脈打つように震え、その度に精液を吐き出す肉棒を膣壁が優しく揉んでくれている。
射精の間際に激しく蠢いていた舌も今はほとんど動かせず、相手の口内で唾液を啜り取られるままとなっていた。
やがて精液全てを出し終わっても俺は身体を動かす事が出来ない。強烈な快感に焼かれた脳はモヤが掛かっていて、すぐには複雑な思考が出来そうもないのだ。
そもそも考える事自体おっくうだ。肌と粘膜の感覚だけに意識を向け、思考は完全に放棄した。
ほぼ自動操縦のようにゆっくりと舌を絡ませ合い、脳の奥まで染み込むようなセックスの余韻を味わい続ける。
それでも時間が経てば次第に余韻が抜けていき、思考がはっきりしてきてしまう。
そうなってようやく優の上に乗ったままだった事に気が付いた。慌てて顔を離し言う。
「あ……ごめん、重かったよな」
太ってはいないが男一人分の体重がかかっているのだ。心配になって身体を離そうとすると、優の両腕に背中を抱きとめられた。
「ううん、大丈夫。このままでいいよ」
「重くない?」
「あったかくて気持ちいいよ」
そう言うならと俺も再び体重を預ける。
そのまま優の肩に顔を埋め、髪の毛の匂いを嗅いだ。シャンプーの匂いと優の体臭が混ざり合い、その何とも爽やかな香りが俺の心をリラックスさせてくれる。
「陽ちゃんは気持ちよかった?」
「うん……気持ち良かった。最高だよ」
お互い小声で囁くように言葉を紡ぐ。
なんとなく、この事後のひと時だけは俺達だけで独占したかった。
「ごめんな、俺だけ気持ち良くなって」
「ううん、いいんだよそんなの」
「でも、やっぱり一緒に気持ち良くなりたくてさ」
「……そうだね。もっといっぱいすればわたしも気持ち良くなれるのかな?」
「多分な。…………あ」
「あ」
優と何度もセックスする事を想像をしたら、射精を終えて少し柔らかくなったチンポに再び芯が入り始めた。
膣に入れたままだったので優もそれを感じ取ったらしい。
「まだ……したい?」
そう聞いてくれる。もちろん射精はまだまだ出来るし、したいんだが……。
「……したい。けどさ、身体大丈夫?」
「痛みは無いんだよ、本当に。さっきも陽ちゃんが沢山動いても大丈夫だったでしょ?」
そこまで言うなら本当に大丈夫なんだろう。無理をして無いならそれでよかった。
「じゃあ、しようか」
「うん」
にっこり微笑んでくれる。
『嬉しい』という感情だけを純粋に表したこの笑顔が俺は本当に大好きなのだ。
「あ、勝也達にも言っとかないとな」
「そうだね」
その体温を名残惜しく感じつつも、一旦身体を離して密着していた腰を引く。
「ん」という優の吐息と共に出てくる、薄いゴムに包まれたチンポ。その先端には精液がたっぷり溜まっていた。
勃起を抜き取った後の膣口は、入れる前よりぽっかりと大きな口を開けていた。
うっすら奥に見えるピンク色の壁が物凄く卑猥だ。いつかじっくり内部も観察させてもらおうと心に留めておく。
とりあえずコンドームの処理は後回しにして、襖を軽くノックした。
「おーい、ちょっといいか」
『おう、どーした?』
返事はすぐに返ってきた。
「俺達二回目しようと思うんだけど、お前らどうする?」
『……ちょっとまってろ』
ぼそぼそと話す声がした後、佳奈子が聞いてくる。
『優菜は身体大丈夫なの?』
「うん。陽ちゃんにいっぱいしてもらったけど、大丈夫だったよ」
『そ、そう』
あけすけに言う親友に気圧される佳奈子。再びぼそぼそと話したあと、勝也が返事をした。
『佳奈子もオッケーだってさ。次はせーのは無しで好きにやろーぜ』
「そうだな」
向こうも二回戦らしい。
そうと決まれば早速準備にとりかかる。まずはチンポにぶら下がってるモノの処理だ。
「コンドーム変えるからちょっと待ってて」
「あ、わたしがやるよ」
興味津々に名乗り出る優。もちろん、お言葉に甘える事にした。
中身が漏れないよう恐る恐るゴムを外すと、指でぶら下げて溜まった精液を眺めている。
「すごいねぇ」
「優が気持ちいいからいっぱい出た」
「えへへ、次もいっぱい出してね」
亀頭を撫でつつはにかみながらそんなエロい事言ってくれるから堪らない。
一発出して落ち着いたお陰でさっきみたいに襲いかからずに済んだが、それでもぎゅっと抱き締めたくなる。
そんな衝動をぐっと我慢し、使用済みのゴムを受け取ると口を縛ってゴミ箱に捨てた。代わりに新しいコンドームの袋を渡す。
「破けないように端の方から空けてな」
「うん」
慎重に袋を開けてコンドームを取り出すと、パンパンに膨らんだ亀頭の上に先端をつまんで乗せる。
「するするーっと」
まるでおもちゃで遊んでいるみたいに、楽しそうにコンドームをつけてくれた。
「できた」
「ありがと」
感謝を込め、汗で少ししっとりとした髪を撫でる。
すると優はくすぐったくも嬉しそうな極上の笑みを返してくれるのだ。そこに俺も釣られてしまい、ふわふわした心の内が浮き出るような自然な笑みが浮かんでくる。
そんな折、ふと気付く。ガチガチだった昨日と違い、今はもう全く緊張していないと。
優も昨日よりも口数が多いし、俺を気遣う余裕すらある。一度とは言え経験の有る無しの差は大きいらしい。
「俺もそうだけど、優ももう緊張してないよな」
「んーそうだね。慣れたのもあるんだろうけど、佳奈ちゃんやかっちゃんが近くにいるからかな」
(あぁ、確かにそれはあるかもしれない)
優に釣られて部屋を隔てる襖に目をやった。
姿は見えなくても、すぐ隣に二人分の存在を感じる。
「エッチな声が聞こえちゃうのはちょっと恥ずかしいけど、それ以上に楽しいなって思うよ」
「そうだな……俺もそう思う」
この四人だとエロい事でも楽しい遊びにできるのだ。楽しくて気持ちがいい、最高の遊びだ。
『佳奈子はずっと恥ずかしがってるけどな』
『し、しょうがないじゃない!』
「あはは、佳奈ちゃんもすぐに慣れると思うよ。それに、恥ずかしいだけじゃないもんね?ドキドキして楽しいよね?」
それを確信しているかのように、襖越しの佳奈子へと問いかける。
『……そ、そりゃまあ、楽しいけど……』
「だよね!」
『そうだよな!楽しいよな!』
佳奈子の正直な気持ちが聞けたおかげか勝也のテンションも高い。もちろん俺だって嬉しい。
相手がいる遊びは、やっぱりお互いが楽しんでこそだ。佳奈子はその辺素直じゃなくて分かり辛いので、こうして言葉にしてくれて安心した。
『陽一、おれらの次の目標は佳奈子と優菜をチンポでイカせる事だな!』
それには俺も同感だ。
恋人になる事が出来て、童貞も捨てられた。次はお互い満足できるセックスを目指したい。
「そうだな。俺達だけじゃなくて、一緒に気持ちよくなりたいしな」
『おうよ!……だからさ佳奈子、こうしてほしいって事があったら、遠慮しないで言ってくれ。恥ずかしいかもしんないけどさ』
「優もどんどん言ってほしい。俺も本の知識しかないからさ。まだ解らない事だらけなんだ」
童貞を捨てて解った事が一つある。百聞は一見に如かずと言う格言があるが、それはセックスでも同じなのだ、と。言わば、百見は一発に如かず、といった所だろうか。エロ本やAVをどれだけ見てもセックスは上達しない。実践する事でしか相手を気持ち良くする技術は身につかないのだと今回の体験で知る事が出来たのだ。
ただそれも欲望に任せて独り善がりに腰を振っては意味が無いだろう。
相手を尊重しつつ、したい事、して欲しい事を遠慮なく言い合える関係でなければならない。
「うん!わかった!」
果たして優は快諾してくれた。そして襖の向こうの親友に向け呼びかける。
「佳奈ちゃんもさ、かっちゃんにどんどんお願いしよ?一緒に気持ちよくなれたら、絶対もっと楽しいよ!」
そうやって佳奈子をフォローしてくれる優が頼もしい。
そんな彼女に触発されたのか、おずおずとだが応えてくれた。
『……わかったわよ……勝也、笑わないでよね?』
『笑ったりなんかしねーって!』
恥ずかしがりな佳奈子だが、積極的な優のおかげでエロい事への抵抗も大分少なくなっているのかもしれない。
俺と勝也にしてもそうだが、何でもあけすけに言える同性の存在は大きいんだと思う。
『優菜、ありがとな』
「うふふ、いいよ」
真面目な声でポツリと言う勝也へ向け、優は優しい声色でそう返した。
そして何か思いついた体で俺に向き直る。
「あ、じゃあ早速なんだけど、陽ちゃん」
「ん?なにかな?」
「ちんちん入れてる時にさ、もっとキスしてほしいな」
優はもうエッチな要求でも臆する事無く言える。
実際、こうはっきりと言ってくれた方がこっちも助かるのだ。
「わかった。触れるだけのとディープなのとどっちがいい?」
「両方かな。優しいキスも好きだし、さっき陽ちゃんが精子出した時のディープなのもすっごくよかった!」
「あれは俺も気持ちよかったなぁ」
腰を振りながらだと大変かもしれないが、やってみない事には何も始まらない。
『勝也、私ももっとキスしてほしい』
『いいぜ。佳奈子はどっちがいいんだ?』
素直におねだりする佳奈子との約束通り、勝也も一切茶化さず答える。
『……両方』
『じゃあ、軽くがいい時は唇をんってしてくれ。ティープキスがいい時はべろをべってな』
『うん、わかった』
「あ、それいいね。陽ちゃんわたしもそうするね」
「了解」
「んっ」
早速目を瞑って唇を突き出す優に、俺も唇を合わせた。触れ合わせるだけですぐに離す。
「えへへ」「ははっ」
お互い顔を見合わせ笑い合う。
嬉しくて、ちょっと恥ずかしくて、胸がじんわり温かくなった。
今度は俺の方から顔を近付ける。半ば口を開けてだ。
優も察して舌を出し、俺達は唇の外で舌を絡ませあった。
『あん、勝也ぁ』
向こうも始めたらしい。佳奈子の切なげな声が聞こえてきた。
「優、もう入れていい?」
「うん」
頷くと自分でお尻の下に枕を入れ、こてりと仰向けになってくれた。脚もM字に開いてくれる。
「ありがと」
お礼を言ってその肢体にのしかかり、触れるだけのキスをした。
すぐに身体を起こし、未だてらてらと濡れ続ける膣口へとチンポの位置を合わせる。
「いくよ」
「きて」
返事に合わせて腰を進める。ぬるりとした感触と共に漏れ出る「ぁん!」という切なげな声を聞きつつ、そのまま勃起を押し進めた。
すぐに吸い込むような膣壁の抱擁に迎えられ、流れるように一気に奥まで亀頭を潜り込ませた。
中はウネウネと蠢き相変わらずの気持ち良さだ。休憩も兼ねたディープキスを交わし、少し射精感が落ち着くまで待つ。
十秒ほどしてから唇を合わせたまま腰を動かしてみる。ほぼ覆いかぶさる形だが、何とか腰は動かせた。
ふと思い、一旦口を離す。
「苦しかったり重かったりしたら腕でも背中でもいいから叩いてな」
「ん。わかった」
返事を聞いて、また唇を吸いだす。そのまま腰も動かしてみる。
「ん、ん、はん、ん、はぁ」
俺は優の柔らかな舌と膣の吸い込みを同時に味わえて最高に気持ちがいいんだが、彼女は息継ぎするのも大変そうだ。少しでも感じてほしいと思いつつ腰を振る。
『勝也、お……おっぱいも……して』
佳奈子が遠慮がちにおねだりする声が聞こえてきた。その直後、俺の腕がぽんぽんとタップされる。
「苦しかった?」
「ううん、わたしも、おっぱい触ってほしい」
「……わかった」
限界以上に勃起の硬さが増すのを感じる。面と向かってエッチなお願いをされるのはやっぱり凄く興奮するのだ。
リクエスト通り、少し身体を起こし片手で優の胸をわし掴みにした。手に余るおっぱいをたぷたぷと波打たせながら、そのままゆっくり腰も動かす。
「はふぅ、はっ、はんっ、はっ」
吐息に艶が乗りはじめた。もっとエッチな声を出してもらうべく、大胆におっぱいを揉んでいく。
『あん、あぁ、あっ、乳首もっ、いじってっ』
佳奈子の更なるおねだりを聞いて、優も目で訴えかけてくる。了解とばかりにコリコリの乳首を指で摘む。
「はぁんっ、はぁっ、いいっ、ふぅっ、いいよっ」
『んあっ、あっ、あっ、きもち、いいっ』
二人とも喘ぎ声を上げ始めた。気持ちいいとも言ってくれる。もちろん乳首だけでの感覚だろうけど、それでも嬉しい。
このまま一緒に気持ち良くなりたい。腰を振りながらおっぱいの愛撫を両立させるのは中々難しいが、優の為にと指先とチンポへ神経を集中させた。
だがそうなると射精感を意識せざるを得ない。精液は着々と尿道を登りつつある。一度射精しているので前回よりは長持ちしてるが、それでもやっぱり限界は早い。それほどまでに優の膣は気持ちがいいのだ。
「だめだ、もう出そうだ!」
耐え切れずに訴えると、優は口を開け舌を覗かせた。求められてる物を察して即座に唇を合わせ、舌も絡めつつ射精に向け腰振りを加速させる。
『あぁっ……おれも出る!』
『勝也っ、んんっ』
そんな二人の声を聞きながら、俺は勢い良く射精した。
一旦最奥に強く亀頭を押し付けた後、精液を吐き出しながらも小刻みに腰を振り続ける。
すると膣もグネグネと蠢いて精液を搾り出すように絡みついてくる。その気持ち良さに射精の勢いが更に増すのを実感するのだった。
「ぷはぁ」
射精後もたっぷり舌を絡ませ合い、満足した所で顔を離す。
「お疲れさま」
そう笑顔で言ってくれる優に、ちょっと申し訳ない気持ちで返した。
「ごめんな、また俺だけ……」
続きを言う前にこつんとおでこを当てられた。
「だからいいんだってば。ごめんよりも気持ち良かったって言ってほしいな!」
「……そうだな。ありがとう、凄く気持ち良かったよ」
「うん!えへへ」
なんだか優にはますます頭が上がらなくなりそうだ。
でも、それでもいいのかもしれないと思いながら、もう一度唇を合わせ触れるだけのキスをした。