それは正に、生きながらの地獄であった。
「ぬぷぬぷ~っと入ってくるおちんぽ様に対し……女の子も、おまんこをぎゅっ、と締めて……精一杯の抵抗はするのですが……」
「はっ……ぁ、ぅ……は……あ」
耳朶を擽る空気の振動は、蜂蜜を多量に含んだ筆で身体中に塗りたくられるかのような知覚を少女に齎した。
粘膜は摩擦力という概念すら知らないとばかりに蕩けきり、浸透圧にさらされたような媚肉は悦楽を滴らせている。はくはくと開閉を繰り返す口と虚空を見つめる瞳は、痺れにより務めを放棄した脳による命令ではなく、雌の本能が精一杯振りかざしている上位者への白旗だ。
「旦那様の手にかかったおまんこは……それまでにたくさん蕩かされてしまっているのが常ですので……」
女性の体温への気遣い故か、適温を僅かに上回る室温になるよう何某かの暖房が作動しているようだった。家に足を踏み入れてすぐ、それらしい機器を操作する彼の行動がまさに女慣れしているといった様子で苛立ちを搔き立てられたのだから、彼女が忘れるはずもない。
「ガッチガチに勃起なされたおちんぽ様の侵入はどうしても阻止できず、容易く征服されてしまうのです……」
「ふっ……ふぅっ、ふっ、ふっ……ふぅーっ……!」
しかしこうも物理的な熱を伴った、少女の脳内を侵食し鄙陋な想像を掻き立てる声となると、未だ経験の浅い彼女に揺蕩う抵抗力はあっさりと霧散しゆく。
「ですから奈緒さんも……そんなに愛液をだらだらと垂れ流していては、旦那様にいいようにされてしまいますよ?」
「やめっ……だめですっ……! 足すりすり、やっ……! 絆されたりなんてしませんからっ……」
いじましく喚くちっぽけな雌を見下ろし、徐々に口角の上がる語り部。
それに合わせ、爪先から足の付け根に向かいゆっくりと這いまわる男の指。臀部と太腿の境目を器用に子気味良く、少女が男の手を排除しようと決意するぎりぎりで離し、再度なぞり上げるのを繰り返す。
どれだけ振り払おうとしても、じわじわと浸食されているような錯覚は執拗に纏わりつき決して少女から離れない。
「入って来てしまったものは仕方がない、ならばこの旦那様専用おまんこで搾り取ってやる……そう考えを切り替えたところで、実はそれも旦那様の思う壺……無理やり凶悪おちんぽを捻じ込んだ直後だというのに……やさしく、やさ~しく……大丈夫か、なんて声をかけながら……甘い口づけを落とし、すりすりとお腹を撫でてくるのです……」
「ちょっ、あっ……! だめぇ……それほんとだめ……ぅひゃっ……! なめちゃらぇ……ぃやぁ……」
男も囁きに加わり、時折舌を微かに触れさせながら耳心地の良い低語で甘く懇願する。
片や尊敬していた、女性としての一つの完成形が放つ優美で透き通った声。
片や思春期の少女が初恋を捧げた、雄々しくも艶のある力強さを感じさせる声。
両側から侵略された少女の聴覚は、容易くその制御権を上位者達に明け渡した。
「女の子は単純ですから……反省したのかな、心を入れ替えてくれたのかな……初めはびっくりしちゃったけど、ここからは大好きな人とらぶらぶえっちができるのかも……そんな風に考えてしまって……」
「ぜっ、たいちがうっ……! そんなのぜったいない……」
少女の脳内には、男の仮想相手の末路が容易に思い浮かんだ。
名も知らない女性が目の前の男に対し、接吻をねだり尻を振り泣き叫んでいた動画を見ては、羨望と嫉妬で脳内をかき混ぜられるような感覚は記憶に新しい。
「しょーがないなー、仲直りのハグくらいならしてあげようかなー……そうして手足とおまんこを、それぞれ絡みつかせるように抱き締めて……旦那様もそうなると分かっていますから……おちんぽ様が馴染むまで、女の子が僅かに残していた警戒が完全に解かれるまで……絶対に動かず、極上の安心感と幸福感を与えてくるんです……」
「ひっ……! やだっ……! いやぁっ! やっぱりかえるぅ! ぜったい意地悪する気だもんっ……! この……! 放してっ……!」
遂に恐怖がその許容量を超えたのか、情けない悲鳴を上げて暴れ出すも男が手際良く押さえつける。ぎゅっと握った拳を精一杯男の肩口に叩きつけるも、分厚い肉の鎧の逞しさを実感するのみで、彼が堪えている様子は微塵も無かった。
無駄な抵抗だと分かっているのか、女の語り口がより一層深く甘くなった。
「そしてこれがまた、女の子の愚かな部分なのですが……男性からお姫様扱いをされた女性は往々にして、自分に価値があるからそうされるのだ、目の前の男は自身の思い通りに動くのだと……勘違いしてしまうんです……」
「ち、違いますから……! ねっ……? ねっ? わ、私はそんな、思い上がったりしませんからっ……だからその、今日のところは、おゆるし……」
「そうなってしまった女性が放つ言葉は……想像できるでしょう? そう……キスをねだり、愛を囁き、男女の蜜月を望むのです……通常ならばいくら愚鈍な雌であろうと……思い上がりも甚だしい、旦那様が情けをかけてくださっただけだと理解できるのに……」
「あっ、やだっ! 足はなしてっ! やっ……おちんぽ様おしつけても受け入れませんからっ……! でっ、デートしてほしいなんて言いませんから! ねっ? ねっ?」
無理やり足を広げた男が再び迫る。勇ましく抵抗する少女だったが、男が押し付けているのではなく、少女の腰が断続的に幾度も迎えを寄越しているのだとは、終ぞ気が付かなかった。
「愚劣極まりない雌の将来を憂いた旦那様は……ぐりぐりぃ~……っと子宮を叱りつけ……」
「ひぃっ……!」
べちん、という音と共に下腹部に押し付けられるそれは、少女がこれまでの人生で見たものの中で最も醜怪で、されど勇ましいものだった。
「とっ……ても、丁寧にご指導くださいます……当然、女性が真っ先に述べるべきは感謝なのですが……」
「ひっ……や、いやぁ……!」
「身勝手にも裏切られたと感じ衝撃を受け、数瞬前の自らに対する恥じらいと後悔から……そして何より、心の準備なく押しつぶされる子宮口とGスポットへの快感が襲い掛かり……」
「ごきゅっ……! やばい……ぜったいやばいやつ……」
「脳から足先まで、全身が痺れて……意味のある言葉が発せなくなってしまうのです……」
「ひゃら……そんなのぜったいらめ……!」
必死に男の手から逃れようとするも愛液は止まらず、男の手が媚肉に触れれば即座に威嚇射撃が行われる。
指を入れようものならば、雌の匂いをこびりつかせるぞと脅しているのだ。
「それだけでは終わりません……おちんぽ様へ依存しかけた卑しい雌肉を見かねて、慈悲深くも我々のためを思った旦那様は一度距離をとられるのですが……その頃には既に旦那様のカタチを覚えこまされてしまっていて……」
「ふぐぅぅ~……っ! ひゅっ……! ひっ、ふぅっ……! ふぅ~……」
しかし下等生物の必死の悪足掻きも、男にしてみれば慣れたもの。淫裂の周りをなぞったかと思えば、
「ガッチガチの亀頭に押しのけられた最奥……柔な媚肉を切り刻む鋭利な雁首……お精子様の脈動をお伝えくださる屈強な幹……女の子の抵抗など意にも介さない硬質な根元……」
「いれちゃだめ……いれちゃだめ……にげないと……おんなのこが知ったらだめなやつ……」
「それら全てを余すところなくみっちりと締め付け、腰は無意識にへこへこと動いてしまっていて……襞で丁寧にお手入れしてしまうのです……」
「ぁ゛……ぅあぁ、あ……」
遂に最悪の未来が間近に迫っている。少女の瞳には明確に涙が浮かんでいた。
「しかしもちろん雌の都合など旦那様には関係ございませんから……おまんこがぴったり張り付いたおちんぽ様を……ぞりぞりぞりぃ~~っ……! と……」
「ぅ゛ぁあ゛ぁぁっ……! やっ……いやぁ……!」
ここぞとばかりに
「襞を擦り、刮ぎ、削りながら……それはもう勢いよく、思いっっきり……引っこ抜かれてしまうのです……」
「んぅふーっ! ふー……! ふぅ……! んふー……! ふぅう~……」
説明を続けたまま男の股座に手を伸ばす女。その威容を少女に見せつけるとともに、未だ獲物にありつけない状況を雄様に強いてしまう無礼を詫びるためでもあった。
「そう、ここ……旦那様の雌殺しの中でも一際異彩を放つ……このたっかぁ~いカリが……都合の良い幻想に浸ってしまった愚かな雌を、窘めてくださるのです……」
最早制御不可能となった自身の女性器を視界の隅で捉えつつ、よもや息を吹きかけているのかと思わせるほど息を荒くし、凶悪な魔羅を力強く見つめる様は、到底少女と呼ばれる年齢の行いではなかった。
「ふぐっ……! ぎっ……! あっ! すみませっ……! お潮でちゃっ……ひぃっ!!」
ぷしゃあっ……と、絶頂の報が飛び出す。正当防衛などの、甘えた訴えが通らないと誰もが分かる明確な攻撃。
雄の象徴に所有物宣言を受けた男の顔は、獲物を前にした肉食獣そのものだった。
「まぁっ! いけませんっ……! 碌に種も頂いてないうちからマーキングだなんて極めて失礼な行いですよ、恥を知りなさい……!」
「すっ、すみませんっ……! ごめっ、なさっ……ごめんなさい、ごめんなさいっ……! かおっ、顔こわいぃ~っ……! すみませっ……へ?」
しかし意外にも、男は少女の不敬を笑って許した。
「た、確かに……たった一日のゴムハメ経験で想像アクメをなさるのは、稀に見るどすけべっぷりでございますが……」
「どっ、どすけべなんかじゃないですっ……!」
気にせず続けろと促された女は流石というべきか、釈然としないながらも男の命令を遂行すべく、咳ばらいひとつで語りを再開した。
「そうして旦那様に生ハメ処女を捧げさせて頂いた雌は皆、旦那様のお慈悲に感服……男性としての魅力を再確認し、人生をも捧げる覚悟と、この御方が最良の雄であるとの確信を得るのです……一度おちんぽ様を引き抜かれた程度で泣き喚く愚かな雌であっても、旦那様は決してお見捨てになったりしませんのよ」
少女は先日見た活動報告動画を思い出す。確かに、目の前の女は無様な声で許しを乞うていた。
「あ、あらあら……とてもお恥ずかしゅうございます……できればそれ以上は目を通さないようお願いしたいのですが……」
不意に男がテレビのリモコンを手に取る。幾度か操作すると、少女が言及した場面が再生された。
『ん゛お゛お゛おおぉぉっっ!! だめだめだめだめだめ子宮壊れます赤ちゃん産めなくなっちゃぅお゛おっっほっ……! ん゛ぎゃあ゛あぁ~~っっ!!』
「あっ……! だっ、旦那様っ? おやめくださいっ……! え……お、お気に入りだなんて、そんな……ですがその、少々恥ずかしいので、お許しいただけると……そ、それで、ですね?」
『やぁやっ! ぜったいおまんここわれたもんっ! おかあしゃまたすけてぇ! やだっ、おちんぽやっ! あっ……! あぁ゛あ゛~~っ!!』
気を取り直して話を再開しようとするも、大音量で邪魔をするのは過去の自分自身。
「……こっ、これはちがいます……! 二年前はその、私も未熟なところがあったといいますか……いえ、今はないという訳ではないのですが……とっ、とにかく! そうして女の子の不安定な情緒とおまんこを掌握され、とっても幸せにしていただけるのですよ……ですから大丈夫……なんにも怖くないですから……」
続けて男がその耳元で何事かを囁けば、俯いた状態から顎を胸にぶつけるように、こくんと静かに頷く。
いくら胸の前で両手を組み、無垢な少女の控えめさを演出していようと、大きく開かれたまま閉じる気配のない両足と男根を見つめる潤んだ瞳が、これ以上ないほど少女に秘められた雌の部分を表していた。
その様子を見た女は、自身の仕事はここまでであると理解した。笑みを浮かべ、食事の準備をしてくると男に小声で伝えれば、片手を挙げて了承の意を示す寛大な主。行為中に別の女と会話するだけで妬むような、度し難い雌も世の中にはいる。改めて自身が見初めた雄の寛容な心に惚れ直した女は、万が一にも嬌声が外に漏れないようしっかりと扉を閉め、寝室を後にした。
2026/03/13 改稿