※この作品はR-18です。

仲良く楽しくみんなでエッチ!   作:諏訪部始終郎

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新しい刺激

 俺と勝也は目の前にエサをぶら下げられた獣のごとく宿題のプリントに立ち向かった。

 そのお陰で早めに終わったと言いたいが、貢献度はそのエサである所の優や佳奈子の方が大きいだろう。なにせ彼女らの方が勉強が出来るのだ。

 

 だけどやっぱりみんなでやると早い。一人だと半日くらいはかかりそうな宿題の束も二時間ほどで終わらせる事が出来た。

 これで心置きなくエッチを楽しめると俺の心は沸き立つ。半勃ちだったチンポも一気に硬くなる。

 鼻息荒げながらプリントを片付け、トイレも済まし、そして四人で向かい合うが、いざエッチという場面になるとみんなが無言になってしまう。

 

「……机、片付けっか」

 

 ポツリと呟いた勝也の言葉で各々立ち上がり、座卓の四隅を持ってよいしょと運ぶ。

 空いたスペースに勝也達の布団を持ってくるが、ふと思い立って昨日セックスした時とはちょっと違う配置に敷いてみた。

 それは昨晩就寝した時と同じ、部屋の境目を中心に二組が対面する形だ。そうなるように俺と優の布団も敷き直した。

 

 ここまで近付けると襖を閉めたところで声は隣にだだ漏れだろう。

 だが、あえてそう配置した。俺は佳奈子の喘ぎ声を聞きたかったし、同様に優の喘ぎ声も聞かせたいのだ。

 当の本人達もその辺察して恥ずかしげに頬を染めているが、文句を言いはしなかった。

 

 そして俺達は各々の布団の上に移動する。が、まだ襖は閉めない。

 俺は勝也に目で合図を送ってから優の肩に手を置いた。

 

「なあ優……キス、しないか?」

 

「いいけど、このままで?」

 

 襖と勝也達を横目に見ながら言う。

 

「うん。キスだけだから……」

 

 拒否される前にすっと顔を寄せた。柔らかい感触と共にシャンプーの甘い匂いが鼻腔を包む。

 

「ん……」

 

 お互い吐息を漏らしつつも、触れ合うだけのキスから擦り啄むキスへと変わる。

 

「佳奈子、おれ達も」

 

「うん……」

 

 見ていて堪らなくなったんだろう。

 勝也は恋人の肩を抱き寄せて顔を近付け、佳奈子もこちらを気にするそぶりを見せつつも素直に受け入れた。二人の唇が優しく重なる。

 流石のこいつもいきなり舌を入れるような愚行はもう犯さない。触れ合うだけのキスから唇で愛撫しあうキスへとゆっくり移行していった。

 

 一方俺は絶妙な唇の感触をある程度堪能した所でそろそろ頃合いかなと顔を離した。

 相手の両肩に手を置き、正面の瞳をまっすぐ見つめながら問いかける。

 

「優……舌、入れていいか?」

 

「したって……舌?」

 

「うん。だめ?」

 

 少し迷うように勝也達を見やると、恥ずかしげに目を伏せながら言った。

 

「……いいよ」

 

 断られない自信はあったが、正直ほっとした。優から見えない位置でガッツポーズを握る。

 勝也達もキスを中断して見物する事にしたらしい。そんな二人の視線を受けながら、俺と優は顔を近付けた。

 

 口先の皮膚が触れ合った途端、優の身体が少し硬くなる。

 もちろん俺も緊張するが、それを悟られないようにリードしようと試みる。

 

 唇は触れ合わせたまま左手で背中を抱き、右手で優の頭を撫でた。

 さらさらの髪を十秒ほど撫で続けると、緊張による強張りも大分ほぐれてきたように感じた。

 

 俺は覚悟を決めて舌を少しずつ進め、重ねられた唇にちょんと当てる。

 瞬間、優はびくりと身を震わせた。反射的に顔も引こうとするが、頭をなでていた右手で軽く抑えて保持する。

 彼女もそれ以上は抵抗せずじっとしてくれている。拒絶反応が無いのを確認すると、唇を舌でなぞってみた。

 すると優の唇がおずおずと開き出す。その口径が舌が入るくらいの広さになった所で、すかさず中に侵入する。

 ぷりぷりの肉を掻き分け少し進むとすぐに硬い物に当たった。優の上の歯だ。つるつるしたそれをなぞりたい気分になるが、目標はそこじゃない。更に奥へと進む。

 

(あれ?優の舌無くね?)

 

 ある程度進んでも一向に手応えが無かったので一瞬焦ったが、単に奥へと引っ込めていただけらしい。すぐに舌の先端がぬるりとした物に触れる。

 

 途端、「ん!」と呻いて優が再度顔を引こうとした。手で押さえ込む事は出来るが、念のため一旦顔を引かせて様子を見る。

 

「大丈夫?」

 

「……ごめん、ちょっと驚いただけ」

 

「続けていい?」

 

「うん」

 

 顔を真っ赤にしつつも、しっかりと俺の目を見て頷いてくれた。

 無理をしてる様子は無い。ならば続行だ。

 

 再び唇を合わせる。今度は優も最初からある程度口を開けてくれていた。有難く舌を進めると、割と手前の方でぬるりとしたものに触れた。やはりこれが優の舌だ。

 

 試しに、擦り合わせるよう舌全体に触れてみる。その途端に感じる未知の刺激に俺は驚愕した。

 

(これは……すごい)

 

 それは今まで感じた事の無い感覚だった。

 ぬるぬるの舌を、同じくぬるぬるの舌と擦り合わせる。言葉で表すと単純なそれが、とんでもない快楽を生んでいたのだ。チンポを刺激されるのとはまた違った気持ち良さだ。

 

 自然と没頭して柔らかくぬめった舌をねぶっていると、優も遠慮がちに舌を伸ばし始めた。探るように俺の舌を這い回る優に、暫くの間好きにさせてみる。

 だんだんと慣れてきて動きも活発になってきた所で、俺も応えるように動きだした。以前にテレビで見た絡まりあう二匹のヘビ。優の口中で蠢く二つの舌に、そんなイメージを連想した。

 

 途中、少し休憩を入れようと舌を引いて一旦唇を離す。それを逃がすまいと優の舌も唇の外についてきた。

 それでも名残惜しげに離れる二つの舌の間に、唾液の架け橋が出来る。とんでもなくエロい光景だった。

 

 濡れた瞳でぼーっとこちらを見つめる優に問いかける。

 

「凄いなこれ。優はどう?」

 

「うん……すごいぃ」

 

「もっとしていい?」

 

「してぇ」

 

 今度は優から顔を寄せてきた。もう既に唇から舌が覗いていて、早く欲しいと言わんばかりに俺を待ち構えている。

 唇が合わさる前に舌同士が触れ合った。そのまま口中には入らず互いに絡ませあう。

 これもやっぱり気持ちいい。二人で夢中になりながら、舌同士をひたすら絡め続けた。

 そんな時だ。

 

「すごい……」

 

 没頭していた所に佳奈子の呟きが聞こえ、頭が切り替わる。

 

(そうだ、佳奈子のサポートするんだった)

 

 新鮮で鮮烈な刺激に嵌ってしまい、すっかり忘れていた。

 すぐに舌同士を一旦離す。なんで?と切なげな顔をする優の耳元に口を寄せて囁いた。

 

「佳奈子も誘ってやってくれ」

 

 そう言うと、とろんとしていた優の瞳に理性が戻る。すぐに察してくれたようで、こくんと頷いた。

 

「佳奈ちゃん、これすごいよ。やってみなよ」

 

 忘我の表情で俺達を見つめていた佳奈子だが、声を掛けられハッと我に返る。

 

「え?あ、私は……」

 

 その先は言わさんと恋人の両肩を掴む勝也。普段のおちゃらけは一切ない真剣な表情だ。

 

「佳奈子、おれもおまえとしてぇんだ。……だめか?」

 

 じっと目を見続ける。

 

「…………分かったわよ」

 

 やがて、佳奈子は折れた。

 ここで勝也ははしゃぐ事無く恋人を抱きしめ、耳元で囁くのだ。

 

「ありがとな」

 

 その後二人は互いに吸い寄せられるように唇を合わせた。

 今度は俺と優が抱き合いながらそれを見守る。

 

 重なり合って間もなく、「ん」と佳奈子が吐息を漏らす。二人とも普段のキスより唇が大きく開いている。丁度勝也の舌が侵入した所なんだろう。

 

 俺の真似をしたのか、勝也の右手も佳奈子の頭を軽く抑えていた。

 そんな佳奈子の頭が、「んんっ!」という呻きと共に勝也の手を振りきり後ろに反らされる。咄嗟の勢いで頭を抑える事も出来なかったようだ。おそらく舌同士が触れ合ったせいだろう。その衝撃の度合いは凄いので無理は無いと思う。

 

「だ、だいじょぶか!?」

 

「ん、びっくりしただけ。大丈夫よ。続けましょ」

 

 慌てて尋ねる相手に対し、口元を押さえながらもすぐに落ち着きを取り戻した佳奈子が返す。

 ホッとした勝也が顔を寄せると、再び唇同士が重なり合う。程なく双方とも「ん……ん……」とくぐもった吐息を漏らし始めた。

 

 最初は眉間にしわを寄せていた佳奈子だが、段々とそれも和らいでいく。勝也が両手を背中に回すとそれに倣い、密着しながら唇をこすり合わせている。

 時折離れる唇の間には、絡まり合う二人の赤い舌がちらちらと見て取れた。

 

「佳奈ちゃん、どう?」

 

 二人が一旦顔を離したタイミングで優が尋ねる。

 

「……気持ちいい」

 

 とろんとした顔で答える佳奈子。瞳は勝也の唇を見つめたままだ。

 

「ほんとにすげぇなこれ」

 

 そう言って勝也が感謝の眼差しを送ってきた。俺もにやりと笑って返す。

 

「陽ちゃん、わたし達も……」

 

「うん」

 

 目の前の二人を見ていれば当然気分も盛り上がって来る。

 物欲しげに見つめてくる優に唇を合わせると、今度は彼女の舌がこっちの口内に侵入してきた。俺も迎え撃ち、再度二つの舌が絡まり合う。

 

 優はかなり積極的に俺の口内を動き回っている。舌だけでなく、歯茎も舐め回された。これもまた気持ちがいい。同じ事を優にやり返すと、吐息を漏らしながら鼻息を荒くさせている。もっと気持ちのいい場所はないかと、互いの口の中を蹂躙して周った。

 

 ふと思いついて、自分の口内の奥に舌を引っ込めた。優は当然追いすがって深く浸入してくる。

 その時を見計らって、唇で優の舌を挟み込んだ。そのままストローのように舌を吸いつつ、唇を前後させる。

 表現はアレだが、唇で舌をフェラチオしてるような感じだ。

 

 その効果は絶大で、優は「へぁ~」なんて言いながら恍惚としてる。相当気持ちがいいらしい。

 ある程度繰り返した後、今度は俺が舌を突き出した。即座に察してやり返してくれる優。彼女の唇が俺の舌を吸いながら前後すると、思わず「あぁ~」なんて情けない声が漏れるのだ。

 

(あぁ……舌って性感帯なんだなぁ……)

 

 しみじみそう思う。

 初めてディープキスという物を知った時は、何の為にするのか、そんな事する必要があるのかと疑問に思ったものだが、今ならその理由が解る。そりゃみんなする訳だと。当然だと。

 

 そうして少しの間交代で舌を吸いあった後、優が顔を離し、勝也達の方に声を掛けた。

 

「ねぇねぇ、これすごいよ。ちょっと見てて」

 

 言うなり俺に向け可愛い舌をべっと突き出した。やってみてという事だろう。

 

 もちろん俺もこの気持ち良さを勝也達にお裾分けしたい。二人の視線を受けながら優の舌をつるんと吸い込み、そのまましゃぶり始める。

 俺の顔が前後する度、「ん、ん、ん」と優の甘い吐息が漏れた。交代して俺が舌を突き出すと、優もすかさずしゃぶりついてくる。

 吸いつかれながら舌全体を唇に愛撫される感覚はなんとも気持がちいい。心地よさで頭がぼーっとしだしたあたりで優は動きを止めていた。

 

「やってみて」

 

 期待を込めた眼差しと共に、友人達へ向け行為を促す。

 

 果たしてじっとこちらを見ていた二人は顔を見合わせた後、珍しく佳奈子の方から「んっ」と舌を突き出した。

 勝也がそれに吸いついて顔を前後させると、「んぁ~」と佳奈子が切なそうな声を発した。彼女にも舌吸いの良さが伝わったみたいで、それが無性に嬉しかった。

 

 そうして何度も相手の舌を吸ったのち、顔を離した勝也が期待するように自身の舌を突き出した。

 すると佳奈子は嫌がる事なくそっと顔を寄せ、ぱくりと相手の舌を咥えてから少しずつ顔を前後させた。

 

「舌をちゅーって吸ってあげて」

 

 優からのアドバイスに素直に従い、唇をすぼめて顔を振り出す。

 勝也は声こそ出さないものの、かなり気持ちが良さそうだ。佳奈子を抱きしめる手に力が入っているのが解る。

 

 そんな二人に当てられて、俺も続きがしたくなってきた。それは優も同じらしく、顔を向き合わせた途端どちらともなく唇が合わさるのだ。

 

 それからは今まで試した事の総当りだ。唇をはみ、歯茎を舐め、舌を絡ませ、しゃぶった。それらを順不同で何度も繰り返す。

 もう俺達の口元はどちらの物とも分らない涎でびしょ濡れだ。その涎も互いに舐め取りながら口での愛撫をひたすら続けるのだった。

 

 

 

(ディープキスってホント凄い。……でも)

 

 そろそろ次に進んだ方がいい。この気持ち良さはいつまでやっても飽きないだろうが、チンポはとっくにびんびんで射精したいと脳に訴えかけているのだ。

 そんなタイミングで、同じく堪らなくなったであろう勝也の右手が佳奈子の胸を浴衣の上から揉みだした。

 

「んっ、勝也……」

 

 キスを止めて胸を揉む手に自分の手を重ねる。が、振り払いはしない。

 

「続けるなら、そこ、閉めよう?」

 

 部屋と部屋の境界線を見ながら言う。

 

 釣られて同じ場所を見た勝也が佳奈子に向き直り、口を開いて何かを言いかけたが、寸前で言葉を飲み込んだ。

 ちらりと俺と優を見て、すぐに目を逸らす。

 

「……ああ」

 

 今にも口から零れようとした何らかの言葉を飲み込んだのが分かった。後ろ髪引かれる様子を匂わせつつも、結局佳奈子に同意する勝也。

 

 ふと湧き出た欲求を自制したようだが、その内容にはすぐに見当がつく。

 恐らく、襖を開けたまま、見せ合いながらセックスしたかったんじゃないだろうか。

 それは勝也にそう思っていて欲しいという俺の願望なのかもしれないが、間違ってはいないだろうという予感もあった。

 もしも勝也がそれを言い出していたら、俺も間違いなく賛成していただろう。

 

 ふと、優の吐息が俺の耳に当たった。

 

「……もう少し待っててね」

 

 そう囁くように耳打ちされる。

 はっとして彼女を見ると、恥ずかしそうにはにかんで笑っているのだ。

 

 ……優も、勝也の言いたかった事、そして俺の望みが判っているんだろうか。

 そうだとすれば、見せ合いながらのセックスに彼女も乗り気だという事で、佳奈子の説得にも期待できるかもしれない。 

 

 是非ともそうであって欲しい。そんな想いを込め返事の変わりにキスをした。

 

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