打って変わってシンと静まり返った室内。
その中心で豊かな胸部が上下する様を、俺はじっと見つめ続けている。
右手は依然太ももに挟まれて動かせないままだが、無理やり引き抜く気にはなれなかった。離したくないとせがまれてるようでちょっと嬉しかったからだ。
しかし残念ながらもそれほど待つ事無く腕を挟む脚の力が緩んできた。
そうなるといつまでも触ってる訳にもいかないので、名残惜しくもゆっくりとマンコから手を離していく。
温かな水気を感じて指先を見てみると、そこは優の愛液でべっとり濡れていた。
(ん~……変な味だな)
興味を引かれ、優に見えないようこっそり愛液を舐めてみた。
舌に絡めた液体からは、酸っぱさと苦さとしょっぱさが交わった複雑な刺激が伝わってくる。
正直な所、微妙な味だ。
だが、それが優の秘所から出た物だと思うと酷く興奮する。いやらしい匂いに誘われ、もっと舐めてみたい衝動に駆られる。
が、それは我慢だ。先にぐったりしている優の様子を見なければならない。
「優、大丈夫?」
顔を寄せ耳元で囁くように問いかけると、ゆっくり振り向いてから僅かに顎を引いた。
「イっちゃった?」
再度問いかけると、少し間を置いてから再び頷いてくれた。
(そうか、イったのか)
感無量だった。初めての俺でも優をイカせる事ができた。そう思うとなんだか自信が沸いてくる。
その自信に後押しされて、俺は尚も問い掛けた。
「……そろそろ、入れていい?」
ついにここまで来た。あと少しで童貞ともさよならだ。じっと優の反応を待つ。
「……いいよ」
今度は頷くだけじゃない。うっすら微笑みながらそう答えてくれた。
拒まれるとは思ってなかったが、やっぱり嬉しい。
「コンドーム着けるからちょっとまってて」
浮き立つ心中を表向きは隠しつつ、枕元に置いた避妊具の束から一袋ちぎった。
封を開けて中身を取り出し、痛いくらいに勃起するチンポにゴムを纏わせていく。一回しか練習していなかったが、ちゃんと装着する事ができた。
優は視線だけを動かし、そんな一部始終をじっと見つめていた。
「よし」
準備は完了だ。早速優の両脚の間に移動し、そのまま彼女の両膝を持って体の上に押し上げる。
それはカエルがひっくり返ったようなポーズで、正しくは正常位というらしい。セックスでは一番基本的な体位との事だ。
「足そのままにしといて」
亀頭と膣口の位置を合わさなくてはいけない。右手で竿の根元をつまみながら近づくが、すぐに違和感に気付いた。
(あれ、なんか入れにくい……)
そもそも穴とチンポの位置が合わない。優の腰の位置が低すぎるんだろうかと、竿をつまんだままちょっと焦る。
「……そうだ」
咄嗟に教本の教えを思い出す。確か正常位だと互いの性器の位置が合いにくい場合があるとか書いてあった筈だ。そんな時は……。
「優、ちょっと腰浮かせてくれる?」
自分の布団から枕を持ってきた。言う通りに浮かせてくれたお尻の下、バスタオル越しに枕を置いた。
「もういいよ」
お尻がポスンと枕に重なる。
どれどれ、とチンポを近付けてみると、今度は丁度いい感じに亀頭と膣口の高さが合うのだった。
本当に、教本にはお世話になる。
事前にしっかり予習しておいて良かった。仮に何も準備せず事に及んでいたら相当みっともない初体験になっていただろう。
何はともあれ、全ての準備は整った。ここからあと少し腰を勧めるだけで俺の童貞と優の処女は失われる。一つの時代が終わるのだ。
「いくよ?」
これから処女を奪う相手をじっと見つめながら囁く。
「きて」
優も今だけは俺を真っ直ぐ見つめ返し、こくりと頷いてくれた。
もうここからは止まらない。右手で竿をつまんだまま腰を押し進める。
亀頭が穴の入り口に触れた瞬間、優は「ん」と吐息を漏らした。ゴム越しのチンポにも何か柔らかい物に触れた感触が伝わってくる。
AV程ではないが、亀頭と膣口の大きさが合っていない。本当に入るのだろうかと疑問に思うが、入るように出来ているんだろう。そう信じて膣口にゆっくり亀頭を押し込んでいく。
(うわぁ……)
暖かい。まずそう感じた。そして、亀頭をやわやわと包まれている感覚。
両方ともチンポに初めて受ける感触だ。そしてどちらも物凄く気持ちがいい。このまま腰を止めてずっと浸っていたいくらいだが、そんな欲求を我慢して先に進む。
ほどなく亀頭の先にちょっとした抵抗を感じた。
思い当たるものはあった。恐らくこれが処女膜なんだろう。
そのまま押し込めば通れるが、女性は痛みを伴うらしい。テクニック次第では痛みを軽減させる事が出来るらしいが、童貞の俺にはもちろん無理な話だ。教本には躊躇せず一気に突き進むべし、と書いてあったので、素直にその教えに従う。
覚悟の面持ちで俺を見つめる優に目で合図し、躊躇う事無く腰を進めた。
「う!」
何かを押し広げる感触と共に、優が呻き声を上げた。
だがそこで止まってはいけない。少しでも彼女の苦痛を短くする為にもこのまま進み続ける。
そう思った矢先だ。
「うわ!」
今度は俺が声を上げる番だった。
痛いから、ではない。気持ちいいのだ。それもとんでもなく。
処女膜を突き抜けたあたりから急にチンポへの圧迫が強くなり、まるで吸い込まれるよう奥へ奥へと亀頭が飲み込まれていく。
その初めて感じる強い刺激に、チンポの根元から早くも射精感がこみ上げてくる。四日以上も出してない上に今日も今まで散々我慢してきたのだ。無理も無かった。
だが、ここで漏らしたら台無しだ。チンポの付け根から肛門の手前辺りにギュッと力を込め、我慢に我慢を重ねながらゆっくりと腰を進めていった。
(これ……ヤバい!)
亀頭を吸い込むようだった膣壁の動きは、やがてチンポ全体を吸いつつ揉み解すような感触に代わる。当然それもとんでもなく気持ちがいい。
その刺激でうっかり精液を漏らさないよう耐えながら進むと、やがて亀頭の先が何かにちょんと触れた。どうやら膣の一番奥に到達したらしい。チンポも根元近くまで入ったみたいだ。
そのまま腰を動かさず一息つく。処女を失ったばかりの子に入れてすぐ動くのはNGらしい。
もとより俺も暴発しそうで腰を振る余裕なんてない。射精感を抑えたいので丁度よかった。
空いた時間で身体を前に倒し、優にあまり負担がかからないように重なる。
優も今は顔を隠さずじっと俺を見つめてくる。お互いに至近距離で見つめ合いながら囁いた。
「全部入ったよ」
そのままキスをした。瞬間、チンポ全体がキュッと圧迫される。
危なかった。一息ついてなかったらその刺激だけで射精していただろう。
お互いが落ち着くまで何度かキスを繰り返す。その度に優の膣はチンポをキュッキュと締め上げてきた。
「痛くない?」
「……入った時に、少しだけ」
「動いても大丈夫そう?」
「陽ちゃんの好きにしていいよ」
まだ痛いだろうに、健気にそう言ってくれる優に対する愛しさが込み上げてくる。
「ごめんな、すぐに出せると思うから」
もう一度キスをしてから身体を起こした。
そしてゆっくりとチンポを引き抜いていく。それも亀頭が抜ける前に腰を止め、再び膣奥に向かいチンポを押し込む。
俺は優を挟んで両手を布団につき、上体を支える。そして腰だけを動かして抜き差しを始めてみた。
慣れてないので速度は出せない。それにあまり早くしても優が辛いだろう。
「う……う……う……」
チンポが入る度、うっすら開かれた唇から声が漏れ出している。
もちろん感じてる声なんかじゃない。激痛、という程じゃ無さそうだが、身体の中の違和感に耐えるような声色だ。
優が吐息を漏らす度、彼女を苦しめてるという罪悪感が胸の内に滲んでくる。
その一方で下半身に強烈な快感を受け、興奮もまた止めどなく湧き上がるのだ。
(あぁ……マンコって、セックスって、こんなに凄いんだ……)
思春期以降常に夢見ていたそれは、俺が長年妄想してきた物より更に上を行く快感だった。
思った以上にぬるぬるして柔らかく、そして温かい優の膣肉。それが侵入してきた勃起を全方位から包み込んで吸い込むように締め付け、抜こうとすると逃がすまいと絡みついてくる。
手でしごくのとは全く違う新鮮で鮮烈な快感によって脳と下半身が刺激され、精液が早々に尿道を昇ってきた。そりゃそうだ。こんな気持ちいいの耐えられる筈が無い。
実際抜き差しを始めてからまだ一分も経っていないだろう。だが今度は我慢する事無く、膣の最奥にチンポを埋めたまま四日間貯めに貯めた精液を吐き出すのだ。
「出る!」
腰を中心にして身体がガクガクと震える。裏モノAVでオナニーした時以上の、これまで感じたことの無い快感が身体を突き抜けていく。
身体を支える両腕へ上手く力を込められない。自然と上体が崩れ、優の上に重なった。そのまま無意識に首筋へと顔を埋め、ドクンドクンと勃起が脈打つ毎に発する快感に溺れながら、溜め込んだ精液が全て吐き出されるのを待つのだった。
終わってみれば随分長い射精だったと思う。十秒以上もチンポが脈打ち続けたお陰で、金玉に溜めこんだ精液は全て吐き出せたんじゃないだろうか。
何せ約四日分だ。相当な量が放出された筈だった。コンドームから精液が漏れてないかちょっと心配なくらいだ。
俺は射精の余韻に浸りつつも、肺に溜まった空気を吐き出しつつ身体を起こそうとする。
と、いつの間にか優の両手が背中に回されていたのに気が付いた。
同時に気付きがもう一つ。今の俺達は身体の前面同士が重なり合っていて、柔らかな二つの塊が俺の胸に触れているのだ。
その塊、汗でしっとり濡れたおっぱいからなんとも心地よい温かさが伝わって来る。
好きな女の子と素肌を重ねる感覚、その喜びに酔いしれる中、優が耳元で囁いた。
「終わった?」
「ああ」
「……気持ちよかったかな?」
「最高だった」
顔だけ起こしてまっすぐ見つめながらそう言うと、にこりと柔らかい微笑みを返してくれる。
その笑顔に心の底から愛しさが溢れてきて、お互い引かれ合うように唇が重なり合うのだった。
やがてどちらともなく唇が離れていくと、俺はそのまま身体も離し、そっと腰を引いていく。
それに伴い、薄ピンクのコンドームを纏ったチンポが姿を見せた。愛液でぐっしょり濡れたゴムは破れたりせず、今もしっかり勃起を覆っている。
ただ、その先端だけは入れる前と様相が違う。流れ込んだ白濁液で精液溜まりがかなり膨らんでいたのだ。内容物の量はAVでオナニーした時の比じゃないくらいにタプタプだった。
それをつまみ上げて眼前で眺めつつ、感慨深く思う。
(俺、もう童貞じゃないんだなぁ)
優も身体を起こすと、すぐ隣でコンドームを見つめて言う。
「すごいね……そんなに出るんだ」
「優のマンコが気持ち良かったからな」
「もう!」
あけすけな言葉に彼女は恥らう。でもなんだか嬉しそうだ。
その笑顔に快感以上の満足感を覚えつつ、コンドームは端を縛ってタオルの上に置いた。
優との始めてのセックスの産物だと思うと、なんだか捨てるのがもったいない。記念に持って帰ろうか、なんて思った。
「あ、まだ痛い?」
ふと気になったので聞いてみる。
「ううん、今は大丈夫。ちんちんが入ってくる時にちょっと痛かっただけだから」
「血は、出なかったのかな?」
バスタオルは赤く染まってない。マンコにも血の跡はなかった。
「そうみたいだね……でも、わたし、初めてだよ?」
「疑ってないって」
ちょっと不安そうにする優を抱き寄せ頭を撫でる。
「血が出るかどうかは個人差があるみたいだしさ。それに、血なんて出ないに越した事ないよ。優が痛がるの見るのは辛いしさ」
「……うん」
俺の肩にこつんと頭を預けてくれる優。肌に直接伝わる体温が心地いい。
そうして暫くの間、俺達はふわふわと幸せな沈黙に浸るのだった。
それから五分ほど経った頃だろうか。襖をトントン叩く音がした。続けて勝也の声がする。
『終わったか?』
「ちょっと待ってくれ!」
俺達は急いで浴衣だけを羽織り、帯を結んだ。下着はそのまま布団の上だ。
「開けるぞ」
優と向こうの二人に伝えてから襖を開いていく。
その瞬間、嗅覚に刺激を感じた。汗と精液と、おそらく愛液。それらの混ざった淫靡な匂いだ。
もちろんそのどれもが目の前の勝也と佳奈子から発してる匂いだろう。すぐ目の前でついさっきまで行われていた行為が自然と頭をよぎり、背徳感で股間が熱くなる。
だが、俺と優の部屋からも同じ匂いがしている筈なのだ。事実勝也もそれを感じたようでニヤニヤとやらしい笑みを浮かべていた。
「ちゃんとできたか?」
そう言う勝也は使用済みのコンドームを目の前に掲げて見せた。垂れ下がるゴムの先端はたっぷり溜まった精液で膨れている。
「もちろん」
俺も負けじと同じくらい膨らんだコンドームを見せ付ける。
「かっちゃんも凄いねぇ……」
勝也の使用済みコンドームを見た優は感心している。
「ちょっと!そんなの見せないの!」
咄嗟に佳奈子が俺達を叱りつけた。
だが、その目は俺のコンドームをちらちらと盗み見ているのだ。
その佳奈子だが、今はトレードマークのポニーテールを解いて髪を下ろしている。肩口まで伸びた黒髪がちょっと乱れていて、それが上気した顔と合わせて物凄く色っぽい。
浴衣は当然羽織っているが、俺達同様下着はつけていないらしい。薄黄色のパンツとブラジャーが布団の隅に転がっていた。
「どーする?二回戦いっとくか?」
勝也が俺と優を見ながら聞いてくる。
当然俺はまだまだ射精できるし、できるものなら続きをしたいのだが……。
「いや、やめとこう。優達の負担が大きいだろ」
「そーだな」
元々向こうもその気が無いようだ。隣で露骨にほっとする佳奈子を見ても気落ちする様子はない。むしろニヤリと口の端を吊り上げながら言葉を続ける。
「んじゃあ、反省会といくか!」
処女童貞を捨てたばかりの一同を見渡しながら、勝也は楽し気にそう言い放つのだった。