※この作品はR-18です。

仲良く楽しくみんなでエッチ!   作:諏訪部始終郎

10 / 74
はじめての

 トン、という控え目な音と共に襖は閉じられ、広い客間は二部屋に分かたれた。

 そうして心臓の鼓動が聞こえてきそうな沈黙がこの空間に満ちる中、俺と優はそれぞれの布団の上に座って対峙し、じっと互いを見つめ合った。

 

 当たり前だがもの凄く緊張している。告白した時に引けを取らない過去最大級のそれが、俺のヘタレな脳みそを白く埋め尽くそうとしていた。

 

 だがそんな途轍もない緊張と拮抗し、俺の意識を繋ぎとめてくれるものがある。

 それは他でもない。思春期以降常に持て余し気味だった、『性欲』という本能だ。

 

 俺は今、機能不全に陥ろうとする脳みその代わりにチンポでモノを考えている。

 長年夢見て、ようやく触れる事を許された肢体を前に、さてどうやってセックスを始めたものかと張り詰める竿へ血流と思考を巡らせる。

 

 そんな折、するりと正座で座り直した優が三つ指を突きお辞儀するのだ。

 

「よろしくお願いします」

 

 なんて畏まって言うもんだから、俺も釣られて佇まいを正し頭を下げた。

 煮詰まった思考から気を逸らしてくれたお陰か、脳みそにも会話をする位の余裕が生まれてくる。

 

「こちらこそお願いします……ってなにこれ」

 

「何かのドラマでさ、初めての時はこんな事してた気がして、やってみた」

 

 えへへと笑う優。見慣れたその笑顔に安心感を抱くと共に俺も微笑を誘われた。

 お陰で互いの間に張り詰めていた空気がふんわりと和らいでいくのを感じる。

 

「なんかさ、優も佳奈子も結構余裕じゃないか?俺と勝也ばっかりテンパってる気がする」

 

「……そんな事無いよ。わたし達も全然余裕無いもん」

 

「ほんとに?」

 

「ほんとだよ。……ただ、こうなるんじゃないかって何となく思ってたから、覚悟は出来てたのかも」

 

「そっか……」

 

 優は覚悟を決めてくれている。ならば迷わず前に進もう。

 俺は布団の上を膝立ちで進み、肩と肩をぴたりと寄せ合い座り直す。その勢いのまま優を見つめつつ、そっと顔を近付けた。

 

「ゆう……」

 

「ん……」

 

 顎を上げて目をつぶり、気持ち唇を突き出す相手に自身の唇を重ね合わせた。

 約三時間ぶりの接触だ。ほんのりした暖かさと柔らかさが皮膚を通して伝わってくる。

 それがとても心地良くて、息が続くまでキスを続けた。

 

「……息止めてるの、大変だね」

 

 息継ぎの為に唇が離れると、優は頬を染めはにかみながら言う。

 それならば、と思いついた事を提案してみた。

 

「鼻で呼吸すればいいんじゃないか?」

 

「鼻息当たっちゃうよ」

 

「そういうもんだろ。試してみようよ」

 

 再び唇を重ね、早速鼻で息をしてみる。

 いい感じだった。これならいつまでもキスを続けられそうだ。

 数秒すると優も観念したのか、鼻から控え目な呼吸を始めた。彼女の吹き出す僅かな息が頬に当たって少しこそばゆい。

 

 他人の吐息をこんな近くで感じるのはもちろん初めてだ。十四年の人生で初めて受ける感触に小さな戸惑いと大きな好奇心が沸き上がる。

 

(いい匂いだな)

 

 石鹸とシャンプーだろうか。鼻で息を吸うたびに甘く爽やかな香りが強く感じられる。

 自分の身体からは決して感じる事の無いそれをもっと吸いたくなり、不自然にならない程度に鼻での呼吸を活発化させた。

 

(俺、女の子と、優とキスしてるんだなぁ……)

 

 改めてその実感を味わいながら、しばらくの間唇の感触と優の匂いを楽しむ。

 こうしてただ触れ合うだけでも心の底から止めどなく溢れてくる多幸感。

 

 それだけでも十分幸せなんだが、ちょっと冒険したくなってきた。

 試しにと自分の唇で優の下唇をはむはむと挟んでみる。プルプルしていて柔らかくて、挟んでるこっちが気持ちがいい。

 

 唇を刺激される度に優の身体がびくりと揺れる。最初はそれが拒絶なのかと思ったが、しかし相手は唇を離そうとはしない。

 もしかしたら優も気持ちいいのかな、と都合よく解釈し、今度は上唇も挟んでみた。

 やっぱり彼女は一切抵抗しないが、心なしか、少しずつその鼻息が荒くなってる気がする。

 

 そうして何度か上に下にと往復すると一旦唇を離し、耳元で聞いてみた。

 

「これどう?唇で挟むやつ」

 

「よくわかんない……けど気持ちいいかも」

 

「優もやってみてくれない?」

 

「……いいよ」

 

 了承してもらえた。再度唇を合わせ、優が動くのを待つ。

 すぐに俺の下唇がとても柔らかいものでふにふにと揉まれた。

 

(……これは、気持ちがいい……)

 

 他人の唇で自分のそれを挟まれるのは不思議な心地良さがあった。

 俺が何も言わなくても次は上唇、その次は下唇と交互に繰り返してくれる。優もこの行為を気に入ってくれたんだろうか。

 

 この新鮮な感触をずっと味わっていたいが、それはフェアじゃない。一旦唇を離して攻守の交代を視線で告げつつ、すぐに顔を近付ける。

 また変化をつけてみた。今度は優の唇全体を吸ってみたり、顔を少し振って唇同士を擦り合わせたりと試行錯誤を繰り返してみる。

 

 しばらくしてから一区切りつけ動きを止めると、お願いせずとも真似してくれる優。

 そこに嫌々付き合ってる感は一切感じられなかった。なぜならいつの間にか優の手が俺の身体に回されていて、遠慮がちに、それでいて絶対に離さないとばかりの絶妙な力加減で自分の方へと引き寄せていたからだ。

 間違いなく優も俺を求めてくれてるという安心感に包まれながら、いつしか俺達二人は思い思いに唇を使った愛撫に耽っていた。

 

 もちろん舌を使ったディープキスにも並々ならない興味はある。

 が、今日の所はお預けだ。あれはお互いある程度慣れてからの方がいいだろう。セックス教本にもそう書いてあったと記憶している。

 

 楽しみは後に取っておくとして、唇同士での愛撫を続行する。

 二人してかなり鼻息が荒くなってるが、もうお互い全く気にしない。触れ合い、啄み、吸い、擦り付ける様々なキスに酔いしれ、没頭していった。

 

 

 

 そんな時だ。二人だけの世界に突然水を差される事になる。

 

『ちょっと!』

 

 佳奈子の声と、ばちんと何かを叩く音が聞こえてくる。すぐ後に平謝りする勝也の声が続いた。

 

「何やらかしたんだあいつ……」

 

「何だろね?」

 

 優と一緒に苦笑いだ。

 しょうがないとはいえ、襖一枚隔てただけだとやっぱり隣の声が聞こえてくる。こっそり覗き見てみたいという野次馬根性も湧いてくるが、そんな事してる暇はない。今は目の前の恋人に全力集中するべきなのだ。

 

 気を取り直した俺達は再び向かい合う。キスを邪魔されたが丁度いい。そろそろ次のステップに進もうと思った。

 

 つまりはおっぱいだ。長年恋焦がれた優のおっぱいについに触るのだ。

 もちろんいきなり触るような事はせず、確認を取る。

 

「優、胸、触っていいかな?」

 

 真剣な目でみつめる。

 俺の熱い視線を受け、優は恥ずかしそうに目を逸らしながらも答えてくれた。

 

「……いいよ。でも、強く押されると痛い事もあるから、優しくね?」

 

「わかった」

 

 注意付きだが許可が出た。

 一気に沸き上がった興奮を表に出さないよう注意しつつ、身体の位置を優の正面に置く。そして、その豊かな胸に向かって両手を突き付けた。

 いいと言われてもちょっと怖くなったので、触れる直前で念の為の最終確認をした。

 

「いくよ?」

 

「うん」

 

 小さくともしっかりと頷いたのを確認すると、浴衣の膨らみの上へと慎重に両手を置く。

 

 瞬間、「ん」と優が吐息を漏らす。心が逸(はや)るがまだ指は動かさない。胸部に当てたままの状態で相手と俺が落ち着くのを待つ。

 すぐに優が目を合わせてきた。それを続行オーケーのサインと解釈し、ゆっくりとおっぱいを揉み始めた。

 

(おお……)

 

 むにゅりと柔らかい物を掴む感覚と共に指先が沈む。

 浴衣とその下のブラの感触が強いが、それでも夢にまで見た優のおっぱいだ。今まで感じたことの無い感触を両手にし、俺は感無量だった。

 

 両手を揉み込むたびに反応する「ん、ん」という色っぽい吐息も堪らない。それでも焦らず理性を動員し、一定感覚で優しく揉んでいく。

 だが、すぐに我慢が出来なくなる。浴衣の上からでも気持ちいいが、やっぱり生で揉みたい。おっぱいを直に見たい。

 

「……浴衣、脱がせていい?」

 

 思い切って聞いてみると、優はこくりと頷いてくれた。

 逸る気持ちを必死に抑え、帯の結び目へと手を伸ばす。

 震える両手でもどかしくも解いた後は間髪入れずに浴衣へ手を掛け、前を開いてはらりと下に落とした。

 

 そうして目の前に現れた光景に俺は釘付けになる。優は上下とも薄ピンク色の、お揃いの下着を身に着けていた。細かい刺繍がふんだんに入っていて、その割に布地が薄い。大人が身に着けるような随分と色っぽくて高級そうな物だ。

 もっとも俺に下着の良し悪しなんて分らないが、とにかく、優に良く似合ってると思った。

 

「可愛い下着だな。凄く似合ってるよ」

 

「ほんと?」

 

「ああ」

 

 ずっと視線を逸らしていた優が顔を上げて目を合わせてくる。今の今まで緊張で強張っていた表情が随分と柔らかくなっていた。

 こういう細かい所もどんどん褒めていけ。と教本に書いてあったので思いきってみたが、それはどうやら正解らしい。教えに感謝して次に進む。

 

「ブラジャーも取っていい?」

 

「……その前に、陽ちゃんも脱いで」

 

 それもそうだ。俺もさっさと帯を解いて浴衣を脱ぎ去った。

 現れたブリーフパンツの前方に優の視線が集中する。当たり前だがチンポはびんびんに勃っていて、高く布地を押し上げていた。

 

 俺は立ち上がり、思い切ってパンツも脱ぐ。

 必然、限界まで張り詰めていたモノ、その全貌が初めて優の眼前に晒される事になった。

 

「すごい……」

 

 目を見開いてそう呟き、穴が開くほど勃起したチンポを見つめてくる。

 ちょっと心配だったが、気持ち悪いとか言われなくてホッとした。じっと性器を見つめられるのは男の俺でもかなり恥ずかしいが、自分のチンポに興味を持ってくれるのが嬉しくもある。

 

 俺は膝立ちになって優に近づき、再び許可を求める。

 

「脱がすよ?」

 

 こくんと頷くが、その目は未だチンポに釘付けだ。熱い視線を感じつつも、ブラを外す為にホックの位置を探る。

 どうやら前側にはついてないみたいだ。となると後ろ側だろうかと抱きつくような感じで腕を回す。

 

(これか。…………んん?)

 

 すぐにそれっぽい物の感触を手に感じたが、しかしこれがなかなか上手く外せない。

 そうしてもたもたしていると、我に返ったようにチンポから視線を外した優が、手を後ろに回してくれる。

 

「わたしがやるよ」

 

 それは有難いんだが、初めてとはいえスムーズに女の子をリード出来ない自分がちょっと情けなくなった。

 

 仕方ないと思いつつも凹んでしまった男としてのプライドだが、しかし目の前の光景がそんな細かい事を気にする余裕をさっさと奪っていく。

 ホックが外れて締め付けが緩んだ途端、たゆんと両方の乳房が揺れたのだ。必然、今度は俺の目が優に釘付けになった。

 刺さるような視線を一身に受ける中、はらりとブラが布団に落ち、そしてついにそれが姿を表した。

 

「……すご」

 

 ため息と共に、意識せず声が漏れる。

 大きい。解っていたがやっぱりそう思う。そして大きさの割に重力に負けて垂れ下がったりせず、白い乳房は乳頭を頂点としてロケットのように前方へと張り出している。

 

 その乳頭の土台である乳輪もおっぱいの大きさに比例するように大きく、四センチくらいはあるだろうか。ふっくらとなだらかに盛り上がり、その中央につんと膨らんだ突起を頂いているのだ。

 それら全てを含めた乳首全体の色あいは、肌よりも少し濃い程度の薄茶色だった。

 

 今までエロ本で見てきた数々のおっぱいでも、乳房に対し乳輪が大きすぎると下品に見え、逆に小さいと物足りなく思ったものだが、その点優のおっぱいはバランスがとても良い。

 本心から思う。今まで見たどのおっぱいよりも綺麗でエロい。実に俺好みのおっぱいだった。

 

「触るよ」

 

 許可を得る前に手が伸びていた。もう辛抱堪らない。

 優は顔を上げないが拒否もせず、ずっとチンポを見つめている。

 

 その奇麗な肌に俺の手が直接触れた瞬間、「あ」と控えめな声が上がった。

 控えめだが、それでも浴衣の上から触っていた時よりも幾分高い声だ。

 

 興奮で茹る頭でも、今の所ある程度の自制は出来ている。さっきまで緊張に支配されていた脳みそが、今度はチンポから生じる欲望を抑えてくれていた。

 

 優しく、とにかく優しくを意識しながら、痛がらせないようゆっくり乳房を揉んでみる。

 すると浴衣の上からとはまるで違う堪らない柔らかさと、物凄くきめ細かい肌触りが掌に伝わってくるのだ。

 同じ地肌に触れたとはいえ、日焼け止めを塗っていた時とも全く違う。クリームにも布地にも邪魔されない、生の優の肌、おっぱいだ。

 

 もちろん乳首も気になる。乳房全体を揉んでいた指を止め、両手の親指と人差し指でもってピンと立ち上がった乳頭をつまみ、そっと揉んでみた。

 

「はぁん!」

 

「っ!」

 

 それまでは「あ、あ、あ」と胸を揉む手に合わせ可愛い吐息が漏れていたが、乳首に刺激を受けた途端にひときわ大きい声が飛び出した。

 慌てて口を押さえる優。ちらと襖の方に目をやっている。俺もびっくりして手を止めていた。

 

「痛かった!?」

 

 焦りを抑えられずに問いかけた。乳首は特に敏感だと聞く。

 対して優は恥ずかし気に上目遣いでこう言うのだ。

 

「あ、ううん、痛いんじゃないの。その……気持ちよくて」

 

(……よっし!)

 

 俺は俄然嬉しくなった。なんせ堪らず声を上げるほどに優を感じさせる事が出来たのだ。

 

 歓喜と興奮に包まれた俺は再び乳首を弄り出す。優はそれを受け入れつつも、声を漏らさないよう両手で口を押さえている。

 乳首の弄り方も教本には載っていたはずだが、細かい事は既に頭から吹っ飛んでいた。

 だがそれならそれで構わない。優が痛がらないであろう範囲で、色々な弄り方を試してみるのみだ。

 

 俺が指を動かす度、与えられる刺激で声が出るのを必死に耐えている優。そんな様もまた俺の興奮をより強めていると、彼女は気付いているのだろうか。

 

 ふと、無性に乳首を吸いたくなった。

 俺はもう許可を取る事も忘れるまま、顔を右乳首に寄せ、まずはぺろりと舐めてみた。

 

「ひゃ!」

 

 刺激で両手の拘束が緩んだらしく、我慢しきれず再び大きい声を漏らす優。慌てて口を塞ぐと抗議の視線を送ってくる。

 そんな彼女に「ごめん」と呟き、今度は反対側の乳首に吸い付いた。

 唇に感じるぷにぷにした乳首の絶妙な弾力が俺の脳を焼く。加えて乳房に顔を寄せた事で素肌のいい匂いが鼻孔に流れ込んでくるのだ。

 

 その堪らない二つの刺激が俺の欲情を更に突き動かす。

 もう自分じゃ止まれない。チンポの命ずるまま、優が嫌だと言うまで乳首から口を離すつもりはなかった。

 以降、左右の乳首に吸い付き舐めまわす俺と、その刺激で声が漏れるのを我慢する優の攻防がしばらく続くのだった。

 

 

 

 そんな中、客間を二分する襖から声が漏れ聞こえてきた。女の子の「あ、あ、あ」という断続的な高い声だ。

 

 もちろん佳奈子なんだが、それは俺が今まで聞いた事のない声色だ。

 優もそうなのか、不思議そうな表情と共に声のする方へと注意を向けている。

 

『あ……んっ……あ、あ、あっ……』

 

 佳奈子でもこんな声出すんだな、と乳首を吸うのをやめ二人して聞き耳をたてる。

 声の出るペースは早くなったり遅くなったりと変化するが、それはもう喘ぎ声と言ってもいい感じだ。

 

 すぐ隣で、佳奈子が勝也に、喘ぎ声が出るほど感じさせられている。

 

 そう考えるともう堪らない。ふと優と目が合うと、彼女の瞳にもギラついた情欲が宿っているように見えた。

 その熱の篭った視線に後押しされ、俺は再び二つの乳首に吸い付いていた。

 

「あ、あ、あっ!……んっ!あ、あっ!」

 

 優は声が漏れるのを我慢しなくなった。自身の胸で暴れる舌と指先の動きに合わせ、感じるままに大きな吐息を吐き出している。

 いや、それはもう吐息という段階じゃない。隣の佳奈子が出してるような、艶の乗った喘ぎ声だ。

 

 佳奈子に続いて初めて聞く『女』を感じさせる声に、俺の愛撫も激しさを増す。

 片方のおっぱいを揉みながらもう片方の乳首を吸ったり、おっぱい全体を舐め回したり、あえて乳頭を触らず焦らすように乳輪をいじったりと、思いつく限りの優が感じそうな動きを試していく。

 それらには一つとして無駄な動きが無いかの如く、優はその全てに色っぽい喘ぎでもって応えてくれた。

 

 だが、初心者の俺はおっぱいだけだとこれ以上優を高める事は出来ないだろう。女性が一番感じる部分、マンコの愛撫に移るべきだと思った。

 おっぱいへの刺激をぴたりと止めた俺に優の視線が投げられる。その潤んだ瞳に向かって言った。

 

「下、触るから。仰向けになってくれるかな?」

 

 嫌がる事無く、優は言う通りにしてくれた。

 その肢体が布団に吸い込まれた直後、俺はふと思いつく。

 

「……あ、ちょっとまって、これ」

 

 二重にしたバスタオルを用意するとお尻の下に敷いてもらった。

 教本で学んだ事だが、人によっては愛液で敷物がかなり濡れるらしい。ここは自宅じゃ無いので相応の対処はするべきだ。

 

 という配慮が出来る位には、いつの間にか思考が澄んでいた。当然未だに緊張はあるんだが、そんな中でも視野の広さがある程度回復した気がする。

 なんとかなるもんだな、と自分に感心しつつ、右手を優の下腹部へスライドしていく。

 反射的に強張って股を閉じる相手の目を見て、軽くキスをした。

 キスは女の子の緊張を和らげてくれると教本に書いてあった。果たして期待した通り、優は段々と脚を広げてくれるのだ。股間を触られる事への拒絶は無いと態度で示され、俺は安堵する。

 

 さて、いよいよこれから女性器の愛撫をする訳だが、いきなりパンツの中に手を突っ込むような事はしない。

 これも教本の教えに従い、まずは布地の上からマンコ全体を優しく撫でる事にする。

 

 最初の目標は、女の子のパンツで言うクロッチの部分だ。親指と小指を除く三本の指先でそこに恐る恐る触れたとたん、優の身体が跳ねると共に、「あっ!」と大きな声を発した。やっぱり股間は相当敏感な場所のようだ。

 

 かと言って一々尻込みしていては事が進まない。思い切って、且つ慎重に、すりすりと撫でながら刺激していく。

 動かす指先には既に水気を感じていた。俺が触る前から彼女のパンツは湿っていたらしく、布地越しにも暖かな体温が伝わってくる。

 

「ん、あっ、んっ、はぁっ!あっ、んっ、んっ、んぁっ!」

 

 そうしてしばらく女性器周辺を擦り続けた。指先が上の方に行くたびに、優の声色が一際高くなる。

 恐らくクリトリスに当たっているんだろう。そこは女性器の中でも一番敏感な性感帯だという場所だ。

 

 大体の当たりをつけ、そのクリトリスと思われる一帯を円を描くように撫でてみた。ここは強くしすぎると気持ちいいどころか痛いらしいので要注意だ。

 

「はぁっ!あっ!はあっ!あっ!」

 

 クリトリスを中心に攻め出してからの反応は凄かった。これまでに無い高い声で身体をくねらせながら悶えている。

 あまりの反応にちょっと心配になってきたので、一分ほど続けた後に手を止めた。

 既にパンツはかなり濡れてる。もう脱がした方がいいだろう。

 

「下も脱がすよ」

 

 掌で顔を隠す優に声を掛けてみるが反応しない。沈黙を肯定と解釈してパンツに手を掛けるが、布団に邪魔され脱がせにくい。

 

「優、ちょっと腰上げて」

 

 すると素直にお尻を浮かせてくれた。

 ホッと一安心する。恥ずかしがっているだけで嫌な訳ではないようだ。

 

 優の協力を得てパンツを下げていくと、すぐに黒い茂みが見えてきた。

 早速観察したい所だが、それもまずは一旦脱がせてからにすべきだろう。後を引かれつつも茂みから目を離し、足先までパンツを下げて外した。

 そのパンツ自体もじっくり観察したい衝動に駆られたが、視線を無理やり振り切り布団の端に置いておく。

 

 そうして、改めて優の股間と向き合う。

 だがぴっちり股を閉じているので股間の茂みが見えるのみだ。

 まぁそりゃ当然恥ずかしいだろうと、その裸体に寄り添うように寝そべって呼びかける。

 

「……ゆう」

 

 名前を呼びつつ、相変わらず掌で顔の上半分を覆う恋人に近付き、そっと唇を合わせた。

 そのまま少しの間、啄むようなキスを続ける。

 

 これで多少は緊張も解れただろうか。

 唇を離した俺はぴっちり閉じた両太ももに手を当て、そのまま左右へゆっくり開いていった。

 幸い、優は抵抗せず為すがままにしてくれる。そうしてある程度広げた所で両脚の間に自分の身体を置き、優の両膝を持ち上げてM字に脚を開かせた。

 

 そこまでしてようやく、優のマンコ、女性器がしっかり見えるようになった。

 もっと近く、目の前で観察してみようと、腹ばいになり顔をグッと寄せてみる。

 

 するとまず感じたのが、その独特な匂いだ。それはキスしてる時やおっぱいを吸っていた時のものとは明らかに違う、今までに嗅いだ事のない不思議な匂いだった。

 

 優の甘い体臭と違い、正直な所決していい匂いという訳じゃないが、しかし臭い訳でもない。

 なぜだか無性に性欲を刺激され、後を引くような匂いだ。

 もっと深呼吸して胸いっぱいに満たしたくなるが、露骨に吸うと流石に優は嫌がるかもしれない。今日の所はこっそり堪能するだけに留め、改めて彼女の性器に注意を向けるのだった。

 

 

 

 俺が初めて目にした女性器である、AV女優のマンコ。その第一印象は『なんかグロい』だった。

 それは性器の周りを覆う陰毛がグロテスクさを助長していたせいでもあるが、しかし優の陰毛は股間の上部に茂っているだけだ。あの女優に比べれば大分控え目で、グロさなんて微塵も無い。

 

 それでも俺や勝也より生えてる範囲が広いのは、女子の方が二次性徴が早く訪れるからだろうか。

 もしかしたらムダ毛を処理してるのかなと周囲を観察してみるも、それらしい剃り跡は見当たらなかった。性器の上部以外はつるつるなのだ。

 

 視線を下ろし、マンコの中心部を観察する。そこは左右の小陰唇が合わさり、貝殻のように閉じていた。

 その小陰唇もAV女優ほど大きくも黒くも無い。乳首よりは多少濃い色あいのヒダが重なり合っているだけで、やっぱりグロさなんて微塵も感じない。

 もうちょっとその中まで見てみたくなった俺は、小陰唇を両手でつまみ、左右に開いてみた。

 

「や」

 

 と、優がやんわり抗議の声を上げるが、好奇心と興奮に後押しされた俺はそのまま観察を続ける。

 

 左右の小陰唇に隠されていた秘所は一面ピンク色の粘膜が広がっていて、愛液と思われる液体でてらてらと濡れ光っていた。AVで見た光景と似ているが、画質の悪いそれとは段違いの鮮やかさだ。

 

 その鮮やかな粘膜の一番上では、同じくピンク色の小さなフードがちょこんと突き出していた。

 これが優のクリトリスなんだろう。AV女優は包茎でよく見えなかったが、優のそれはフードの下から突起の一部を恥ずかし気に覗かせている。

 こんな小さな肉の芽が物凄く気持ちいいと言うんだから不思議だ。思わず触ってみたくなるが、しかしその衝動をグッと我慢する。

 とにかく敏感な場所だ。下手な刺激はしない方がいいだろうと、今は観察するだけに留めるのだった。

 

 そんな可愛らしいクリトリスの少し下には小さい穴があった。AVでは画質が荒くて確認できなかったが、おそらくこれが尿道口なんだろう。教本にはここの愛撫の仕方は書いてなかったので、そもそもセックスでは用をなさない場所なのだと俺は考えている。

 

 その尿道口の下にある比較的大きい穴が膣口だろう。ここに俺のチンポが入るのだ。

 その穴はAV女優ほど大きく開いてる訳でもなく、白濁した汁も出ていない。だが、収縮すると透明な液体が溢れてくるのは同じだ。やはりここが愛液の供給源のようだった。

 

 

 

 と、以上が優の女性器、マンコである。

 改めてぐるりと全体を見回すと、俺は総括した。

 

(なんだ、全然綺麗じゃん)

 

 最初に見たのがAV女優のモノだったのでちょっと警戒していたが、こうして比べてみると全然違う。

 しとどに濡れた粘膜に卑猥さを感じるのは同じだが、グロテスクという印象は全く無かった。

 俺の恋人のマンコは可愛げがあってほんとによかった。

 

「綺麗だよ」

 

「うそだぁ……」

 

 素直な気持ちを伝えたのだが優は顔を背けて否定する。

 

「嘘じゃないって」

 

 頬に手を添え顔をそっとこちらに向け、触れるだけのキスをした。

 キスで心の内が伝わればいいのに、と思いながら。

 

 そうして一分ほどあやすように唇を啄んでから顔を離した。

 そろそろマンコの愛撫を再開し、強い羞恥で萎んでしまったであろう優の気分を盛り返していきたい。

 

 もちろんいきなりクリトリスを触ったりせず、再びマンコ全体をゆっくり撫でる事から始める。

 布地越しだったさっきと違って粘膜に直接触るので、殊更慎重に指を這わせていった。

 

 本当はこのタイミングでクンニをしてみたかったのだが、ディープキス同様今回は見送りにした。

 クンニは嫌がる人も結構いるらしい。次回以降に優のご機嫌を伺いながら試していきたい。

 

 そんな訳で今回は指先のみでの愛撫だ。ちょこんと存在を主張するポッチは避けつつ、まずは三本の指でもって大陰唇、小陰唇、膣口周辺を揉むように撫でてみる。

 

「んあっ!?……あっ……あっ!」

 

 その刺激で早速優も喘ぎ声を出してくれている。

 パンツの上から触るのと違い、ぬるぬるした愛液で濡れたマンコはくにゅくにゅと柔らかく、とてもいやらしい触り心地だ。

 刺激も直に触る方が強いんだろう。弄り続けるごとにどんどん喘ぎ声も高くなっていた。

 

「あぁっ!あっ!んんっ!んあっ!」

 

『はぁんっ!んっ!んっ!あっ!』

 

 優の声に重なるように佳奈子の声が響いてきた。

 さっきから断続的に聞こえてはいたんだが、それも次第に高く大きい声色になっている。勝也に激しく攻められているんだろう。

 

 興奮しながらそんな想像をしている内になんだか対抗心も沸いてきた。

 もっと優を感じさせたい。エロい喘ぎ声を上げさせたい。そんな思いでマンコを撫でる指の動きが少しずつ早くなっていく。するとそれに応えるように優の喘ぎも高く早くなっていくのだ。

 

『あっ!んぁっ!やっ!んあぁっ!』

 

 隣から聞こえる佳奈子の声も益々激しさを増していた。

 優のエッチな喘ぎ声が向こうにも届いているんだろう。勝也なら絶対そんな俺達に張り合って来るはずだ。

 

 そろそろ頃合だと思い、クリトリスに狙いを定める。ただし、フードの上からだ。肉の芽を直接触るのは敏感すぎて、慣れてない女の子にはきついらしい。

 指を包皮の上に合わせ、優しく、小刻みに円を描いていく。

 

「はあぁーーー!!ふっ!ふぅっ!あぁっ!!」

 

 やっぱり一番感じる場所と言うだけあってクリトリスへの刺激は凄いようだ。身体をくねらせ、さっきよりも更に大きく喘いでいる。

 確かな手応えに気を良くした俺だが、しかし驕る事無く肉の芽を傷つけないよう慎重に愛撫を続けた。

 

『あーー!!あーー!!んぁっ!あぁっ!!』

 

 佳奈子の声もこれまでに無く大きい。優と同様にクリトリスを弄られているのかもしれない。

 

 ならば負けてはいられない。さっきはすぐに止めてしまったクリトリス愛撫だが、このまま続けてみようと思った。あわよくば、優をイカせてみたかった。

 

(よし、これくらいでどうだ?)

 

 フードの上で円を描く指の動きを段々と早くしていく。包皮越しにクリトリスを押す力も少しずつ強くしていった。それに比例して優の喘ぎもより強くなっていく。

 

 そんな愛撫を二分ほど続けた時だろうか、愛撫に勤しむ俺の右腕が太ももでギュッと挟みこまれたのだ。

 

「くぅっ!うっ!!っーーー~~!!!」

 

 最後は声にならない叫びを上げる優。それに合わせて身体がビクビク痙攣し、頭を思いきり後ろに反らしている。

 

(……もしかして、イったのかな?)

 

 腕を拘束されるまま、指はもう動かさずに様子を見る。

 そんな時だ。

 

『あっ!!!あっ!!!あーーーっ!!!』

 

 襖を隔ててもはっきり聞こえる大きく長い喘ぎの後、佳奈子の声もぷつりと聞こえなくなっていた。あちらでも愛撫に一段落付いたらしい。

 

 そうして襖で隔てられた旅館の一室を静寂が支配する。

 聞こえてくるのは、ぐったりと横たわる優の微かな呼吸音だけだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。