、ふ……んふー……ごっっっきゅん! んぐ……こんなの生で出されたら妊娠するに決まってるじゃないですか……えれぁ~……ちゅるずぞぞっ!! んぐ、ふむん……ごくっごきゅ! ふっ、んふ~……やはり今後は何があろうと、種付け交尾は禁止すべきみたいですね……ちゅるるっ、んぐっ、ふも……ごきゅん、んふっんふ~~~~……あっ、もちろん奥寺先生もですからね? ぇあぁ~……ぁぐ、んむぅ……ずぞぞぞっ、んぎゅ……ごきゅっ! ごく、こく……んふーーっ! これで、あの子への分は終わりなので……次はぁ……私でお射精した分ですねぇ~……」
仰向けで開いた口に、次々と中身を流し飲み込んでいく。破かないよう細心の注意を払い爪で押し出し、時には内部に舌を入れ吸い出し、終いには護謨を裏返し直接舐め取る。不承不承ながら隠しもせず嬉々として舌を伸ばす様は、畜生と比べるのも烏滸がましいほど下劣で、卑猥であった。
軽快に熱を失った水菓子を堪能すること都合五回。浅ましくも初々しい殿部を以て主を誘惑したであろう卑劣な雌で発散された、好ましくない理由で生まれた溜まり液は処分できた。
残るは自らへの愛のみ。そして実った雫の容積はすなわちご主人様から雌に対する評価そのもの。どこか誇らしげなその手つきは、実年齢を知っているはずの男から見ても、淫靡で嫋やかな女性を感じさせるものだった。
「んふへへへぇ~……結局最後の四回は全部奈緒ちゃんのやつより精子多いなんて、やっぱり先輩の性処理が一番上手なのは私なんですから……ほらほら先輩撮りますよ」
しかしその直後、力なくふにゃりとした笑みを浮かべ、年相応の天真爛漫とした様子で幾つかの写真を撮っていく。
横から突き出された陰茎に目元を隠される代わり、両手で五つの避妊具と女自身の学生証を見せつけ玉袋に接吻している瞬間。
力強く屹立する魔羅に護謨らを引っ掛け出来た即席の暖簾で目を隠し、底面に舌を這わせている瞬間。空いた両手は示指と中指のみを真っすぐに距て伸ばし、女が自ら手籠めにされたのだとこれ以上ない程態度で表していた。
左右に開かれた大腿を染める白く濁り泡立つ分泌液、それを糊代わりに学生証を貼り付け蜜壺を隠し、顔は撮影機に向けた手のひらで隠している瞬間。ちらりと覗く目と口元は細められ、優越感と幸福感からなる笑みが浮かんでいた。
「そういえばそろそろこういう……え、えっちな映像も、たくさん集まってるんじゃないですか? 本来は先輩につ、使って、頂いて……ご自分で処理してもらうために撮ろうって話だったのに、今じゃほとんど奥寺先生のストレス解消オナニーにしか使われてないですよ……あとは先輩にあまり相手してもらえてない人達……たっ、確かに私が禁止してるからですけど、絶対ゴム使う気無い人達じゃないですかっ! 絶対駄目ですからね……」
生徒会の活動報告として義務付けられた、行為前と行為後の写真、もしくは行為中の動画撮影。生徒会役員の選出基準を考えれば、主に使用するのは役員唯一の男性である彼だと、顧問の教員含め女性関係者の誰もが疑わなかった。
「奥寺先生も、生徒じゃないからって孕ませちゃだめですからね! まったく……ただでさえ去年から新卒で生徒会顧問まで押し付けられちゃって凄い大変そうなのに、これ以上先輩とのえっちに嵌まっちゃったら流石に生徒会活動の実態なんて隠しきれませんよ……まぁ流石に気の毒なので、ストレス発散用に今日のハメ撮りも送ってあげますけど……えっ、ぁあむちゅう……んむぅ、ちゅうぅ、ちょ、ちょっと……せーえき飲んだばかりで、おくちきたなぁむっ……んぅう……ちゅる、ぢゅ、ちゅ~……んれあ、せーし飲んだばかりでもキスしてくれるしぇんぱい、んちゅんべぇろ……だいしゅき……んん、ちゅう……好き……ちゅ」
胡坐の男の脚に腰かけ寄りかかり、腕にすっぽりと収まったまま好き勝手に身体の至る所を揉まれまさぐられる女。首筋から後頭部にかけて髪の匂いを嗅がれ、頬をぷにぷにと小突き柔らかさを楽しむ一方で、捏ね繰り回される胸部の肉塊と突起。
それでも女は端末を操作するだけで抵抗どころか苦言も呈さず、男の凌辱とすら言える奔放な振る舞いを受け入れている様子だった。加えて男が強引に頬を掴み寄せ口づけを迫れば、途端現る雌の顔。両腕は先まで捉えていた端末の記憶など即座に捨て去り、僅かでも愛する者との距離を縮めるべく男の首を抱擁し引き寄せる。
「じゃあ報告用の写真も撮れたので、せーし頂いちゃいますねぇ……すんすんっ、すーーーーっ……んぐっ……!? くっっっっさっ……!! は、ぇ、なにこれ臭すぎ……どんだけ濃いせーし出したんですか……こんなの飲めるの私だけでしょ……」
その中身を検める時の顔は、奇しくも女が新しく買った香水を開封する時と同じだった。試嗅のため開口部を広げた瞬間、掬うまでもなく鼻腔に襲い掛かる雄の匂い。
生殖器同士を擦り合わせて出来た性の色香ではなく、不純物のない雄の精。それも先ほどまで口にしていた、別の女に対する欲の成果でもない、正真正銘自分のみを想って作り出された主様からの新鮮な愛の証。
「ぁ、ぇあーっ……あ、ぁぇ……んれー……って、このせーしやばすぎ、全然落ちてくれない……固形じゃんこんなの……あ、掴めたし……あむっ、んぅぐむ……んぐ、ん、くちゃっ……ちゃむっ、もっぢゃにっちゃ、んふー……んん、ん……ぬふーー……! むぐっ!? んんっ、ん……ぇあ~~~~……ぁ゛、ぁ……んむ……もぢゅ、んふ……んぐ、ごっっぎゅ! ごきゅっ! ごぐんっ……ごくっ、むぐ、ごくん……こく……んぶっ、ぷはぁ~~……!! ……ぅぅ、濃すぎますよ! なんですかこの精液!」
護謨を引っ繰り返し中身を垂らし落そうとするも、あまりの粘度に一塊となった精はへばり付いたまま離れない。やむを得ず手で掻き出そうとすると、なんとそのまま掴むことが叶った。
すぐさま幸いとばかりに口に入れ、目を瞑り口腔の感覚を研ぎ澄ますと、じっくりと雄の味に聞き入る。確りと咀嚼し、味覚と嗅覚、舌触りに集中。主から賜った愛の余韻に浸り、これらの感覚を自らの肉体と魂に叩き込む。
そこでより冷静に味わおうと考えた女は小休止として、あろうことか深呼吸。当然密閉された頭蓋内を蹂躙する雄の匂いに悪手を悟り、即座に口を開ける。罷り間違っても零したりなどしないよう細心の注意を払い、上向きに熱と匂いを吐き出した。
露わになった口腔内は白濁に塗れ、粘液が上下の歯を白い梯子で繋いでいた。雌の興奮か、雄の熱か、或いはそれらが混ざった湯気が立ち昇り、普段の雌たちが口を揃えて発する火傷への懸念も、この光景を見れば理解せざるを得ない。上を向き口内の惨状を見せつけたついでとばかりに男を鋭く睨み、原因となった張本人への非難とする。
「もう今日のえっちは終わりなんですから、無駄に女の子を発情させないで下さいっ……! こんな精液臭、帰りの電車内とか呼吸してるだけでえっちしてたのばれちゃいますって……もしかして次のやつも……うわこれも掴める、本当最悪……はぁむっ……んんっ!? むぐ、ふぅ、ふむっ……んんふぅ~~~~……んふっ、ふっ、んふー……もご、ん、ぼへぇえあ……ぁ゛ー、あ゛……あぉむ……んぅ、ぐちょ、ぐちぃ……にっちゃ、ねぢゃ、ぶじょっ……ぼじゅっ、ぐじょ……んん……ごっっっっきゅっっ!!!! んぶ、んごぎゅっっ!! ごきゅんっ、こくっ……んっ、んぐっ……ごくっ! ごっきゅん……ごく……ぶへぁあ~……! あ、ぁあ゛……んんっ、こっこれっ……ほとんどゼリー……! んっぐ……ゼラチンでも入ってるんですか……んんふ、もう少し飲みやすい精液出してって言ってるのに……精液で窒息したらどうするんですか、まったく……ちゅるるっ、じゅっ、ずじゅる……れろ、ちゅぴっ……ん、ちゅぅ……」
一個目と同じく中身を摘まむと、忽ち啜り咥えじっくりと味わい咀嚼。先にも増して固形と称すべき粘度であったが、慣れた様子で唾液を交え噛み潰し、歯の隙間に舌を以て押し当て濾していく。未だこびりついている精液も、避妊具を裏返し残さず舐め取る。
「というかなんでそんなガチ勃起……さっきお掃除したばっかりなのに、もう我慢汁もべったり……だ、だめですよ、もうゴムないんですから……これ以上は子作りになっちゃ、ぁっ……んぅ、おっぱい掴みながら命令されても聞きませんっ……! 揉むのは別にいいですけど、飲むの邪魔しないでくださいね……ずじゅるるるるるぶぶっ! ぶぼぼっ、ぶっ……ちゅぱっ……んんぐむ……もぢゃ、にぢゅ、くっちゃにっちゃ、はも……んんんふー……むぐっ、ごっ……んぎゅ、こきゅ……ごぐんっ……! もちゃ……こきゅっ、ごきゅん……ぷはぁああ……はーっ、はーっ……んぅ……確かにおっぱい好きにしていいとは言いましたけど、コリコリし過ぎっ……! 何度も言いますが今日は交尾しませんから、ちょっ……乳首とれちゃう……」
無遠慮に弄り続ける骨ばった指を剥がすべく、背面から取り押さえるように小さな手を添えるも、雄様の意思に反するにはあまりにも分不相応であった。
母指を捕まえれば他四指で挟み、それらを抑えればやはり母指が押しつぶす。加えて、雄に支配された舌と鼻腔が頭蓋から脊椎にかけて甘い溶岩を垂れ流し続けるとなっては、ただでさえ下等な雌はされるがままである現状を受け入れるほかない。
「ぁあのっ……ほんとに……今出すのは許しませんからねっ……! 昨日と今日はお射精我慢するって話だったのに、結局十回もえっちしちゃって……許したわけじゃないんですから……あぁんむ……ぢゅーーーーっっ、ちゅるるるるるるっっっっ…………ぽぉんっ……んっ、ふもぐっ……んふーー……私が今日先輩の様子に気付かなかったら、誰で出すつもりだったんでふか……? ぇあ~~~~……ぁれ、えあ……はぉ、んむぐ……んふっ……ふっ、んふーーっ……! もご、んじゅ、くちゃあ……じゅるるっ、ず、もじゅ、ぶじゅっ……ん、ごっっきゅっ!! んぅ、ごきゅっ! ごっきゅ、こく、ごく……ん……ぷはーーーーっっ……えれえれえれえれえれ……こんなに濃いお精子、んふぅっ……今日出すなんてもったいないですよ……ふぅっ……あっ、我慢汁垂れちゃうっ、んべぇ~~……ずるるるるっ、じゅぶっ、ちゅっぷっ……ちゅっ、あっ……! 乳首カリカリだめっ……さっきから何回も甘イキしてますから……ちぅ、きゃっ! もぉ~、ちょっとキスしただけでビクッって跳ねないでください……ちゅぷぅ、おちんぽ様おおきすぎて……ちゅっ、自由落下だけで凄い衝撃なんですから……鼻潰れちゃう……ふっ、ふぅ……」
背中を滑らせ雌とは明確に違う屈強な腿に頭を預ける。
男も心得ていると言わんばかりに素直に差し出し、ゆっくりと頭を撫で梳かす。受け入れてもらえると確信していた様子は、まるで奴隷の如く媚び諂っていた女には珍しい。甘い睦み合いも程々に女がまた一つ飲み終わったのを確認すると、すぐさま再度臨戦態勢の魔羅を恍惚としている顔に叩きつけた。
先ほど綺麗になったばかりにも関わらず早くも漂う雄の匂いを堪能し、最後の果実へと手を伸ばす。
「ホテルの時間もありますし、帰ったらいくらでもお射精できますから、もうちょっと……我慢してください……じゅぶっ、ちゅーっ……ずぞぞぞぞぞぞっっ!! じゅるびびっちゅっ、ぷっ……もちゃ……くちゅ、んぐっぷ……ぼへぁあ……ぁー……あおんむ……んんっぎゅ、むふーっっ……! ごぎゅっ、ごっっっきゅっっ! ごくっ、んぐっ……ごきゅっ……んふぅ……こくっ、ごく……ん……ぷっはぁ~~~~……んぇれぇあぁああ~~~~……えれえれえれ……んっふぅ……ご馳走様でした……大変、美味しかったです……ちゅっ! んふー……あ゛っぐっ、やばいかもこれ……」
とはいえ男といえど本気で迫っている訳ではない。行為のために借りている部屋までの距離を考えれば少しの辛抱であるし、この程度で割高な超過料金を払うのも馬鹿らしい。帰れば再び身体を汚すのは分かり切っているため身体を清める必要もないと、着衣のため膝上の女をどかそうとして気付く。
「ん゛っ……ごれやばいです……ぅ゛せんぱっ、見ないでっ…… んぅぶっ、ぐ……ん゛っ……げぇ゛え゛っ、け゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛っっ!! も、もぉやだぁっ……!」
思い返してみれば、先ほどから呼吸が苦しそうであった。どうやら膨満感によるものであったらしく、普段生徒会長として堂々たる様を見せている女と目の前の雌が、同一人物であるとは到底思えない。
あまりに下品な噯を前に、やはりこの場で食い散らかしてもいいのではないかという暗い誘惑が再び男を襲うも、今日の夜から明後日までの期待を理由に辛くも自制。生気を失った顔つきで浅く息を吐く。
対する女は、羞恥からか顔を逸らしたまま一向に目線を合わせない。今まで散々無様な姿を見せておきながら、今更何を恥ずかしがる必要があるのか男にはてんで分からないが、兎にも角にも今は他にすべきことがあると突きつける。
「ぅ、あ……おちんぽ様、ちゅっ……交尾ありがとうございます……ちゅ……ちゅぷっ……とってもかっこよくて、気持ちよかったです……ちゅう~……お射精我慢させてごめんね、またあとでね……ちゅっ! 下着の方、失礼いたします……ちゅぶ、ちゅ~……」
声をかけられ、恥じ入っている場合ではないと思い直したのか急ぎ挨拶。最低限の礼儀として、行為への感謝を忘れるなどあってはならない。
そして猛り狂う魔羅を抑止するべく、丁寧に下着を引き上げ着せていき、陰部を収める直前に謝罪。窮屈な場所に閉じ込めてしまうお伺いを立て、非礼を詫びる。
下着さえ着せてしまえば礼は尽くしたと言っていい。男よりも女の方が衣服の着用に時間がかかるのは、当たり前であるが制服も同様。男にばかり構っていられないとばかりに、自らの装いを気にし始めた。
「お夕食はいつものご飯屋さんでいいですよね?」
腰を曲げ前屈、胸を下着に収めながら問いかける。帯革を留め、肌着を被った男は言葉少なに返答、襯衣を羽織り前を合わせていく。今更垂れ下がる肉塊や無愛想な会話に気を揉む程、冷めた関係ではない。
「あと、排卵日……やっぱり月曜日で間違いないみたい、です……」
華の高校生が過ごす週末の休日二日。しかしこの二人は、暫し前から決して予定を入れぬよう決めていた。
「私はもうお腹たぷたぷですけど、先輩はたくさんお願いしますね……いつものとろろ玄米も……ご、五杯……とか?」
一目で制服だと分かってしまう上着と学生鞄を別の鞄で隠し、宿を出てから改めて羽織る。言葉を交わす必要もない、単純作業。
そうして彼らは二人、腕を組みゆっくりと。期待に揺れる身体を落ち着けるようにして、家に向かっていった。